異業種への転職は難しい?未経験でも成功する志望動機の書き方と例文も解説

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異業種への転職は難しい?未経験でも成功する志望動機の書き方と例文も解説

異業種に転職したいけれど、志望動機のまとめ方や書類選考・面接の通過の確度を上げるために必要なポイントがわからないという方は多いのではないでしょうか。
この記事では、異業種転職で知っておくべき情報について、次のようなポイントを紹介しています。

・年齢を問わず、異業種への転職は決して難しくない
・異業種異職種と異業種同職種に分けて考える
・成功のためには、経験があってもなくても保有スキルを志望先の業務につなげてアピールすること
・異業種からでも転職しやすい業種は、飲食業、医療・福祉、小売業、Web・IT関連、人材サービス、商社など
・異業種からでも転職しやすい職種は、ITエンジニア、営業、接客・販売、介護・福祉スタッフ、バックオフィスなど

上記の「異業種転職を目指す際に知っておくべきこと」や「未経験でも成功する志望動機の書き方」についてくわしく解説します。
順を追って読むと理解しやすい流れでおすすめですが、気になるところだけをピックアップして読むのでも十分に役立ちます。参考にしてみてください。

異業種への転職は難しい?年齢は何歳まで?

異業種転職はハードルが高そうだと思いがちですが、実は特別に難しいことではありません。転職に関するデータを見てみると、調査によって幅がありますが、異業種転職は転職全体の60~70%であるというデータもいくつかあります。

また、異業種転職ができるのは、年齢が若いうちだけという印象もあるようですが、幅広い年代が異業種転職を行っています。年代別に見ると、20代で異業種転職の割合が高いのは事実ですが、30代以上が極端に低いわけではありません。適切な転職対策をすれば、20代はもちろん30代、そして40代以上でも異業種転職は可能です。

20代は「ポテンシャル採用」

20代は、未経験でも熱意や人柄、業務に適性がありそうかを採用基準とする「ポテンシャル採用」が多く実施されています。新卒の新入社員の約30%が3年以内に離職する昨今の事情があるので、社会人経験が3年未満の第二新卒を積極的に採用している企業も存在します。
ポテンシャル採用では、コミュニケーション能力や主体的な行動力などのビジネスの基本姿勢や、企業文化に合う人材かどうかなどが検討されます。

30代は前半・後半で事情が変化

30代になると、ポテンシャルだけではなく即戦力として働けるスキルや経験が求められます。また、同じ30代でも、前半と後半で、採用事情が変化する傾向があります。
キャリアチェンジをして、新たに、転職先の業界で必要な知識や技術などの習得に取り組むとなると、30代前半が中心になります。
30代後半になると、採用基準としてスキル・経験の重視傾向が強く、業界が違っていても共通して生かせる技術や知見、経験や実績などを積んでいることが重要になっていきます。

40代以上はマネジメント経験がカギ

40代以上での異業種転職では、転職先の業界が未経験であっても、マネジメント経験があるかどうかが選考基準として重要視されます。
マネジメント経験がない場合、今後の伸びしろがある20代・30代がライバルとなった際には、若い年代が優先的に採用されるのが実情です。

異業種への転職は、「業種」「職種」を考える

異業種の転職を考える際には、「業種」「職種」の掛け合わせで考えます。
業種は、企業が行う事業の種類のことで、製造業・商社・IT系・通信事業・医療といった業界名として分類される内容を指します。一方、職種は、経理・総務・営業・マーケティング・エンジニアといった、組織内の部署や個人の業務のことです。
「異業種への転職」では、職種も変えるかどうかで「異業種同職種」と「異業種異職種」の2つに分かれます。まず、大前提として、自分がどちらを目指すのかを考えましょう。

異業種転職の失敗例

異業種転職における失敗例を紹介します。事前に失敗の原因を知ることで、自身の転職に生かしてください。

・保有スキルがズレていて選考に通らない
・志望動機・自己PRがうまく伝わらない
・入社後、業務についていけない
・入社前のイメージとギャップがあり短期で退職
・前職より仕事がきつくなり後悔

上記の項目について、ひとつずつ解説していきます。

保有スキルがズレていて選考に通らない

業種が変わると、職種が同じでも求められるスキルが異なる場合があります。
例えば、営業職の場合、保険といった個人向け商品の営業で多くの潜在顧客を開拓するスキルがあっても、求人内容が製造機械の導入提案を行う企業向け営業だと、保有スキルが異なると採用担当者に判断されてしまうことがあります。

同じ職種でも、必要なスキルにズレがあると書類選考を通過できない可能性が高いです。そこで、コミュニケーションや調整力など、営業職としての共通スキルをアピールし、新たな業務に必要なスキル習得に取り組む前向きな姿勢を応募書類に記載するといった対処をします。

志望動機・自己PRがうまく伝わらない

業界・企業の研究が不足していて、志望動機や自己PRが上手く伝わらないことは、異業種転職の主な失敗例のひとつです。
どうして異業種に転職したいのかという志望動機が、採用担当者の納得を得られる内容になっていないと、転職への本気度や熱意が伝わりません。業界・企業の展開する事業への関心や、その業界でどのように仕事をしたいかを考えておきましょう。

また、面接で、前職を辞める理由としてネガティブな内容を発言するのは避けましょう。まず前向きにキャリアプランを考えたことをきちんと伝えます。そして、異業種にチャレンジする理由に焦点をあてた内容にします。

入社後業務についていけない

選考を通過して、入社後に業務についていけなかったという失敗例もあります。未経験の業務では、覚えることが多かったり、不慣れなことに従事せざるを得なかったりして、入社後に業務についていけない事態が起きることもあります。

異業種で同職種の転職でも、業界が違うと文化が異なっていることも注意しておきたい点です。例えば、システムエンジニアの場合、大手のメーカーからITベンダーに転職して、業務のスピード感やプロジェクトの進め方などが大きく異なっていて、転職先に適応できなかったという例もあります。

入社前のイメージとギャップがあり短期で退職

入社前に仕事の内容をある程度確認しておいたものの、実際に入社してみると、仕事の進め方や設備、体制などが想定と違っていることもしばしばあります。その時になって、自分にとって働きにくい職場だったと気づくのです。

職場の雰囲気や企業文化のギャップも、転職後の早期退職につながりがちです。ギャップはあったとしても、その会社で頑張れるのならよいのですがが、すぐに次の転職を考えるのでは悪い辞めグセがついてしまうかもしれません。短期転職を繰り返してしまうのは避けたいものです。

転職活動の際、選考が進む段階で、具体的な仕事内容について面接で質問したり、転職関連サイトやSNSなどで情報収集をしたりして、自分に合う職場かどうかを研究するようにしましょう。

前職より仕事がきつくなり後悔

前職よりも仕事がきつくて後悔してしまう場合もあります。業種によって働き方が異なるので、次のような状況をきついと感じるようです。

・残業が増える
・業務の量が増える
・実力主義についていけない
・短期で目標や成果達成を求められる

外資系企業やベンチャー企業の場合、こういった傾向が強いようです。もちろん企業によりますが、一人ひとりの業務負荷が重いうえに短期的な成果を求められるといった、厳しい状況に直面することも少なくありません。

異業種転職を成功させるポイント

異業種転職を成功させるポイントを紹介します。業界や職種の情報収集や研究、スキルをアピールする際の参考にして下さい。

・業界・企業の情報をできるだけ集める
・異業種×同職種なら専門スキルをアピール
・異業種×異職種ならポータブルスキルを応用
・「なぜ異業種転職なのか」納得できる理由を説明
・自分のマイナス要素に対処する
・キャリア相談を受けてキャリアの見通しを立てる

これらのポイントについて、ひとつずつ紹介します。

業界・企業の情報をできるだけ集める

先述した「異業種転職の失敗例」は、ほとんどが情報不足・研究不足が原因で起きています。給与や待遇などの労働条件だけでなく、社風や働き方の実態、仕事の進め方などの情報も、できるだけ集めるようにします。さらに、業界や企業の特徴や求められる人材像なども調べ、研究するとなおよいでしょう。

例えば、金融業界では、ミスやセキュリティ事故を起こさない慎重さが求められます。また、WebサービスといったITに関連する業界では、安定運用だけでなく柔軟な行動力が求められます。職場の雰囲気はフラットでカジュアルな傾向が高いですが、残業が比較的多いことも考慮に入れておくべきポイントです。

業界ごとの特徴のほか、企業によっても差があるので、企業の公式サイトや業界研究サイトなどで、できるだけ情報を集めるようにしましょう。

異業種×同職種なら専門スキルをアピール

異業種でも職種が同じなら、共通していて活用できる専門的なスキルをアピールします。
例えば、マーケティングや広告、SNS運用などのスキルがあれば、具体的な実績とともに提示しましょう。

ただし、失敗例であげたように、業種によって同じ職種でも必要なスキルや仕事の進め方が違う場合もあります。同職種だから同じだろうと高をくくらず、異なる点が本当にないかを確認しておきます。

異業種×異職種ならポータブルスキルを応用

業種も職種も未経験の場合は、どんな職種でも重要な「ポータブルスキル」をアピールポイントにします。
「ポータブルスキル」とは、コミュニケーション力や計画力など、働くうえで重要な基礎スキルで、仕事には不可欠です。

また、現在はどのような職場でもITやDX活用が推進されているので、ポータブルスキルの中でも、ITパスポートといった資格や、各種PCアプリ、BI、SaaSなどの使用経験は、事務職、営業職を問わず歓迎されます。

「なぜ異業種転職なのか」納得できる理由を説明

これまでせっかく積んできた経験や専門知識、スキルから外れてまでなぜ異業種を志望するのか、採用企業側が納得できる理由を説明できることが、異業種転職の成功には欠かせません。
なぜ、その業界に興味をもったのか、その業界で自分はどのように仕事をして成長しようと考えているのか、キャリアプランの説明ができるようにしておきます。

自分のマイナス要素に対処する

スキルや年齢など、マイナスになる要素はないか確認しておきます。マイナスがあったとしても自覚して対処することで、異業種転職の成功の可能性が高まります。
年齢がマイナス要素になる場合、完全未経験なら早めに転職活動を始めたり、必要なスキルや資格に取り組んだりといった対処が必要です。スキル・経験の不足の場合にも、それを補うために、役に立つ資格を取る、独学でも勉強を始めるなど、補完しようとする姿勢があることを示しましょう。

例えば、未経験で経理職への転職を希望するのであれば、簿記や会計についての勉強をします。IT業界のエンジニアやデータサイエンティストを目指すのなら、プログラミングや統計の基礎を学ぶこともよいでしょう。最近はe-ラーニングやオンライン通信教育も多いので、チャレンジするのも選択肢のひとつです。

キャリア相談を受けてキャリアの見通しを立てる

第三者、とくにプロのキャリアアドバイザーやコンサルタントにキャリアの相談をしながら、自分に適した業界や職種について考えます。
現在保有しているスキルやビジネス環境などをもとに、同業種がよいのか、異業種でも活躍できるのか、などの見通しを立てるようにします。

厚生労働省の調査でも、キャリア相談は、転職活動の助けとなり、満足できる仕事に就ける効果があることが示されています。

参考:厚生労働省の「令和4年版 労働経済の分析」

異業種への転職を成功させる志望動機のまとめ方

異業種への転職を成功させるには、選考側の企業が納得できる志望動機をまとめる必要があります。志望動機をまとめるプロセスは、以下の通りです。

(1)経験・スキルを書き出す
(2)志望企業の情報を集める
(3)スキルと企業の業務を前向きにつなげる

志望動機のまとめ方について、3つのステップをひとつずつ説明します。

(1)経験・スキルを書き出す

自分のもっている経験・スキルを書き出します。
20代前半や第二新卒の場合は、学生時代のアルバイトやインターンの経験も含めてできるだけ多く、書いてみましょう。志望する業種や職種と関連づけられる内容が、意外なところにあるかもしれないので、これまでの経験は仕事もプライベートもあわせて詳しく思い出すようにしてください。

経験が豊富な30代・40代は、所属していた部署や仕事で関わってきたプロジェクトを振り返って、仕事を通じて得たスキルと実績を整理しながら書き出します。

(2)志望企業の情報を集める

志望企業の業務内容や仕事の進め方など、できるだけ多く情報を集めます。すでに述べたように、条件面だけでなく会社の雰囲気や職場の実態など、口コミなどもチェックしておきます。

企業の公式サイトには、オフィス紹介の動画や写真が掲載されていることもあります。その情報がすべて実態に沿うものではなかったとしても、職場の雰囲気はどのようなものかの参考にはなります。

企業がどのようなタイプの人材を求めているのか、人物像を具体的に思い描けるくらい情報が集められたら理想的です。

(3)スキルと企業の業務を前向きにつなげる

書き出した保有スキルの中から、志望企業の業務で生かせるものを探します。
まずは、自分の経験や保有スキルと求人の業務内容を関連づけてみます。例えば、営業事務の経験・実績がある人が、バックオフィス全般の求人に応募する場合には、契約や請求などの処理経験をアピールすることができます。事務職から、バックオフィスのエキスパートを目指して経理・総務などにも取り組みたい、といったように前向きな表現をプラスしましょう。
さらに、裏方でチームが円滑に活動できるようサポートすることにやりがいを感じるタイプである、といった業務への適性を表現することもアピールになります。

「スキルアップ」「チャレンジ」などの言葉を異業種転職の理由として使うと、積極性を表現することができます。

異業種転職の志望動機の例文

異業種転職の志望動機の例文を紹介します。業種や年代など、複数の例をあげますので、自分のスキルと応募する職種との結びつけ方に悩んだら、参考にしてみてください。

・飲食(接客)→IT系(エンジニア)|20代未経験
・保育園(保育士)→介護施設(介護スタッフ)|20代未経験
・建設(総務)→飲食(総務)|20代職種経験あり
・広告(営業)→人材サービス(コンサルタント)|30代マネジメント経験なし
・メーカー(経理)→IT系(経理)|30代マネジメント経験あり

例文を、ひとつずつ見ていきましょう。

飲食(接客)→IT系(エンジニア)|20代未経験

飲食業界で接客やオペレーションを担当しています。店頭やバックヤード業務で社内システムやアプリの操作を経験したことからIT業界に関心をもちました。今や、IT技術は幅広い業界で業務を効率化し、サービス品質を上げており、そのようなシステム作りに関わりたいと思ったのが志望動機です。

独学ですが、オンライン学習や書籍からプログラミングの基礎を学んでいます。ITパスポートの資格はすでに取得していて、次は基本情報技術者資格に挑戦する予定です。
現場での業務アプリの利用経験も、エンドユーザーの視点として、エンジニアの業務に生かしていきたいと考えています。

保育園(保育士)→介護施設(介護スタッフ)|20代未経験

保育園で保育士として勤務しています。子供たちのお世話をすることにもやりがいを感じていましたが、祖父母が介護職の方にサポートしてもらっている姿を実際に見た経験から、年配の方を支援して、適切な介護を提供することに関心をもつようになりました。
容易なことではないと思いますが、年配の方々が前向きで健やかに日々過ごせるような介護提供に自分も携われたらと考えています。

早めに介護職のキャリアをスタートして、将来的には介護福祉士の資格を得て、ゆくゆくはケアマネジャーを目指すことを希望しています。

建設(総務)→飲食(総務)|20代職種経験あり

建設業界で総務を担当しておりました。業界は異なりますが、飲食業界が店舗を複数持っているように、建設業でも複数の現場があります。複数拠点を対象とした総務の経験を生かし、それぞれの店舗とのコミュニケーションの重要性を大切にして仕事をしていきたいと考えております。

総務として、業務効率化をはかり、社内が円滑に動くようバックオフィスとして努力することにやりがいを感じます。また、ITツールを活用することも得意です。

広告(営業)→人材サービス(コンサルタント)|30代マネジメント経験なし

広告業界で営業職として仕事をしております。営業職ですが、広告のコミュニケーション戦略の立案にも関わってきた経験があり、企業の採用活動や人材戦略立案に関心を持って、人材サービスのコンサルタントを志望しました。

広告の営業職で培ったクライアントサービスのスキルを生かして、コンサルタントとしてキャリアアップをしていきたいと考えています。
クライアント目線で考えられること、プレゼンテーションの経験があることなどが、御社の業務でも強みとして生かしたいと考えております。

メーカー(経理)→IT系(経理)|30代マネジメント経験あり

メーカーの経理職で、チームのマネジメントも担当しています。将来は、経理だけでなく、財務や総務を含むコーポレート部門のマネジメントを目指しています。

経理部門は期末や月次締めの時期には残業が増えがちですが、チームの役割分担や業務フローの改善などに取組んで、残業時間を70%削減しました。また、請求管理業務の自動化プロジェクトなども実施しました。

IT業界で成長中の貴社では、経理だけでなく、バックオフィス・コーポレート業務全般にチャレンジできると拝見し、応募いたしました。

未経験・異業種からの転職でもOKの業界って?

未経験・異業種からの転職希望者を積極的に採用している業界があります。とくに、以下の6業種はその傾向が顕著です。

・飲食業
・医療・福祉
・小売業
・Web・IT関連
・人材サービス
・商社

それぞれの業界について、異業種転職に積極的な理由や背景をまとめました。ひとつずつ見ていきましょう。

飲食業

飲食業界は、慢性的に人手不足で人の入れ替わりが多く、常に積極的に採用をしています。
離職する人の多くは、シフト勤務で休日が不規則、給与レベルが低い、体力的にきついなどを理由にしています。転職先として検討する場合は、待遇面や労働環境をよく検討する必要があります。
また、企業によっても条件や環境はさまざまなので、入社前に詳しく調べておきましょう。

医療・福祉

医療・福祉業界は、やはり慢性的に人手不足ということもあり、異業種からも積極的に人材を採用しています。とくに、介護といった支援職の現場では常にスタッフ不足です。また、医療事務といった事務職の採用もあります。

この業界では、仕事をする際に資格が必要な場合があります。未取得の場合、企業が支援してくれるケースもあり、キャリアパスもあるので、キャリア形成しやすい点がメリットです。体力的に大変な面もありますが、人のためになることにやりがいを感じる人には最適な業界です。

小売業

小売業も、やはり慢性的に人手不足なため、求人は比較的多い傾向です。入社時には、専門的なスキルや資格が不要なため、未経験でもチャレンジしやすいでしょう。

入社後には商品知識やオペレーションを学ぶ必要があり、積極性が求められます。また、接客が重要な業務になるので、コミュニケーション力や気配りなど、相手への配慮が求められます。

キャリアパスとしては、販売に加えて仕入れのビジネス経験や実績を積んでバイヤーを目指したり、扱っている商品のエキスパートになってMD(マーチャンダイザー)になったりなど、将来への方向性があります。

Web・IT関連

急速に成長している分野のため、業界全体としてニーズに対応しきれていない部分が大きく、IT人材は常に不足しています。会社によっては、未経験でもエンジニア研修を用意していることも多いです。これからも成長が予測されている分野なので将来性もあります。

プログラミングでは集中力と体力を必要としますが、20代なら安心して長く働き続けられる業界だといえるでしょう。
30代以降でも経験を積んで、プロジェクトマネジャーやプロダクト開発、セールスエンジニアなど、キャリアパスを描きやすいといえます。

進化・変革の速度が速い業界なので、新しい知識や技術を取り入れる意欲や柔軟性がある人に向いている業界です。

人材サービス

人材サービスの中でも、人材コンサルタントの場合、自分自身の転職プロセスそのものが業務経験になります。また、前職の業界経験は、人材サービス業で実体験として活用できます。「この業界にはどのような人材が向いているか」といった採用計画の立案に役立てることができるでしょう。そのため、人材サービス企業側も、多種多様な業界出身者を中途採用することに積極的です。

商社

商社が中途採用に積極的と聞くと意外に思うかも知れませんが、とくに、異業種からの未経験者の採用に積極的だといえます。
商社は、幅広い事業の取引を行うので、さまざまな業界で営業職として働いてきた経験のある人を求める傾向があります。転職組が多く活躍しており、人気の転職先なのです。

商社に転職する場合、どのような部署で、どのような事業に関する仕事をするのか、事前に詳しく知っておく必要があります。自分の希望やスキルと合いそうか、よく検討しましょう。

異業種からでも転職しやすい職種って?

異業種から転職しやすい「職種」について紹介します。以下の5つの職種は、異業種からの転職が比較的しやすいとされています。

・ITエンジニア
・営業
・接客・販売
・介護・福祉スタッフ
・バックオフィス

転職しやすい理由や状況について、ひとつずつ説明していきます。

ITエンジニア

ビジネスのIT化が進むなか、日本ではIT人材の不足が続いており、注目の職種です。未経験でも、会社が研修を準備しているケースが多いので安心です。ただし、自分で継続的に技術を学ぶ必要もあります。
IT系企業では、自社内で仕事をするエンジニアや、取引先に常駐するSESなど、勤務形態などがさまざまですので、事前に十分調べたり確認したりするようにしましょう。

なお、IT系企業だけでなく、製造・小売・金融なども社内のDX部門での内製化を推進しているので、ITエンジニアの求人元は幅広くなってきています。

営業

異業種の経験であっても、営業経験者はコミュニケーションや調整、提案などのスキルが高いので重宝されることが多いようです。経験に加えて商品知識を身につければ即戦力としての働きが期待できるのも、採用側に歓迎される理由です。

また、営業職は未経験でもOKというケースも増えています。マーケティングで身につけた数値分析スキルや提案力、ITエンジニアのシステム関連の知識など、別の職種経験・知識を営業の仕事に生かす狙いがあります。

接客・販売

接客や販売は、マニュアルが準備されていることが多く、未経験でも転職しやすい職種です。
多くがシフト制勤務のため休日が週末ではない、立ち仕事で体力的にきついため、離職率が高い点には注意が必要です。労働条件は事前に調べ、納得できるか検討しておく必要があります。

介護・福祉スタッフ

介護や福祉関係では慢性的な人手不足に悩まされている業種の代表格で、未経験者も歓迎されます。働きながら資格を取って、キャリア開発できるのがメリットです。
地域内に事業所がある場合が多いので、通勤が楽といった自分の条件に合った職場を選ぶことが可能です。

バックオフィス

経理・総務などのバックオフィス業務は、仕事の進め方は企業ごとに差異があったとしても、異業種同職種であれば即戦力として採用されることが多い傾向にあります。未経験でも、営業事務といった事務経験がある場合は有利になります。
販売職からバックオフィスへの転職を目指す場合には、簿記の勉強をしてから経理職に応募するといった事前の取り組みが必要です。

異業種転職のメリット・デメリット

同業界・同業種の転職と同様、異業種転職にもメリットとデメリットがあります。必ず事前に知っておき、備えておくことをおすすめします。

・メリット
・デメリット

それぞれについて説明していきます。

メリット

異業種転職は、経験の有無にとらわれないので、転職先を探す際の選択肢が広がることがメリットです。
自分がやりたい仕事にチャレンジできてモチベーションが高まることや、新しいスキルを身につけてキャリア形成をしていくことができます。

そういったメリットを十分に受けるためにも、業界や職種についてはしっかりと調べて、自分に合った仕事を選ぶことが必要です。

デメリット

異業種転職のデメリットとしては、採用選考時のライバルに経験者が多いと、未経験者は不利になったり、採用可能性が下がったりすることが挙げられます。また、採用された後も、いちから仕事を覚えなくてはいけないので、慣れるまでは苦労する可能性があることも事実です。

それでも、イメージ通りの仕事に就ければよいのですが、異業種なのでギャップを感じてしまうこともあるでしょう。

異業種転職、年収アップは可能?

異業種転職で年収がアップするかどうかはケースバイケースです。業界ごとの平均年収に差があり、給与レベルは同じ業界内でも企業間で異なります。前職の業界よりも、業界年収の平均が高い業界に転職した場合では、年収アップする可能性があります。

人によって最も重視するポイントには違いがあるので、一時的に年収が下がっても自分がやりたい仕事にキャリアチェンジして、キャリアアップをはかる人もいるでしょう。保有スキルを生かした異業種同職種の転職では、専門性をアピールしてステップアップできるケースもあります。

異業種への転職もジョバディなら安心!

今回は、異業種転職する場合の志望動機の書き方や、異業種からも転職しやすい職種について紹介しました。

転職活動の中でも、異業種転職をする場合、転職エージェントのアドバイスを活用するのが効果的な方法です。そこでおすすめながのが「ジョバディ」です。
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