転職回数が多いのはハンデになる? 面接や職務経歴書の書き方のコツを解説

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転職回数が多いのはハンデになる? 面接や職務経歴書の書き方のコツを解説

転職回数が多いことに対し、転職活動で不利に働くのではと心配している人は少なくありません。特に、転職回数が多いと「またすぐに辞められてしまうのではないか」と企業から不安を抱かれることもあります。
しかし、必ずしも転職回数の多さをハンデと感じる必要はありません。スキルや経験などの強みを生かして、面接や職務経歴書で効果的に伝えることができれば、転職を有利に進めることができます。

この記事では、以下の事項を解説します。

・転職回数が多い人の面接対策は、前向きな姿勢で転職理由を説明し、長く働きたい意志を伝えること
・転職の面接では、採用側の意図を確認し、ポジティブに答えることが大切
・転職が多い場合、職務経歴書では強みと求められるスキルをマッチさせ、実績やスキルを客観的に伝えることが重要
・年齢によって多少異なるが、採用側は実績や人物像、スキルレベルを見ていることが多い

この記事を読むことで、転職回数が多くても、自分のスキルや経験を武器にし、効果的な対策が理解できるでしょう。

転職回数が多い人の印象とは

転職回数が多い人に対して、企業がどのような印象を持つのか気になるところです。主に、次の二つの特徴が挙げられます。

・正当な転職理由があれば問題視されない
・一方で、すぐに辞めてしまうのではないかという不安を持たれることもある

それでは、それぞれのポイントを一つずつ見ていきましょう。

正当な転職理由があれば問題ない

転職回数が多い場合でも、正当な転職理由があれば、企業側から問題視されるケースは少ないでしょう。例えば、家族の介護や病気、自身の体調不良など、やむを得ない事情があった場合は、理由をしっかりと説明することが大切です。
また、キャリアアップやスキル向上といった明確な目的を持った転職の場合は、ポジティブな印象を与えることができるでしょう。
転職理由が個人の責任ではないことや、前向きな理由であることを丁寧に伝えることで、企業側も納得しやすくなるでしょう。

すぐ辞めてしまうのではないかという不安がある

企業は、採用や研修にかかる時間やコストが無駄になるリスクがあるため、早期退職に強い不安を抱くものです。短期間の職務経験は、スキル不足や業務への理解が十分でないと見なされやすく、一人前になるまでに時間がかかるのではないか、そしてその前に離職するのではないかと企業から不安視されてしまうことも少なくありません。
そのため、転職理由が曖昧だったり、説得力に欠けたりする場合は、慎重に判断されることが多くなります。とはいえ、転職理由が明確で納得できるものである場合は不利に働くことは少ないのですが、厳しい目で審査されることは覚えておきましょう。

何回から転職回数が多いと判断されるのか

一般的に、20代で3回、30代で5回、40代で7回以上の転職は多いと判断される可能性があります。
企業によっては、どれだけスキルや実績が優秀であっても、転職回数が多いことが原因で選考対象にならない場合もあるでしょう。これは、長期雇用や安定性を重視する企業が多いためです。
そのため、転職を決断する前に、現在の職場で自分のキャリアビジョンを達成できないか、しっかり検討することが重要です。そうすることで、転職を決断した場合でも自分のキャリアプランや強みをしっかりアピールすることができ、次の転職を有利に進めることができるでしょう。

転職回数が多い人が採用されるための面接対策

ここからは、転職回数が多い人が採用されるための面接対策について解説していきます。たとえ転職回数が多くても、面接での伝え方次第でポジティブに評価されることがあります。
以下のポイントを押さえることで、面接を有利に進めることができます。

・転職理由はポジティブに伝える
・転職回数が多いことを周りのせいにしない
・転職で成長できたことを伝える
・転職回数をごまかさない
・失敗を糧にできたことをアピールする
・長く働きたい意思を伝える

それでは、一つずつ見ていきましょう。

転職理由はポジティブに伝える

一つ目のポイントは「転職理由はポジティブに伝える」ことです。
転職理由を説明する際には、向上心や自らのキャリアの明確な目的を示すことで、前向きな転職だったと評価される可能性が高くなります。前職で得た学びや成長、そして転職先でどのように貢献できるかを具体的に伝えることが重要です。例えば、スキルアップのための転職であれば、これまでどんな経験を積んできたか、その経験をどのように仕事に生かせるのかを説明しましょう。
また、キャリアビジョンを明確に伝えれば、採用担当者に対して「長期的に活躍してくれる人材」としての印象を与えられます。ポジティブな転職理由をしっかりと伝えることが、面接での信頼度向上につながります。

転職回数が多いことを周りのせいにしない

次のポイントは転職回数が多いことを周りのせいにしないことです。転職理由を環境や周囲のせいにすると、自己中心的な印象を与えてしまうため要注意です。例えば、事前にリサーチしていればわかる内容で転職を重ねていると、リサーチ不足や協調性が欠如していると判断されることもあります。面接官は、候補者がコミュニケーション能力を持ち、同僚と協力しながら働ける人材かどうかを重視しています。そのため、転職理由は簡潔かつ前向きに伝えることが大切です。どんな環境でも成長できる柔軟さをアピールし、前向きな姿勢を見せることで、面接官に良い印象を与えることができます。

転職で成長できたことを伝える

転職で成長できたことを伝えることも重要です。
転職を繰り返す中で得た成長や新たなスキルを積極的にアピールすることが大切です。さまざまな業界や業種を経験したことで培った、多角的な視点や柔軟性は強みになります。このような強みをアピールすることで、転職回数の少ないライバルと差別化し、自分の価値を伝えられます。転職経験を成長の糧として捉え、具体的なスキルアップをアピールしましょう。

転職回数をごまかさない

次のポイントは「転職回数をごまかさない」ことです。
転職回数が多い場合でも、経歴を偽らず正直に伝えることが重要です。経歴詐称は、企業側に対する信頼を損ねるだけでなく、法律違反の可能性もあります。転職回数が多いからといってマイナスに捉えたり、そのことを隠したりする必要はありません。むしろ、転職によって得たスキルや成長をポジティブに伝え、他の強みと組み合わせてアピールすることで好印象を与えられます。正直な経歴をもとに、面接で自分の価値をしっかりとアピールしましょう。

失敗を糧にできたことをアピールする

失敗を糧にできたことをアピールすることも重要です。
もし転職回数の多さを「失敗」と感じているなら、前職への入社理由や入社後の変化、そして応募先で同じ問題が生じた場合の対策を振り返り、矛盾なく説明できるよう準備する必要があるでしょう。
同じ失敗を繰り返さないための対策を具体的に示すことで、面接官に「チャレンジ精神があり、失敗から学べる人」という前向きな印象を与えやすくなります。失敗から得た教訓を通じて、成長を感じさせるアピールを心がけましょう。

長く働きたい意思を伝える

最後のポイントは長く働きたい意志を伝えることです。
採用企業は、単に長く在籍するだけでなく、実績を残して貢献し続けてくれる人材を求めています。そのため、志望動機には「長く働きたい理由」に加えて「企業で活躍したいという意欲」を含めることが重要です。具体的には、入社後にどのように力を発揮し、どういった貢献ができるのか明確に伝えましょう。
こうした姿勢が、面接官に「長期的な視点で活躍できる人」としての印象を与えます。

転職の面接でよく聞かれる質問と回答例

転職回数が多い人が、実際の面接でどのような質問をされるのか気になるところです。
以下に、面接でよく聞かれる質問とそれに対する解答例をまとめました。しっかりと準備して、自分の強みや転職理由を効果的に伝えましょう。

・「転職回数が多いのはなぜですか?」
・「ブランクの理由は何ですか?」
・「前職で失敗したことはありますか?」
・「当社のどこに魅力を感じましたか?」
・「自己PRをしてください」

「転職回数が多いのはなぜですか?」

採用担当者が転職回数に関して質問する背景には、定着性への懸念があるからです。
多くの転職経験がある場合、採用担当者から不安を抱かれやすいことは覚悟して、冷静に理由を説明することが重要です。面接では、転職理由や今後のキャリアビジョンを具体的に伝えるとともに、厳しい質問に対しても表情や態度で不安を見せないようにしましょう。
自身の成長意欲やキャリアビジョンを明確に伝え、ポジティブな転職であることを理解してもらうことが重要です。

回答例)
確かに転職回数は多いのですが、「その時々でベストを尽くし会社に貢献する」という信念のもと、転職をしてきました。これまでの会社で社内表彰をいただいた経験もあります。今後は実績を重ねつつ、成果を出せるメンバーを育成できるマネージャーを目指し、御社に貢献したいと考えています。最終的には事業部長を目標とし、そのための困難も乗り越える覚悟です。

「ブランクの理由は何ですか?」

3カ月以上のブランクがあると、採用担当者はその期間の過ごし方について詳しく確認したがるでしょう。
ブランクがあっても、資格取得やスキルアップのための勉強など、充実した活動があれば積極的にアピールすることが大切です。面接では、ブランクの理由を正直に伝えつつ、現在は仕事に対して前向きであると伝えることが重要です。
以下、回答例を見ていきましょう。

回答例)
短期のアルバイトや海外旅行を通じて充電していました。前職では月80時間以上の残業が続いたため、視野を広げる目的で5カ国を訪れました。再びエンジニアとして挑戦したい気持ちが湧き、転職活動と並行し、知人のスタートアップでコード作成も行っています。

「前職で失敗したことはありますか?」

「失敗をどのように乗り越えたか」を重視して企業はこのような質問をしています。
失敗した事例を簡潔に述べ、その後の対応と得られた学びを伝えると効果的です。失敗から改善した経験が、今後の業務にどう生かせるかをアピールできれば、ポジティブに評価されるでしょう。事前に具体的な失敗事例と改善策をまとめておくと、面接でスムーズに答えられます。
以下、回答例を見ていきましょう。

回答例)
イベント企画で発注先が見つからず、スケジュール遅延の危機に直面しました。あらかじめ候補としてリストアップしていた同業者に急ぎ交渉し、上司やチームと協力して発注を完了させました。その後、余裕を持った計画の重要性を実感し、事前準備を徹底するようにしています。

「当社のどこに魅力を感じましたか?」

面接官はこの質問を通じて、企業に対する理解度や応募者の熱意を確認しています。
そのため、企業の特徴や自分の強みを事前に把握し、それがどのようにマッチするかを伝えることが重要です。また、志望動機と一貫性を持たせることで、面接官に「自社で長く活躍したい」という意志を示すことができます。自分の強みを生かせる具体的な理由を含めて答えると、説得力が増します。以下、回答例を見ていきましょう。

回答例)
御社は、成長分野であるデジタルマーケティングに力を入れ、次世代の技術開発にも積極的に取り組んでいる点に魅力を感じました。私はこれまでの経験でデータ分析スキルを身に付け、プロジェクトの改善提案を行ってきました。この強みを生かし、御社のマーケティング分野で貢献できると考えています。さらに、御社の社員教育制度にも共感しており、スキルアップしながら長く働きたいと考え、応募いたしました。

「自己PRをしてください」

自己PRでは、転職経験を通じて培った汎用性のあるスキルや挑戦への姿勢を強調しましょう。
異なる職種であっても共通するスキルや知識がある場合、それが転職先でどう役立つかを具体的に伝えることが大切です。専門的なスキルに限らず、コミュニケーション力や問題解決力など、職場で通用する能力をアピールし、長く働きたいという意欲を示すことで「すぐ辞めるのでは」という懸念を払拭できます。
それでは、具体的な回答例を見ていきましょう。

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私の強みは、キャリアアップのために意欲的に行動できる点です。これまでの4回の転職では、IT企業の営業職からエンジニア職に転身し、3次請けから元請けまでの経験を積んできました。その中で、一連の工程を理解し、プロジェクトの全体像を把握する力を養いました。元請けの立場でのやりがいを強く感じ、貴社を志望しております。これまでの経験を生かし、御社で長期的に貢献していきたいと考えています。

転職回数が多い人が意識したい職務経歴書の書き方

次に転職回数が多い人が意識したい職務経歴書の書き方について解説していきます。
今から記載するポイントを意識して職務経歴書を書くことで、転職回数が多いことをネガティブに捉えられることなく、企業に前向きなメッセージを伝えることができるでしょう。

・実績や経験を客観的かつ具体的に書く
・強みと求められるスキルがマッチするポイントをアピールする
・職歴はすべて記載する
・職務経歴を「キャリア式」で書く
・仕事に対する「姿勢」や「能力」を伝える
・キャリアに一貫性を持たせる
・前職で会社に貢献できたことを書く
・転職した理由や経緯を添える

詳しく見ていきましょう。

実績や経験を客観的かつ具体的に書く

最初のポイントは「実績や経験を客観的かつ具体的に書く」ことです。
職務経歴書では、過去の実績や経験を具体的に示すことが大切です。特に、直近1~2年の業務に焦点を当て、そこでの成果を数字や固有名詞を用いてわかりやすく説明しましょう。例えば、「売り上げを前年比20%増加させた」や「プロジェクトリーダーとして10名のチームを管理し成果を上げた」など、具体的な内容を書くことで、採用担当者に説得力を与えることができます。
また、これまでの経験でどのように成長してきたかを示し、今後のキャリアビジョンを明確にすることで、転職の目的がキャリアアップの一環であることを伝えられます。

強みと求められるスキルがマッチするポイントをアピールする

強みと求められるスキルがマッチするポイントをアピールすることも重要です。
職務経歴書では、自分の強みを応募先企業で求められるスキルと結びつけてアピールすることが大切になります。例えば、さまざまな職場で培ったコミュニケーション力や視野の広さがあれば、それらが応募先企業の業務でどのように役立つかを具体的に説明しましょう。特に、過去の経験から得た共通点を洗い出し、どのように貢献できるかを明確に伝えることが効果的です。
また、企業研究を徹底し、応募先企業の社風や求められるスキルに合致していることを示すことで、ミスマッチのリスクを減らし、長期的に働きたい意欲もアピールできます。

職歴はすべて記載する

面接のポイントでも記載したように、職務はすべて記載しましょう。
職務経歴書では、短い在籍期間の職歴であっても決して省略することなく記載することが大切です。省略すると経歴詐称と見なされるリスクがあるため、注意が必要です。
応募先の仕事内容と関係が薄い職歴については、詳細を省き、簡潔にまとめることでスッキリとした印象を与えられます。すべての職歴を記載しつつ、応募企業に合った内容を強調することが重要です。

職務経歴を「キャリア式」で書く

次のポイントは職務経歴を「キャリア式で書く」ことです。
キャリア式とは、職歴を職務内容別にまとめ、分野ごとに経験を整理する形式です。転職回数が多い場合でも、キャリア式で書くことで、転職の多さではなく自身の強みが伝わりやすくなります。
重要な職務経験や成果を冒頭に記載し、他の経歴は簡潔にまとめると、スッキリとした印象を与えられます。キャリアの流れをわかりやすく伝えることで、面接官にも魅力が伝わりやすくなります。

仕事に対する「姿勢」や「能力」を伝える

また、仕事に対する「姿勢」や「能力」を伝えることも重要です。
職務経歴書には、業務内容の詳細だけでなく、仕事に取り組む姿勢やそこでどのようなスキルを身に付けたのかも盛り込むと効果的になります。前向きな姿勢やスキルが、応募企業の価値観や求めている人材像と一致していれば、採用担当者に好印象を与えられます。
また、自分の働き方や成長意欲を具体的に記載することで、スキルとともに、企業で長く貢献できる人材として評価されやすくなります。

キャリアに一貫性を持たせる

さまざまな職種や経験をしてきたからこそ、キャリアに一貫性を持たせることが重要です。
転職回数が多い場合でも、職務経歴書で目的やキャリアビジョンを示すことで一貫性を伝えることが可能です。転職の理由を一つのビジョンに沿ったものであると説明し、経験した業務や環境に共通点を持たせることで、キャリアの軸がぶれていない印象を与えられます。例えば、異なる職種であっても、常にスキルアップを目指していた点や、リーダーシップを発揮してきた点をまとめると効果的です。
前述した「キャリア式」を用いることも有効な手段であり、職務経歴書でしっかりとキャリアの流れを整理することで、採用担当者に強い印象を与えることができます。

前職で会社に貢献できたことを書く

次のポイントは前職で会社に貢献できたことを書くことです。
職務経歴書では、これまでの経験やスキルを実際にどのように生かしてきたかを具体的に記載しましょう。採用担当者が、入社後にどのように貢献できるかイメージしやすくなり、好印象を与えることができます。
単なる技術や知識の習得だけでなく、実務面で成果を上げた経験をアピールすることで、実践的な力を持った人材として評価されやすくなります。具体例を交えて貢献度を伝えることが効果的です。

転職した理由や経緯を添える

最後のポイントは転職した理由や経緯を添えることです。
職務経歴書に転職理由を簡潔に記載しておくと、面接時の質問に備えられます。採用担当者が納得できるポジティブな理由を示すことで、不安を払拭し、前向きな印象を与えやすくなります。
また、転職理由を説明する際は、辞めた会社への批判はNGです。代わりにキャリアアップや新たな挑戦についてなど、自分の成長につながる理由を伝えると、採用担当者に好印象を与えることができるでしょう。

転職回数が多くなる原因と対策

そもそも転職回数が多くなる人にはどのような原因があるのでしょうか。
原因を理解しておくことで、次の転職や業務の取り組み方が変わるかもしれません。下記にて転職回数が多くなる原因を挙げていきます。

・キャリアプランが明確になっていない
・企業とのミスマッチが起こっている
・自分に合う仕事がわからない

詳しく見ていきましょう。

キャリアプランが明確になっていない

キャリアプランが明確になっていないことは転職回数が多くなる原因の一つです。
キャリアプランが明確でないと、次の職場に何を求めているのかが曖昧になり、転職を繰り返す原因につながります。入社してみて自分のやりたいことと違ったと気づいて短期間で離職するケースも多く、企業側からの信頼も損なわれかねません。これを防ぐためには、将来の目標を具体的に設定し、どのようなスキルや経験が次のキャリアステップにつながるのかを考えておくことが重要です。
もしキャリアプランを設計するのが難しい場合は、キャリアコンサルタントに相談し、自分に適したキャリアの方向性を明確にするのも一つの方法です。プランを明確にすることで、長く活躍できる職場を見つけやすくなります。

企業とのミスマッチが起こっている

企業とのミスマッチが起こっていることも転職回数が多くなる大きな原因の一つです。
入社前のイメージと実際の仕事内容や職場環境が大きく異なると、短期間での転職に至ることが少なくありません。こうしたミスマッチが起こる原因としては、企業研究の不足や、内定後に慎重に検討をしていないことが挙げられます。入社後のギャップを減らすためには、企業の情報収集を徹底しなければいけません。具体的には、現場社員の話を聞いたり、雇用条件について詳細な確認を行ったりするなどの工夫が効果的です。
企業の文化や業務内容が自分のキャリアプランに合致しているかどうかを事前に見極めることで、ミスマッチによる短期離職を防ぎ、長く働ける職場選びに役立てましょう。

自分に合う仕事がわからない

自分に合う仕事がわからないという人は、転職回数が多くなることが多くなりがちです。
自己分析が不足していると、自分の適性を把握できず、合わない仕事を選んでしまう可能性が高まるからです。自己分析には、「マインドマップ」を活用するのが効果的です。マインドマップは、中心にテーマや主題を配置し、関連するサブトピックを枝で広げて視覚的に思考を整理するフレームワークで、直感的に自己理解を深めたい方にぴったりです。
自分の得意不得意を視覚的に整理することで、自身の適性を見つけやすくなり、適した仕事を選ぶ助けになります。こうして自己理解を深め、長く続けられる仕事を見つけましょう。

【年代別】転職回数が多い人が採用側から見られているポイント

ここからは転職回数が多い人が採用側から見られているポイントを年代別に見ていきましょう。下記のように年代によって、採用側から重視されるポイントは異なります。

・20代は人柄や意欲を重視
・30代は過去の経験を重視
・40代は経験やスキルレベルを重視
一つずつ詳しく見ていきましょう。

20代は人柄や意欲を重視

20代の転職回数が多い人に対して採用側が見るポイントの一つは「人柄や意欲」です。
20代の場合、企業は1社につき3年程度の経験が基準とされることが多く、転職回数が多いと一貫したキャリアを築いていない、と見られることもあります。ただし、たとえ短期での転職が多くても、いずれかの企業に長期間在籍している経験があれば、そこから得たスキルや成果を評価されやすくなります。そのため、転職の際には、これまでの経験やスキルを生かせる企業を見つけることが大切です。
自分の意欲や人柄が伝わるように職務経歴書や面接でしっかりとアピールすることで、採用担当者にポジティブな印象を与えられ、転職成功の鍵となるでしょう。

30代は過去の経験を重視

30代の転職回数が多い人に対して採用側が見るポイントの一つは「過去の経験」です。
30代では、企業がこれまでの実務経験や成果を重視するため、転職理由や志望動機を具体的に伝えることが重要です。家庭の事情などやむを得ない理由による転職は理解されやすいため、家庭の問題が解決している場合は、その旨も説明するとよいでしょう。例えば、「介護のために退職しましたが、現在は他の家族がサポートしているため、仕事に専念できる環境が整っています」といった形です。
また、転職回数が多い場合でも、すぐに生かせるスキルや知識をアピールすることでマイナスイメージを補えます。新しい職場で即戦力となるスキルを示し、自身の経験が長期的に役立つことを伝えることが転職成功のポイントです。

40代は経験やスキルレベルを重視

40代の転職回数が多い人に対して採用側が見るポイントの一つは「経験やスキルレベル」です。
40代では、転職回数そのものよりも、これまでに積み上げてきた実績やスキルが重視されます。企業は特に、専門分野での高いスキルや、過去に達成した成果に注目します。また、40代は柔軟な価値観を持ち、新しい環境でも柔軟に適応できる点も評価されやすいため、その姿勢をアピールすることが効果的です。とはいえ、企業によっては勤続年数を重視する場合もあるため、企業文化や価値観が自分に合うかを確認しておくことが重要です。
自分の経験がどのように役立つかを具体的に説明しつつ、柔軟さと即戦力としての適応力を示すことで、転職活動を優位に進めることができるでしょう。

転職回数のよくある質問

転職回数についてよくある質問についてみていきましょう。

Q1. 転職回数の数え方
Q2. 転職回数が多くても求められる人材とは?

一つずつ詳しく見ていきましょう。

「Q1. 転職回数の数え方」

一般的に転職回数は、「在籍した会社数-1」で数えます。
例えば、3社での勤務経験があれば、転職回数は「2回」となります。また、アルバイトやパートは通常転職回数に含まれません。派遣社員の場合は、派遣会社が変わらなければ1回とカウントされることが一般的です。このように、転職回数の数え方にはルールがあるため、職務経歴書や面接時には正確に伝えるよう心がけましょう。

「Q2. 転職回数が多くても求められる人材とは?」

転職回数が多くても、豊富なスキルと経験を積んできた人材は評価されやすくなります。
特に、自身のスキルやキャリアプランを明確にアピールすることが重要です。入社後の貢献が期待される場合、転職回数はさほど問題視されません。
また、職場でのコミュニケーション能力や人間関係を築く力も評価基準の一つです。転職経験を成長の糧として示し、柔軟に新しい環境に適応できる点を伝えることが、転職成功の鍵となります。

転職回数が多い人はジョバディへご相談ください

転職回数が多いと、転職市場では不利に見られることがある一方、実績やスキルを重視する企業も多く存在します。そのため、転職回数の多さをカバーするには、キャリアビジョンや成長経験を具体的に示すことが重要です。
自身の強みや実績を明確に伝え、企業に貢献できる姿勢をアピールしましょう。もしキャリアビジョンが明確でない場合は、転職エージェントのサポートを活用することで、適した職場を見つけやすくなります。転職活動を前向きに進め、長期的なキャリアを築きましょう。
転職エージェントの中でもジョバディの利用をおすすめします。
ジョバディはあなたの希望に合わせてキャリアアドバイザーに相談できるため、数多くの求人からあなたに合った仕事を見つけることができます。
さらに、面接設定なども簡単に行うことができるため、転職回数が多くて不安な方でも、具体的なアドバイスや転職に関する専門的なアドバイスが受けられ、自信を持って転職活動を進められます。
ジョバディは面接対策のサポートを受けられるメリットもありますし、会員登録は無料なので、気軽に利用できます。
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