転職活動にかかる費用はいくら? 節約方法や活用できる制度も紹介

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転職活動にかかる費用はいくら? 節約方法や活用できる制度も紹介

「転職活動にはどれくらいの費用がかかるのだろうか?」

この記事にたどり着いたあなたは、そんな疑問を抱えているのではないでしょうか。
転職を希望しているものの、事前にどれくらい費用がかかるのかが分からないと不安ですよね。
事前に転職活動にかかる費用を把握して、備えておきたいですよね。
本記事では、そのような人に向けて、転職活動にかかる費用や、費用を抑えるための方法を紹介します。
以下の項目を踏まえて解説していきます。

・転職活動にかかる費用は40〜70万円
・働きながらの方が転職活動中の費用を抑えやすい
・退職してから転職活動を始めるなら、退職前後で得られる収入を確認しておくことも大切
・効率良く転職活動して、短期間で内定を得るのが費用を抑えるために必要

費用をなるべく抑えながら転職活動を進めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

転職活動にかかる費用は40〜70万円

まず、転職活動を始めてから内定が出るまでの期間は、平均して3カ月といわれています。
費用としては、在職しながら転職活動をする場合は平均40万円前後、退職後に転職活動をする場合で平均70万円前後かかるといわれています。
このことからも分かるように、働きながら転職活動を進める方が、費用は抑えやすくなります。
では、具体的にどのような費用がかかるのか、その内訳について解説します。

・生活費
・交通費
・服飾費
・税金など
・引っ越し費用

上記5つの費用に分けて説明します。
一つずつ見ていきましょう。

生活費

転職活動にかかる費用の1つ目は、生活費です。
生活費には、家賃や食費、水道光熱費などが含まれるため、転職活動の有無に関わらず発生する費用です。
総務省の家計調査によると、1人暮らしの1カ月あたりにかかる生活費は約16万円ということが分かっています。
転職活動を3カ月かけて進める場合、50万円前後の費用が必要ということになります。
転職活動の期間が3カ月以上にわたる場合もあり、その場合はさらに生活費が必要となります。
また、在職中の場合は、家賃補助が出ている企業もあるでしょう。
前職で家賃補助を受けていた人が、退職後に転職活動を進める場合、家賃の負担が増えることになります。

交通費

転職活動にかかる費用の2つ目は、交通費です。
現在住んでいる場所と選考を受ける企業との距離により、かかる交通費は大きく異なります。
地方からの上京、またはUターンやIターン等を検討する場合は、距離が遠くなるため、飛行機や新幹線が交通手段になる可能性も高いです。
その場合、交通費が大きな負担になることも多く、交通費以外に宿泊費がかかることもあるでしょう。
引っ越しを伴うような転職の場合、そのエリアの企業の面接日をまとめるなど、計画的に進めることをおすすめします。

服飾費

転職活動にかかる費用の3つ目は、服飾費です。
転職活動に必要なスーツやネクタイなどを用意するためにかかる費用です。
前職で、スーツで出勤していた人は、新たに購入する必要はないでしょう。
ただし、リクルートスーツは転職には不向きです。
前職で、カジュアルなスタイルで出勤していた人は、新たにビジネス用のスーツをそろえるために5万円前後の服飾費がかかります。

税金など

転職活動にかかる費用の4つ目は、税金関連です。
退職後に転職活動を進める場合、それまで給料から天引きされていた税金を自分で支払う必要があります。
税金は収入によっても変動しますが、3万円から4万円前後かかることが多いです。
健康保険料や年金も個人で支払う必要があるため、注意しましょう。

引っ越し費用

転職活動にかかる費用の5つ目は、引っ越し費用です。
転職先が、現在の住居から通えない場合は、引っ越し費用も必要です。
前職に在職中に、社員寮に住んでいた場合もかかる費用です。
初期費用として、敷金、礼金が必要になる場合もあります。
引っ越しを伴う転職をする場合、住む場所も慎重に決めてから進めることをおすすめします。

働きながらの方が転職活動中の費用を抑えやすい

上記で、転職活動にかかる費用の内訳を紹介しましたが、その中で、在職していることによるメリットが何点かあることも述べました。
例えば、家賃補助や社宅がある企業に勤める場合は家賃を抑えられます。
また、通勤定期を持っていることで、交通費を抑えられるケースもあります。
このような場合があるため、退職後に転職活動を進めるより、働きながら進めた方が、費用は抑えやすくなります。

退職前後に得られる4つの収入

転職活動には費用がかかるため、前もって準備しておきたいという人も多いと思います。
退職前後の収入を把握できれば、安心して準備ができますよね。
ここで、退職前後に得られる収入について解説します。

・給与
・ボーナス
・退職金
・失業給付金

上記4つの収入に分けて説明します。
一つずつ見ていきましょう。

給与

退職前後に得られる収入の1つ目は、給与です。
退職した月の給与は、在職中と同様で、基本的に翌月以降の給与支払日に支払われます。
ただし、退職者が早めの支払いを請求した場合は、企業側は請求された日から7日以内に給与を支払う必要があります。
そのため、給与を早めに必要とする場合は、会社に相談してみるのも選択肢の一つです。
また、月末ではなく、月の途中で退職した場合、給与は日割り計算で支給されます。

ボーナス

退職前後に得られる収入の2つ目は、ボーナスです。
退職を希望するタイミングや退職日によって、ボーナスの金額が変動するケースがあります。
そのため、ボーナスの満額支給を狙う人は、退職を申し出るタイミングなど、スケジューリングに注意する必要があります。

退職金

退職前後に得られる収入の3つ目は、退職金です。
退職金の制度は会社によって異なります。
そもそも退職金の制度がない会社や、勤続年数によって支給額が変動する会社もあります。
自分の会社に退職金制度があるのか、ある場合は支給額のルールを事前に確認することをおすすめします。

失業給付金

退職前後に得られる収入の4つ目は、失業給付金です。
失業給付金とは、失業期間中、再就職を支援する目的で国から支給される手当のことを指します。
この失業給付金を受け取るためには、下記の条件を満たす必要があります。

①いつでも就職できる健康状態や環境があるにも関わらず、失業状態であること
②離職の日以前の1年間で、雇用保険の被保険者期間が通算6カ月以上あること
短期間被保険者の場合は、勤務日数が11日以上の月が通算12カ月以上あること
③ハローワークに求職の申し込みを行っていること
④積極的に再就職を目指す意思があること

また、失業給付金の受給中は、管轄エリアのハローワークに何度か足を運ぶ必要があります。
退職の理由を問わず失業給付金を受給することは可能ですが、自己都合退職の場合、求職の申し込みから支給までに4カ月ほどかかる場合もあります。
自己都合退職の場合は、2カ月から3カ月の給付制限があることが一般的だからです。
失業給付金の受給を検討している人は、事前に条件や段取りを調べておくことをおすすめします。

転職活動にかかる費用を抑える5つのポイント

転職活動には費用がかかりますが、なるべくその費用を抑えたいですよね。
そのためには、いかに短い活動期間で内定を得られるかがカギになります。
ここで、転職活動にかかる費用を抑えるポイントについて解説します。

・集中的に転職活動を行う
・働きながら転職活動を行う
・資格を取得する
・来社不要で面接ができる企業を選ぶ
・転職エージェントに相談する

上記5つのポイントに分けて説明します。
一つずつ見ていきましょう。

集中的に転職活動を行う

転職活動にかかる費用を抑えるポイントの1つ目は、集中的に転職活動をすることです。
転職活動にかかる期間は、平均して3カ月程度といわれています。
短期間で転職活動を終えるためには、隙間時間を活用することが有効的です。
例えば、お昼休憩の時間帯を利用して、志望先の企業にミーティングを依頼したり、通勤時間に情報収集をしたりするなどの例が挙げられます。
また、定時退社できる人は、退社後に面接を入れるのも選択肢の一つです。

働きながら転職活動を行う

転職活動にかかる費用を抑えるポイントの2つ目は、働きながら転職活動をすることです。
先述の通り、働きながら転職活動を進めた方が費用は抑えやすい傾向があります。
そのため、働きながら転職活動を進めると、金銭面の不安を減らせるでしょう。
もし、金銭面に不安があると、転職先選びで妥協してしまう可能性もあります。
安定した収入があることで、転職活動に専念できるというメリットがあります。

資格を取得する

転職活動にかかる費用を抑えるポイントの3つ目は、資格を取得することです。
中途採用では、即戦力を期待されて採用されるケースが多くなります。
そのため、希望する業界で生かせるスキルや知識を持っておくと、面接で有利になる可能性があります。
採用される確率が上がることで、転職活動の期間の短縮にもつながるでしょう。
ただし、資格取得にも費用がかかるので、計画的に勉強を進めることをおすすめします。

来社不要で面接ができる企業を選ぶ

転職活動にかかる費用を抑えるポイントの4つ目は、リモートで面接を受けられる企業を選ぶことです。
オンライン面接を受けられる企業であれば、時間と交通費を節約できます。
また、場所にとらわれることがないため、転職先の選択肢も広がります。
オンライン面接を受けることで、効率良く多くの企業と接点を持てるメリットがあります。

転職エージェントに相談する

転職活動にかかる費用を抑えるポイントの5つ目は、転職エージェントに相談することです。
転職エージェントを活用すると、一人で進めるより、転職活動における負担を減らすことができます。
転職のプロであるアドバイザーからの意見をもらうことで、効率的に転職活動を進めることができます。
また、自分の経験や知識を生かしたキャリアプランを、プロと一緒に考えられるという安心感も得られます。

転職活動をしたいが貯金がない場合の対処法5つ

転職活動には費用がかかることについて説明してきましたが、その時に貯金がない場合もあると思います。
そのように、貯金がない場合に転職活動を始める資金を貯める方法について解説します。

・失業保険を受給する
・ボーナス支給後に退職する
・アルバイトや副業で貯金をする
・自立支援制度を活用する
・カードローンを利用する

上記5つの対処法に分けて説明します。
一つずつ見ていきましょう。

失業保険を受給する

転職活動をしたいときに貯金がない場合の対処法の1つ目は、失業保険を受給することです。
退職後にハローワークで求職申し込みをすると、失業保険が受けられます。
必要な条件については、上記で説明した通りです。
また、自己都合退職の場合、退職から支給までに時間が空くため注意しましょう。

ボーナス支給後に退職する

転職活動をしたいときに貯金がない場合の対処法の2つ目は、ボーナス支給後に退職することです。
ボーナスが支給されてから退職した場合、生活資金に余裕が出る可能性が高くなります。
会社のボーナス支給時期を踏まえて、転職活動のスケジュールを組むのも選択肢の一つです。
また、有休が残っているかどうかを事前に確認しておくことも大切です。

アルバイトや副業で貯金をする

転職活動をしたいときに貯金がない場合の対処法の3つ目は、アルバイトや副業をして貯金することです。
金銭的な不安を抱えている場合、短期間のアルバイトや副業でお金を貯めるのも選択肢の一つです。
在宅ワークなど、気軽に始めやすい仕事も数多くあります。
アルバイトや副業に時間を割ける場合は、検討してみるのもよいでしょう。
ただし、現職の企業が副業可能かどうかは事前に確認しておきましょう。

自立支援制度を活用する

転職活動をしたいときに貯金がない場合の対処法の4つ目は、自立支援制度を活用することです。
転職活動がうまく進まなかった場合、生活困窮者自立支援制度の活用もおすすめします。
この制度は、転職に失敗して失業給付が切れた人や、生活全般に困りごとがある人に向けて支援をする制度です。
自治体ごとに相談窓口が設けられているので、この制度の利用を検討する人は、管轄の窓口を調べてみるとよいでしょう。

カードローンを利用する

転職活動をしたいときに貯金がない場合の対処法の5つ目は、カードローンを利用することです。
カードローンを利用する場合は、審査があるため、離職する前にクレジットカードを作っておく方がよいでしょう。
カードローンを使わなくても、日常の急な出費にクレジットカードを使うことができます。
ただし、カードローンは、後で利息を付けて返済する義務があるため、利用する場合は慎重に使うことをおすすめします。

転職に伴う引っ越しに活用できる制度

転職活動にかかる費用の中でも、引っ越し費用は大きな負担になる可能性が高いです。
引っ越しを伴う転職を考えている人は、なるべく引っ越し費用を抑えたいですよね。
ここで、引っ越し費用を節約するために活用できる制度について解説します。

・移住支援制度
・民間賃貸住宅家賃助成
・引っ越し費用補助制度

上記3つの制度について紹介します。
一つずつ見ていきましょう。

移住支援制度

引っ越しを伴う転職で活用できる制度の1つ目は、移住支援制度です。
都市部から地方への移住を検討している場合は、移住支援制度を利用して、地方自治体から助成金が得られる可能性があります。
ただし、自治体によって条件や内容が異なるので、利用したい場合は事前に詳細を確認しておきましょう。

民間賃貸住宅家賃助成

引っ越しを伴う転職で活用できる制度の2つ目は、民間賃貸住宅家賃助成です。
この制度は、子育て世帯に向けた特定の住居に入居すると、家賃補助や仲介手数料の補助などを受けられるものです。
民間賃貸住宅家賃助成制度についても、自治体や物件により条件が異なるため、引っ越し前に詳細を確認しておきましょう。

引っ越し費用補助制度

引っ越しを伴う転職で活用できる制度の3つ目は、引っ越し費用補助制度です。
転職先の企業によっては、引っ越し費用を負担してくれる場合もあります。
特に、遠方から引っ越しする場合は、補助制度の有無について事前に確認しておくことをおすすめします。

転職にかかる費用を計算しながら計画的に進めよう

ここまで、転職にかかる費用について、内訳や節約方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
転職には、お金がかかってしまうものですが、なるべく抑えられると安心しますよね。
費用を抑えるためには、短期間での転職活動がポイントになります。
先述の通り、転職エージェントを活用することで、短期間での内定取得にもつながります。
その転職エージェントの一つとして、ジョバディへの登録をおすすめします。
ジョバディにはキャリアアドバイザーが在籍していますので、転職を成功させるにあたってのアドバイスを客観的に教えてもらえます。
アドバイザーと話すことで、効率的に転職活動を進めることができます。
その他にも、面接対策や書類作成のアドバイスも無料で受けられます。
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