未経験への転職で年収交渉はアリ? 納得いく年収額を勝ち取る方法とは

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未経験への転職で年収交渉はアリ? 納得いく年収額を勝ち取る方法とは

未経験の業界や職種への転職でも、納得いく年収や待遇を得たいというのが、誰もが抱く本音ではないでしょうか。未経験の転職で年収交渉はできるのかどうか、どうすれば納得いく収入で転職できるかは、気になるところです。
今回は、未経験の業界や職種の転職で、納得いく年収額を得るためのアプローチについて紹介します。

●未経験職への転職でも年収交渉できるが、しない方が無難
●ただしスキルや経験が生かせる場合や、相場を大きく下回る金額を提示された場合は交渉してもよい
●交渉する場合は2次面接以降内定承諾の前までに行う
●交渉の額は、業界・企業の相場や条件の範囲かつ自分のスキル・経験に見合った金額にする
●相手が納得できるような理由もセットで伝える

この記事では、上記のそれぞれについて詳しく解説します。 
順を追って読んだ方が理解しやすい流れになっていますが、気になるところだけを拾い読みしても参考になる内容になっています。

未経験職への転職で年収交渉はアリ?

未経験の職種への転職でも、年収の交渉自体は問題ありませんし、制限するルールもありません。しかし、現実的には未経験の場合、交渉は控えた方がよいと考えられています。
なぜなら、未経験の場合は、まだその業界や職種の仕事に慣れておらず、自身のスキルや価値を企業にアピールするのが難しいからです。交渉しても、年収アップが期待できないことが背景にあります。

・企業はどのように年収を決めるか
・未経験の場合は交渉してもアップしづらい
・転職で年収はどうなる? 厚生労働省の調査から考える
・未経験の仕事への転職は年収ダウンも覚悟する
・そのほか年収ダウンする転職の例

未経験職での年収の現状について、上記のポイントについて一つずつまとめていますので、まずは現状把握の参考にしてください。

企業はどのように年収を決めるか

企業では、自社の社員で年齢やスキルの似た人を基準に、応募者の現在の年収を参考にして年収を算出しています。
会社の規模が大きくなるほど、この算出方法と前例に基づく傾向が強くなります。
一方で、スタートアップ企業では、優秀と評価されれば未経験でも年収がアップすることがあります。ここでは、経験や過去の年収よりも能力やポテンシャルが重視される傾向があります。そのため、スタートアップ企業では、将来性や成長に貢献できるかどうかが重要視されます。

未経験の場合は交渉してもアップしづらい

未経験の場合は交渉しても給与が上がりにくい場合が一般的です。

未経験職への転職では即戦力になることが少ないため、企業としても最初から高い給与を支払う理由がほとんどないからです。

人手不足で、採用がどうしても難しい場合など、多少、年収を高めに設定する場合もあるようですが、入社後の仕事がハードで残業が多いなど、年収と労働環境のバランスなどに注意する必要があります。

転職で年収はどうなる? 厚生労働省の調査から考える

厚生労働省の調査「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、転職前後の年収の変動については、年収がアップした人、変化がなかった人、ダウンした人の割合がそれぞれほぼ1/3ずつとなっています。つまり、年収がアップするのは転職者の約1/3に過ぎません。

この調査は、未経験かどうかに関わらず、全ての転職者での調査結果ですので、未経験職への転職の場合に年収がアップする割合は、さらに低いことが推測されます。

未経験の仕事への転職は年収ダウンも覚悟する

転職による年収のアップダウンについて考えてみると、未経験職への転職は年収がダウンする可能性が高いと考えられます。

これは、すでに述べたように、未経験者は即戦力にならないというのが主な理由です。
別の調査では、未経験職への転職者の50%以上が年収ダウンという結果が出ています。

ただし、未経験でも年収アップできるケースもあります。例えば、業界は初めてでも職種の経験がある場合や、完全に同じ職種でなくても親和性が高い経験があり活躍が見込まれる場合です。

そのほか年収ダウンする転職の例

未経験職以外で年収がダウンするケースとしては、次のような例があります。
例えば、残業が少なくなり手当が減る場合や、大企業から中小企業への転職、都市部から地方への転職などが考えられます。
また、転職を検討している業界の年収平均が、現在の勤務先の業界平均よりも低い場合なども、年収ダウンになる可能性があります。
このような場合には、転職先での働き方や将来のキャリアパスをよく考える必要があります。

未経験職への転職でも年収交渉をしていい場合

未経験への転職でも年収交渉をしてもよい場合があります。

次のように経験やスキルを生かせる場合や、提示された年収額が妥当でない場合などです。

・経験やスキルが生かせる場合
・求人票の金額を大きく下回る金額を提示された場合
・業界の相場を大きく下回る金額を提示された場合

上記について、一つずつ見ていきます。

経験やスキルが生かせる場合

業界が違っても職種が同じ場合や、職種が異なってもスキルを生かせる類似の職種であれば、未経験でも年収交渉をすることができます。

例えば、メーカーの経理からIT企業の経理への転職や、アパレルの販売職から営業職への転職などが該当します。

また、前職では違う職種であったけれど、転職先の仕事で生かせる資格を保有していれば、それをアピールすることも可能です。重要なのは、自分のスキルや経験を適切にアピールし、転職先での価値を明確に伝えることです。

求人票の金額を大きく下回る金額を提示された場合

求人票に記載された金額より大幅に低い金額を提示された場合は、年収交渉をしてもよいケースです。

まず、その場で、企業側に提示したその金額に対する正当な理由があるかを確認しましょう。企業側の理由としては、業界の給与水準や企業の経営状況、仕事内容の詳細などが考えられます。

納得できる理由がなければ、交渉しても問題ありません。自分の価値を正当に評価し、公平な条件を求めることが重要です。
ただし、その場ではすぐに回答せずに、一旦持ち帰らせてくださいと回答するようにします。その場では良い解決策について考えるのが難しいからです。

業界の相場を大きく下回る金額を提示された場合

業界ごとに給与の相場がありますが、それより大幅に低い金額を提示された場合も、年収交渉を検討した方がよいケースです。
このような場合は、まず提示額の理由を確認して、一旦持ち帰って交渉するようにしましょう。

業界の給与水準や企業の経営状況、仕事内容の詳細などを考慮して、自分の価値を正当に評価してもらう方法を考えます。

自分の経験やスキル、仕事の貢献への期待などが、先方に評価してもらえているかどうかを確認しながら、解決策を探ります。

年収交渉のタイミング

未経験職でも年収交渉をしてもよいケースについて前の項で説明しました。
次に、年収交渉の適切なタイミングについて紹介します。

・一般的には2次面接以降
・早い方がよいという考えもある
・話題に出たタイミングがベスト
・交渉は内定承諾前に
・面接で話せなかった場合はメールで

上記について、一つずつ見ていきます。

一般的には2次面接以降

年収について話し合うのは一般的に2次面接以降といわれています。

2次面接以降は、採用後のマッチングやキャリアプランを踏まえた内容に、面接の話題が進展します。待遇面についても具体的に聞かれるケースが多いので、現在の年収や希望額を伝えるようにします。

年収交渉については、質問された場合を除き、1次面接では避けるのが無難です。

あまり早い段階で条件交渉を持ち出すと、印象が良くないことがあります。初回面接では、まずは自己紹介や経歴について話すことに集中し、会社や仕事に対する意欲や興味をアピールすることが大切です。

早い方がよいという考え方もある

一方で、早く年収交渉を始めた方がよいという意見もあります。
選考が進むと、企業側はすでに給与額を決めていることが多く、後から変更するのが難しくなるため、早いうちから交渉しておいた方がよいと考えられています。

ただし、企業の採用担当者によって進め方や状況が異なるため、臨機応変に対応することが重要です。交渉のタイミングや方法については、個々の状況や企業の文化に応じて適切な判断を行いましょう。

話題に出たタイミングがベスト

面接中に面接官が給与額を話題にしたときが交渉しやすいタイミングです。もし話題に出ない場合は、質疑応答のタイミングでさりげなく質問するとよいでしょう。
年収や待遇が話題に出たタイミングで、現在年収や希望年収とともに、その根拠などを伝えられるとベストです。
自分の立場や希望を明確に伝えることで、交渉がスムーズになります。

交渉は内定承諾前に

内定後には「内定承諾書」にサインを求められますが、サインした時点でその条件を受け入れたことになります。
したがって、その後の交渉はルール違反となります。条件を記した内定承諾書にサインする前に交渉することが重要です。

採用条件通知書や内定承諾書が送られてくる前に、希望の条件について話し合い、合意が得られるよう努めましょう。これによって、自分の希望や条件を尊重しつつ、円満な入社準備を進めることができます。

面接で話せなかった場合はメールで

面接で話題に出なかった場合やこちらからも話を切り出せなかった場合、面接後にメールで交渉することになります。ただし、うまくいかない可能性もあるので、できるだけ避けるようにしましょう。

年収交渉は、タイミングを逃さずに、希望をうまく伝えることが成功のポイントになります。

面接後に交渉する場合は、丁寧で明確なメールを送ることが重要です。相手の立場も考慮しながら、ポジティブかつ誠実な表現を心がけましょう。

年収ダウンでも許容できるケース

未経験の業界や職種への転職時に年収がダウンしても許容できるのは、次のような場合です。

・年収ダウンが一時的で将来的にはアップする場合
・目指したいキャリアを実現できる場合
・年収ダウンと引き換えに得られる自由がある場合

上記の許容できるケースについて、一つずつ見ていきます。

年収ダウンが一時的で将来的にはアップする場合

年収ダウンが一時的で、将来的には年収が上がっていくことが予想される職場への転職は、許容してもよいケースです。
転職先の事業成長が見込め、入社後に社内の評価制度によりスキルアップすれば昇給のチャンスがあります。そのため、一時的な給与ダウンを受け入れることが結果的にプラスになる場合があります。
長期的に見れば、勤務期間が長くなるほど生涯年収が上がるためです。このような転職は、将来への投資として捉えることができます。

目指したいキャリアを実現できる場合

自分のキャリアプランに合っていて、目指したいキャリアを実現できる場合には、入社時の収入にこだわりすぎない方がよいでしょう。

キャリア形成後には昇給が見込める可能性があり、経験を積んでから年収アップのために再度転職することもできます。
前向きなリスタートと捉えて、スキルアップやキャリア形成で、生涯年収のアップや安定した収入の獲得を図るのは、良い選択です。

自分のキャリアに焦点を当て、将来の成長を見据えることで、長期的なキャリアの成功につながる可能性が高まります。

年収ダウンと引き換えに得られる自由がある場合

年収ダウンと引き換えに得られる自由がある場合も考慮すべきです。例えば、残業時間が少なくなるとします。この場合、以下のようなメリットがあります。
ワークライフバランスが整う:家族と過ごす時間が増え、スキルアップのための勉強や副業など、有効に時間を使えるようになります。
時間以外のメリット:そのほかにも、健康維持やストレス軽減など、時間以外にもメリットが得られる場合があります。

交渉額を決めるときのポイント

未経験の転職で年収の希望額を決めるときのポイントを以下にまとめました。
業界や企業の状況の把握や、希望額を伝える際に必要な根拠などについて説明します。

・転職先の業界・企業の相場を確認する
・希望額の根拠も考える
・手取りではなく総支給額を計算する

上記について、一つずつ見ていきます。

転職先の業界・企業の相場を確認する

業界や企業によって平均年収や年収の幅は異なるので、転職先の相場感を確認しておくことが大切です。

年収は平均で情報が出ていることが多いのですが、中央値がわかると年収全体のボリュームゾーンなので、入社時の参考にしやすい値です。平均は社員全体の年収を合計して割った値なので、役職者の年収が高い場合は平均が上がる傾向があることを知っておいてください。

年収交渉を考える際には、相場や目安の金額から大きく外れると希望が通らずに、採用の可能性が下がることもあるので、業界や企業ごとの給与の相場を理解しておくことが大切です。

希望額の根拠も考える

希望する給与額を伝える際には、その根拠も一緒に示す必要があります。なぜその金額を希望するのか、相場と比較して説明しましょう。
「生活費が必要」「家族が増える予定」といった家庭の事情でも構いませんが、「〇〇の点で貢献できる」といった業務上の理由を挙げると、より説得力が増します。

また、どのような職種でも重要なビジネススキルなど、自分の強みを適切に伝えることも重要です。自分の経験やスキルを生かせることで企業への価値を示し、給与交渉を有利に進めることが大切です

手取りではなく総支給額を計算する

給与を把握する際、受け取る側は税金や保険料を引いた後の手取り額を意識しがちですが、企業が支払うのは手当などを含めた税引き前の総支給額です。

希望額を伝える際はこの総支給額を基準にしましょう。自分の頭の中には、手取り金額が収入として入っているので、間違えないよう注意しましょう。

現職や前職の給与明細を確認し、手取り額ではなく総支給額で伝えないと、大幅な年収ダウンの原因になります。

転職の年収交渉をする際の注意点

年収交渉には、いくつかの注意点があります。転職先とスムーズに調整するための参考にしてください。

・いきなり交渉せずタイミングを考える
・お互いに事情があるのを理解する
・相場や条件を外れた金額は提示しない
・自分のスキル・経験に見合った額を提示する
・生涯年収など長期的な視点も忘れない
・年収交渉に成功しやすくなる回答とは
・現在の年収を聞かれたら素直に答える
・希望年収を聞かれたら同程度の人の場合を確認する
・入社後の給与体系を確認する
・低い額を提示されたら即答を避ける

上記について、一つずつ見ていきます。

いきなり交渉せずタイミングを考える

いきなり年収の話を始めると印象が悪くなるため、2次面接以降に話すのがよいでしょう。面接中も、冒頭で切り出すのではなく、仕事内容やスキル、自己PRなどを話した後にするべきです。すでに述べたように、先方から年収の話題を出してきたときが最も適したタイミングです。

このような順序で話を進めることで、面接の流れをスムーズに保ち、より良い印象を与えることができます。

お互いに事情があるのを理解する

年収交渉は一方的に希望を押し付けるのではなく、相手と調整するつもりでコミュニケーションを取りましょう。

自分にも譲れない金額や必要な事情がありますが、企業側にも社員のスキルに見合った相場があります。

お互いの事情を理解し合うことで、話し合いがスムーズに進むだけでなく、より良い解決策が見つかる可能性も高まります。

相場や条件を外れた金額は提示しない

上記の項目で紹介した内容と近いのですが、年収交渉では一方的に希望金額を決めるのはNGです。

業界や企業の相場があり、求人票にも目安の金額が書かれているのが一般的ですので、そこから大きく外れた金額を提示すると、求人内容をきちんとチェックしていないと面接官に思われるかもしれません。

業界ごとの給与相場や、自分の経験やスキルから見た年収の相場感を把握しておくことが必要です。

転職市場における業界の相場感より大幅に高い金額を提示すると、内定や採用が難しくなってしまいます。

自分のスキル・経験に見合った額を提示する

転職で年収がアップする場合には、それに見合った成果も求められます。実力以上の金額で採用されると、入社後に期待される成果を上げることが難しくなり、自らの困難を招くことになります。

特に未経験の場合、スキル以上の金額を交渉してしまうと、採用されない可能性が高いのが現実です。

つまり、年収と実力や経験が一致するようなバランスを保つことが、成功するための重要なポイントといえます。

生涯年収など長期的な視点も忘れない

未経験の業界や職種への転職で、希望年収を設定する際には将来のキャリア形成を考慮することが重要です。

一時的に年収がダウンする可能性があっても、長期的な視点で見れば、勤続年数が増えるにつれて昇給のチャンスが増えたり、スキルアップによって評価が変わったりする可能性があります。
そのため、年収の設定は単なる数値だけではなく、将来的なキャリアの発展や成長に対する期待も考慮する必要があります。

そのような視点を持って年収を設定することで、長期的なキャリアの成功につながる可能性が高まります。

年収交渉に成功しやすくなる回答とは

面接で年収交渉に成功しやすくなる回答を事前に知っておいて、未経験での転職でも納得できる年収を確保するための参考にしてください。

・現在の年収を聞かれたら素直に答える
・希望年収を聞かれたら同程度の人の場合を確認する
・入社後の給与体系を確認する
・低い額を提示されたら即答を避ける

上記について、一つずつ見ていきます。

現在の年収を聞かれたら素直に答える

現在の年収を聞かれたら、素直に答えることが重要です。現在の年収が交渉のベースになるからといって、うそをつくことはNGです。

また、答える金額は、手当や残業代、社会保険料、税金など込みの総支給額であることを忘れないようにしましょう。

直近の源泉徴収票を見て、賞与も含めた前年の総支給額を確認しておくことが重要です。源泉徴収票は、転職活動の際に確認したりもするので、一定期間は保存するようにします。

希望年収を聞かれたら同程度の人の場合を確認する

希望年収を聞かれたら、そのまま希望額を答えるのではなく、企業の平均や中央値などの相場を確認しましょう。自分と同じくらいの年齢・経験・スキルの人がどのくらいもらっているのかをまず質問し、それをもとに答えるのが賢明です。
また、未経験の場合は年収ダウンの可能性が高いため、無理に年収アップを狙わず「現在と同程度」と答えることが、年収ダウンを防ぐ現実的な方法です。

入社後の給与体系を確認する

特に年収ダウンの金額を提示された場合、将来的にどうなるかを確認するようにします。
入社後の給与体系、評価制度、金額見直しのタイミングなどを確認し、年収アップしていける可能性があるかを考えましょう。
先方の社内事情を詳しく聞くことになりますが、現状の年収より低いので自分としても、慎重に検討したいという意思や事情を伝えるようにします。

低い額を提示されたら即答を避ける

相場よりも低い金額の年収を提示されたら、その場で即答せずに、持ち帰って検討する時間をもらうようにします。
その場では、落ち着いて良い解決法や対処法を考えることは難しいからです。

持ち帰る際の伝え方としては、「家族と相談します」とか、「少し考えさせてください」というようなフレーズがおすすめです。

また、その場で低い提示額についての理由について質問して、内容を確認しておきます。

未経験職への転職でも年収を下げない方法

未経験職への転職を下げない方法について紹介します。
転職先の業界や業種の選択方法などがポイントになります。

・経歴やキャリアが評価される場所で働く
・成長中の業界や企業へ転職する
・転職エージェントを活用する

上記について、一つずつ見ていきます。

経歴やキャリアが評価される場所で働く

未経験での転職でも、年収を下げないためには、直接経験がない仕事内容でも、経験を生かせるような職場を選びます。

例えば、販売職から営業や接客などへの転職が考えられます。そのような場合、経験が評価される可能性が高く、年収が下がらない可能性が高まります。

転職後の仕事で、前職のどのようなスキルや強みが生かせるか、具体的に整理しておくとよいでしょう。
例に出した販売職から営業職への転職の場合、商品やサービスの提案や顧客のニーズの把握に強みがあることや販売額アップの数値の実績など提示できると、アピールにつながります。

経験が評価されれば、入社時は現状維持レベルであったとしても将来的には年収アップの可能性も考えられます。

成長中の業界や企業へ転職する

未経験の転職でも年収アップを目指す場合には、成長中の業界や企業を検討するのも有効な方法です。

成長・拡大中の企業は人手不足のため、未経験でも評価できる長所やスキルがあれば年収アップの可能性が高まります。

また、裁量権を持って仕事に当たることができるなどの特徴もあります。

ただし、一般にスピード感が求められる場合や、仕事量が多い傾向があることにも注意が必要です。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用した転職活動なら、エージェントが転職先の企業との年収交渉をしてくれます。
特に転職経験が少ない方や、20代での転職などの場合は、自分で交渉するのは難しいケースもあります。
そのような場合はプロに任せられる転職エージェントを利用することがおすすめです。

転職エージェントを活用して年収交渉する場合

転職エージェントと通して、年数交渉する場合の流れやポイントについて紹介します。

・希望年収は最初の面談で伝える
・年収・給料アップしたい理由を伝える
・未経験職への転職で希望年収を書いてもいい?
・応募書類には希望年収を書かない方がよい
・応募企業から記載を求められた場合

上記について、一つずつ見ていきます

希望年収は最初の面談で伝える

エージェントとの初めの面談で、希望額や最低額を伝えておくことが大切です。これにより、エージェントはその情報を踏まえて求人を提案してくれます。また、相手企業にも希望額を前提として紹介してくれるため、希望額が通りやすくなります。
一方で内定後に交渉して年収をアップさせるのは難しい場合があります。
なぜなら、先方も上層部に確認を取っている場合があり、すでに条件が決まっている可能性があるからです。そのため、内定前にしっかりと希望条件を伝え、交渉を行うことが重要です。

年収・給料アップしたい理由を伝える

年収アップしたい理由をエージェントに伝えることで、エージェント側の理解や納得度が高まります。

エージェントに伝える年収アップの理由は、家庭の事情などでも構いませんが、次の仕事でも生かせるスキルや強みなどの根拠を伝えられるとなおよいでしょう。

ただ、まだ応募する企業を選ぶ前だと、説得力のある根拠や強みを伝えづらいかもしれません。その場合は、業種を選ばずに活用できるスキル、ポータブルスキルがあれば伝えるようにします。コミュニケーションやPCスキル、営業スキルなどがポータブルスキルに該当します。

年収アップについて納得いく理由や根拠があれば、応募先もスキルや経験に照らして調整してくれる可能性が高くなります。

未経験職への転職で希望年収を書いてもいい?

未経験の業界や職種への転職の場合に、希望年収を書いてもよいかどうか迷うところではないでしょうか。
その際の適切な対応について紹介します。

・応募書類には希望年収を書かない方がよい
・応募企業から記載を求められた場合

応募書類には希望年収を書かない方がよい

履歴書に「本人希望欄」があることもありますが、希望年収は書かない方が無難です。なぜなら、希望年収を書くと印象が悪くなる可能性があるからです。

本人希望欄は、複数の職種を募集している場合の希望職種や、複数の勤務地を募集している場合の希望勤務地などを記入するのが一般的です。

応募企業から記載を求められた場合

応募企業から求められる場合や、指定の書式や入力フォームに記入欄がある場合は、素直に希望年収を書いても問題ありません。

ただし、すでに述べたように、根拠のある妥当な金額を書く必要があります。

また、面接などに進んだ場合、希望年収について理由の説明を求められる可能性もありますので、その際には適切な説明を心がけましょう。

未経験の年収の確認や交渉はジョバディにお任せ

今回は、 未経験の転職での年収交渉 について紹介しました。

転職活動で年収交渉を成功させるには、アドバイザーのサポートを積極的に活用することをおすすめします。

未経験の転職でも、希望年収を確保するには、業界や企業選び、前職の経験を生かせる職種を選ぶことがポイントになります。また、年収交渉にはコツやテクニックがありますので、エージェントのノウハウに頼るのは効果的な選択肢です。

ジョバディはキャリアアドバイザーが在籍していますので、業界情報収集や年収交渉などのサポートをしてくれます。
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