仕事を辞めたいと考えるのは甘え? 離職の原因や辞める基準を解説
「仕事を辞めたいと思い始めているけれど、辞めたいと考えるのは甘えではないのか。もう少し頑張ってみた方がいいのではないか。辞めた場合、世間的にはどのように思われるのか。このようなことを考えると自分ではなかなか辞めるという判断ができない。自分はどうするべきなのか」
この記事にたどり着いたあなたは、こんな疑問を抱えているのではないでしょうか。
現在何らかの原因で仕事を辞めたいと思っている人は少なくありません。一方で仕事を辞めるのは甘えという考えが自分や世間にあり、辞めていいものかどうか、踏ん切りがつかないケースがあります。
このような場合は甘えかの基準を理解し、現在の状態でできることを知ることで、辞めるかどうかの適切な判断を自分で下せるようになります。
この記事では、仕事を辞めたいと考えるのは甘えなのか。辞めたいと思う原因や辞める基準について詳しく解説していきます。この記事の要約としては以下の通りです。
●前提として仕事を辞めたい理由はさまざまだが、中には甘えと取られやすい理由も存在する
●会社の都合が大きい理由ほど仕方ないと思われやすく、自分本位な理由ほど甘えと取られやすい
●退職の前に自分でできる努力をして、現職での解決策を模索することが重要
●退職すると決めた場合は円満退職を目指した方がよい
それでは、詳しく解説していきましょう。
仕事を辞めたいのは甘えなのか?
仕事を辞めたいと考えるのは甘えなのでしょうか。
端的に言うと仕事を辞めたいというだけでは、甘えともそうでないともいえません。
甘えかどうかは辞めたい原因や状況に左右されるため、一概に甘え、もしくは甘えでないと断ずることはできないのです。
まずは自分が辞めたいと思った理由について、客観的に甘えと判断されやすい状態かどうかを知る必要があります。また、辞める前に努力や改善を行ったかどうかも重要なポイントとなります。
そして最終的には本人がどれくらい本気であるのかどうかで左右されます。
自分自身で一概に辞めるのは甘えと決めつけていると、心身に不調を期す恐れもあるため、上記に示したように辞めたいと思った理由について深く掘り下げていく必要があります。
甘えとはいえない仕事を辞めたい理由
仕事を辞めたいと思う理由は、さまざまなものがあり、人それぞれ違います。
仕事を辞めたい理由の中で、主に自分の力でどうにもならない不満である場合は甘えと見なされづらい傾向にあります。
まずここからは、甘えとはいえない仕事を辞めたい理由について以下の4つの項目を解説していきます。
・労働環境に不満がある
・企業の将来に不安がある
・社風が合わない
・キャリアアップが見込めない
それでは、一つずつ解説していきましょう。
労働環境に不満がある
労働環境に不満がある場合は甘えとはいいづらいです。
具体的には以下に当てはまる場合、問題があるといえます。
●労働時間が長すぎる→長時間労働や休日出勤など
●各種ハラスメントが横行している→セクハラ、パワハラなど
●給与が低い→昇給しづらい、給与水準が低いなど
労働環境に上記のような問題がある場合は、心身に影響が出る可能性が高く、甘えだとは判断されないため、速やかに退職を検討してもいいでしょう。
企業の将来に不安がある
企業の将来に不安がある場合も甘えとはいいづらいです。
具体的には以下に当てはまる場合となります。
●現職において将来の見通しが立たない
●業績不振の気配を感じる
上記のような業績不振の気配だけでなく、リストラの横行など企業に対して不安を持ち始めると、仕事を辞めたいと思うようになるのも当然です。業績報告書なども確認し、不安が増していくようであれば転職を検討することをおすすめします。
社風が合わない
社風が合わない場合も甘えとはいいづらいです。
社風とは企業独自の雰囲気や文化のことです。社風には体育会系やアットホームなど企業によってさまざまなタイプがあります。
また、社風自体に良し悪しはなく、個人の性格次第で合うか合わないかが決まります。
例えば社員同士の仲が良く頻繁に飲み会がある場合、人付き合いが好きならプラスと受け取ることができますが、一人が好きな人にとってはマイナスになってしまいます。
仕事内容には特に不満がなくても、社風によって働きづらさを感じてしまう場合もあるため、仕事を続けるためには社風は大事な要素であるといえます。
キャリアアップが見込めない
現職でキャリアアップが見込めない場合も甘えとはいいづらいです。
本人のキャリアプランにもよりますが、会社自体が悪いわけではなくても本人の理想通りのキャリアプランがかなえられないことはあり得ます。
将来のためにキャリアアップを目指していても現職ではかなわないと気づき、仕事を辞めようと決意する人も少なくありません。
このような前向きな理由で仕事を辞めたいのであれば、甘えとはいえないでしょう。

甘えといわれる可能性もある仕事を辞めたい理由
仕事を辞めたい理由は人によってそれぞれ違いますが、理由によっては甘えといわれる可能性もあります。ここからは、甘えといわれる可能性もある仕事を辞めたい理由について解説していきます。具体的には以下の通りです。
・他にやりたいことがある
・職場の人間関係が苦痛だ
・仕事のノルマが厳しい
上記の理由の中には、自分の力も必要ですが、他人の力も必要である場合、本人に努力の余地があるのではと思われ、甘えと見なされるケースもあります。
しかし、甘えと見なされないケースもあり、一概には甘えといえない点に注意しましょう。
それでは、一つずつ解説していきます。
他にやりたいことがある
他にやりたいことができたため、現職を辞めようと思う人は多くいます。しかし、他にやりたいことができたという理由は、やむを得ないといえる面と甘えに見られやすい面の両方を持ち合わせています。その両面をうまく伝えるポイントについても以下に具体的に示します。
やむを得ない面とは以下の通りとなります。
●理由としては前向きである
●本人に強い希望があり、現職でそれがかなえられない場合は甘えとはいえない
●入社後に本当にやりたいことが見つかるケース自体少なくない
甘えに見られやすい面は以下の通りとなります。
●今の状況から逃げるためと捉えられるケースがある
●他に本当の理由があるのに、それが言いづらいから言いわけしていると誤解されやすい
うまく伝えるポイントは以下の通りとなります。
●仕事が多忙であったり中途半端であったりするときはできるだけ言い出すのを避ける
●新しい目標や夢を具体的に説明できるようにする
他にやりたいことがあるという理由で仕事を辞める場合甘えと思われないためには、上記にも示したように、新しい目標や夢、スキルアップの必要性など、自分の言葉で具体的にきちんと説明できるようにすることが大切です。
職場の人間関係が苦痛だ
職場の人間関係が苦痛だという理由もやむを得ないといえる面と甘えに見られやすい面の両方があります。こちらでもやむを得ないといえる面と甘えに見られやすい面、うまく伝えるポイントについてそれぞれ以下に具体的に示していきます。
やむを得ない面とは以下の通りとなります
●仕事場は長時間過ごす場であるため、人間関係の良し悪しは一概に我慢しろといえるものではない
●孤独感が過度に深まったりすると仕事への影響が出始めるため改善は必須ともいえる
甘えに見られやすい面は以下の通りとなります。
●苦手な人もいるのは当たり前であり次の職場でも付きまとう問題であるため
●人間関係が苦痛に感じる度合いは個人差があり、人によっては「たいしたことではない」と感じるケースがある
うまく伝えるポイントは以下の通りとなります。
●人間関係の重要度を自分と同程度に考えてくれる上司に相談する
●解決のために自分が何をしたかも伝える
職場の人間関係が苦痛だという理由も仕事を辞めたくなる大きな理由といえます。しかし、上記で示したように、人によってはたいしたことではないと考える人もいるため、そのような人にとっては甘えと思われるかもしれません。
仕事のノルマが厳しい
仕事のノルマが厳しいという理由もやむを得ないといえる面と甘えに見られやすい面の両方があります。こちらでもやむを得ないといえる面と甘えに見られやすい面、うまく伝えるポイントについてそれぞれ以下に具体的に示していきます。
やむを得ない面とは以下の通りとなります。
●ノルマ制度はプレッシャーが前提にあるため、適性があり、一概に我慢しろといえるものではない
●ノルマによるプレッシャーが過度に深まったりすると仕事への影響が出始める
甘えに見られやすい面は以下の通りとなります。
●仕事が売り上げなどの数字をベースに成り立っているのは自然なことである
●ノルマが性に合っている人にとっては苦痛の度合いがおもんばかれず「こんなことで」と思ってしまう
うまく伝えるポイントは以下の通りとなります。
●ノルマ自体が悪いわけではなく、性格的に合っていないという方向で伝える
ノルマに関しては、会社の経営のために必要なものです。ノルマがあることを承知の上で入社していても、実際にはノルマをクリアできなかった場合、理想と現実の違いが苦しくなり、退職を考え始めてしまうかもしれません。当たり前のようにノルマをこなしている人や割り切ってノルマをこなしている人にとっては甘えと捉えられる可能性はありますが、自分の適職ではなかったのだと判断し、退職を検討してもよいでしょう。
甘えといわれやすい仕事を辞めたい理由
ここまでは辞めたい理由について甘えとはいえないものと甘えと捉えられる可能性があるものについて解説してきましたが、ここからは甘えといわれやすい仕事を辞めたい理由について解説していきます。具体的には以下の通りです。
・今の仕事が嫌い・好きではない
・仕事の責任から逃げ出したい
・上司や先輩から怒られたくない
・何となく仕事が面倒でだるい
・通勤がつらい
・原因自体が自分本位である場合
それでは、一つずつ解説していきます。

今の仕事が嫌い・好きではない
今の仕事が嫌い・好きではないという理由は以下点から甘えと見なされがちです。
●ある程度やりたくない仕事が交じるのは当たり前であり、現実が見えていないと思われやすい
●入社の時点で業務内容はわかっていたのではと考えられやすい
●その場の感情や勢いでの発言と取られやすい
仕事は、好きなことばかりをいつもできるわけではなく、嫌なことも我慢して対応していくことで、社会人として成長することができる場合もあります。この企業で働きたいからこそ、苦労して入社したはずであるのに、単純に好き嫌いの感情だけで仕事を選んでいると、周りの人から無責任で自分勝手な人だという印象を持たれてしまいます。
好きな仕事でも嫌いな仕事でも、任された業務は社会人として責任を持って最後までやり遂げましょう。
仕事の責任から逃げ出したい
仕事の責任から逃げ出したいという理由は以下の点から甘えと見なされやすくなります。
●仕事に責任が伴うのは当たり前であり、それが嫌なら働けないということになるため
●昇進に伴って責任が大きくなり、それが嫌だという場合は、昇任によるメリット(肩書や待遇の向上)を軽視していると取られがち
一般的に昇格や昇進などは前向きな出来事であると捉えられています。キャリアアップを目指している人にとっては、責任も増えますが、給料アップや社会的地位の向上など、メリットの方が多いといえるでしょう。しかし、責任から逃れたい人にとっては、前向きな出来事として捉えることができず、一般的な考えからは外れた発想に思われるため、甘えであると見なされてしまうかもしれません。
一方で、プレッシャーによるストレスは心身に大きな影響を与えるため、無理をしていると仕事に支障をきたす可能性があります。心身に不調が出てしまった場合には、仕事から離れて休暇を取ったり、信頼できる人へ相談したりしてみましょう。
上司や先輩から怒られたくない
上司や先輩から怒られたくないという理由は以下の点から甘えと見なされがちです。
●一般的に会社は縦社会が当然であるため
●教育の一環として叱らざるを得ないケースは少なくない
●まったく怒られない人はかなり少なく、みんなが同じ道を通っているともいえるため
基本的にミスをしたり、怒られたりすることは誰にでもあり得ることです。上司や先輩から怒られることは、一般的に社内教育の一環でもあり、仕事を教えてもらっているありがたいことであるともいえます。
一方で、過度の?責は本人を委縮させる一方であり、効果がないどころか悪影響を与えるケースもあります。このような状況にあると感じた場合は、甘えかどうかを判断する前に、過剰に受け取ってしまっていないか、周りから見ても問題あるかどうかを考える必要があります。
何となく仕事が面倒でだるい
何となく仕事が面倒でだるいという理由は以下の点から甘えと見なされがちです。
●原因が明確でない疲労は「甘え」「気のせい」「意識の改善でなんとかなる」と思われやすい
●原因がわからないが、だるいといわれても対策の取りようがないため
何となく仕事がだるいという理由は、上記にも示したように原因が明確でないため、単なる怠慢と捉えられる可能性が高くなります。
しかしその一方で、倦怠(けんたい)感や虚脱感は体調不良のシグナルである可能性もあります。まずは病院に行く、規則正しい生活を心がけるなど、「何となくだるい」ことの原因を突き止めたり、健康を気遣ったりすることが大切です。
また、新年度が開始して約1カ月経過したゴールデンウイーク終了後に、何となくだるかったり、仕事に意欲が湧かなくなったりする状態が続いているときは5月病の可能性もあります。
通勤がつらい
通勤がつらいという理由は以下の点から甘えと見なされがちです。
●社会人としてスケジュール管理は当然のことであり、朝起きることもその一環と捉えられるから
●前の日に早く寝るなど対策が簡単と思われるから
●問題なく出勤できている人=早起きが好きというわけではなく、みんな多かれ少なかれ努力しているから
朝早く起きて通勤することがつらい、満員電車での通勤がつらいから仕事を辞めたいという理由は、甘えていると捉えられやすいでしょう。就業規則に従って、勤務先に出勤するのは社会人の基本です。
早めの就寝など自分なりに改善してみてもどうしても朝起きられない場合、体質的な問題がある可能性もあるため病院に行ってみるのも一つの方法として挙げられます。
原因自体が自分本位である場合
原因自体が自分本位である場合とは、以下のようなパターンを指します。
●夜更かしが好きだから朝起きられないなど、明らかに自分で対策ができる場合
●不満の理由が一つしかない場合。さらに、その不満の内容が、他に該当者がたくさんいるようなものだった場合、「みんな同じ苦労をしているのに一人だけ我慢できていない=甘え」と捉えられやすい
●職場に100%の満足を求めている場合。何もかもが理想通りの職場など存在しない
辞めたい理由の原因自体が自分本位である場合は、甘えであると捉えられがちです。上記でも示していますが、誰もが当たり前にやっていることに対して不満を持ち、辞めたいと考えている場合は甘えと判断されるでしょう。一つの理由だけでなく、うまくいっていないことが複数あり悩んでいるという場合は、退職を検討してもいいかもしれませんが、自分本位なこと以外の理由がない場合は、周りには理解されにくいかもしれません。

甘えといわれやすい仕事への姿勢
甘えといわれてしまうのは、辞めた理由だけとは限りません。普段の仕事へ向き合う姿勢の印象から、甘えと判断されるケースもあります。ここからは、甘えといわれやすい仕事への姿勢について解説していきます。具体的には以下のようになります。
・仕事に対し前向きな姿勢が見えない
・つらいことからすぐに逃げているように見える
・自分の利益ばかり考えている
・仕事の不満ばかり言う
・人間関係に消極的である
上記に該当するようなことをしていると甘えでは?と思われやすくなります。
例えば、同じ理由から辞めたいと言い出したとしても、普段の態度次第で受け入れられやすくなったり、受け入れられにくくなったりしてしまいます。
自分はどのように仕事と向き合っているか、記事を読みながら考えてみるといいかもしれません。
それでは、一つずつ解説していきましょう。
仕事に対し前向きな姿勢が見えない
仕事に対して前向きな姿勢が見えないと捉えられている人は、具体的には以下のような行動が該当している場合、そのように見られがちです。
●問題発生時、解決策を考える前に辞めることを考えている
●目標やゴールなどを考えず、惰性で仕事している
●すぐに諦め、自分で考えようとしない
●マニュアル通りのことだけしかできない、臨機応変な行動が取れない
任されている仕事において問題が発生した場合、どのように解決すべきか考える前に辞めることを考えてしまう人は、日常的に前向きに仕事に取り組んでいないと捉えられてしまいます。また、例えば「コピー取っといて」と言われた場合、部数やサイズ、資料の詳細など確認せずに、言われた通りそのままコピーだけをしたという場合など、コピー一つをとっても仕事に対して前向きに取り組んでいないと捉えられてしまいます。
より良い仕事をするためにも、自分なりにできることをきちんと考えて行動するという姿勢が必要となります。
つらいことからすぐに逃げているように見える
つらいことからすぐに逃げているように見える人は、具体的には以下のような行動が該当しているとそのように見られがちです。
●つらい状況の際、解決策を考える前に逃げることを考えている
●積極的に仕事すれば解決しそうなことでも動こうとしない
●すぐに思考や行動を止めてしまう
つらいことから逃げずに立ち向かい解決することで、人は成長できるといわれています。社会人生活の中で長年経験を積んできた人であれば、誰しも通る道であり、その道を通ったからこそ、成長し、経験を積んだ今があるといえるでしょう。
仕事でも私生活でも、つらいことからすぐに逃げているように見える人は、思考を止めているようにも見えることもあり、良い印象を得にくいといえます。
自分の利益ばかり考えている
自分の利益ばかり考えているように見える人は、具体的には以下のような行動が該当しています。
●チームの利益より自分の利益のことを考えている
●自分本位で身勝手な行動ばかりしている
●周りへの気遣いやいたわりが見られない
●人が自分に対してしてくれないことの不満ばかり言う
仕事のほとんどはチームプレーで成り立っています。チームで協力して目の前の仕事を成功へ導くことが求められます。そんな中で自分の利益しか考えられない人は、身勝手な行動が目立ちやすくなり、チームの和を乱してしまいます。
自己中心的な行動が目立つ人は、仕事を辞める理由も自分勝手と思われてしまい、甘えた考えだと受け取られる可能性も高くなってしまいます。
仕事の不満ばかり言う
仕事の不満ばかり言うタイプの人は、具体的には以下のような行動も含まれています。
●目の前の仕事への不満ばかり言う
●自分の希望する仕事への憧ればかりで目の前の仕事に身が入っていない
●今できることをやろうという努力が感じられない
前述もしましたが、仕事は好きな業務だけをしていればいいというわけではなく、嫌いな業務もきちんとこなしていかなければいけません。任されている仕事への不満ばかり言って、前向きに仕事に取り組んでいない姿は、周りからの理解を得ることはできません。
従って、辞めたいと伝えたとしても、最大限に努力した上での決断には見えず、甘えた考えだと捉えられる可能性が高くなってしまいます。

人間関係に消極的である
人間関係に消極的である人は、具体的には以下のような行動が当てはまります。
●チームに溶け込もうとしていない
●周囲への気遣いがない
●周囲が自分を仲間に入れてくれないのが悪いと他責思考が目立つ
●人間関係の構築自体にやる気がなかったり、無駄だと思ったりしているように見える
前述したように、仕事はチームプレーで成り立っているものがほとんどです。チームワークを円満にしていくためには、自分からも積極的に溶け込もうとする姿勢も大切です。それにもかかわらず、会話に参加しなかったり、人間関係に加わっていこうとしなかったりしていることは、チームワークを円満にしていくために必要な努力をしていないと見なされてしまいます。
自分の行動次第で変えられる可能性は大いにあります。まずは自分の行動で現状を変えられるかどうか、一度立ち止まって考えてみましょう。
仕事を辞める前にできること
仕事を辞めることは、気軽に決断できるものではありません。辞めるまでには何回も考えて、辞めてから後悔しないように努力することは、大事なことです。
ここからは、仕事を辞める前にできることについて解説していきます。
具体的には以下の通りです。
・辞めたい理由をきちんと明確にする
・現職のまま解決する方法はないか考える
・退職が解決になるのか考える
・周囲に相談する
・先に転職先を探してみる
上記のようなアクションを実践することで、現職のまま問題が解決する可能性もあります。
それでは、一つずつ解説していきましょう。
辞めたい理由をきちんと明確にする
まずは、辞めたい理由をきちんと整理し、明確にしましょう。
辞めたい理由を明確化しないまま辞めてしまうと次の仕事でも同じ問題が起こる可能性があります。理由がきちんとわかれば、対処の仕方も見えてきます。そして、理由次第では現職で解決できる可能性もあります。
複数の理由が重なっていることも多いため、辞めたい理由を一つと決めつけないで、一つずつひもといて整理していきましょう。
つらい気持ちでいっぱいになると、とにかく辞めたいと焦ってしまうため注意が必要です。
続ける、辞めるに関係なく理由の明確化は重要なことです。理由が明確になると、辞めた後に次の仕事を選ぶときにも役立ちます。
辞めた後に後悔しないためにも、時間をかけて辞めたい原因をリストアップし順位付けをすることがおすすめです。
現職のまま解決する方法はないか考える
辞めたい理由が明確になったら、本当に辞める必要があるかどうかを考えてみましょう。
本当に今の会社を辞める必要があるかどうか考えるということは、自分の努力によって解決できる悩みではないか考え直すということです。
例えば、辞めるのではなく、休暇や移動などによって解決できるケースもあります。休む時間をもらったり環境が変わったりすることで、気持ちがリフレッシュされ、良い方向に進むケースもあります。
退職や転職は前提としてリスキーな行為であるため、安易に実行に踏み切ると後悔するリスクが高くなります。最終的に退職するとしても解決に向けて努力することで何もしないで逃げたと思われるリスクを減らすことができます。
退職が解決になるのか考える
現職のまま解決する方法はないと判断した後は、退職したら現在の悩みは解決できるのか考え直してみましょう。
退職で解決するのは、ノルマへの忌避感や将来性など会社の状況やシステムによるものです。これらは自分で変えることは基本的にできないので、退職することで解決できるはずです。
一方、朝起きるのが嫌、人に怒られたくないなどの理由はどの職場でもつきものの問題であるため退職では解決になりません。これらは、自分の問題であり、努力次第で解決できるものです。
これら辞めたい理由である場合は、次の転職先でも同じ理由で辞めたくなる可能性が高いため、まずは自分で改善する努力をしてみましょう。
また、特に「こういう会社に転職したい」などのビジョンが見えておらず、「とにかく今の会社をすぐ辞めたい」という気持ちの場合、逃げることで頭がいっぱいのため転職もうまくいかない可能性があるため注意しましょう。
周囲に相談する
仕事を辞めることは、大事な決断であるため、自分一人だけで悩むのではなく、上司や同僚、家族や友人にも相談してみてもいいでしょう。
他の人に相談したことで、自分だけでは思いつかなかったアドバイスがもらえる可能性があります。
また、話すこと自体が気分転換になるため、自分の中でもまた違う考えが出てくるかもしれません。
もし上司に話してダメだった場合、さらに上の上司に話すのも一つの方法です。確率は高いとはいえませんが、上司が自分の評価への影響を恐れて問題を見てみないふりをしているケースもあります。そのようなケースなら、さらに上の上司に相談することで、現状を変えられる可能性が高くなるでしょう。

先に転職先を探してみる
退職に踏み切る前に転職活動をしてみるのも一つの方法として挙げられます。
転職サイトや転職エージェントを利用して、良い求人や自分の市場価値を知ることから安心感や自己肯定感を取り戻せる可能性があります。また、現職を辞めても次の転職先があるということを認識することで、精神的に落ち着けるようになり視野が広がる可能性もあります。
違うパターンとしては、転職活動を通じて現職の良さに気づくというケースもあります。
転職をそこまで真剣に考えていないとしても、転職サイトを見て、いろいろな職業・職種を知ることは十分意義のあることだといえます。
仕事を辞めた方がよいケース
仕事に真面目に取り組んでいる人こそ、仕事を辞めることは甘えではないかと考えがちです。
ここからは、甘えとは捉えられない仕事を辞めた方がよいケースについて解説していきます。
具体的には以下の通りです。
・努力しているのに正当に評価されない
・目指すキャリアプランと現職の方向性が一致しない
・会社に将来性がないと感じる
・労働環境に不満がある
・職場の人間関係が改善されない
・職場でハラスメントを受けている
・現在体調が悪く回復もしない
このように、客観的に見て現職にいても明らかにどうにもならない退職理由が該当します。
それでは、一つずつ解説していきましょう。
努力しているのに正当に評価されない
努力に対し正当な評価が得られていないと辞めたいと思うのは自然なことです。
長時間この状態が続くとモチベーションを保てなくなってしまいます。
新卒ですぐに評価を受けるのは難しいことですが、1年以上仕事を続け、何度か成果を出すなどすると評価される可能性が高まります。しかし、このような状態を維持し、仕事を頑張っているにもかかわらず評価されない場合、この先も評価される可能性は低いといえるでしょう。
もし現職での改善を目指すという場合は、具体的な成果を示すものを用意して上司に掛け合うとよいでしょう。それでもダメな場合は諦めた方がよいといえます。
一方、自分で自分を過大評価している可能性もあります。周囲の同僚などと比較して、同じくらいの成果を出せているかなど自分を客観視することも大切になります。
目指すキャリアプランと現職の方向が一致しない
目指すキャリアプランが現職でかなえられない、またはキャリアアップの見込みがない場合、退職するしかないケースがあります。特に入社前とイメージが大きく違う場合はこれに該当します。
これは会社が悪いわけではないのですが、本人の希望するキャリアプランがかなえられない場合、かなえられる環境に移るのは仕方がないことです。
この理由であれば客観的に見ても甘えとは捉えられず、むしろポジティブな理由として捉えられる可能性が高いでしょう。
ただし、キャリアプラン自体が変化していく可能性もあるため、思いつきで退職を検討するのではなく本当にその方向に進みたいかを熟慮することが大切です。
会社に将来性がないと感じる
会社に将来性がないと感じる場合、状況にもよりますが早めに退職しなければ後悔する可能性もあります。
特に業績不振とはっきりわかっている場合などは早めに決断した方がよいでしょう。
業績不振の場合資金ショートから、仕事に対する報酬が望めなくなってします。そのような状況にまでなってしまうと、モチベーションの低下にもつながってきます。
また、資金面だけでなく、会社の人事や評価体制などに不満があり、改善の見込みがなさそうなケースも当てはまります。
会社の将来性に不安を感じ、辞めたいと思うことは仕方のないことです。
最終的には自分の人生であるため、本当にここで働き続けて良いのかきちんと考えて後悔しない決断をしましょう。
労働環境に不満がある
労働環境とは、休暇、給与、ライフワークバランスなどのことです。
労働環境に問題がある場合とは、休暇が少なすぎる、給与が低い、給与に対し仕事量が過剰、人手が足りないなどの状況が該当します。
これらは特に、一部署だけ、一時的な繁忙などでなく会社全体でその状態の場合、ほぼ改善の見込みはないと言えます。中でも、世間的に見て異常な労働環境であったり、明らかなブラック企業であったりする場合、早急に退職を検討する方が良いでしょう。
今の職場で労働環境に問題があるのかどうか判断できないと感じた場合は、他の会社の状態などを転職サイトなどから比較検討できるため、調べてみるといいでしょう。
職場の人間関係が改善されない
職場の人間関係が改善されないというのは、自分が歩み寄ったにもかかわらず人間関係が改善しない場合が当てはまります。これはあくまで自分が最大限の努力をした上での話であるという点に注意してください。
人間関係のストレスの原因が特定の人である場合は、配置換えなどによって解決するケースもあります。そのため、上司に異動などを願い出てみてもいいでしょう。もし訴えても聞き入れてもらえない、改善される様子がない場合は退職を検討してもよいでしょう。
職場は一日のうち長時間を過ごす場所です。そこでのストレスは無視できず、精神的や身体的な不調や日常生活にまで支障が出る可能性もあります。このように大きなトラブルになる前に解決することが重要です。
ただし、何度か転職してもいつも人間関係がネックなる場合は、自分に問題があるケースもあるため、自分自身のことを振り返ることも大切です。

職場でハラスメントを受けている
パワハラ、セクハラ、モラハラなどの各種ハラスメントは強いストレスとなるため、退職したとしてもやむを得ないといえます。ハラスメントを受けている人の中には、こんなことで辞めるのは甘えだと考えてしまう人もいるようです。
しかし、無理に長時間我慢すると心身に不調をきたす恐れもあります。
悩んでいる場合は上司や社内の窓口など信頼できる人や部署に相談することをおすすめします。
それでも改善しない場合は耐えるのではなく、速やかに退職した方がよいでしょう。
現在体調が悪く回復もしない
体調の悪化は、精神障害の症状の可能性があります。
例えばうつ病の場合初期は不眠や仮眠といった睡眠障害、食欲不振や過食・吐き気や胃の不快感、口の渇きや味覚の変化などが現れます。うつ病のサインとしては、意欲低下や不安・焦燥感、注意力の低下、無気力感などの心の変化も初期症状の一部だといわれています。そのような症状が現れているのであれば、軽視はできません。
一時的な不調であれば単なる体調不良ですが、改善しない場合職場の環境が体調不良の原因である可能性が考えられます。
退職の検討と同時に医療機関を受診しておくことで、気持ち的に少し余裕を持って今後のことを考えられるかもしれません。
円満退職のためにやっておくべきこと
円満退職とは、企業と労働者が合意のもと、良い関係のまま退職を迎えることです。
円満退職ができれば、退職もスムーズにでき、退職後の人間関係も良好なまま保つことができます。
ここからは、円満退職のためにやっておくべきことについて解説していきます。
具体的には以下の通りとなります。
・直属の上司に早めに報告する
・退職理由は前向きに話す
・退職の連絡は転職先の内定を取れてから
・最後まで責任を持って仕事を行う
それでは、一つずつ解説していきましょう。
直属の上司に早めに報告する
円満退職をかなえるためには、まず退職を決めた時点でできるだけ早めに直属の上司に報告しましょう。
会社の就業規則で決められている期間内か、遅くとも退職の1~2カ月前には報告するようにしまよう。
退職理由は前向きに話す
仕事を辞める理由はスキルアップのためなど前向きなものにした方がよいでしょう。
会社への不満は漏らさないのが円満退職のポイントとなります。
また、具体的な退職のタイミングは上司と相談することをおすすめします。繁忙期などに重なると周りの迷惑になるため、その期間は避けるなど、退職時期も周りの様子を確認しながら決めた方が円満退職につながるでしょう。
退職の連絡は転職先の内定を取れてから
現職と同時並行で転職活動を進め、転職先から内定が出てから退職の連絡をすることをおすすめします。これは先に退職の宣言をしてしまうと、思い通りに転職活動が進まなかった際どうにもならなくなってしまう可能性があるからです。
完全に退職してから転職活動を始めると、転職活動がなかなかうまくいかなかったり、収入がなくなったりするなど、生活が不安定になりかねないためできる限り避けるようにしましょう。
最後まで責任を持って仕事を行う
退職するからといって現在の仕事をすべて放り出すようなことは避けましょう。
それが社会人としてのマナーであり、今後も社会人として働く上でも役に立ちます。
最後の仕事はきちんと終わらせるだけでなく、引き継ぎの準備も行っておくことが大切です。
引き継ぎの作業は退職予定日から逆算して行うと確実なため、そこを確認して引き継ぎもスムーズに行えるように準備をしておきましょう。
仕事を辞めにくい状況と対処法
仕事を辞めようと決断しても、金銭面や家族の反対などさまざまな理由でなかなか辞められない状況にある場合も少なくありません。
ここからは、仕事を辞めにくい状況と実際にそうなってしまったときの対処法について解説していきます。
具体的には以下の通りとなります。
・収入がなくなることが不安で決断できない
・家族から反対される
・上司が怖くて退職を切り出せない
・周りに迷惑がかかるため言い出せない
・引き留めに遭いそうで言い出せない
それでは、一つずつ解説していきましょう。

収入がなくなることが不安で決断できない
仕事を辞めてしまうと、金銭的に厳しくなるため決断できない人は多いようです。
もし収入がなくなることが心配な場合は、収入の不安を軽減してからの退職がおすすめです。
収入の不安を軽減する方法は具体的には以下の通りです。
●現職がブラック企業である場合、ハローワークに相談することで失業保険の給付が早まるケースがある
●一定の貯蓄ができるまでは耐えてみる。ゴールが見えている安心感からストレス軽減になるケースもある
●転職先を決めてから退職することで、空白期間がなくなるため収入は安定する
●いったん非正規で働いてみる。額は下がるが、収入にはなるため安定した状態で転職できる
退職後の不安を少しでも取り除くためにも、上記のような対策をしてから退職へ進みましょう。
家族から反対される
自分ではどうしても退職したいと思っていても、家族からの反対で退職できない人も少なくありません。
家族から反対される理由としては以下の通りです。
●生活が不安定になるため
●現職のつらさがわかってもらえない
●現職の良い面を見ており、もったいないと思っている
そして、家族の反対を和らげる対処法は以下の通りとなります。
〇現状を詳細に説明する
〇前述したような方法で、収入を維持しつつ転職する見通しを伝える
〇納得できるような次の職場を探す
最終的に働くのは自分であることをしっかり自覚し、家族への説得を試みてみましょう。
上司が怖くて退職を切り出せない
退職を決意しても、上司が怖くて退職を切り出せないという人もいるようです。
退職を切り出せない場合の具体的な対処法は以下の通りとなります。
●退職したら縁も切れると割り切って伝える
●口で言うのではなく書面で伝える
●退職代行を利用する
上司へ退職を切り出す際の緊張感は誰でもあります。退職の意思を伝えてどのような反応が返ってくるか不安な気持ちもありますが、自分で退職すると決断したならば、どうにかして伝えなればいけません。
どうしても言えないと思ったときには、退職代行を利用して伝えてもらうことも一つの方法です。
周りに迷惑がかかるため言い出せない
退職の意思を伝えられない人の中には、周りに迷惑がかかるため言い出せないという人もいます。特に人手不足の企業では起こりやすいことです。
ただし、迷惑をかけたくないと気遣った相手や会社が自分の人生に責任を取ってくれるわけではないため、割り切ることが重要です。周りの人に迷惑がかかるとわかっていても、自分のために、あまり罪悪感を持たないようにしましょう。
引き留めに遭いそうで言い出せない
退職の意思を伝えても、引き留めに遭いそうで言い出せないという人もいます。
ただし、会社が引き留めたからといって、法的に従う義務はありません。
労働者には、「職業の選択の自由=仕事を辞める権利」が法律で保障されています。
退職理由などに関係なく、退職日の2週間前に退職の意を伝えれば退職は可能です。
最悪の場合、退職日の2週間前に退職の意を伝えてもよいでしょう。
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今回の記事では、仕事を辞めることは甘えなのかを解説してきました。さまざまなことを解説してきましたが、参考になったでしょうか。
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