新卒だけど仕事を辞めたいときはどうする? リスクやメリットを徹底解説
新卒でも仕事を辞めたいと感じている人はいます。ただし、実際に辞めるべきかどうかは、それぞれの状況を踏まえて総合的に判断しなければなりません。軽率に辞める・辞めないを決めるべきではなく、熟慮の末に行動することが大切です。
この記事では、現在新卒で仕事を辞めるべきか迷っている人に向けて、そのリスクやメリットなどを紹介します。
【この記事の要約】
●中卒から大卒まで、3人に1人以上の割合で3年以内に転職している
●新卒で辞めて転職するメリットは、後悔する可能性が低くなる、新しい仕事に挑戦しやすい、第二新卒として需要がある
●早めに退職した方がよいケースは、体調不良が続いている、会社がブラック企業、各種ハラスメントを受けている、現職の会社に将来がない、やりたい仕事が決まっている
●新卒で会社を辞める際のポイントは、今と将来の客観視、転職の軸の明確化、自己分析、情報収集、内定までは現職に勤務、キャリアアドバイザーや転職エージェントを利用
新卒が会社を辞めたいと感じるのは甘え?
実際問題として、令和6年10月発表の厚生労働省の統計(参考:「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」)ではおよそ大卒の3人に1人が3年以内に離職しているという結果があります。このことからも、新卒で会社を辞めたいと感じるのは決して珍しくないことがわかります。なお、中卒・高卒・短大等にいたってはさらに離職率が高いのが現状です。※参考:中卒50.5%、高卒38.4%、短大等44.6%
新卒で辞めたいと思っている人は、「甘えている」「打たれ弱い」などという思考を抱きがちですが、気にしすぎる必要はありません。
新卒が辞めたいと感じる原因
新卒が会社を辞めたいと感じるのには、以下のような原因があると考えられます。
● 業務が合わなかった
● 人間関係が苦痛だ
● 労働条件が悪い
● ノルマや責任が重すぎる
● 健康状態に問題が出てきた
一つずつ見ていきます。
業務が合わなかった
入社前のイメージと実際の業務が異なっていると辞めたいと感じやすくなります。就活の際に自己分析や企業研究を入念に行うことでミスマッチの可能性を低くすることは可能ですが、完全にゼロにはできません。特に新卒の場合は働いた経験が浅く、就活で業務の説明を受けてもイメージしにくい傾向があります。また、入社直後はミスマッチがあっても上司に相談するのは心理的に難しいこともあり、退職する方向に気持ちが流れやすくなります。
人間関係が苦痛だ
上司や同僚など人間関係が苦痛で辞めたいと感じる人も少なくありません。その代表的な例としてパワハラがありますが、パワハラほどのレベルにはなっていなくとも居心地の悪さを感じる場合はあるでしょう。人間関係の良し悪しは入社してみなければ判断できないポイントの一つであり、事前に把握するのは困難です。
ただし、明らかなパワハラ行為が行われている場合は自分で退職を検討する以前に早急に上司などに相談するようにしてください。
労働条件が悪い
労働条件が悪いのも辞めたいと感じやすくなる原因です。具体的な例でいうと、時間外労働が多い、給与水準が低い、福利厚生が良くないなどがあります。特に最初に聞いていた話と実態が異なると、裏切られた気持ちが強くなり辞めたい感情が湧きやすいでしょう。労働条件が悪いまま我慢して働き続けると、やがて心身に不調をきたす可能性もあるため注意が必要です。また将来のことを考えて早いうちに転職を決意する人もいます。

ノルマや責任が重すぎる
仕事に対して過剰なノルマや責任を負わされると、仕事を辞めたいと感じるでしょう。特に新卒は仕事のことがまだよくわかっていないため、最初から重いノルマを課すのには無理があります。そういった点に一切配慮せずに、ノルマだけを課してくる会社なら辞めたくなっても仕方ありません。適度なノルマなら成長の糧にもなりますが、過剰に重いとリスクの方が勝ってしまい、いずれ心身に異常をきたす原因にもなりかねません。
健康状態に問題が出てきた
仕事を原因として健康状態に問題が出てくると辞めたいと感じやすくなります。体調不良を原因に退職する人は多くいますが、実際その多くは直接的な病気やけがなどではなくストレスが原因です。自分では平気と思っていたり、考えすぎと流していたりした結果、体調を崩してしまうケースも少なくありません。いつもできていたことができなくなるなど、少しでも体調に異変を感じたら、ためらわずに休みましょう。無理をすると社会復帰が困難になります。
新卒で会社を辞めるメリット
新卒で仕事を辞めることをマイナスに捉える人も多くいますが、実際には以下のようなメリットもあります。
● 後悔する可能性が低くなる
● 新しい仕事に挑戦しやすい
● 第二新卒として需要がある
一つずつ見ていきます。
後悔する可能性が低くなる
新卒で辞めると時期尚早で後悔すると思いがちですが、現職で働き続けた場合でも「やっぱりあのときに退職しておけばよかった」と後悔するリスクがあります。特に転職活動は年齢を重ねると難易度が上がっていくため、何年か後に「やはり転職したい」と思ったときには、新卒のときよりも難しくなっている可能性が高いでしょう。
新しい仕事に挑戦しやすい
新卒から間もない20代は気力や体力が充実しており、新しい仕事に挑戦しやすい時期です。この時期に挑戦をせずにむやみに年数を重ねると気力や体力が落ちていき、いずれ現職を辞めて新しい仕事に挑戦したいと思っても現実的に難しくなるケースがあります。特に未経験の業界はポテンシャルと柔軟性に強みを持つ若い人が評価されやすい傾向があるため、「早いうちに転職しておけばよかった」と後悔することにもなりかねません。
第二新卒として需要がある
近年、第二新卒は需要が高まりつつあります。これには「前の会社に染まりきっていないため指導しやすい」「基本的なビジネスマナーがあるため教育コストが削減できる」などの理由があるといわれています。そもそも企業は若い人材を確保したがる傾向があり、新卒とほぼ同世代の第二新卒は転職市場において人気です。第二新卒といえる年齢のうちに転職することで、自分にとってより適した職場に採用されやすくなるというメリットがあります。
新卒で会社を辞めるデメリット
次に、新卒で会社を辞めるデメリットについて解説します。
● 企業が採用に不安を抱きやすくなる
● 応募できる求人が少ない
● キャリアのある人がライバルになることもある
● 転職の軸がぶれやすい
● 失業手当・賞与がもらえない場合もある
一つずつ見ていきます。
企業が採用に不安を抱きやすくなる
前提として、企業は採用した人材には長く働いてほしいと思っています。新卒で退職すると経歴としては早期退職になるため、せっかく採用してもまたすぐに辞めてしまうのではないかと不安を抱かれやすくなります。特に転職の回数が増えていくと、「長くは続かない人」というレッテルを貼られてしまいがちです。企業は履歴書の内容も一つの判断材料として見るため、結果として書類選考だけで落とされてしまう原因にもなりかねません。

応募できる求人が少ない
新卒かどうかに関わらず、基本的に転職をすると応募できる求人の数は少なくなります。新卒採用の場合は未経験で当たり前と企業側が思っているのに対し、中途採用では即戦力が求められるため、未経験者では応募すらできないケースも多々あるでしょう。最近は第二新卒の需要が高まりつつあり、企業もポテンシャルややる気を重視してくれやすくはなってきているものの、必ずというわけではありません。特に新卒で転職した場合は「実務経験〇年」など履歴書に記載する経験年数的な条件が浅いため、転職市場では不利になりやすい傾向にあります。
キャリアのある人がライバルになることもある
新卒の就職とは違い、転職の場合はほかの応募者が経験者であることも珍しくありません。一般的に新卒だと実務経験はないか、仮にインターンシップなどで多少経験があったとしてもそこまで大差はなくおおよそ一定になります。しかし、転職の場合は保有しているスキルも経験年数もすべてがバラバラなため、スタート時点から差が付いてしまっていることがほとんどです。若手の場合はやる気やポテンシャルが最大の強みであり、将来的な可能性を重視してくれる企業なら採用されやすくなります。一方、実務経験などを問う会社では不利になるでしょう。
転職の軸がぶれやすい
転職の軸がぶれやすくなるのは「とにかく現職を辞めたい」という気持ちから焦って辞めた人に多いデメリットです。転職を焦るとやりたい仕事などの方針がぶれ、結果的に「本当にこの会社でよかったのか?」などと納得感の薄いまま転職することになります。入社してもミスマッチを感じ、さらに転職を重ねるリスクもあります。
失業手当・賞与がもらえない場合もある
新卒の退職に限らず、入社してすぐに辞めると失業手当や賞与がもらえない場合があります。
一般的に企業に就職すると雇用保険に加入するため、退職した場合には再就職するまで失業手当が受け取れます。ただし失業手当には「雇用保険に加入していた期間が通算で12カ月以上」の条件があり、条件に満たない早期退職では収入が途絶えることを覚悟しなければなりません。
また、賞与も会社によって支払いの対象となる勤務期間が決められており、その期間に在籍していない場合には受け取れないか、もらえても寸志程度になる可能性があります。
会社を辞めないメリット
いずれ転職する・しないに関わらず、会社を辞めずに続けることで得られるメリットもあります。現職で働き続けることは自身のキャリアにとって以下のようなプラスの効果があるでしょう。
● スキルや経験を積める
● 自信が付く
一つずつ見ていきます。
スキルや経験を積める
現職で仕事を続けることで、スキルや経験を積めるようになります。特に実務経験の年数を重ねられる点は大きなメリットといえるでしょう。前にも述べましたが、転職では即戦力が求められるのが基本です。いずれ結果として転職を選ぶことになっても、積み上げてきた実績があればスムーズに転職ができるようになるでしょう。
自信が付く
つらいことを乗り越えることで、自分に自信が付くケースもあります。現職で頑張った結果、評価されたり昇給したりすると「あのとき耐えて頑張ったのは間違いではなかった」と一つの成功体験として心に刻まれるでしょう。いずれまた困難な壁が立ちはだかっても、乗り越えられる自信が付いているため、意欲的に挑戦できるようになります。

仕事を辞めるか迷ったときに考えるべきこと
仕事を辞めるか迷ったときは、まず以下の点について考えてみることをおすすめします。
● 周囲に相談できる人はいないか
● 何が不満か整理できているか
● 仕事への取り組みを見直せないか
● 異動や席替えはできないか
一つずつ見ていきます。
周囲に相談できる人はいないか
まずは一人で決断するのではなく、いったん周りの意見を聞いてみるのがおすすめです。
家族や友人など信頼できる人をはじめ、上司など職場の人でも構いません。誰でもよいので、一人で抱え込まずにできるだけ周りにオープンにすることが重要です。特に新卒の場合は抱え込みがちになる傾向があるため注意しましょう。もし周囲に良い相談先が思いつかない場合は、専門機関を頼るのも一つの方法です。厚生労働省が開設している働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」では、相談窓口の案内も行っていますので、ぜひ参考にしてください。
参考:厚生労働省|こころの耳
何が不満か整理できているか
すぐに辞めるのではなく、具体的にどこが嫌なのかを整理して確認してみましょう。「なんとなく嫌」などの感覚で転職してしまうと、転職先でも同じ目に遭うリスクが高まります。何度も転職を繰り返すのは自身のキャリアにとってマイナスなため、しっかり整理しておきましょう。特に現職に良い面もある場合は、転職によってそれらを失うかもしれないリスクについても考えておくべきです。なお、不満な点は頭の中で思い浮かべるだけでなく、紙などに書き出して視覚化するのがおすすめです。何が嫌なのか自分の気持ちを客観的に捉えられるようになります。
仕事への取り組みを見直せないか
自分自身の仕事への向き合い方を見直すことで問題が解決する場合もあります。例えば「ミスが多くて叱られるのが嫌」という場合は、何らかの工夫をすることでミスを減らせる可能性がないか考えてみましょう。少し手順を変えるだけでミスが大幅に減る可能性もあります。叱られる原因を取り除けば嫌な気持ちになることもなくなるでしょう。状態が良くなれば仕事へのモチベーションもアップし、辞めたいとすら思わなくなるかもしれません。
異動や席替えはできないか
職場の人間関係に苦痛を感じている場合、会社そのものが嫌になってしまう気持ちは理解できますが、実際には部署異動をすれば問題が解決するケースも多々あります。中には、部署は変わらずとも職場内の席替えだけで問題が解決してしまうこともあるでしょう。異動や席替えは苦手な人と物理的に距離が取れるようになります。関わらなくてよくなれば状態が安定する可能性は高いでしょう。
なお、業務内容が合わない場合も同じく部署異動で解決できる場合があります。
退職しない方がよいケース
ここからは、具体的に退職しない方がよいケースについて解説します。
● 退職理由がはっきりしていない
● 人間関係「だけ」がネックである
● 上司に叱られるのがストレス
● ミスが多い自分がストレス
● 仕事内容「だけ」がネックである
ただし、本記事の内容はあくまで参考であり、「こうすべき」という指示ではありません。最終的に決めるのは自分であることを忘れずに、参考の一つにしてください。

退職理由がはっきりしていない
自分の中でまだ退職理由がはっきりしていない人は、理由が明確になるまで転職するのは避けた方がよいでしょう。前述した通り、転職理由が不明瞭な状態で転職すると、転職先でも同じトラブルになるリスクがあります。辞めるほど嫌だったトラブルです。たとえ会社が変わったとしても、耐えられずに再び転職する可能性が高いでしょう。こうして何度も転職を繰り返していると、その分企業は「またすぐに辞めるのでは?」と考える傾向が強くなり、採用へのハードルが上がってしまいます。転職が決まらないといつまでも収入が安定しません。また、辞め癖などが付いてしまうリスクもあり、だんだん精神的に不安定になっていくことが予想されます。
人間関係「だけ」がネックである
人間関係だけがネックであり、ほかに悩みがない場合は転職する前に様子を見た方がよいかもしれません。職場に苦手な人がいる場合は部署異動や席替えなどで物理的に距離ができれば解決する場合があります。また新卒の場合は入社して日が浅いこともあり、まだ職場になじんでいないだけの可能性もあります。この場合は時間が経てば解決するでしょう。
どうしても解決しない場合は最終的に転職するのも一つの方法ですが、その前に打てる手は打っておくのが大切です。一度辞めてしまうと元には戻れません。後悔しないように最善を尽くしましょう。
上司に叱られるのがストレス
上司に叱られるのがストレスなら、叱っている真意を考えてみましょう。考えた結果、もし上司の言っていることが妥当なら改善すべきは自分ということになります。また、ただ叱るだけでなく、フォローをしてくれたり、質問などをした際に嫌な顔をせず答えてくれたりする姿が見られる場合にも、期待の現れである可能性が高いでしょう。
ただし、過度に威圧的であったり陰湿であったりする場合は、転職を考えた方がよいかもしれません。
ミスが多い自分がストレス
新卒の間はある程度のミスも仕方ないと割り切りましょう。最初は誰でもうまくできなくて当然です。まだ始めたばかりで「向いていない」「辞めよう」と決断してしまうのはあまりにも早計でしょう。
ミスが多いときは気持ちを切り替える方法と、ミスしないように対策を取るのが重要です。仕事での失敗は自分の価値とは関係ありません。失敗は失敗として客観的に捉え、冷静にミスの原因を追究しましょう。ミスの傾向がわかれば対策も取りやすくなります。
仕事内容「だけ」がネックである
仕事内容だけがネックである場合も、人間関係の悩みと同様に転職する前に様子を見た方がよいでしょう。会社にはさまざまな業務があるため、部署異動などで解決する場合もあります。また、新卒の場合はまだ仕事に慣れておらず、面白みがわからないだけという可能性も残っています。やっていくうちにだんだん面白みがわかってくるかもしれません。
しばらく取り組んでみても一向に面白みがわからず、また部署異動もできなさそうであれば最終的に転職を決断してもよいでしょう。ただし、その前に現職でできることは一通り試しておくことが大切です。
早めに退職した方がよいケース
続いて、早めに退職した方がよいケースについて解説します。
● 体調不良が続いている
● 会社が明らかなブラック企業である
● セクハラやパワハラなど各種ハラスメントを受けている
● 現職の会社に将来がないと感じる
● やりたい仕事がはっきり決まっている
退職しない方がよいケース同様、最終的に決めるのは自分であることを意識しながら一例として参考にしてください。

体調不良が続いている
すでにストレスから心身に異常をきたしている場合は、できるだけ早めに休むなり転職するなりした方がよいでしょう。会社の健康相談室や医師などに相談するのもおすすめです。「これぐらいなら大丈夫だろう」「もっと強くならなければ」と放っておくと精神疾患などにつながるリスクもあり危険です。悪化すると社会復帰が困難になる可能性もあります。
いきなり退職するのが不安な場合は休職でも構わないため、早急に手当てをしましょう。
会社が明らかなブラック企業である
今勤めている会社が明らかなブラック企業である場合は、すぐに転職を検討した方がよいでしょう。無理に就労を続けていると心身を壊す可能性があります。
ブラック企業には以下のような傾向が見られ、当てはまる数が多いほど危険度が高まります。自分の会社がいくつ当てはまるかチェックしてみてください。
● 拘束時間が長い割に給料が低い
● 残業代の未払いなど、法令を違反している
● 離職率が高く、常に人手不足
● 精神論や根性論が過度に持ち出されている
セクハラやパワハラなど各種ハラスメントを受けている
何らかのハラスメントを受けている場合も、早めに転職を検討すべきです。ハラスメントを受け続けていると、ストレスから心身に不調をきたす可能性が高くなります。セクハラやパワハラが横行している会社にいるとそれが当たり前のように感じられる場合もありますが、ハラスメントは決して許してはならない行為です。もし自分がハラスメントを受けているかもしれないと感じたら、周りに相談することをおすすめします。
現職の会社に将来がないと感じる
将来性のない会社で働いていると、最終的に「成長できない」など自分のキャリアにも悪影響が出る可能性があります。多くの場合このような会社では学べる経験やスキルが少ないため、我慢して勤務年数を重ねても転職の際のプラス材料にはなりにくいでしょう。
また、経営状態の観点から将来がないと感じられる場合も要注意です。給料の未払いなどが発生する可能性があり、最悪の場合倒産して、予期せぬ退職になるかもしれません。会社都合による退職の場合は雇用保険の加入期間が一年未満であっても失業手当がもらえますが、30歳未満は90日が限度です。急な退職で焦って転職するあまり、自分とは合わない会社に転職してしまうリスクが高くなるでしょう。
やりたい仕事がはっきり決まっている
現職以外でやりたい仕事がはっきり決まっている場合は転職しても問題ありません。新卒は社会経験が少ないため、実際に就職してからようやくはっきりとやりたい仕事が定まるケースも多くあります。現職に特に不満がなくてもやりたい仕事が明確にある場合は、無理に現職に留まる必要はないでしょう。
ただし繰り返しますが、辞めてもいい場合はやりたい仕事が明確に決まっている場合に限ります。「なんとなく良さそう」程度の抽象的な理由の場合は、すぐに辞めてしまわずにしっかりキャリアプランなどを練り直してから決めてください。良さそうと感じる理由を掘り下げて考え、自分とマッチするか、現職ではかなわないのかなどを検証しましょう。
新卒で会社を辞める際のポイント
新卒で会社を辞める際のポイントについて解説します。
退職を決断した場合だけでなく、退職をすると仮定した場合にも考えておくとよいでしょう。
● 冷静に今と将来を客観視する
● 転職の軸を明確にする
● 自己分析を行っておく
● しっかり情報収集しておく
● 転職に適した時期を見計らう
● 内定が出るまでは現職を続ける
● キャリアアドバイザーや転職エージェントを利用する
一つずつ見ていきます。

冷静に今と将来を客観視する
実際に辞めてしまう前に、一度冷静になって今の気持ちと将来について客観視してみましょう。新卒というのは就活市場において高い優位性があります。退職を考えている現職とて新卒だからこそ入社できた可能性もあるでしょう。そのカードを捨ててまでやりたい仕事が本当にあるのかどうかは改めて考えてみる必要があります。ほかにも、転職活動をきちんとやりきる見通しが立っているか、将来的にどうなりたいのか、転職はそのビジョンにおいて本当に必要なのかなども一考する価値ありです。
現職を辞めたい気持ちを優先して衝動的に辞めてしまうと、後悔するリスクがあるため、じっくり考える時間を設けてください。
転職の軸を明確にする
現職を辞める前に、自身の「転職の軸」を明確にする必要があります。転職の軸とは、現職を辞めたい理由と同義です。転職先に何を求めいるのか、それによって現職を辞めた理由が解消するのかという二点をはっきりさせましょう。現職を辞める理由が不明瞭な場合、転職先でも同じ理由で退職することになりかねません。例えば、給与が不満で前職を辞めたにも関わらず、業務内容が好きだからという理由だけで給与水準が低い会社に入社したら、また同じ理由で退職する可能性が高くなります。次こそは同じ不満を持たないような会社に転職することが重要です。
また、転職の軸は長期的なキャリアを見据えて設定するのもポイントです。目の前に提示されている条件面だけを見てほかのことを一切考慮しないで決めるのはおすすめできません。
自己分析を行っておく
自己分析を行って自分の転職市場における客観的な価値を知っておくと、転職活動がスムーズに進みます。ただし新卒で辞める場合は、実務経験が少ないため実績や経験をアピールするのは難しいかもしれません。そのためやる気やポテンシャルなどの面から強みを考えるのがおすすめです。過去を振り返り、得意なことや向いていることを分析しましょう。もし自分で考えるのが難しい場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーなど第三者からのアドバイスをもらうのも有効です。転職市場を熟知するキャリアアドバイザーならより的確な意見がもらえるでしょう。
しっかり情報収集しておく
転職先の情報をしっかり収集しておくのも重要なことです。特に現職の退職理由となった項目についてはきっちり精査しておきましょう。例えば給与がネックで退職した場合なら、今より高い給与がもらえる見込みがある企業かどうかの確認は必須です。
情報収集は企業のホームページ以外にも業界情報サイトやビジネス誌、人事のブログやSNSなどからも可能です。リアルな内情を知りたければ転職サイトや転職エージェントに登録して情報を得たり、企業の説明会に出席して実際に働いている人から話を聞いたりするのも有効でしょう。ただし、転職口コミサイトには投稿者の主観が多く入っているため、内容をうのみにしないよう注意が必要です。また、人間はネガティブな情報ほど印象に残りやすくなりますので、粗探しにならないよう意識することも大切です。

転職に適した時期を見計らう
一般論として、転職に適している時期は「2~3月」と「8~9月」といわれています。
2~3月は4月スタートの新年度へ向けて人が入れ替わる時期であり、求人数自体も増える傾向です。新卒と入社タイミングが重なるため、同期として横のつながりを作りやすいのがメリットでしょう。また8~9月も下半期が開始する10月に向けて募集を行う企業が多いため、2~3月に次いで求人が増える傾向にあります。
ただしこれらはあくまでも一般論であり、企業ごとに中途採用のタイミングは異なるため、常に応募の機会を見逃さないようにしておくのが大切です。また時機を見計らうことばかりがベストともいいきれません。ストレスから心身を壊してしまっては転職活動自体ができなくなります。本末転倒にならないように、自分にとってのベストなタイミングを見つけてください。
内定が出るまでは現職を続ける
基本的に転職活動がうまくいって無事内定が出るまでは、現職を続けるのがベストでしょう。退職してから転職活動を行うと収入源がなくなるため、焦りから転職を妥協してしまうリスクがあります。また、履歴書上に仕事をしていない空白期間が生まれるのもできれば避けたいところです。
よって、時間的にはタイトですが、現職を続けながら同時並行で転職活動を行うのがもっとも安心といえます。ただし、ストレスですでに心身に支障をきたしているなどやむを得ない場合はこの限りではありません。現職を続けながらの転職活動がベストとはいえ、心身を壊してしまっては転職活動自体ができなくなってしまうため、先に退職することも視野に入れてください。
キャリアアドバイザーや転職エージェントを利用する
転職活動を行う際は転職支援サービスを利用するのがおすすめです。未公開求人を含むさまざまな求人を紹介してもらえるほか、選考に向けて書類の添削や面接対策も受けられます。転職活動を始めるにあたって何から始めればよいかわからない人も、プロが相談に乗ってくれるので安心です。また、自分の強みや向いている仕事がわからない場合は、キャリアアドバイザーに相談すれば自己分析をサポートしてくれます。結果として、自分では気づけなかった強みやアピールポイントが判明することもあります。
なお、転職サイトを活用する方法もありますが、転職が初めての人はなるべくアドバイザーが所属している転職エージェントを利用する方がよいでしょう。
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