
転職理由を好印象なものにするには? 答え方の例文も紹介
面接時に転職理由をどう伝えればよいか悩む人は少なくありません。中でも人間関係が理由で退職した場合は、迷うことが多いでしょう。面接官にネガティブな印象を与えないためには、転職理由を前向きな表現に言い換えることが重要です。どんな理由でも伝え方次第で面接官に与える印象を大きく変えることができます。適切な言葉を選び、自分の意欲が伝わるように伝え方を工夫してください。
【この記事の要約】
●言いづらい理由で転職する場合も、伝え方を工夫することで好印象を与えられる。
●転職理由を伝えるときは、意欲やマッチング度など面接官が知りたいことや情熱に触れつつ簡潔に説明する
●ネガティブな表現のまま伝えると誤解を招く可能性があり、本音をベースに前向きな言葉に言い換えることで印象が良くなる。
●好印象な理由にするための考え方としては、まず退職理由を深掘りし転職でかなえたいことを明確にして、転職理由と志望動機をつなげる
転職を希望する理由はさまざま
転職を希望する理由にはキャリアアップ、給与、働きやすさ、人間関係などさまざまな要因があります。企業は応募者の転職理由から「長く働けそうか」「自社に適している人材か」を判断しようとするため、何を転職理由にするか、どのように伝えるかは非常に重要です。特に人間関係を理由に転職する場合は、そのまま正直に伝えてしまうとネガティブな印象を与えかねません。できるだけポジティブな表現に言い換える必要があります。
転職理由は明確であるのがベスト
転職理由が明確であれば、面接官に納得感を与えやすく、評価される可能性が高まります。漠然と「仕事が楽しくないから」という理由だけで転職活動をしても、マッチする転職先は見つかりません。「なぜ転職したいのか」「次の職場で何を実現したいのか」を具体的に整理することが重要です。自分が転職に求めるものがわかると、一貫性のある転職理由を伝えられるようになります。仕事への前向きな姿勢を示し、好印象につなげましょう。
転職するか否かは理由が明確になってからで問題ない
焦る気持ちもわかりますが、転職を決断する前に、自分の転職理由を明確にすることが重要です。「改めて転職理由を洗い出してみたら、現職でも解決できる内容だった」などということもあり得ます。転職する理由がきちんと整理できていない状態で転職活動を始めても、企業選びや面接での対応に迷いが生じやすくなり、良い結果は望めません。転職の目的が明確になってから行動を開始すると、納得のいく転職がしやすくなるでしょう。
転職では本音ベースで伝えた方がよい理由
転職理由がネガティブなものだった場合、本音と建前を分けるべきか悩む人もいるでしょう。しかし、結論はNOです。転職では以下の理由から本音ベースで伝えることをおすすめします。
● ウソも建前もいい結果を生まないため
● 本当の理由を前向きに言い換える方がよいため
● やむを得ない理由は隠さず伝えてよいため
一つずつ見ていきます。
ウソも建前もいい結果を生まないため
転職理由を偽ると仮に入社できたとしても、後にミスマッチが生じる可能性が高まります。そもそも面接官は転職理由と志望動機の一貫性や論理性を重視しています。不自然な回答があれば簡単にウソを見抜かれてしまうでしょう。ウソも建前も決していい結果は生みません。転職理由はあくまでも本音をベースに、前向きな表現に変えて伝えるのがポイントです。そうすることで誠実さを示しながらも好印象を与えられるようになります。

本当の理由を前向きに言い換える方がよいため
どんなにネガティブな転職理由でも、視点を変えればポジティブな理由になり得ます。例えば「人間関係が合わなかった」は「チームワークを重視する環境で働きたい」と表現することで前向きな理由に変わります。たとえ面接官から理由を深掘りされても、決してウソをついているわけではないため、ボロが出る心配もありません。前向きな理由にすることで、自分自身も堂々と転職理由を説明でき、好印象を与えやすくなるでしょう。
やむを得ない理由は隠さず伝えてよいため
パワハラや会社の経営悪化など、応募者本人の事由によらないやむを得ない転職理由の場合は無理に隠す必要はありません。事実を簡潔に伝えた上で、次の職場で実現したいことを前向きに話すことが重要です。例えば「会社の経営悪化によるリストラをきっかけに、自分のキャリアを見直したところ、〇〇の経験が貴社の△△の成長に貢献できると考えた」など具体的に説明します。誠実に伝えることで、面接官に信頼感を与えやすくなるでしょう。
面接で転職理由を伝えるときの3つの基本
ただつらつらとまとまりなく転職理由を述べても、面接官の印象には残りにくいものです。もちろん採用にもつながりにくいでしょう。
面接で転職理由を伝える際は、以下の3つを押さえた上で、整理して話すのが基本です。
● 面接官が知りたい情報が伝わるようにする
● 目標や情熱を伝える
● 簡潔に転職理由を伝える
一つずつ見ていきます。
面接官が知りたい情報が伝わるようにする
面接では「面接官が知りたい情報」というのがあります。それは主に以下の4つです。
面接官が端的に理解できるように伝えましょう。
● 長期的に働いてくれるか
● 働く意欲を持っているか
● 性格はどうか
● ミスマッチはないか
一つずつ見ていきます。
長期的に働いてくれるか
面接官は「応募者が長く働ける人材か」を見極めようとしています。採用してもすぐに辞められたら、せっかくかけたコストが無駄になってしまうためです。自分が長期的に活躍できる人材であることをアピールするには、転職理由と志望動機を一貫性のある内容にしてつなげることが大切です。志望企業への定着意欲が高いことを伝えやすくなります。同時に企業のビジョンや業務内容と自分のキャリアプランが合致していることも示しましょう。
働く意欲を持っているか
面接官は、応募者が入社後に意欲的に働いてくれる人材かを重視して見ています。意欲的でない人を採用すると会社の生産性が落ちるほか、周囲のメンバーにも悪い影響を与えかねません。転職理由を話す際は、「新しい環境でどう成長したいか」を具体的に伝えて働く意欲をアピールしましょう。併せて前職での問題にどう対処したかを伝えることも重要です。さらに、企業の求める人物像と自身の意欲が合致していることを示せば好印象につながります。
性格はどうか
面接官は応募者の性格が企業文化やチームと合うかを確認しています。どんな仕事も一人では成功しません。周囲との良好なコミュニケーションが取れてこそ大きな成果が出るものです。前職への不満から転職する人は、「何でも人のせいにする人」というレッテルを貼られないよう注意してください。転職理由を伝える際は、自分の強みや仕事への姿勢と併せて協調性や主体性など企業が求める資質と合致する点を盛り込んで話すのが効果的です。

ミスマッチはないか
面接官は応募者と企業の間にミスマッチがないかを慎重に見極めています。ミスマッチがあると長続きせずに辞めてしまう可能性が高く、企業は採用にかけたコストを回収できずに終わります。応募企業の特徴と自身の価値観やキャリアプランが合致していることを示し、ミスマッチがないことをアピールすると好印象につながるでしょう。転職理由を伝える際は、前職の課題を踏まえつつ、新しい職場で実現したいことにつなげるのが重要です。
目標や情熱を伝える
面接では、単なる転職理由だけでなく「今後の目標や情熱」を伝えることが重要です。そもそも面接官にとっては自社にどれだけ貢献してくれるかが大事であり、その確信を得るために転職理由を確認しているといっても過言ではありません。「なぜその企業を選んだのか」「どのように貢献したいのか」を具体的に話すと好印象につながるでしょう。企業の理念や事業内容と自身の価値観を結びつけて語ることで、マッチング度が高まり好感度が増します。
簡潔に転職理由を伝える
面接官は面接という限られた時間の中で応募者が自社で採用するに値する人物かを判断しなくてはなりません。転職理由は簡潔にまとめ、要点を明確にわかりやすく伝えることが重要です。長々と説明すると説得力が弱まり、何が言いたいのかわからなくなってしまいます。面接官にネガティブな印象を与える可能性がありますので注意してください。「転職の理由」「学んだこと」「新しい職場での目標」をシンプルに伝えるのが効果的です。
ネガティブな理由を言い換えるポイントと転職面接での答え方
ネガティブな理由を前向きに言い換えるポイントと面接での答え方について各理由別に紹介します。
● 人間関係に問題があった場合
● 給料が低すぎた場合
● 労働時間が長すぎた場合
● キャリアアップが望めなかった場合
● 職場の雰囲気に問題があった場合
● 企業や業界に将来性がないと感じた場合
● 転勤が多いと感じた場合
● 介護や結婚などのライフイベントの場合
● 成長できる環境に身を置きたい場合
● スキルを高めたい場合
● 専門性を高めたい場合
● 業種・業界を変えたい場合
● 新技術に携わりたい場合
● キャリアアップをしたい場合
● ワークライフバランスを重視したい場合
● 健康や家族との時間を優先したい場合
● 通勤時間の短縮など生活の質を向上させたい場合
● 価値観が合う職場に転職したい場合
● 安定した職業に就きたい場合
一つずつ見ていきます。
人間関係に問題があった場合
人間関係の問題は多かれ少なかれどの職場でも起こり得ます。そのため、そのまま伝えてしまうと面接官にネガティブな印象を与えかねず注意が必要です。「より良いチームワークを求めて」「円滑なコミュニケーションができる環境で成長したい」など、前向きな表現に言い換えてポジティブな印象を与えましょう。具体的なエピソードを交えつつ、新しい職場でどのように活躍したいかを伝えると好印象につながります。
【例文】
「チームワークが重視される職場で、周囲と連携を取りながら働きたいと考え、転職を決意いたしました」
「風通しが良く、フラットに意見交換ができる職場で、周囲との連携を強化しながら仕事をしたいと考えました」
「社員一人ひとりの自主性を重んじる社風の会社で力を発揮したいと考えています」
「営業職として顧客ニーズを反映した改善案を幾度となく出してまいりましたが、既存のやり方は変えられないとの回答で、顧客第一の営業活動が難しい状況にありました」

給料が低すぎた場合
給与の不満をそのまま伝えると、金銭面だけを重視しているかのような印象を与えかねず、「仕事に対する意欲がない」と捉えられるリスクがあります。そのため給与を不満に転職する場合は、「スキルや成果が正当に評価される環境で働きたい」など、成長意欲を示す表現に言い換えることが重要です。具体的に応募企業の評価制度やキャリアパスに触れ、自分の能力をどう生かしたいかを伝えると好印象につながるでしょう。
【例文】
「現職では5年連続S評価を獲得、維持していましたが、年収はほぼ横ばいで変わらず、今後のキャリアプランに影響が出ると考えたため、転職を決意いたしました」
「私事で恐縮ですが、この度第一子が産まれる予定があり、家族への責任を果たせる収入を得るべく、転職を志望いたしました」
「現職は年功序列制度が色濃く残り、成果を出しても評価がされにくい環境にありました。モチベーション高く仕事をするために、実力主義の貴社に転職を志望しました」
労働時間が長すぎた場合
「残業が多い」など労働時間の長さを理由に転職する場合は、そのまま伝えると「働く意欲が低い」と誤解される可能性があるため注意が必要です。どの会社にも多かれ少なかれ残業はあります。「生産性を重視し、効率的に働ける環境を求めている」など、転職理由を働き方に対する考えの不一致に変換し、前向きな姿勢を示すことが重要です。応募企業の労働環境や制度に触れ、自分がどのように貢献できるかを伝えると好印象につながるでしょう。
【例文】
「現職は月〇時間の残業と休日出勤が常態化しており、決められた時間内に効率的に成果を出す意識が上司も含め欠けています。私としてはメリハリをつけて生産性高く仕事に臨みたい思いがあり、転職を決意いたしました」
「現職は慢性的な人手不足により一人当たりの業務量が過多な状態です。業務効率化の対策案を幾度となく上司に提出してきましたが、環境は変わらず、長期的に働き続けるのは難しいと判断し、転職を決めました」
キャリアアップが望めなかった場合
キャリアアップの機会が限られていたことを転職の理由にする場合は、自分なりに結果を残してきた客観的事実と、前向きな成長意欲を示すことが重要です。「より専門性を高めたい」「マネジメントスキルを身に付けたい」など、昇進やキャリアアップすることで実現させたい具体的な目標を伝えると好印象につながるでしょう。自身の持つスキルを応募企業でどのように生かし、成長していきたいかを明確に話すことがポイントです。
【例文】
「営業職として〇年連続目標達成率120%を更新し続けてきましたが、現職は年功序列の社風が色濃く、少なくとも後10年は昇進できないといわれています。自身のキャリアプランを真剣に考えた結果、現時点で転職する決断に至りました」
「現職の方針変更により、私の持つ〇〇の専門性を生かせる機会が大きく減少したことから転職を決意いたしました。貴社での業務経験を通じ、さらに専門性を磨いていきたいと考えています」

職場の雰囲気に問題があった場合
人間関係と同じく、職場の雰囲気を理由に転職する場合も、そのまま伝えてしまうと「環境に依存しやすい」と受け取られる可能性があります。「より風通しの良い環境で意見を生かしたい」「チームワークを重視する職場で働きたい」など、自分が希望する職場環境を前向きな表現に言い換えて伝えることが重要です。自身の求める価値観が応募企業の社風や働き方と共通している点を強調して伝えると、好印象につながりやすいでしょう。
【例文】
「現職は年功序列制度が強く、社員が自由に意見を出しにくい環境にあります。年次や立場に関係なくフラットに意見を言い合える雰囲気が醸成されている貴社で、より大きく成長したいと考えました」
「現職は社員一人ひとりの競争心が強く、仕事のノウハウを共有したり、チームで助け合ったりすることがありません。しかし私自身、大きな成果を出すためにはチームワークは必須と考えています」
企業や業界に将来性がないと感じた場合
企業や業界の将来性を理由に転職する場合も、そのまま伝えると「すぐに辞める人」と見られる可能性があります。特に同じ業界に転職する場合には、「自社も同様の理由で辞めるのでは」と思われないよう注意が必要です。「成長性のある業界で経験を生かしたい」「変化に対応できる環境でスキルを磨きたい」など、前向きな表現に言い換えましょう。応募企業の事業内容やビジョンに共感している点を伝えると、意欲が伝わりやすくなります。
【例文】
「業績悪化により、私の担当する〇〇領域が縮小され、転職を決意しました。私は〇〇領域において〇〇の資格を保持しており、経験を積みながらスキルを磨いていきたいと考えています」
「〇〇業界を取り巻く環境の変化により、現職では多くの事業からの撤退が決定していますが、業界として生き残るためには柔軟に対応していく必要があると考えています。変化に合わせて次々に新規事業を立ち上げている貴社に魅力を感じています」
転勤が多いと感じた場合
転勤の多さを理由に転職する場合も注意が必要です。工夫せずに伝えると「会社の方針に合わせる気がない」「柔軟性がない」と受け取られる可能性があります。転勤が少ない、もしくはない仕事がよければ、「腰を据えて長く働ける環境を求めている」「特定の地域で専門性を高めたい」など、前向きな表現に言い換えましょう。応募企業の勤務地や働き方の特徴に触れ、自分のキャリアプランと合致していることを伝えると印象が良くなります。
【例文】
「現職は全国に拠点があり、〇年ごとに転勤があります。各地域の特性を知り、広い経験を積めることには感謝していますが、今後は特定の地域に腰を据え、取引先、顧客と深い信頼関係を築いていきたいと考えています」
「私事で恐縮ですが、この春、娘が中学へ進学いたします。親として安定した生活環境を整えてあげたい思いから、これまで続けてきた単身赴任を解消し、自宅から通える範囲の企業で転職を志望しています」

介護や結婚などのライフイベントの場合
介護や結婚などのライフイベントを理由に転職する場合は、率直に伝えても問題はありませんが、いずれにしても転職に向けて前向きな姿勢を示すことは重要です。「家庭と仕事を両立しながら、長期的にキャリアを築きたい」など、ライフイベントによって変化した今後の働き方への意欲を伝えると好印象につながるでしょう。また応募する企業の働き方や制度に触れ、自分の希望と合致していることをアピールするとさらに説得力が増します。
【例文】
「先日1人暮らしをしていた父親が倒れ、介護が必要な状況になりました。兄弟もおらず、ほかに頼れる先もないため、地元に帰り、父親の介護をしながら働く所存です」
「これまで営業職として昼夜関係なく働いてきましたが、結婚、出産を経て、同じ働き方では対応が難しい状況になりました。在宅ワークなど柔軟な働き方を推進している貴社の環境でならば、これまで同様に高いパフォーマンスを発揮していけると考えています」
成長できる環境に身を置きたい場合
「成長できる環境を求めている」という理由自体はポジティブに受け取られやすいものですが、伝える際には具体性を持たせることが重要です。「〇〇のスキルを磨きたい」「より高度な業務に挑戦したい」など、成長の方向性を明確に伝えると説得力が増します。また、入社後にどんな貢献ができるのかもできるだけセットで述べましょう。応募企業の研修制度やキャリアパスに触れ、自身の成長意欲と合致していることをアピールすると好印象につながります。
【例文】
「現職ではスマートフォン向けのゲームアプリの開発に携わっていますが、かねてよりスマートフォンより高度な仕様にできるPCゲームの開発に興味がありました。改めて自身のゲーム開発者としてのキャリアを考えた結果、転職を決意しました」
「現職ではジョブローテーションが実施されており、その中で携わった経理の仕事に興味を持ちました。現在簿記1級の取得を目指し勉強中です。今後は経理部門で専門性を磨きたいと考えています」
スキルを高めたい場合
スキルアップを理由に転職する場合は、「具体的にどのスキルを高めたいのか」を明確に伝えることが重要です。「最新の技術に触れたい」「専門性を深めて市場価値を高めたい」など、具体的な成長目標も示すとより説得力が増すでしょう。また入社後に自分が会社の成長にどのように貢献できるのかもできるだけセットで述べてください。応募企業の業務内容や研修制度と結びつけて話すことで、入社への意欲や適性をアピールできます。
【例文】
「これまで〇〇領域の開発者として研究を重ねてまいりましたが、最先端分野の技術に興味を持ち、より専門性の高い分野で研究開発を行っている貴社に転職を志望しました」
「現職はルート営業が8割ですが、営業職としてさらなるスキルアップを図るべく、今後は新規開拓営業で自身の力を試したいと考えています。将来的には海外での活躍も視野に入れており、現在積極的に海外展開している貴社には大きな魅力を感じています」

専門性を高めたい場合
専門性を高めたい理由を伝える際は、「どの分野でどのように成長したいのか」を明確にします。「より高度な知識を習得したい」「専門分野での経験を深め、業界に貢献したい」など、達成したい目標とセットで示せると効果的です。併せて入社後にどのような貢献ができるのかも述べると、面接官が応募者の活躍する姿をイメージしやすくなります。応募企業の事業内容や求めるスキルと結びつけて話すことで、成長意欲が伝わりやすくなるでしょう。
【例文】
「現職はジョブローテーションが活発で、早ければ1年や半年で部署異動があります。広く業務に関わることはメリットがある一方で、専門性を深められないことに以前より悩みがありました。自身の市場価値を高めるためにも〇〇専門職への転職を志望します」
「現職はITの下請け企業でクライアント企業に常駐し、SEとして〇〇システムの構築に携わっていますが、上流工程で働きたい思いが強く、転職を決意いたしました」
業種・業界を変えたい場合
業種・業界を変えたい理由は、「新たなことにチャレンジしたい」という前向きな動機のため比較的理解されやすいでしょう。理由を伝える際は、「なぜその業界を志望するのか」を明確にするのがポイントです。「これまでの経験を新しい業界で生かしたい」「成長性のある分野で挑戦したい」など、前向きな動機を示すと好印象につながります。応募企業の業界の特性やビジョンに共感していることを伝えると、意欲が伝わりやすくなります。
【例文】
「営業職として顧客の問題を理解するうちに、自社商品やサービスの提案だけでなく、抜本的な経営課題に対してアプローチできる仕事に就きたいと感じるようになりました。営業職で培ったヒアリング力、ニーズキャッチ力を生かして、顧客の問題解決に携わりたいと考えています」
「私は販売職として顧客との会話を通じ、ニーズに合う商品を探し提供してきましたが、より深く顧客を理解したく、営業職への転職を志望します」
新技術に携わりたい場合
技術者が新技術に携わりたいことを理由に転職するのは一般的であり、受け入れられやすいでしょう。伝える際は、「なぜその技術に興味があるのか」を明確にすることが大切です。「最新技術を活用して課題解決に貢献したい」「技術革新の最前線でスキルを磨きたい」など、具体的な動機を示すと説得力が増します。特に応募企業が独自に扱う技術や特有の開発環境に触れ、自分の目標と合致していることを伝えると好印象につながります。
【例文】
「現職では〇〇の開発に携わっていますが、より高度なテクノロジーに関わりたく転職を志望しました。貴社を代表する〇〇の技術を学び、新たな価値の創造に貢献していきたいと考えています」
「現在は自動車部品メーカーで機械設計を担当していますが、自動運転技術や電気自動車など先端技術を駆使した開発に携わりたいという思いが強くあります。世界においても有数の技術力を持つ御社で、スマートモビリティの社会実現に貢献したく転職を志望しました」

キャリアアップをしたい場合
キャリアアップを理由に転職する場合、「具体的にどのような成長を目指しているのか」を明確にすることがポイントです。「マネジメント経験を積みたい」「より大きなプロジェクトに挑戦したい」など、具体的な目標を示すと説得力が増すでしょう。また可能であれば自分が入社した後にどのような活躍ができるかもセットで述べるとより効果的です。応募企業のキャリアパスや成長機会と結びつけて話すことで、意欲や適性をアピールできます。
【例文】
「現職は一般事務ですが、キャリアアップのため会計の勉強を始めたところ楽しさを覚え、ビジネス会計検定を取得しました。現在は簿記1級の取得に向けて勉強中です。経理を専門とする仕事に就き、専門性を高めたいと考えています」
「Webディレクターとして市場分析を行ってきましたが、自身の特性からマーケティングそのものを仕事にしたいと考えています。マーケティング会社である貴社で、自身の分析力を極める所存です」
ワークライフバランスを重視したい場合
ワークライフバランスを理由に転職する場合は、やや注意が必要です。ともすれば「働く意欲が低いのでは?」と無用な不安を抱かせる可能性があります。プライベート重視と受け取られないように、「効率的に働ける環境で成果を上げたい」「長期的に働き続けるために働き方を見直したい」など前向きな表現に言い換えましょう。さらに応募企業の働き方改革や制度に触れ、自分のキャリアプランと合致していることを示すと説得力が増します。
【例文】
「前職は月〇時間の残業が常態化しており、休日出勤も多く、自分の時間がほとんど取れない状態でした。効率的なやり方を考える時間もないまま疲弊が続き、状況を改善したく転職を決意いたしました」
「現職は勤務体系が固定されています。私事ですが昨年出産し、改めて育児と仕事の両立の難しさを痛感いたしました。フレキシブルな勤務体系を有している貴社でならば、これまで同様に能力を発揮して貢献できると考えています」
健康や家族との時間を優先したい場合
生産性高く仕事をするには、自身の健康はもちろん、私生活を支える家族が安定していることも大事な要素であることは企業側も理解しています。ただし伝え方によっては「働く意欲がない」と誤解される可能性もあるため、工夫して伝えることが重要です。「将来に向けて持続的に働くために働き方を見直したい」「家族との時間を大切にしながら、仕事にも集中して取り組みたい」など、前向きな表現に言い換えると好印象につながります。
【例文】
「前職は残業が多く、帰宅が深夜0時を過ぎることも珍しくありませんでした。業務のやり方を変えなければ健康を損なう可能性があるため、上司に効率化の提案を行ってきましたが、状況は変わらず、転職を決意しました。私自身、健康を維持しながら末永く会社の成長に貢献したいと考えています」
「昨年末に父が倒れ、介護をしながら働いていますが、現職は深夜残業や休日出勤も多く、介護との両立が難しいため、転職を決意しました」

通勤時間の短縮など生活の質を向上させたい場合
通勤時間の短縮など生活の質を向上させたいことを理由に転職する場合は、「働く環境を改善し、生産性を高めたい」という前向きな意図を伝えます。通勤時間の短縮により捻出された時間は仕事に充てることができ、生活の質が向上すればモチベーション高く業務に取り組めるようになります。「移動時間を減らし、業務に集中できる環境で力を発揮したい」「生活の質を向上させ、より長く安定して働きたい」などの表現に言い換えて好印象につなげましょう。
【例文】
「現職は自宅から勤務地までが遠く、通勤時間を自己学習に充てていましたが、仕事に割けないことをもったいなく感じていました。これまで通勤に使っていた時間も含め、自宅に近い貴社で、全力で仕事に打ち込みたく存じます」
「前職では通勤時間が非常に長く、大幅な電車遅延が発生した場合には多くのスケジュールをキャンセルせざるを得ませんでした。今後は適度な通勤圏内で業務に支障なく働きたいと考えています」
価値観が合う職場に転職したい場合
職場の価値観を理由に転職する場合は、そのまま伝えると抽象的で伝わりにくいため、「自身の成長や働き方に適した環境を求めている」などと言い換えるのが基本です。「チームで協力しながら成果を出せる環境で働きたい」「企業理念に共感し、自分の強みを生かしたい」など、前向きな表現で伝えると印象が良くなります。価値観の合う環境で働くことで、会社にどのような貢献ができるのかというところまで説明できるように準備しておきましょう。
【例文】
「現職は個人の売り上げが何より重視されているため、周囲のメンバーと情報交換したり、相談し合ったりする風土がありません。しかし私は、意見を出し合い、チームワークで仕事を進める方がより会社にとってより大きな成果が出せると考えています」
「現職は保守的で旧来の体制を好み、新しいやり方を嫌う雰囲気が根付いていますが、私は時代の流れにのり、新しい価値を創造するリード企業で働くことを望んでいます」
安定した職業に就きたい場合
安定した職業に就きたい理由から転職する場合は、「長期的に成長しながら貢献したい」という前向きな意図を伝えるのがおすすめです。人が安定性を求めるのは経済的な理由だけではありません。経営が安定している企業だからこそ、長期的なキャリアを築ける側面もあります。「安定した環境で専門性を高め、長く働き続けたい」「持続的にキャリアを築ける企業でスキルを生かしたい」など、成長意欲を示す表現に言い換えて好印象につなげましょう。
【例文】
「私は多くの企業で経験を積むより、一つの企業で長くキャリアを築いていきたいという思いがあります。50代、60代まで勤務することを見据え、将来的なキャリアビジョンを描ける企業で着実にスキルアップを図り、貢献していきたく考えております」
「現職は結婚、出産を経た女性社員の割合が低く、管理職はほぼ男性社員です。私は子どもを持ってもキャリアアップしていきたい思いがあり、女性活躍推進に注力している貴社に魅力を感じました」
転職理由を好印象なものにする考え方
転職理由を好印象なものにするために必要な考え方は以下の通りです。
● 退職理由を深掘りして明確にする
● 転職で何をかなえたいかをはっきりさせる
● 転職理由と志望動機をつなげる
● 転職理由をポジティブに言い換える
たとえネガティブな理由であっても、順に整理することで、前向きな印象を与えることができます。
一つずつ見ていきましょう。

退職理由を深掘りして明確にする
転職理由を好印象なものにするためには、退職を決意するに至った出来事やきっかけを深掘りし、具体的に整理することが重要です。ネガティブな感情を論理的に分析し、どう対処していくかを考えます。「なぜ転職を決意したのか」「次の職場で何を実現したいのか」を明確にすれば、転職理由に説得力が増すでしょう。後でも説明しますが、こうして転職理由と志望動機に一貫性を持たせると、面接官にポジティブな印象を与えやすくなります。
転職で何をかなえたいかをはっきりさせる
転職理由を前向きに伝えるためには、自身のキャリアプランや重視する価値観を再確認し、「転職によって何を実現したいのか」をはっきりさせる必要があります。「スキルアップをしたい」「働きやすい環境で長期的に成長したい」など、入社後のプランを具体的な目標とともに提示しておくと転職理由の説得力が増すでしょう。この際、応募企業の特徴や強みと自分の目標を結びつけられれば、さらに好印象を与えやすくなります。
転職理由と志望動機をつなげる
転職理由と志望動機に一貫性を持たせることで、面接官に納得感を与えやすくなります。転職においては、「なぜ前職を辞めたのか」と「なぜその企業を選んだのか」を論理的につなげることが最も重要です。面接官は採用した人が自社で長く活躍することを望んでいるため、辞めない可能性が高い人ほど安心して採用を検討できます。これまでに経験した具体的な内容や自身の目標を交えて話すと、説得力が増し、好印象につながるでしょう。
転職理由をポジティブに言い換える
面接官に良い印象を与えるには、ネガティブな転職理由をそのまま伝えるのではなく、前向きな表現に言い換えるのが鉄則です。例えば「人間関係が合わなかった」が転職理由なら、「チームワークを生かせる環境で働きたい」という表現に言い換えることでポジティブな印象を残せます。併せて面接官に成長意欲や入社意志の強さを伝えるために、自身が経験した過去の具体的なエピソードを交えて話せばより効果的な転職理由になるでしょう。
転職の面接対策で悩んだらジョバディに相談!
「転職理由などの伝え方全般で悩んでいる」「面接対策に悩みがある」そんな悩みを持つ人は、ジョバディに相談するのがおすすめです。
転職理由は選考における重要なポイントとなるため、転職成功にはプロによる客観的なアドバイスが有効です。
ジョバディではあなたのスキルや希望に合った求人紹介はもちろん、キャリア相談や条件交渉、面接対策など多岐にわたるサポートを提供します。特に書類の添削や面接対策では面接官に好印象を与えられるようキャリアアドバイザーがしっかりフォローします。
ほかにも書類不要でエントリーできる便利機能など、ジョバディは利用者の「面倒くさい」を解消するサポートが満載です。
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