フリーターから正社員への就職!就活方法とフリーター歓迎のオススメ職種

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フリーターから正社員への就職!就活方法とフリーター歓迎のオススメ職種

「フリーターから、正社員を目指すにはどのように動き出せばいいのだろうか?」
この記事にたどり着いたあなたは、こんなお悩みを抱えているのではないでしょうか。

ただでさえ無数の企業・職種が存在し、多くの選択肢であふれている就活市場で、初めの一歩を踏み出す難しさを感じるのは無理ないことです。
そこで今回は、フリーターから正社員へのステップアップの方法と、目指すにあたってオススメの職種をご紹介いたします。これからの就職へのサポートになればと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事では、以下のポイントを詳しく解説していきます。

・正社員はフリーターに比べて将来的な安定性や今の社会的信用などが高い
・フリーターからでも正社員になれる仕事の例としては、営業、販売・接客、エンジニア、製造スタッフ、介護、施工管理などがある
・フリーターから正社員になる方法はいくつかあるが、転職エージェントが心強い
・自己分析・企業選び、履歴書作成や面接などポイントを守って活動すべき

フリーターから就職して正社員になれる?

もちろん可能です。ただし、長くフリーターとして働いた人には少なからずマイナスイメージがあるため、難しさもあるでしょう。採用する企業側は以下の点に不安を感じていることが多いようです。

・すぐに辞めてしまうのではないか
・慣れるまで時間がかかるのではないか
・責任ある仕事は任せられないのではないか
・最低限のビジネスマナーがわかっていないのではないか

上記4点を払拭することが、フリーターから正社員への転職成功の秘訣です。

フリーターと正社員の比較

まずは、フリーターと正社員とではどのような違いがあるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

・収入
・福利厚生
・社会的信用
・社会保障
・成長・将来性

上記が挙げられるでしょう。詳しくひとつずつ解説します。

収入

フリーターと正社員の違いで、真っ先にあげられるのが「収入差」でしょう。正社員は基本的に定年まで働くことを前提とした長期の契約になります。長く勤務することで実績を積み、昇給に結び付きやすいといえます。一方、フリーターは短期の就業の場合が多いため、昇給にはつながりにくいケースが多いようです。たとえ長期間働いたとしても、正社員ほど上がらないという理由で収入差は埋まらない場合が多く、さらに、パート・アルバイトでの就業では、賞与や各種手当がつかない契約がほとんどといえます。

福利厚生

福利厚生は、職場への定着を促し、従業員やその家族のリフレッシュのため、そして、安心して長く働けるようにという目的で、企業側が導入するものです。福利厚生には、賞与や各種手当といった賃金に関するもの、社員寮や託児施設、運動施設、保養所などの利用、そして、レジャー施設の割引などがあります。

正社員への福利厚生は充実させることが企業努力ですが、短期の就業を前提としているパート・アルバイトでは受けられない、受けられた場合も範囲が狭いなどの格差が生じているのが現状です。また、福利厚生は会社ごとに規定があり、勤続年数や雇用形態などによって内容が異なるケースも多いようです。

社会的信用

正社員の方がフリーターより社会的信用が高いといわれています。その理由は、正社員は安定した条件の下で一定の収入を得ているためです。フリーターの場合は離職のハードルが正社員よりも低いこと、収入が時給制・日給制といった定収入ではないことなどから、収入状況が不安定であると判断されがちです。社会的な不安定さのため、クレジットカード入会やカードローンの審査、不動産の購入が難しいというデメリットがあります。

また、正社員として採用されるかどうかにも社会的信用が関係しています。先述したように、長く勤めてくれるかどうかという点を判断する際、長くフリーターを続けている人に対しては不安を感じる企業もあります。これも、社会的信用が低いためともいえるでしょう。

社会保障

社会保障とは、主に病気や失業、老後などに備える保障のことで、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険などを指します。こうした社会保障も、正社員には企業が必須で加入させますが、フリーターは勤務日数といった条件を満たさないと加入できません。

成長・将来性

結婚といった大きなライフイベントを迎える際や、転居などのスタイルの変化に応じ、熱意を持って正社員を目指す方も多いのではないでしょうか? 成長や将来性を考慮し、日々の業務の中で各種セミナーや研修に参加できる可能性がある正社員は、フリーターよりスキルアップやキャリアアップがしやすいといえるでしょう。フリーターは雇用形態の都合上、責任を負うことが少ない軽作業や単純作業を業務とするケースが多いのに対して、正社員は段階的に、より責任のある仕事を任せられて成長を促されます。また、企業から教育コストをかけてもらえるメリットもあるのです。

フリーターでいることの将来のリスク

さまざまな働き方を意識的に選択できる世の中になった現在、フリーターには自由度が高い、仕事以外の時間を充実させられるなどのメリットがあり、敢えて選んでいる人もいるでしょう。しかし、長い目で見るとデメリットの方が多いのも現実です。その理由は大きく分けて以下の5点です。
・雇用が不安定で、解雇の可能性がある
・年を重ねるほど求人が少なくなる
・病気やケガのとき収入が途絶える
・収入を増やすのが難しい
・スキルアップ・キャリアアップが難しい

ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。

雇用が不安定で、解雇の可能性がある

フリーターは主にパート・アルバイト契約となります。これらは有期雇用なので、企業における立場が弱くなりがちです。例えば、会社の経営状態や社会情勢などによって人員整理をしなければなくなった際、正社員よりも対象になりやすいといえます。また、誰が行っても均質な成果があげられる業務を担当することが多いということは、代替が利く、つまりスキルを買われて配置されている業務ではないことになります。仮に勤務先において何かしらの都合が発生した場合は、現状にやりがいを感じていたとしても、配置転換や別の業務担当となることもあるでしょう。

年を重ねるほど求人が少なくなる

多くの企業は、正社員には、即戦力となり得る経験豊富な人材を募集します。未経験者ともなれば年齢が上がるにつれ、必然的に正社員を目指すのが難しくなっていくものです。
それならこのままフリーターを続けようと考えるのも危険です。アルバイトにおいても募集時の年齢制限は基本的に許されていませんが、現実には仕事が減る可能性もあります。応募者が複数あった場合、年齢以外の条件面に大差がなければ、働ける期間が長いことから若い方が選ばれる可能性が高まるからです。

病気やケガのとき収入が途絶える

雇用の不安定さにも通じる部分がありますが、病気やけがを負ったときに仕事を続けられなくなることは、社会保障がないフリーターの大きなリスクです。予想外のタイミングで退職することになる場合もあります。また、回復まで在籍できたとしても、勤務していない期間は収入がゼロになるケースもあるのです。特に、一人暮らしで貯金がない場合など、生活できなくなる危険性があります。

収入を増やすのが難しい

先述した通り、フリーターと正社員の収入差の要因である「昇給の有無」により、アルバイトは年齢を重ねても収入が増えにくい現実があります。フリーターで収入を増やしたい場合は、より長時間働く必要がありますが、それも徐々に体力的に難しくなってしまいます。
時間と体力が基礎になるフリーターの働き方は、いつまでも若い時期のまま続けるのは難しいでしょう。年を重ねるほど正社員との収入差は広がってしまいます。突発的に働き続けられなくなるリスクもあり、結婚など人生設計そのものにも影響します。

スキルアップ・キャリアアップが難しい

より多くの報酬を得るためには、スキルアップやキャリアアップも必要な要素です。フリーターは正社員に比べて単純作業や難易度の低い業務が多く、責任ある仕事も基本的に社員が行うことがほとんどです。それが経験値の差になりますので、結果としてますます正社員として就職が難しくなってしまいます。フリーターは気楽ではある一方、スキルと経験のある人材の方が転職・採用においては優先度が高いことを覚えておきましょう。

フリーター・未経験歓迎のオススメ職種・仕事

フリーターから正社員を目指す際、気になるのが職種選びです。選び方としては、未経験でも始めやすい職種を狙うのがコツです。過度に職種を絞り込む必要はありませんが、実際に自分が働く姿を想像することができるか、興味がある分野があるかなど参考にしてみてください。

・営業
・販売・接客
・エンジニア
・製造スタッフ
・介護
・施工管理

6つの職種について、ひとつずつ解説していきます。

営業

営業職は、どの企業においても必要な職種なので、求人も多い傾向があります。特定の資格や専門的な知識なしで始められることもあり、未経験でも応募できる求人も多く見受けられます。そのためフリーターからでもチャレンジしやすいといえるでしょう。多くの営業職は歩合制で高給を目指すこともできるため、特にコミュニケーションスキルや相手のニーズを読む力が高い人にはおすすめです。

販売・接客

店舗などでの販売や接客、外食業界なども含みます。働き始める際に、資格・専門知識が不要なのでフリーターから正社員を目指す方にもおすすめの職種です。頑張り次第では、店長・マネージャーなど管理職への昇進も可能でしょう。店舗内の少人数チームで働く場合が多く、昇進までの道筋が見えやすいのもポイントです。
営業職と同様、コミュニケーション能力や顧客ニーズを読む力を生かすことができます。また、好きな洋服の系統やブランドなど、店舗単位で求人を探すこともできるので、チャレンジしやすいといえるでしょう。

エンジニア

新規企業の立ち上げや、時代の最先端で刻々と変化していく流れを受けて、IT系の職種では慢性的に人手不足です。常に人材を求めているため、未経験でも応募できる求人も多いです。入社後の研修といった制度がしっかりしている企業では、スキルを身につけてから実務に入れるというメリットがあります。スキルを身につければ、自身の市場価値も高まり、さらなるステップアップや転職もしやすくなるでしょう。新しい技術に興味がある人に向いている職種です。

製造スタッフ

製造スタッフには工場の機械オペレーションやライン作業などの業務があります。入社後にスキル・知識を身につけられる仕組みができていて、未経験でも応募できる求人も多いのが特徴です。長く勤めている内に、専門性が高い作業を担当するといった自身のステップアップを実感できます。モノ作りが好きな人、地道な作業にコツコツと取り組める人はぜひ検討してみてください。

介護

介護職も業界全体で人手不足のため、未経験者の求人が多く出る職種です。ただし、一部の仕事には資格が必要です。資格保有者の確保を求める会社が費用を負担してくれるケースも少なくありませんので、入社後に働きながら資格を取り、キャリアアップをはかるのも良いでしょう。社会貢献したい人、人と接するのが好きな人に向いている職種です。

施工管理

施工管理とは、建設現場の技術者を監督して工事を管理する仕事のことです。2024年4月に労働時間の上限規制が適用された建設業界では、長時間労働を解消するため人手不足に陥っている企業が増えました。そのため、未経験者への求人も増えつつあります。いきなり管理を任せられることはなく、まずは先輩従業員や上司のサポートを受けながら、徐々にスキルアップしていけるでしょう。ゆくゆくは専門知識が必要になるので、建築業界に興味のある人、学ぶ意欲がある人におすすめです。

フリーターが正社員になる手段・ルート

ここからは、フリーターから正社員を目指す際に、具体的にどのような手段・ルートがあるのかを解説していきます。複数の手段を併用しても構いませんので、まずは動き出すことが大切です。

・正社員登用制度
・転職エージェント
・転職サイト
・紹介予定派遣
・ハローワーク

ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。

正社員登用制度

アルバイト先の会社に正社員登用制度があれば、それを利用するのが正社員への近道となる場合があります。制度がなくても、入社したい意向を伝えておくと検討してくれる可能性もあるので、交渉してみる価値はあります。求人には一定のコストや時間が必要なため、企業側も普段の働きぶりを知っていて安心感があり、スキルや知識・経験がある人を採用するのはメリットでもあります。

転職エージェント

転職エージェントとは、キャリアアドバイザーが転職のサポートをしてくれるサービスのことです。キャリアプランから企業の提案、書類や面接のサポート、内定後の交渉など、さまざまなサポートが受けられます。そのため、初めて就職活動にのぞむ人やスムーズに就活を進めたい方は利用してみてください。
未経験でも応募できる求人を多く扱っていたり、若い年齢層に特化したエージェントもあります。各エージェントに得意な分野がありますので、20代や第二新卒に特化したエージェントはフリーターの就職におすすめです。

転職サイト

サイトに掲載されている求人から自分で興味のある案件を見つけて応募する形式です。そのため、幅広い業界を自身の目で見て比較・リサーチできます。
転職サイトには特化型と総合型があり、フリーターが利用しやすいのは未経験からのハードルが低い、製造系や技術職が多く掲載される特化型でしょう。とはいえ総合型も求人数の多さが特徴なので、両方を組み合わせて利用するのがおすすめです。

紹介予定派遣

一定期間勤務した後に正社員になるという前提の人材派遣を利用するという手もあります。ただし一般的な人材派遣よりも案件の数が少ないという点は頭に入れておきましょう。
正社員登用後を意識した働きぶりを見せることで企業に安心感を抱いてもらうだけでなく、職場の雰囲気をあらかじめ知っておくことができ、自分自身も納得したうえで正社員として働き始めることができます。まずは派遣会社に登録してみて、興味を持てる求人なら応募するとスムーズです。もし興味が持てる求人がない場合でも、あきらめるのではなく、ほかの求人がないかを人材派遣会社に問い合わせてみましょう。

ハローワーク

厚生労働省による就職のサポート機関です。無料で利用することができ、ハローワークの窓口でも求人を紹介してくれたり、相談に乗ってくれたりします。地元企業の求人に強いのが特徴です。インターネットでほかのエリアの求人もチェックできます。どの都道府県にも数ヵ所ずつ点在しているので、何度か足を運ぶのにも不便はないでしょう。

フリーターの就職と対策の流れ

フリーターから正社員への就職には難しさもあります。そのため、就職活動は効率よく、しっかりと対応を練って進めていきましょう。また、数をこなしていく内に要領もつかめていきます。臆することなくチャレンジすることが大切です。

就職へのステップをひとつずつ見ていきます。

STEP1|身だしなみ・持ち物準備
STEP2|自己分析
STEP3|業界など絞り込み
STEP4|書類など準備
STEP5|応募
STEP6|面接練習
STEP7|面接・選考
STEP8|内定・条件交渉
STEP9|入社準備
STEP10|入社

STEP1|身だしなみ・持ち物準備

第一印象の要となる身だしなみを整えることから始めましょう。面接時にスーツは必須です。男性も女性も1着は用意しましょう。中途採用の場合は、リクルートスーツでなくても構いません。そのほか、A4サイズの書類が入る鞄や筆記用具もそろえます。マナーとして、履歴書といった提出書類が折れ曲がらないようにすることも必要なので、クリアファイルも必需品です。

STEP2|自己分析

面接で自信を持って自分を売り出すためにも自己分析を徹底してください。得意なこと、好きなこと、苦手なこと、嫌いなことをピックアップし、企業が求めている人材を想像しながら適性を当てはめてアピールすると良いでしょう。また、褒められた経験も客観的な強みを見つける材料となります。
また、業界を絞り込んでいく場合にも自己分析が役立ちます。どんな仕事がしたいか、将来的にどうなりたいかなどを深掘りしておくと、いざ働き出した時のミスマッチを減らすことができます。

STEP3|業界など絞り込み

自己分析が済んだら、興味のある業界を絞り込んでいきます。初めからひとつの企業にこだわるのではなく、その業界全体の求人をなるべく複数探し出しましょう。
次に求人を出している企業の情報を集めて、行きたいと思えるかどうか検討します。企業選びの詳細は後述します。

STEP4|書類など準備

フリーターから正社員への応募時には、基本的に、履歴書と職務経歴書が求められます。職務経歴書では、これまでにどのような仕事をしてきたか、そこでどのような成果をあげられたか、何に対するスキルが身についたかなどを具体的にまとめます。
書類の書き方について企業からの指定がない限りは、手書きでも、パソコンのテンプレートを使って作成・印刷でも構いません。
紙ベースの履歴書は写真を貼ります(印刷の場合はデータの貼り付けでも可)。企業によってはデータ化して送付希望の場合もあるので、すべて同じものを使うことにこだわらず、企業ごとに適した形式をしっかりと確認しましょう。
書類選考が通ったら面接へと進むのが一般的です。いくつかの求人に応募している場合、選考は同時に進むこともあるので、あらかじめ自己PRの軸を考えておくとスムーズです。
書類選考でつまずく人も多いので、じっくり時間をかけて内容を練ってください。嘘はもちろん絶対に記載してはいけません。詳しいポイントは後述します。

STEP5|応募

次に、実際に応募するステップです。電話・書類郵送・インターネットなどの手段があるので、まずは企業からの指示がないか募集要項を確認してください。履歴書はコピーを取っておくと、面接の際にも書類に記載した内容と矛盾なく、一貫した自己PRができます。

一般的なパターンでは、書類選考ののちに面接、内定という流れになります。面接は企業により回数が異なりますが、1~3回ぐらいが平均的です。

STEP6|面接練習

面接に進むことができたら、そこで安心せずに必ず練習をしておきましょう。よく聞かれる質問を想定し、答えを用意しておくと落ち着いて受け答えができます。面接官との会話のラリーやその場の雰囲気を読むことに集中できると心の余裕が生まれます。
また、スマホで練習時の動画を録画して見返すと、自分の様子がどう見えるのか、声の調子や話す速さなどから受ける印象はどうかなどを客観的にチェックできるのでおすすめです。
詳しいポイントは後述します。

STEP7|面接・選考

面接の場にのぞむ際にも注意点があります。初めに述べたように、フリーターはビジネスマナーがわかっていないのではと不安に思われがちなため、身だしなみを整える、遅刻厳禁や5分前行動するといった、社会人としての最低限のマナーを守ることは、徹底するべきポイントです。
そのほか、入社後のミスマッチを防ぐために、給与・休日などの条件面は必ず確認しましょう。いわゆる「ブラック企業」に就職してしまわないためには、企業から選んでもらおうという期待とともに、自分も会社を選ぶという気概も持っておいてください。

STEP8|内定・条件交渉

面接がうまく行けば、晴れて内定となります。複数の内定をもらった場合は、条件ややりがいなどから1社に決めます。ここで、現在の所属元と、これから入社する就職先の双方におこなわなければならないことがあります。
まず、アルバイト先には、内定が出た段階で退職希望を伝えましょう。トラブルにならないよう、「1ヵ月前までに」といった規定がないか、規定があるとすればいつまでに伝えればよいかを確認し、時期を調整します。内定企業への入社日はアルバイト先の退職日が決まらないと調整できないので、確認の順序に注意してください。
内定企業には、入社日や最終的な給与、給与などに関する条件面の交渉・調整が面接時に提示された内容と同じか確認しておくとよいでしょう。雇用契約書や労働条件通知書などの条件を書面でもらい、双方の合意のもとで入社手続きを進めます。

STEP9|入社準備

入社に必要な書類の準備をしておきましょう。会社によって異なりますが、一般的には契約書に記入しておく必要があります。誓約書や連帯保証人のサインが必要になる場合もあります。
そのほか、年金手帳や給与振り込み先に指定する金融機関の情報がわかるもの(通帳やカード)、免許証やマイナンバーカードなども用意し、必要書類に漏れがないかを確認しておきます。用意しておく書類は、基本的に入社する会社の指示に従えば問題ありません。
入社までの間に、業界や入社する企業に関する知識など勉強もしておくと、やる気を見せつつよいスタートダッシュが切れるのでおすすめです。

STEP10|入社

いよいよ最後のステップ、入社です! 入社初日には社内で自己紹介をかねた挨拶をするケースが多いので、簡単な自己プロフィールや意気込みなど、話す内容をあらかじめ考えておくと、好印象で働き始めることができるでしょう。就職活動中と同じく、フリーターに対して持たれがちな不安を感じさせないよう、意識的に好印象を演出する努力も大切です。

フリーターの就活のポイント

フリーターから正社員への就活は、全体の見通しを立て、時にはプロの力を借りるなど計画性を持つことが大切です。フリーターの就活のポイントは主に4つあげられます。

・アルバイトは続けながら就活する
・目標の期限を決める
・就活の難しさを忘れない
・転職エージェントを利用する

アルバイトは続けながら就活する

就職活動には、当然、電車賃や書類の送料、コピー代などの費用が発生することを念頭に置いてください。就活時に限らず、収入が途絶えてしまう状況は避けた方がよいため、アルバイトは継続しつつ就活することをオススメします。
また、アルバイトを辞めて活動すると周囲の目がストレスになったり、金銭的な焦りから志望順位が高くない会社でも内定が出たら決めてしまったりしがちです。納得がいく就職活動を続けるためにも、計画的に収入源の確保はしておきましょう。

目標の期限を決める

フリーターから正社員への就職では、期限を決めて、転職活動期間に区切りを設けましょう。ダラダラと続けることは精神面・金銭面のどちらにもマイナスに作用します。また、メリハリをつけ、集中した方が就職へのモチベーション維持につながり、良い成果が出しやすいでしょう。
一般的に、就職活動・転職活動をする期間の目安は「3ヵ月」程度といわれています。参考にして、就職活動のスケジュールを立ててみてください。

就活の難しさを忘れない

冒頭で述べたように、フリーターからの正社員への就職はハードルが高い面もあります。社会情勢のほかにも、企業との縁や面接官との相性といった要因もあるので、就職活動が難航したからといって必要以上に反省したり、自分を責めたりする必要はありません。
ただし、採用担当者は人を見るプロですので、書類でも面接でも中途半端な気持ちでは見抜かれてしまいます。なかなか内定が出ない要因になりますので、転職活動は手を抜かず、熱意をもって行うことが大切です。
「絶対にこの会社に入りたい」という強い意欲で必要書類を準備し、面接練習に取り組みましょう。もちろん、マナーをしっかり守ることも最低限必要です。

転職エージェントを利用する

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーがサポートやアドバイスしてくれるので、初めての就職活動におすすめです。
就職活動のプロが、「自分に合う仕事がわからない」や「どうやって会社を選べばいいかわからない」といった求人探し以前の悩みでも相談にのってくれます。親身に対応してくれるだけでなく、客観的な意見も得られますので、自己PRを考える際や面接練習にも役立てられます。
「書類選考が通らない」といった選考途中でのつまずきでも、改善点が見出だしやすくなります。転職エージェントをうまく活用することは内定への近道ともいえるでしょう。

フリーターの自己分析のポイント

面接の緊張した中でも、うまく話し、上手に思いを伝えられるようになるためにも、あらかじめ自己分析しておくことは重要です。自己分析する際のポイントは主に6つあげられます。

・就職したい理由を明確にする
・フリーター経験も分析に活用
・得意なこと・楽しいことを明確に
・苦手なこと・嫌なことも明確に
・フリーターの企業選びのポイント
・希望条件の優先順位を決める

ここでは、ひとつずつ詳しく解説していきます。

就職したい理由を明確にする

まずは「なぜ就職したいのか」という理由をはっきりさせておきましょう。ここでの「理由」は、自分で理解しておけばよい段階ですので、社会的に通りがいい「建前」ではなく、「本音」でよいのです。
親や周囲にいわれて始めた就活などでは、なかなか自発的に取り組めないケースもあるでしょう。しかし、実際の面接で志望動機を述べる際は「周囲にいわれたから就活をする」では不十分です。「自発的な理由」をはっきりさせておかないとモチベーションの維持ができず、失敗が続く原因にもなりえます。

フリーター経験も分析に活用

フリーターとしてのアルバイト経験も自己分析の材料とすると、自分の軸が見えてくるだけでなく面接の際によりリアルな話ができるようになります。そのためには、フリーターとして働いていた理由も、ぜひ深掘りしておきましょう。
企業への説明では「学生時代に就職活動に失敗した」とマイナスな表現を使うのではなく、「学生時代は、周囲の意見を聞き過ぎて主体的でない就職活動を続けてしまい、結果的に長続きできなかったが、フリーター経験を通して本当に自分が挑戦したい仕事が見つかった」といった表現でいいかえます。
また、アルバイトでの経験をベースに、褒められたことや得意なことを掘り下げて考えてみます。例えば「顧客アンケートでの接客満足度1位だった」といったポジティブなエピソードがあれば積極的に活用するべきです。その際に、「1位」といった数字が伴うアピールになるとなおよいでしょう。

得意なこと・楽しいことを明確に

得意なことを仕事にできれば、もっとスキルアップしたい! という向上心が芽生え、やりがいを感じられます。採用する企業としても、働くことに前向きな姿勢の人材を求めています。仕事を楽しめる人、ポジティブに取り組める人材の獲得は企業側にもメリットです。仕事への前向きな姿勢は大きなアピールポイントになります。

苦手なこと・嫌なことも明確に

自分の得意なことや長所がなかなか見つからない場合は、苦手なことは何かを考えてみましょう。苦手なことや嫌なことをはっきりさせると、避けるべき仕事、向いていない職種が理解できるので、求人の絞り込みに役立ちます。数ある求人の中でどこに応募するかを絞り込むのは、かなり時間がかかりますので、選択肢を減らすことも時短につながります。

フリーターの企業選びのポイント

就職活動は情報量が勝負といっても過言ではありません。簡単に就職できる会社は、条件面や労働環境などにデメリットがあることが多い傾向があります。応募する企業選びの段階で、しっかり選ぶ必要があります。

・希望条件の優先順位を決める
・自己分析とつなげる
・ブラック企業でないか情報を集める
・長期的な視点を持つ

これらはいずれも、企業の情報を徹底的に集めることが前提です。ひとつずつ見ていきます。

希望条件の優先順位を決める

希望する条件に優先順位を付けておくと、企業の絞り込みがスピーディに進みます。給与面を重視して歩合制の会社でバリバリ働きたい、地元で働きたいので転勤なしが希望など、就職後の自分のライフスタイルを想像してみるのがコツです。
同時に、どうしても嫌なことや譲れない条件も明確に考えておきましょう。例えば、プライベートも充実させたいと考えているなら、「残業時間は月間で何時間までなら許容できるか」といったことです。それ以外のことは、どこまでなら妥協できるか、限度を明確にしておくとよいでしょう。

自己分析とつなげる

自己分析の結果を活かしましょう。自分の得意なことがその企業で役立てられそうか、嫌なことは避けられそうかなど、大まかな判断基準でかまいません。基準さえ明確であれば1社ずつ深く考えなくても、応募する企業を選択できます。
応募先はできるだけ多い方がよいでしょう。就職活動の経験値を積むこともでき、内定を獲得できる可能性が上がります。就職先に希望するすべての条件のクリアを求めることは、残念ながらなかなか難しいといえいます。
そのため先に考えておいた「希望条件の優先順位」を基に、できるだけ順位の高い希望条件がかなう企業を候補と考えるようにしましょう。

ブラック企業でないか情報を集める

労働基準法が遵守されていなかったり、社内風土を優先してガバナンスが麻痺していたりするいわゆる「ブラック企業」では、求人にもそれをにおわせる特徴があります。代表的なものは以下のような内容です。
・給与が相場に比べて異常に高い、もしくは異常に低い
・広告掲載期間が長い。あるいは頻繁に出している
・会社概要に「アットホーム」「若手活躍中」などの表現がある
・その場で内定が出る
どれも、よく考えると従業員の入れ替わりが激しいことが感じられます。こういった求人には要注意です。余裕があれば、コーポレートサイトといった企業側が発信している情報だけでなく、口コミサイトといった他者評価を確認してみるのもおすすめです。

長期的な視点を持つ

正社員としての就職では、一定期間で退職することは前提とせず、長期にわたって勤務できる会社を探すようにしましょう。そのため、給与の額だけで選ぶのはやめましょう。
なお、キャリアアップしていくことを前提にする考えもあります。志望先が大企業の場合、フリーターからの就職でいきなり採用されることは無理でも、計画的にスキルアップ・キャリアアップを果たして、ゆくゆくはやりたい業務を担当できるよう長期的なステップを踏むのです。希望するキャリアアップの道筋が会社内にあるかどうかは、就職活動時に求人担当者に確認してみると良いでしょう。

フリーターの履歴書作成のポイント

実際に応募書類を準備する際、以下3点は書類選考を通過するために手を抜いてはいけないポイントです。

・応募先のことも調べる
・自己分析と志望動機をつなげる
・マナー・ルールにのっとって書く

ひとつずつ解説していきます。

応募先のことも調べる

フリーターから正社員への就職活動で、1社のみで内定が得られることは稀です。ほとんどの人が複数の求人に応募するでしょう。前提として、応募する複数の企業へ、まったく同じ履歴書や職務経歴書は使い回さないようにしましょう。特に履歴書の使いまわしはおすすめできません。
理由は、応募する企業によって自己PRを変えた方がよいからです。志望動機やアピールポイントは、なぜその企業でないとダメなのかを説明するものです。応募先の情報を調べておかなければ、理由を明確に伝えられないでしょう。

自己分析と志望動機をつなげる

志望動機は、自己分析によって導き出された自分の得意なことを「この会社なら活かせる」という形でまとめます。つまり、企業が自分を採用することで得られるメリットを述べるということです。また、自己分析で確認した嫌なことや苦手なことは、ネガティブな伝え方はしないようにしましょう。
例えば、「残業がないから志望した」というのではなく、「会社概要を拝見して、御社はワークライフバランスを重視していると感じた。仕事とプライベートのメリハリを付けられることが望ましいと考えているため志望した」とポジティブな言い回しにするとよいでしょう。

マナー・ルールにのっとって書く

繰り返しになりますが、フリーターから正社員への就職では、ビジネスマナーに対する懸念を払拭することがとても重要です。提出書類では、下書きしてから清書する、書き間違えたら修正ペンで修正するのではなく書き直す、企業名は省略しない、といった基本中の基本を徹底しましょう。
書類を書き始める前に、文書のマナーはひと通り確認しておいてください。

フリーターの面接対策のポイント

就職活動の要ともいえる面接対策のポイントを押さえておきましょう。面接では、第一印象のほか、ビジネスマナー、意欲や姿勢なども見られます。特にフリーターに対する企業側の不安を払拭する場にもなる面接では、事前の対策は欠かせません。
面接練習を何度も繰り返すことでコツが身につくので、手を抜かずに行ってください。面接練習で気を付けるべきポイントは以下の4つです。

・必ず聞かれることは答えを準備
・話し方なども練習しておく
・マナー、ルールは守る
・第三者にチェックしてもらう

ひとつずつ、具体的に見ていきます。

必ず聞かれることは答えを準備

フリーターから正社員への就職では、面接の際に必ず聞かれることがあります。フリーターだった理由、志望理由、自己PR、自分の長所・短所などです。
履歴書や職務経歴書の記載と面接で話す内容に矛盾がないかも見られます。そのため、しっかりと理由を考えたうえで書類を作りこみ、面接ではそれをベースに答えられるように練習を重ねましょう。履歴書や職務経歴書は、企業に送付する前にコピーを取っておくと、面接前にも内容の確認ができます。
また、企業について興味を持っていること、キャリアアップを目指す向上心があることなどを面接の場では伝えましょう。こちらから「逆質問」できるほど企業の事業内容や方針について調べ上げておくと、非常に強いアピールになります。

話し方なども練習しておく

話す内容だけでなく、話し方も意識して練習しておきましょう。声の大きさ、速さ、発音の明瞭さなど、相手により良く、わかりやすく伝えようと努める姿勢は、仕事のパフォーマンスにもつながります。
また、相手の方を向いて話す、にこやかに話すなど姿勢についても意識して練習しておきましょう。練習の様子をスマホで録画してチェックすると、相手からどう見えているのか、相手にどう聞こえているのかが客観的に見られるので、ぜひ試してみてください。

マナー、ルールは守る

言葉遣いや敬語など、マナーやルールを守って話す練習を反復します。会社員の経験がなくても、実際に会ってビジネスマナーを心得ていることがわかれば採用されやすくなるでしょう。
また、身だしなみは第一印象の要です。スーツや髪型など、早めに準備してふさわしい状態で面接にのぞみましょう。特に美容院には行けるタイミングで行っておいてください。清潔感を好印象の基準と考えるとよいでしょう。

第三者にチェックしてもらう

面接練習の様子を録画してセルフチェックするほか、第三者に見てもらってアドバイスもらうのがおすすめです。友達や家族など身近な方にお願いすればアドバイスがもらえるかと思いますが、顔見知りが相手では恥ずかしい場合や、親しい人では遠慮して忌憚ない意見がもらえないという場合は、転職エージェントを利用してみましょう。
面接練習のサポートもサービスに含まれています。就活のプロであるキャリアアドバイザーに見てもらえるので的確な改善点が把握でき、効率的です。キャリアアドバイザーはフリーターから正社員への就職では心強い味方になります。

ジョバディでフリーターから正社員を目指そう

この記事では、フリーターが正社員になるための方法をお伝えしてきました。フリーターから正社員への就職では、まず一歩を踏み出すことが肝心です。採用までの道筋がイメージできたら、実際に動き出してみましょう。もし不安や自信のなさを感じているのであれば、まずは転職エージェントの登録からスタートしてはいかがでしょうか。

ジョバディにはキャリアアドバイザーが多数在籍しています。いちからアドバイスを受けることも、必要なポイントだけサポートしてもらうことも可能です。フリーターから正社員への就職に特化した必要なアドバイスももらえます。加えて、人それぞれの状況に合わせた安心のサポートで、短期で結果が出しやすく、転職活動の成功への近道ともいえます。

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