営業に向いていないと感じる人が転職するなら? おすすめの職種も紹介

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営業に向いていないと感じる人が転職するなら? おすすめの職種も紹介

「自分は営業に向いていないのではないか……」そう感じている人は一定数いるでしょう。
中には一度も営業の仕事に就いたことがないにも関わらず、「営業だけは嫌」と苦手意識を持っている人もいます。実際、「自分は営業に向いている」と胸を張って言う人の方が少数派かもしれません。いったい営業の何が人々を敬遠させているのでしょうか。

しかし一方で、営業の仕事で培われたさまざまなスキルは、他の職種でも大きく役立つ強みになります。

この記事では、営業に向いていないと感じている人が、転職活動を成功させるコツについて解説します。

【この記事の要約】
●営業に向いていないと感じながら営業職の仕事をしている人は一定数いる
●営業に向いていないと感じている理由を深掘りすることで、転職へのヒントが見えることも
●営業職で身に付けたスキルは他の職種でも生かせる

ざっと見て自分に当てはまる項目だけ読んでもOKです。ぜひ参考にしてください。

「自分は営業に向いていない」と感じる6つの理由

「自分は営業に向いていない」と感じる人は、たいてい以下のような場面に直面したときに向いていないと感じることが多いようです。またこれらは営業職がきついといわれる代表的な部分でもあります。

● 厳しいノルマがプレッシャーになる
● テレアポや飛び込み営業がある
● 人間関係における悩みが多い
● 商品に対して愛情や情熱が感じられない
● 仕事を続けることに将来性を感じられない
● 長時間労働になりやすい

これら6つの理由について一つずつ解説します。

厳しいノルマがプレッシャーになる

成績が伸び悩むと「向いていない」と感じやすくなります。営業職としての仕事の評価は具体的な数字として表れてしまうため、数字が上がらない=向いていないと感じるのも無理はないでしょう。また、「何のためにこの商品を売るのか」という理由に腹落ちしていない場合も、ノルマだけが重くのしかかってプレッシャーに感じるようになります。売る理由に疑問を持っているのに、自信を持って「買ってください」とは言いづらいものです。すすめているのかいないのかわからないような自信のない営業をされても、顧客も買いたいとは思わないでしょう。

テレアポや飛び込み営業がある

営業の仕事は顧客に商品やサービスをすすめて買ってもらうことです。ただし、この「顧客」が誰なのかによって営業のしやすさは変わってきます。
テレアポや飛び込み営業は、まったく新規の顧客にアプローチをかける営業です。営業の中でも特に精神的なタフさが要求される仕事といえるでしょう。一方的に電話をかけてこられる、または突然自宅にやってきて商品を買ってくれとすすめられることに不快感を示す人は多くいます。いくら仕事とはいえ、営業職も人間です。相手から不快な反応をされたり、拒絶され続けたりするのは精神的に負担になるでしょう。

人間関係における悩みが多い

顧客に「どうせ買うなら〇〇のところで買ってあげよう」と思ってもらうには、相応の信頼関係が必要です。人と人との信頼関係は一朝一夕に築けるものではなく、プライベートも含めた綿密なコミュニケーションが必要になります。業務時間中だけ仕事をしたら終わり、というわけにはいきません。
また、職場においても競争意識の高さから顧客の奪い合いが起きたり、上司からノルマに対するプレッシャーをかけられたりすることもあります。社内外含め多くの人と関わりながら仕事を進めなければならないのが営業の特徴であり、ストレスにもなり得ます。

商品に対して愛情や情熱が感じられない

自社の商品に対して愛情や情熱がない場合は売るのが難しくなります。自分自身がたいして良いとも感じていない、むしろ本当に必要なのか疑問に感じるような商品を顧客にすすめるのは非常に心苦しいものです。仕事と割り切るにしても、ある程度は良いところを見つけていないと積極的におすすめはできないでしょう。営業担当者がこのような気持ちを抱えていると商品をうまくアピールできません。結果として営業成績も落ちてしまいます。また、なんとか取り繕って商品が売れたとしても、買わせた顧客に対して罪悪感を抱いてしまうことになるかもしれません。

仕事を続けることに将来性を感じられない

「いまの仕事を続けていくと自分はどのように成長できるのか」と考えることは、キャリアプランの形成において重要です。しかし、いくら考えても成長できる将来が見えないような仕事だとモチベーションを保つのは難しくなるでしょう。特に既存顧客を相手にするルート営業は成長やスキルアップしている感覚が持ちづらいといわれており、マンネリ化するリスクがあります。飛び込み営業のような精神的負担は少ない一方で、販売した商品の定期フォローやルーティンワークがメインになるため、変化が少なく将来性を感じにくいかもしれません。

長時間労働になりやすい

営業の仕事は客先への訪問が中心となるため、日中は基本的に外出をしています。そのため業務報告や事務作業は帰社してから営業時間外に行う必要があり、必然的に夕方や夜から始めることになってしまいます。さらに得意先との接待や飲み会、休日のゴルフなどの付き合いも多く、残業をしたり休日に駆り出されたりすることが日常茶飯事です。もちろん顧客と約束がない時間は自由に過ごせますが、長時間労働になることは否めません。オフィスワークのように仕事とプライベートをはっきりと分けたい人には、営業の仕事は向いていないでしょう。

営業職が向いている人の特徴4つ

営業は心身ともにハードな仕事といえますが、中には営業が天職という人もいます。いったいどのような人なのでしょうか。

営業職が向いている人には、主に以下の4つの特徴があると考えられます。

● 地道に努力できる人
● 体力的にも精神的にも自信がある人
● 相手の立場で考えられる人
● 人と話すことが苦にならない人

いま営業の仕事が嫌だと感じている人の中にも、あらためて考えてみると実は向いている人もいるかもしれません。

一つずつ解説します。

地道に努力できる人

自社の商品を買ってもらうためには、顧客との信頼関係を構築することがなにより大切です。ただその場で商品の魅力を伝えるだけでは顧客の心は動きません。そのため、営業として仕事をするなら、新規契約を決めるために何度も粘り強く努力できることが必須の条件になります。中には複数回コミュニケーションを重ねても契約には至らないケースもあるでしょう。顧客がどのような商品やサービスを求めているか、どのようなアプローチをすれば興味を持ってくれるかを考えなければなりません。人の性格はさまざまです。ある人に刺さる手法がある人にはまったく刺さらないことも当然あります。入念な事前準備と、都度振り返りや改善を行える根気強さが必要です。

体力的にも精神的にも自信がある人

営業の仕事は体力的にも精神的にも非常にハードです。どれだけ天候が悪くても顧客の都合に合わせて動き回らなければなりません。怒らせてしまった日には許してもらえるまで何度も顧客の元に通い続けることもあるでしょう。ノルマ達成のため1日に100件を超える電話をかけることだってあります。そしてさらに厳しいのは、そこまで頑張って顧客に営業をかけても成約に至るのはほんのわずかだということです。飛び込み営業では門前払いに遭うことの方が多いでしょう。ハードな業務に耐え抜く体力と、どれだけ断られても動じない強いメンタルを持つことが重要です。嫌がられたりクレームを受けたりするたびに落ち込んでいたのでは仕事になりません。

相手の立場で考えられる人

顧客に商品を買ってもらうには、売りたいものを売るだけでなく、相手にとって必要なものを見つけてあげることが先決です。相手の話を最後まで聴き、気持ちを想像してみましょう。本当に必要なものがわかれば、顧客ニーズに沿った商品提案ができるようになります。いらないものをむりやり押し付けようとすると嫌われますが、必要なものを提案されるだけなら聞く耳を持ってくれるでしょう。顧客から拒絶されることも少なくなるはずです。たとえ自分が売りたいものを売るときでも、相手がその商品を買うメリットを一番に考えてください。相手の立場に立った営業ができるようになれば、商品が売れるようになります。タフな営業の仕事が楽しいものになるかもしれません。

人と話すことが苦にならない人

営業の仕事はとにかく人ありきです。人とのコミュニケーションなしには絶対に成立しません。特に新規開拓の担当ともなると、対話する相手は初対面の人がほとんどです。打ち解けるまでに時間がかかるとか、人見知りだから初対面の人は苦手などというような人には務まりません。むしろ初対面の人と話すとわくわくする、いろんなタイプの人と会えるのが楽しいと思えるタイプの人なら楽しんで仕事ができるでしょう。相手が緊張していたり警戒していたりしても自分から積極的に相手の緊張を緩めていける人が適任です。そこでさらに表情が豊かだったり親しみやすさがあったりすると、相手もより話しやすくなって打ち解けてくれる可能性が高まります。

営業職が向いていない人の特徴4つ

いま営業が嫌だと感じていても、営業職の本質が性に合っているのなら別の会社に転職することで問題は解決します。しかし、以下の4つの特徴に当てはまる人は営業以外の別の職種に転職した方がよいかもしれません。

● マニュアルに沿って行動したい人
● 計画的に行動するのが苦手な人
● 成果主義の仕事が苦手な人
● ストレス耐性が弱い人

一つずつ解説します。
営業職そのものに向いていないのか、それとも何か別の要因があるのかを確認していきましょう。

マニュアルに沿って行動したい人

マニュアル通りに対応したい人は営業には向いていません。営業にもマニュアルは存在しますが、人を相手にする以上むしろマニュアル通りにいかないことの方が多いでしょう。人によって異なるさまざまな顧客パターンをすべてマニュアル化することは不可能です。そんなときにパニックになる人はやめておいた方が無難です。顧客一人ひとりのニーズに沿った提案やフォローができなければ商品を売ることもできません。顧客は商品の魅力もさることながら、営業マンの人柄を買っている一面もあるからです。臨機応変な対応ができない人には厳しいでしょう。

計画的に行動するのが苦手な人

営業の仕事では同時並行でさまざまな業務が発生します。大事な商談中に別の顧客から「商品が壊れたから今すぐきて!」と呼ばれることも日常茶飯事です。一つの業務に集中している時間はほとんどないでしょう。業務は事前に立てたスケジュール通りには進まないことを考慮したうえで、スケジュール管理をしていく必要があります。イレギュラーなことが起こるたびに優先順位を見直し、顧客に迷惑をかけないように計画を立て直して対応しなければなりません。大事な顧客との信頼関係をつなぐためにも、計画性を持って行動できることは営業に必須の能力です。

成果主義の仕事が苦手な人

営業職は成果主義です。年次に関係なく誰でも平等に評価してもらえるチャンスがある一方で、長年会社のために働いてきた人の中にはこの評価制度を快く思わない人もいます。
また、成果主義では過程の行動が評価されにくいことも知っておいた方がよいでしょう。営業の成果は数字として表れますが、極端にいえばサボっていても数字を出せる人の方が評価されます。真面目にコツコツ努力するタイプの人とは相容れない評価制度かもしれません。数字で評価されることはわかりやすい一方で、そこまでの過程を見てほしい人にとっては合わない可能性があります。

ストレス耐性が弱い人

ノルマへのプレッシャー、社内外の人間関係など、営業の仕事には多くのストレスが付きまといます。ストレス耐性がなければ営業の仕事はとても続けていけるものではありません。中でも人間関係を構築することにストレスを感じやすい人は特に厳しく感じられるでしょう。営業として目標を達成するには取引先と綿密なコミュニケーションを取りながら信頼関係を築き、社内のチーム一丸となってプロジェクトを進めていく必要があります。人と関わることが苦手な人にとってはストレス負担が大きく、最悪の場合、体を壊してしまうことにもなりかねません。

転職活動でアピールできる営業職で身に付く6つのスキル

心身ともにタフさが要求される営業職ですが、悪いことばかりではありません。営業の仕事にはビジネスパースンとして大きく成長できる経験がたくさん詰まっています。営業職を一度でも経験しておくと、転職活動でアピールできるスキルが身に付くので有利です。

以下6つが営業職で身に付く代表的なスキルといわれています。

● コミュニケーションスキル
● 資料作成スキル
● リサーチスキル
● 人間関係を構築するスキル
● 社内外の人脈
● マーケティング力

一つずつ説明します。

コミュニケーションスキル

自社の商品やサービスについて詳しい知識がなければ顧客に魅力を伝えることはできません。しかし、いくら豊富な知識があったとしても、伝え方が下手なら同じことになります。相手が理解しやすく、受け入れやすいように伝えるスキルのことをコミュニケーションスキルといいます。営業の仕事では人とのコミュニケーションが必須のため、続けているうちにいつのまにか周りよりコミュニケーション力が高い人間になっていることもあるでしょう。コミュニケーション力は営業に限らずさまざまな業種で役立つスキルのため、キャリアチェンジの際にも有効です。

資料作成スキル

営業をしていると、商品やサービスの提案資料を用いて説明する場面が多くあります。プレゼンの機会も多いでしょう。先述のコミュニケーションスキルは主に対話で伝えるスキルでしたが、プレゼンは資料で魅力を伝えなければなりません。相手が理解しやすい資料を作成できるスキルが求められます。もちろん、いきなり上手な資料が作れるわけではありません。何度も失敗を繰り返し、改善を重ねた末にようやくわかりやすい資料が作れるようになります。営業で培った資料作りのスキルは、事務や人事、広報など幅広い職種で役立てることが可能です。

リサーチスキル

顧客それぞれに適した商品やサービスの提案をするために、ニーズや業界について詳細にリサーチする能力のことをリサーチスキルといいます。特にBtoBと呼ばれる法人営業においては受け身の姿勢だと必要な情報を得られないため、自ら積極的に情報収集することが重要です。業界の知識やトレンド、競合他社の情報などを入念に調査して整理し、営業活動に生かします。なお、リサーチスキルには集めた情報を取捨選択し、考察していく能力も含まれています。こうした包括的な情報収集のスキルは、営業以外のさまざまな職種でも高く評価されるでしょう。

人間関係を構築するスキル

商品を買ってもらうためには、顧客との良好な人間関係の構築が最も重要です。信頼関係さえできていれば、相手はどんどん本音を話してくれるようになります。売る側の提案も、信頼があるので警戒心なく前向きに捉えてくれるようになるでしょう。営業は顧客からの信頼を獲得するために、日頃から相手の話をしっかり聴き、常に相手の立場を考えて行動しています。相手が企業の場合には、こちらが困ったときには助けてくれるなど相互扶助の関係が生まれることもあります。信頼される人間関係づくりができる人は、どんな職種に就いても必ず重宝されるでしょう。

社内外の人脈

社内外問わず、営業で構築された人脈は、転職先でも新たな機会を生み出すのに役立ちます。しっかりと良好な人間関係が構築されていれば、退職したからといって付き合いが途絶えることはありません。むしろ、会社という制約がなくなったことにより、元の取引先から「うちで働かないか?」と誘われる可能性もあるでしょう。
ビジネスにおいて幅広い人脈を持つことは、大きな強みになります。これは人脈を持つ人を採用する企業にとっても同じことです。これまで足がかりがなかった分野につながりができることは、新たなビジネスチャンスの創出になり得るからです。

マーケティング力

営業とマーケティングには密接な関係があります。マーケティングは商品が売れる仕組みを作る仕事ですが、営業もいわば日々自分の顧客に対してマーケティングを行っているといえます。「〇〇さんに商品を買ってもらうためにはどのような準備をすればよいか」と考えることこそが、マーケティング戦略の基本だからです。むしろ、営業は直接顧客と接している分、マーケティングよりも顧客の心理を理解する力や洞察力、戦略的な思考に長けています。顧客のニーズを満たすための営業をしていけば、営業でマーケティング力を磨くことは十分可能でしょう。

営業職で身に付けたスキルが生かせる職種7選

営業職をしているとビジネスに必要となるスキルが総合的に身に付きます。そのため営業職から他の職種への転職は、他の職種からの転職に比べて成功しやすいといわれています。営業で身に付けたスキルは、ほぼすべての職種で役立てることができるでしょう。
その中でも特におすすめなのが、以下の7職種です。

● 事務職
● 人事
● 企画・マーケティング職
● コンサルタント
● 販売職
● 物流管理
● エンジニア

一つずつ紹介するので、仕事探しの参考にしてください。

事務職

営業職から事務職への転職は、営業で培った事務処理能力が生かせるでしょう。事務職は、書類の作成やファイリング、データ入力などを担当します。事務職には、一般事務の他、貿易事務や医療事務など複数の種類がありますが、より営業での経験を生かしたければ営業事務への転職がおすすめです。営業事務は、営業担当者が顧客との交渉などの営業活動に専念できるように、社内での事務作業をサポートする仕事です。営業担当者側の気持ちが当事者としてわかるため、かゆいところに手が届く存在になれます。営業担当者とも最高のペアになるでしょう。

人事

営業から人事への転職は、コミュニケーション力や人間関係を構築する力が生かせます。人事が対象とするのは従業員です。従業員が高いパフォーマンスを発揮できるように環境を整えるのが人事の仕事になります。相手の立場で考えることができ、人間関係の構築が得意な営業経験者にはぴったりな仕事といえるでしょう。営業でノルマがつらかった人も、人事なら従業員のためだけを思って仕事ができます。
一方で、ノルマではありませんが、人事にも残業時間削減などの目標はあります。営業出身者は目標達成に対する意欲が高いため、ここでも良い効果をもたらす存在になれるはずです。

企画・マーケティング職

営業時代には、顧客がどうしたら商品を購入してくれるかを常に考えてきたはずです。そのために、何度も対話を重ね、置かれている状況からニーズ把握を試みてきたことでしょう。顧客に影響を与える可能性のある情報をリサーチし、相手が喜ぶ方法で商品の提案を考えるのはマーケティングの基本です。営業職はマーケティング職で一番大切な「顧客の幸せ」を実現する戦略を練ることに長けています。この戦略を長期的な視野で考えるのがマーケティングの仕事です。転職すれば、これまで短期的に考えてきた営業のマーケティング力やリサーチ力が生かせます。

コンサルタント

コンサルタントはクライアントの課題を把握し、解決のための戦略立案や支援をします。クライアントの課題把握では、営業での顧客志向の視点がそのまま生かせるでしょう。営業職は戦略的アドバイスを提供するためのプレゼンテーションスキルも高く、特に法人営業の出身者はコンサル業界で人気があります。コミュニケーション力や問題解決力、提案力といったコンサルタントに必須のスキルは、営業職の基本スキルです。臨機応変な対応にも慣れているため、得意のコミュニケーション力を使ってクライアントのニーズにも柔軟に対応できるでしょう。

販売職

販売職は来店した顧客に自社商品の魅力を説明し、購入を促す仕事です。在庫管理や売り上げの管理といった事務仕事もありますが、商品の深い知識をもとに顧客にプレゼンする点においては販売職も営業職も共通しています。ただし、営業がプレゼンする相手は商品に対する知識がない人や興味のない人です。元々興味があって来店する人を相手にする販売職よりも、より高いプレゼンテーション力が求められます。そのため、営業を経験すると販売の仕事はやりやすく感じるでしょう。営業で培った顧客対応力や交渉力、コミュニケーションスキルも存分に生かせます。

物流管理

物流管理は、荷主から預かった商品が品質を維持しながら確実に顧客の元へ届けられるように、倉庫内のものの流れを管理する仕事です。コストとのバランスを考えながらの品質管理は、営業で培った調整スキルや取引先との交渉スキルが役立ちます。
また、作業効率や生産性を上げるためには、倉庫内で働く多くの従業員が快適に働けるように環境を整えなければなりません。社員、パート、派遣などさまざまな雇用形態の人がいる中で、それぞれの状況に配慮した対応は必須です。営業のコミュニケーション力やマネジメントスキルが生かせるでしょう。

エンジニア

エンジニアといえば専門的な知識や技能が必要とされる理系の代表格で、営業職とは縁遠いイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、実はエンジニアの採用では、技術的スキルよりもビジネススキルが重視されるケースが多くあります。エンジニアはプロジェクトチームを組んで仕事にあたりますが、チームメンバーとのコミュニケーションや個々のタスク管理が必須です。これらのビジネススキルは一朝一夕には身に付きません。一方で、技術スキルであるプログラミングはあとからでも十分習得することが可能なため、営業出身者は重宝される傾向があるのです。

営業職以外の職種へ転職を成功させる5つのポイント

異業種への転職は難しいのが一般的ですが、総合的なビジネススキルが身に付いている営業職からの転職に限っては、比較的成功しやすいといわれています。
営業職から別の職種へ転職する際には、以下の5つのポイントを押さえておくとよいでしょう。

● 営業が向いていないと感じる理由を深掘りする
● 営業で身に付けたスキルを生かせる職種を選ぶ
● 自己分析をする
● 具体的な数字を用いて実績をアピールする
● 転職サービスを活用する

一つずつ解説します。

営業が向いていないと感じる理由を深掘りする

営業が向いていないと感じたときに最初にすべきことは、本当に営業という仕事自体がいまの不満やストレスの原因なのかをしっかり見極めることです。深掘りして考えてみると、人間関係を構築すること自体は好きだったり、ノルマもさほどストレスにはならなかったりする人もいます。このような人なら営業の仕事はむしろ向いているといえるでしょう。営業が向いていないのではなく、他のことが原因で向いていないように感じているだけかもしれません。それならば職種を変えずに同じ営業職として転職する方が、即戦力として活躍できるでしょう。

営業で身に付けたスキルを生かせる職種を選ぶ

他の職種への転職を成功させるには、営業職を通して得られたスキルを棚卸しして、転職先でも十分に生かせるポイントとしてアピールすることが重要です。心身ともにタフさが要求される営業職では、多くのビジネススキルが身に付きます。コミュニケーション力や交渉力、プレゼンテーション力など、営業職はスキルの宝庫です。棚卸しを行うことで自分が他の職種へ生かせるスキルをたくさん持っていることに気付けるでしょう。それらを転職したい職種の業務内容に絡めて、具体的にどう役立てていくのかが説明できれば納得感のあるアピールができます。

自己分析をする

転職にあたって自己分析をすることは非常に大切です。徹底的に自己分析をして、自分の強みと弱みを明確に知るように努めてください。自己分析の方法は、過去を振り返り、これまでの経験から得意なことや苦手なことを見つけていく方法がおすすめです。自分の強みがわかったら、次に転職先の求める人物像に合致するものがあるかを確認します。あとはその強みを具体的にどう生かして転職先に貢献していくかを説明できるようにすれば完了です。自己分析を入念にしておくと入社後のギャップが起こりにくくなり、転職を繰り返すリスクも減らせます。

具体的な数字を用いて実績をアピールする

面接の際は、営業で挙げた実績を具体的な数字を用いてアピールすると効果的です。売り上げ、達成率、前年比成長率、シェア、全社でのランキングなど、幸い営業職には数字で表現できる指標がたくさんあるため、実績探しには困らないでしょう。ただしただ数字を出せばよいというわけではなく、聞いた人にそのすごさが伝わるように説明しなければなりません。例えば売上金額なら「◯名中◯位」と一言添えるなど、何かと比較して説明するのがおすすめです。なお、実績のアピールには、結果を出すために工夫したことも併せて伝えることを忘れないでください。

転職サービスを活用する

営業は向いていないと感じるものの、自分がどの職種に向いているのかわからない人は転職サービスを活用するのもおすすめです。転職サービスに登録すれば、キャリアアドバイザーがあなたのスキルや経験をもとに、ぴったりの求人案件を提案してくれます。企業の内部情報にも詳しいため、本当に自分とマッチする企業かどうかを事前に確認することも可能です。またキャリアアドバイザーに相談することで、自分では気付けなかった強みが判明することもあります。各種サポートを受けながら転職活動ができるので、書類審査や面接通過率も高まるでしょう。

営業職以外の職種に転職を検討中の方はジョバディに相談を

営業職に向いていないと感じているなら、まずはその理由を深掘りすることが大切です。一般的に違う職種への転職は難しいといわれていますが、営業で培われるビジネススキルは他の職種でも重宝されるため、十分に転職できる可能性はあるでしょう。
自分にどんなスキルがあるのかわからない人や、他の職種へ転職することに不安が残る人はぜひジョバディに相談してください。

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