自分に合った仕事がわからない?転職のための自分に合う仕事・適職の見つけ方

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自分に合った仕事がわからない?転職のための自分に合う仕事・適職の見つけ方

「自分に合った仕事ってどんな仕事だろう?」

この記事にたどり着いたあなたは、就職活動に向けて自己分析を深めたい方や、今の仕事を経験した上でより良い仕事で能力を発揮したいと考えている方かもしれません。仕事を選ぶ時、仕事を通じて実現したいことや譲りたくない条件、大切と考えることは人によってさまざま。就職をして仕事を経験していく中で、価値観が変化し転職を考えるようになったという方も多いでしょう。

そのため、今回は自分に合った仕事の理解を深めるポイントとして、

●自分に合った仕事に就くと、自分もやりがいを感じながら周囲に貢献でき評価もしてもらえる
●自分にあった仕事を見つけるには、自己分析と業界・企業分析が必須
●条件に優先順位をつけ、妥協できない点・できる点を決めておくことが大切
●自分に合った仕事探しには、ハローワーク、求人誌、転職サイトなどの手段があるが、サポートを受けながら転職したいなら転職エージェントが最適解

上記について解説していきます。転職を納得のいくものにできるよう、ぜひ本記事を役立ててくださいね。

自分に合った仕事・適職とは

近年では、性格や適職の診断ツールによって個人の性格や特性を分析することができるので、これを利用して自分の「やりたい仕事」を見つけることもできそうです。しかし、長期的に見て、これが必ずしも「自分に合った仕事」になるのでしょうか。

まずは、自身の特性と仕事のすり合わせをしていくにあたって、どのような観点から考えられるのか解説していきます。

・自分の強みを生かせる仕事
・主体的に取り組める仕事
・ストレスなく続けられる仕事
・成長できる仕事
・やりがいを感じられる仕事

ひとつずつ解説していきますので、詳しく見ていきましょう。

自分の強みを生かせる仕事

自分の得意なことや、すでに持っているスキル、知識は何でしょうか?これらが生かせる分野や仕事を、まずは洗い出してみましょう。

「誰でもできるようなことかもしれない」「以前、ほんの少し携わったことがあるだけだから」などと、自身の経験やスキルに自信が持てないことがあるかもしれません。しかし、自分では気が付いていない、弱みとすら考えていたことでも、視点を変えれば強みである場合もあります。例えば、「作業のスピードが遅い」ということは「慎重に行える」という強みに変換されるかもしれません、こういった経験がないか、深く掘り下げて考えてみましょう。

主体的に取り組める仕事

人に強制されたり指示されたりしなくても、やるべき事を理解したうえで自分からすすんで取り組むことができるかどうかが重要です。

そういった仕事に就くためには、自分の興味関心に沿う内容でありつつ、業務に対する知識やスキルもある程度持っている必要があります。知識が足りないと、やるべきことがわからなくなってしまうからです。

また、仕事を楽しめる・モチベーションを持てるかどうかも大切になってきます。

ストレスなく続けられる仕事

例えば、正確性を重視して黙々と作業することが苦手な人が、小さなミスも許されないデータ処理を一日中行えば、非常に大きなストレスになるのは目に見えていますよね。勤務時間中の大半を占めるであろうメインの担当業務が、自分にとって大きなストレスや不満につながらないかという点は、あらかじめ考慮しておくべきです。仕事内容だけでなく、残業や休日出勤を含めた全体的な労働時間や、始業と終業の時間、そして社内の人間関係なども、職場でのストレス要因になりえます。

成長できる仕事

一通りの業務をこなすことができるようになれば、業務の幅を広げる機会を与えられる可能性があります。また、一つの業務の練度をさらに高め、ある分野のプロフェッショナルとして働くことも目指せるでしょう。

また、自身が設定した目標の達成を積み重ねられれば、自然とより難易度の高い業務をこなしていけるようになり、仕事に対するやりがいにも繋がっていきます。

やりがいを感じられる仕事

業務自体やその成果に対して自分が充足感・満足感を得られると、大きなやりがいになります。やりがいを感じる対象は人それぞれですので、周りの声ではなく自分にとって喜びと感じられるものは何か、洗い出しておきましょう。

「モノづくりが好きで、できあがった時に達成感を得られる」「人にありがとうと言われたり、感謝されたりすると充足感がある」「業務自体が好きで携わっていると楽しい」など、仕事に直接関わらなくても、何に喜びを感じるのかを検討します。

やりがいは主体性や成長にも関わり、モチベーションを高めてくれる重要な項目です。日々の業務の中で小さくても喜びが感じられるかどうかは、仕事を長く継続するための大きな条件になるでしょう。

自分に合う仕事・適職がわからない理由

「ここまでの方法で自分なりに考えてみても、やっぱり自分に合った仕事がわからない!」と頭を抱えている方は、まだ掘り下げが足りていない部分があるかもしれません。解決のヒントは、これまでの仕事や経験だけでなく、何気ない日常や考え方にひそんでいる可能性も。落ち着いて視野を広げながらもう少し考えてみましょう。

・自己分析が足りない
・業界・企業分析が足りない

ここでは、ひとつずつ丁寧に足りないものはなにかを見ていきます。

自己分析が足りない

自分の得意分野や好きなこと、やりたいことなどが明確に把握しきれていない可能性があります。もしかしたら、好きか、やりたいかを考える前に、「難しそう」「自分には無理そう」とブレーキをかけていませんか?

選択肢を洗い出そうとしている段階では、フラットな気持ちで掘り下げることだけに集中してみましょう。自分が興味関心を持てる業界で、自分の特性やスキルを生かせる仕事はないかを探すにあたって、余地を残すことにつながります。

業界・企業分析が足りない

自分に合った仕事を探すうえで、選択肢として考えられる業界や企業では、実際にどのような業務があるのかをより詳しく調べる必要があります。一つの企業でも、展開している事業はさまざまです。企業規模が大きくなれば業務も細分化され、多くの仕事の形があるでしょう。

自分が考える業界で自分が得意とするものとマッチした業務がないか、これまでは知らなかったけれどやりがいを感じられそうな仕事はないか、もう一度考えてみましょう。

今まで自分に合った仕事を選べなかった理由

「実際に就業してみたらギャップがあった」「これからも働いていける展望が持てず転職を考えている」
今、就いている仕事に対してこういった悩みを抱えている方は、就職活動の際、自分に合っている仕事を選べなかった可能性があります。吟味して選んだはずの仕事が結果として合っていなかったとしても、その経験を今の自分の考えにより合った仕事を探すための材料にしていきましょう。

自分に合っていないと感じる仕事を選んでしまう理由には大きく分けて5つがあげられます。

・「好き」だけで決めた
・長期的な視点がなかった
・人の意見やイメージに流された
・職種・業務内容だけで決めた
・どの会社も大差ないと思ってしまった

ひとつずつ見ていきましょう。

「好き」だけで決めた

好きなことが仕事になれば、それだけで向上心・やりがいを感じられ、自然と高いモチベーションを維持して取り組めそうに思えます。しかし残念ながら、「好き」という感情と、仕事における能力やスキルは、必ずしもイコールにはなりません。また、仕事にしたことで、表に現れていなかった付帯業務の大変さなどの裏側を知り、「自分に合っている」と思えなくなるケースもあります。

例えば、絵を描くのが好きでイラストレーターになっても、自分の嗜好ではなく顧客の求めるテーマでイラストを描かなくてはいけない現実に苦痛を感じる。黙々とプログラミングをすることが好きで入ったSEになっても、出向先が変わるたびに臨機応変な対応が求められ、激しい環境の変化がつらく感じる。こういった、目指している働き方と業務や労働環境がミスマッチを起こすケースは多々あります。「好き」という気持ちをより細かく分解し、自分のスキルや知識、特性や目指している生活スタイルなど、働き方に求める条件をある程度担保できるような仕事かどうかを考えてみましょう。

長期的な視点がなかった

会社に雇用されて仕事をするのであれば、基本的には定年、もしくはその先まで続いていく可能性があります。今の仕事に不満や不安を抱えている方は、自分がその職場で働き続けていくことをイメージしきれなかったのかもしれません。

「条件のみを優先して仕事を選んだ結果、作業がストレスになってしまう」「ずっと憧れてきた仕事だったが、業界としては衰退気味で斜陽産業だった」「今の仕事では、考えているキャリアプランやライフプランに合わせきれていなかった」など、ギャップがあることに気付けないまま、仕事を選択してしまうことがあります。

仕事は一生のうちの長い期間を過ごす場所でもあります。自分が思い描く「家庭」や「趣味」との折り合いも考えたうえで選べているか、見直してみましょう。

人の意見やイメージに流された

働きやすいと聞いた、よく耳にする会社名だから、などといった他者から聞いた内容やイメージに左右されてしまい、自分自身に合っているかどうかの検討が浅かった場合もあります。また、知人や家族といった身近で限られた人の意見を重視しすぎて、少ない情報だけで就職先を絞り込んでしまった場合、抱いていたイメージと実際の業務にギャップを感じる原因になります。

第三者からの客観的な視点は、自分では気が付かないような見識や思わぬヒントを与えてくれますが、うのみにするのは危険です。あくまでアドバイスとして受け取るのが良いでしょう。実際に働くのは自分であることを忘れず、本当に自分に合っているかを吟味して就職先を決めましょう。

職種・業務内容だけで決めた

興味のある業種や職種というだけで就職先を選んでしまうと、その会社の実情や実際に担当する業務内容を調べずに決めてしまう危険があります。同じ職種でも、働く企業によって業務内容や環境はさまざまです。

企画立案業務を志望して入社したけれど、業務は研究開発に近く、思っていた仕事に関われない。あるいは、業務内容が希望通りでも想像以上にスケジュールがタイトで作業量も多く離職率が高かった、など。実際は想像していた内容とまったく違う仕事だったことも起こり得ます。

せっかく希望する仕事が見つけられても、思わぬ落とし穴に悩んでしまわないよう、企業情報はしっかりと調べ、希望と現実にミスマッチを起こさないよう対策をとりましょう。

どの会社も大差ないと思ってしまった

「どの会社でもある程度のストレスや悩みはあるものと覚悟したつもりが、想像以上につらかった」「自分に合った仕事がなかなか見つけられず、最終的にはどの会社でもよくなってしまった」こうした判断は職種や業種、職場環境などの違いを過小評価してしまった結果と言えます。

仕事での考え方や働き方、重要視するポイントは人それぞれに違うものです。それと同様に、似た業種の企業であっても、職場環境や在籍している従業員、社風によって働きやすいと感じられるかどうかは今後変化していきます。就職先は、これを前提にして吟味する必要があります。

自分に合った仕事を見つけるための前提

続いて、自分に合った仕事を探す際に、前提として捉えておきたいポイントについて解説していきます。「自分に合った仕事を探したい」「より良いライフプランのために後悔の少ない選択をしたい」という想いが強いと、条件ばかりが増えてしまいがちです。ここで、今一度、仕事の大前提を確認しておきましょう。

・完璧な仕事はない
・「自分に合う仕事」は一人ひとり違う
・長期的に見る

以上の3点について解説していきます。

完璧な仕事はない

自分に合った仕事には3本の軸があります。自分の経験やスキル、何に対してストレスを感じるかなどを加味した「自分の軸」。仕事で自分が貢献できることや自身が仕事で充足感を持てる内容を考慮した「仕事の軸」。そして、自身が想定するライフイベントを考慮した「私生活の軸」です。このバランスが取れたものが自分に合っているといえます。

ただし、思い浮かぶ限りすべての条件を完璧に満たすことを条件に、仕事や会社を探すのは非常に難しいでしょう。また、まったくの未経験からスキルを求められる仕事や、大企業への就職・転職を目指すのもハードルが高いものです。現状から高望みしすぎることは就職・転職活動の成功率を下げ、就職・転職活動の長期化にもつながります。そうして焦りやストレスが高まれば、「どこでも入社できる会社ならば良い!」と、結果的に条件を下げることになってしまいかねません。

大切なのは、3つの軸の中で譲れないことと折り合いがつけられる条件は何かを把握し、バランスを取ることです。

「自分に合う仕事」は一人ひとり違う

自分の考えや希望だけを材料に就職先を判断するのでは、視野を狭めてしまいますが、他者の話や評判に重点を置きすぎるのも危険です。客観的な意見は重要ですが、企業と自分のマッチングを第三者視点で見てもらう場合、つまり転職エージェントを利用したアドバイスをもらう場合に限ります。誰かにとっては非常にマッチしている仕事や良い環境でも、必ずしも自分に最適な仕事とは限りません。

得た情報は、企業や業界にまつわる客観的データや公式なエビデンスに基づいているのかなどを自分で確認するようにしましょう。耳にした話が誰かの主観的な評価や印象にすぎなかった場合は、企業の情報とは切り分けて役立ててください。最終的には自分自身が納得する判断を下すことが重要です。

長期的に見る

企業に就職することは、ある程度長期間その会社で働くことが前提です。そのため、入社後に配属される部署や業務での働き方が、退職するまで継続するわけではありません。企業に所属している間に積んでいく経験やその過程、担当する業務内容は変化していきます。担う業務や責任は変化することを把握しておく必要があります。

また、就職直後や入社時には問題を感じなくても、今後のライフイベントと照らし合わせると仕事とプライベートのどちらかに無理が生じることもあります。長く勤める中で、プライベートを圧迫する可能性がないか、業務内容をしっかり見て検討しておきましょう。

自分に合った仕事の見つけ方

続いて下記の6つのステップを踏み、より具体的に候補を絞り込んでいきましょう。

STEP1:好きなこと、楽しいこと、得意なことをリスト化
STEP2:嫌いなこと、楽しくないこと、苦手なことをリスト化
STEP3:キャリアプラン、ライフプランをはっきりさせる
STEP4:仕事に求める条件をリスト化
STEP5:いろいろな仕事について調べる
STEP6:仕事に求める条件に優先順位を付ける

実際にリストを書き出しながら整理してみるのもおすすめです。それぞれを詳しく見ていきましょう。

STEP1:好きなこと、楽しいこと、得意なことをリスト化

好きなこと、楽しいこと、得意なことをできるだけ多くあげてみましょう。ただし、好きだけれど得意ではないといったように、この3つはよく似ているようで異なっているものです。どれに当てはまるかはよく吟味したうえで、それぞれの項目に分けてリストアップします。好きなこと、楽しいと感じることは仕事の上ではモチベーションにつながります。得意なことは強みやスキルとして役立つことです。

これまでの経験や趣味嗜好から考えるほか、身近な第三者に聞いてみると思わぬ発見があるのでおすすめです。

好きなこと気持ち→モチベーション例:物を作る、身体を動かす など
楽しいこと気持ち→モチベーション例:人と話す、趣味の時間を過ごす など
得意なこと特性・能力→強み・スキル例:計算や計画を立てること、文章を書いたりまとめたりすること など

STEP2:嫌いなこと・楽しくないこと・苦手なことをリスト化

続いて、嫌いなこと・楽しいと感じないこと・苦手なことをそれぞれの項目に分けてリストアップします。STEP1でリスト化した内容の反対を考えると浮かびやすいでしょう。

自分にとって好ましくないことや苦痛を感じる要素は、仕事上の大きなストレスやモチベーションの低下を招きます。悪くすると退職の原因にもなりえます。長く続けられる適職を探す際は、避けたほうが良い会社・仕事の条件につながります。

STEP1と同様、第三者からの意見を聞いてみるのも役立ちます。

嫌いなこと気持ち→モチベーションの低下例:焦ること、余裕が持てない状況 など
楽しくないこと気持ち→モチベーションの低下例:単純作業、黙々と繰り返すこと など
苦手なこと特性・能力→スキル・弱み例:人前で話すこと、チームで動くこと など

STEP3:キャリアプラン・ライフプランをはっきりさせる

就職を希望する職種や企業で今後起こりうる変化と、ライフステージによる自身の状況・メンタルの変化を、それぞれ洗い出し、計画を立てていきましょう。3年後、5年後、10年後に起こりうる仕事とプライベートの変化にはどんなものがありそうか、具体的にあげていきます。

ライフプランの例:結婚・子育て・Uターン・海外移住・介護
キャリアプランの例:昇進・大手への転職・他業種への転職・起業

STEP4:仕事に求める条件をリスト化

STEP3までであがった内容を受けて、仕事に求める条件をリストアップしていきましょう。
優先順位はあとでつけていきますので、初めから厳選しようとせず、まず思いつく条件をできるだけ多くあげてみてください。ただし、「初任給が100万円」「社長になる」などといった突飛なものではなく、仕事の内容に則したもの、実現できそうな内容にしましょう。

STEP5:いろいろな仕事について調べる

企業の情報や業種、求人を実際に調べていきます。調べる情報源はコーポレートサイトや求人情報など多岐にわたりますが、系統立てて知識を得るのであれば、業界研究や企業研究の書籍に当たるのも良いでしょう。

知りたい情報と方法の例

業界について知りたい業界地図
企業について知りたい就職四季報、会社四季報、コーポレートサイト
求人について知りたい転職サイト・転職エージェント、口コミサイト
地元の求人を知りたい地域特化求人サイト・求人誌、ハローワーク

企業側が出している求人条件を調べながら業界・企業が求める人材や採用の難易度といった大枠をつかんでいきます。自分で考えた仕事の条件のうち、ハードルが上がりすぎているものがないか「肌感覚」をみがき、現実とすり合わせを行いましょう。

STEP6:仕事に求める条件に優先順位を付ける

STEP5で確認した実際の求人条件を反映しながら、STEP4で羅列した条件に優先順位をつけていきます。どうしても譲ることのできない条件と、ある程度までは妥協できる条件で切り分けていきます。

妥協できる条件でも、その限度はどこまでなのかをより具体的に、深掘りして考えていきます。どこで線引きをするかは書き出しておきましょう。

「自分に合った仕事」の見るべきポイント

仕事に求める条件が固まったら、次は「仕事を選ぶ上で見るべきポイント」を押さえましょう。自分があげた条件を見返して修正すべき点がないか、紙や表を用意しながら作業するのもおすすめです。条件と実際の求人に照らして、より具体的にイメージを落とし込んでいきましょう。仕事選びのポイントには以下のようなものがあります。

・仕事の内容
・会社のデータ
・会社の雰囲気・社風
・待遇・条件
・将来性

ひとつずつ詳しく見ていきます。

仕事の内容

まずは、業務内容や作業の流れを把握します。個別の業務内容では、多くの業界で共通する一般的なもののほか、特定の業界でのみ行う業務までさまざまな仕事があります。また、繁忙期の有無や、定時と平均労働時間といった基本的な労働条件・規定もチェックしておきます。

次に、自分が仕事に求める条件や習得が期待できるスキルも踏まえて比較・検討します。道具の使用や情報処理にソフトを使っているかも調べましょう。入社後にスキルの習得が必要になるかどうかの判断に役立ちます。
接客業といった一部の職種では、サービス内容や製品の価格といった広く一般に公開されている情報だけでなく、顧客層や業務フロー、連携するセクションなどをイメージできるよう、深く詳しく情報を集めることが大切です。

会社のデータ

企業規模や売上高、業種・業界全体の将来性などを加味して、今後も成長が見込める企業かどうかを長期的な目線で検討します。この時、業界内の競合他社との違いも押さえて、企業への理解度をより高められるよう進めましょう。

検討する企業を選ぶとき、上場・非上場や大企業・中小企業といった差で初めから足切りをしてしまうと、求める条件に合う選択肢はどんどん少なくなっていきます。初めは、採用に応募したいと思える企業を広く探すことが大切です。

会社の雰囲気・社風

社内の雰囲気や社風などは会社ごとにさまざまです。実際に働いている人が作り出す、いわゆる「会社のカラー」でもあります。情報誌やコーポレートサイトなどで公式に発表されている情報だけでは窺い知れない部分も多くありますが、従業員や関連する人たちが発信するSNSや口コミから内情に触れることができるでしょう。

可能ならば実際に現役の社員から話を聞ける機会も持てるとなおよいです。新卒での就職活動ならばOG・OB訪問やインターンで職場が見られないか、企業側や大学の就職支援センターなどに尋ねてみるとよいでしょう。転職の場合でも、知人の伝手をあたって従業員と話す機会がもてないかを探ってもるのも有効です。

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待遇・条件

企業が提示する待遇・条件とは、賃金や労働環境、勤怠に関する内容です。会社全体であらかじめ決められており、契約内容に盛り込まれます。具体的には、下記のような項目となります。
・給与
・勤務時間、休日
・勤務地
・福利厚生  など

業界イメージとして「低賃金」「休日が少ない」「離職率が高い」などといわれている場合でも、業界内のすべての企業がその通りとは限りません。ネガティブなイメージを持たれがちだからこそ、個人の特性を重視して労働環境の整備に力を入れている企業もあります。改革・改善に前向きな姿勢がある企業は、むしろ従業員の心理的安全性が高いともいえます。

待遇や条件は、仕事上のモチベーション維持だけでなく、ライフプランや健康といったプライベートに密接に関わる重大な要素です。通り一遍の情報だけを見て「どこも似たようなものばかり」とは考えず、会社ごとの違いを見定めるようしっかりと検討しましょう。

将来性

将来性とは、未来へ向けて長期的に成長する可能性をもつ会社かどうか、という視点です。
現在の業績が好調であるかよりも、今見通せる範囲で、時代・社会の変化に沿って会社の成長が続くかどうかが大切になります。

例えば、印刷業界はインターネットの普及を受けて、即時性や運搬性の良さという点では遅れをとり、一時期と比べて縮小傾向が見られます。技術革新の潮流や時代の変化に対応して、事業の方向性を柔軟に変えられるか、その先に活路はありそうかなどもよく考慮するべきでしょう。

また、企業の将来性の有無については、以下の点も参考に分析をしていきましょう。
・業務改善や効率化の取り組みが見られるか
・指揮系統や経営がワンマンで特定の人材・能力に依存していないか
・離職率が高い場合、その状況への対応が行われているか
・AIで代替できる工程が多い産業ではないか
・既得権益に頼っていて事業開拓などの動きが滞っていないか など

自分に合う仕事に転職する可能性を広げる行動

ここまで集めた情報が少ないために起こる検討不足や、条件の高さやスキルの不足など自分に起因する原因がないかを振り返り、修正していきます。可能性を広げるためには以下のような行動をとることがおすすめです。

・情報の質・量を高める
・妥協できる点は妥協する
・役立つ資格の取得

ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。

情報の質・量を高める

情報収集は「自分に合った仕事」を選ぶための準備であり、精度を高めるための大元です。仕事選びが進まない要因として、情報収集が足りていない、もしくは、たくさん情報を集めても広く浅いものばかりで質が低い、といった可能性はないでしょうか。

企業分析では実際の社員の声や口コミなど、リアルで質的に高いデータも加え、さまざまなものを集めましょう。ただし、SNSや口コミといったネットの情報を見る際は、信頼性の検証もあわせて必要になります。
主観が入り込んだ投稿はあくまで他者の意見や感想、感情を多分に含む評価であることを念頭に置いてください。場合によっては、口コミがあるかないかのみにとどめたり、読みながしたりする程度で閲覧することも大切です。

妥協できる点は妥協する

仕事への条件が厳しく、求人の内容とギャップがある場合、その条件は再考する必要がありそうです。繰り返しになりますが、求める条件が完璧に叶う企業は、ほぼ存在しないといえるほど探すのが困難でしょう。こだわりすぎている条件がないか、優先順位は見直せないか、妥協できる別の条件はないか、もう少し深掘りしてみましょう。

役立つ資格の取得

現在の自分の経験、スキル、スペックのままでぴったり合う仕事に就けるのが一番喜ばしく早い道ですが、なかなかそうもいきません。自分を磨くことで手が届く可能性が広がるケースはないでしょうか?企業に対してアピールになる、業務に役立つ資格やスキルを習得し、選択肢の幅と可能性を広げることにつながります。

必ずしも形としての資格ではなくても、独学で勉強して知識をつけたり、アルバイトなどで業務経験を積んだりすることも有効です。

自分に合った仕事探しの精度を高める方法

単に仕事を探すのではなく、「自分に合った仕事選び」となれば、精度を高く保つ必要があります。できるだけ求めた形で働き始められるよう、探す段階で精度を高める努力が必要です。主観や限られた情報を見るのではなく、客観的なデータを集め、多少の他人の声も加味して情報を精査するには、以下のような方法があります。

・情報を数値化して比較する
・周囲の人の意見を聞く
・口コミを集める
・適職診断を利用する
・転職エージェントに相談する

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

情報を数値化して比較する

ここからは、仕事に求める条件をさらに可視化させていきましょう。
例えば、条件の優先順位を考える際、3段階や5段階といった形で評価し、切り分けていきます。複数の企業を検討している際、条件の優先順位や、近い条件の提示があるかわかりやすく、企業間の比較も行いやすくなります。

すでに何度も条件の精査をした場合でも、切り口を変えてみることで別の視点をもって検討できるでしょう。

周囲の人の意見を聞く

自分のことは自分自身が一番よく理解しているつもりでも、実際に仕事を選ぶ基準となると、自力だけでは行き詰まることがあります。他者から見た自分は、意外な面を評価されていることもあります。長く付き合っている友人や親しい間柄の人、目指している業界に精通している人など、信頼のおける第三者の意見を参考にすることも重要な判断材料になるでしょう。自分が気付いていない強みや魅力、意外な弱点を知るヒントを与えてくれます。

口コミを集める

実際に社内で働く従業員や関係者、顧客からのリアルな実経験をもとにした口コミは、収集した企業情報の裏付けになることもあります。例えば、待遇改善に積極的な姿勢を表明している企業でも、有休消化率についての口コミを見ると、社内規定として定められ、法律でも取得が義務づけられているのに、実際の取得率は最低限のようだ、といった実態が見えてくる可能性があります。

ただし、SNSやネットの書き込みは、不特定多数が匿名で書き込める以上、信憑性自体は検証する必要があります。似た内容の書き込みが多いようであれば、程度の差はあれ、虚偽ではなくその傾向は強いと判断してもよいでしょう。

適職診断を利用する

転職サイトといった就職支援サービスでは、性格診断や適職診断を提供していることが多々あります。「自分に合った仕事」を探したいと考えている方なら、すでに受けたことがあるかもしれません。複数の診断ツールを利用してみることで、いくつもの結果で変わらない点は、確実性が高いでしょう。また、自身の傾向もよりつかみやすくなります。

転職エージェントに相談する

転職エージェントは就職支援のプロフェッショナルです。丁寧な事前のヒアリングで、希望や条件がまだ曖昧な段階でも相談することができます。ヒアリングの内容をもとに、求人の紹介や、業界情報の提供、転職へのアドバイスなどをもらいましょう。

一般的には、提出書類の作成やチェック、面接対策として練習やアドバイス、採用試験中の企業とのやり取りなど、細やかなサポートを行っています。希望の条件や考えをくみ取ってより良いマッチングの心強い味方になるでしょう。また、業界に特化した転職エージェントを探せば、公開されている情報よりもさらに踏み込んだ知識を与えてくれる可能性もあります。

自分に合った仕事に就くメリット

「自分に合った仕事」は、答えが一人ひとり異なるため、それによって得られるメリットを確認し、後悔のない就職活動を進めていきましょう。

自分に合った仕事に就くメリットには、具体的には以下のようなものがあります。

・やりがいを持てる、楽しく働ける
・成果を出せる
・会社、社会に貢献できる
・キャリアプラン、ライフプランを実現できる
・感謝、評価される

ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。

やりがいを感じられる、楽しく働ける

やりがいを感じる仕事は、日々の業務もモチベーションを高く保って遂行しやすく、達成感も大きくなります。得意なことを生かせる仕事や、従事することが楽しい仕事は、自然と成果を生むことができ、評価につながります。周囲からの感謝などから自己肯定感も高まるので、好循環の中で長く働くことができるでしょう。こうしたポジティブなサイクルは、他の業務や勤務態度などにも表れ、さらなるモチベーションの向上やスキルアップへの向上心にもつながっていくでしょう。

成果を出せる

自分の得意分野や深く持っている知識で仕事に貢献できると、自然と成果がついてきやすくなります。その成果は、やりがいや楽しさ、さらなる成長などさまざまな良い要素を引き寄せます。また、自分の興味関心が高い分野ならば、ハードルが高い業務内容であっても前向きに取り組めて、より大きな達成感と成長を感じられるでしょう。

会社・社会に貢献できる

仕事の成果は、個人の評価が高まるだけでなく、会社への貢献となり、ひいては社会貢献につながります。

例えば、メーカーといった製品を作る業種であれば、新たに製品を生み出すことで個人の成果になり、自身のやりがいや喜びになります。そしてその成果は、製品として社会で役立つことで、社会貢献にもつながっているのです。

キャリアプラン・ライフプランを実現できる

「自分に合った仕事」を考える際には、実現させたいキャリアプランやライフプランも考慮し、時期を逆算していくことも大切です。ひとつの企業に長く勤めて昇進していくプランの場合と、転職も視野に入れてキャリアアップを目指す場合、そして、ある時期で結婚や出産、転居などを考えている場合など、道はさまざまです。

感謝・評価される

仕事でのパフォーマンスに対しては、周囲から何らかのリアクションがともないます。良いパフォーマンスを発揮できれば、上司や同僚、クライアントからの信頼が得られ、感謝されることもあるでしょう。当然、高い評価を得ることができますので、昇進や昇級にもつながっていきます。成功体験の積み重ねは仕事の原動力になり、やりがいを感じて長く働くことができるでしょう。

自分に合った仕事を探せる場所・媒体

求人・転職サイト以外にも媒体は多くあり、それぞれ集まる求人情報の傾向や、業種への強みがあります。それぞれの特徴をよく理解して、うまく使い分けながら、自分に合った仕事を幅広く探せるように活用しましょう。

求人は主に以下の場所や媒体で探すことができます。

・ハローワーク
・求人誌
・転職サイト
・転職エージェント

ひとつずつ、詳しく見ていきます。

ハローワーク

ハローワークは国内の主要都市にあり、就労に関する各種サービスを無料で提供している公的施設で、全国の求人を検索できます。また、求人数が豊富なだけでなく、若年層向けや障がい者向けなど種類も多様で、幅広いサポートがあるのが大きな特徴です。

端末やインターネットから求人を検索するだけでなく、窓口での対面相談も可能です。もし、就職・転職に不安を抱いているなら、まずは施設を一度訪れてみるのも良いでしょう。

ハローワークには無料で求人を掲載できるので、有料の求人サイトには出ていない求人情報を見つけられるケースがあります。仕事選びで選択肢を広げたい、幅広く情報を集めたいといった方にはおすすめです。

求人情報誌

各地方で発行されている求人情報誌でも自分に合う仕事を探すことができます。地域に密着した求人数も多いため、地元で働きたい人や働きたい地域が決まっている人にはおすすめの媒体です。

また、同じく多くの求人情報を掲載するものに「求人サイト」もありますが、電子媒体と紙媒体とでは掲載している求人が異なるケースもあるため、両方をチェックしてみる価値があります。

転職サイト

仕事を探すときの代表的な手段として「就職サイト」「転職サイト」があげられます。
大手サイトにおいては求人掲載数は膨大です。条件を絞り込んで検索できる機能に優れ、効率よく比較できるのも利点と言えます。新卒や第二新卒、若手といった年齢層別や、特定の業界に特化したサービスも豊富です。

すでに「自分に合った仕事」を理解し、応募したい企業や業界が絞れている人、ピンポイントで仕事を探したい、条件にこだわりたいという求職者におすすめできます。

転職エージェント

「初めて転職を考えており、就活との違いがわからない」「自己流の仕事探しで過去に失敗してしまい、不安がある」といった人も多いのではないでしょうか。転職活動自体に不安を感じている場合や、よくわからない点が多い場合は、転職エージェントのサポートを受けるのも有効です。

キャリアプランの確認から本人の希望といったヒアリング、仕事や就職に関する相談などのサポートが受けられるサービスです。相談方法もほとんどの場合、対面かオンラインかを選べますし、サービス自体が無料のものも多くあります。

持っているスキルや経験をもとに幅広いアドバイスを受けられ、自身の市場価値も客観的に分析してもらえます。自分に合った仕事への近道になるでしょう。

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自分に合った仕事を見つけるには、まずは自分が前向きに取り組めそうなものは何かを具体的に考え、持っている能力・スキルを整理しながら、自分が納得できる仕事の条件は何かを理解していきましょう。

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