
転職時の面接の服装・髪型まとめ|スーツ・服装自由などケース別に解説
みなさんは転職活動の採用面接を受けるとき、どんな服装で行きますか?
「もちろんスーツに決まっている」そんな声が多く聞こえてきそうです。
ひとえにスーツといっても、色や形、用途によってさまざまな種類があります。「リクルートスーツじゃだめなの?」そう思う人もいるかもしれません。
また最近では、「服装自由」と書かれた求人も多くありますが、自由と言われても何を着たらいいのかわからない人もいるでしょう。
この記事では転職時の服装で注意するポイントついて以下の要点にまとめました。
【この記事の要点】
●清潔感とTPOをわきまえることが最重要
●基本は男女ともシンプルなスーツ
●リクルートスーツは基本NGだが、既卒・第二新卒は許容範囲
●「服装自由」の場合はオフィスカジュアルかスーツ
上記について詳しく解説します。
なお本記事は、初めから順に読んだ方が理解しやすいのですが、気になるところだけ拾い読みするだけでも役に立ちます。自由に活用してください。
面接官はどのぐらい服装を気にしているの?
面接時の服装は、面接官にとって最重要とまではいかないものの、実際に見られているポイントであることは確かです。これは転職ではなく就活についての話になりますが、採用担当者の90%以上が選考に身だしなみが影響すると答えたアンケートもあるほどです。どんな人物かわからないときに、外見が第一印象に与える影響は非常に大きいことがわかります。
ただし現実的には「よりよい服装の人を選ぶ」というより「不適切な服装の人は選ばない」というニュアンスの方が正しいかもしれません。オシャレ度やセンス、個々のパーツよりは、全体の第一印象が悪くないか、最低限の服装のマナーが守れているかがチェックされると考えるべきでしょう。
面接の身だしなみの大前提って?
まず面接における身だしなみの大前提から説明します。
特に転職の面接は、一社会人としてのマナーが問われるため重要です。
●清潔感がある
●TPOに合っている
●サイズが合っている
●全体の統一感がある
一つずつ見ていきます。
清潔感がある
清潔感があるかどうかは、服装・身だしなみで最もよく見られているといえるポイントです。
しわ、ズボンの折り目、襟元・袖口の汚れ、靴の汚れ、髪や肩のフケなどがあっては清潔感がないどころか不潔です。また髪型も非常に重要です。先述の就活アンケートのデータでは、服装よりも髪型が見られているという結果が出ています。清潔感のなさは面接において大きくマイナスになりますので、だらしない印象を与えないようしっかりと身なりを整えましょう。
TPOに合っている
ビジネスの場にふさわしい服装ができるかどうかを見られます。TPOをわきまえられることは仕事をする上で大変重要です。例えば、面接官がスーツを着ているのに、ジャージで現れるような人物だと、一般常識やマナーがないと判断され、得意先やお客さまに迷惑をかけるかもしれないと、採用されない可能性があります。
面接は基本的には社会人同士のフォーマルな場なので、派手過ぎない、カジュアル過ぎない服装にすることが大切です。
サイズが合っている
サイズが大きいとだらしなく見え、逆に小さいといわゆる「つんつるてん」になってしまいます。適度にフィットした服を着ていると好感度が上がるでしょう。スーツのサイズを見るには肩のラインが合っているかで判断するとよいです。ほかにも自分の年齢に見合っているスーツかどうかも確認しておいてください。例えば、30代くらいまでであればジャケットの丈が短めでも違和感はありませんが、50代ならカジュアル過ぎるといった印象に変わります。

全体の統一感がある
スーツなのに足元だけがカジュアルだったり、高級ブランドのロゴが大きく入ったかばんを持っていたりすると、残念ながら「悪目立ち」してしまいます。全体の統一感があるかどうかが重要ですので、コーディネートしたら一度鏡の前で全体の雰囲気を確認しておきましょう。当たり前ですが、面接官は良いアイテムを身に付けている人を採用したいわけではありません。悪目立ちする部分がなく、社会人として適切な装いができていることが大切です。
面接官が気にする服装のポイント
面接官が服装で気にするポイントは、二つあります。
まず、採用したときに自社でやっていけそうかどうかです。これは面接にくる人物の服装や全体の装いが自社の雰囲気や社風に合っているかを見ます。旧式の保守的な会社に最先端のトレンドを取り入れた派手な服装は合いませんし、逆に既成概念にとらわれない発想やセンスが求められる会社にガチガチのリクルートスーツはだめでしょう。必ずしも社内が同じ雰囲気の人ばかりで構成されているわけではありませんが、少なくとも全く合わない感じの人は企業も避けます。
もう一つは、取引先などとのやりとりで恥ずかしくないかどうかです。これは、清潔感があるか、TPOをわきまえた服装ができているかで判断できます。
転職の面接の服装|スーツの場合
ここからは転職時の面接にどのような服装をしたらよいか、スーツの場合から解説します。
男性ならひげ、女性ならメイクなど、整えなければならないポイントが異なる部分もあるため、男性・女性に分けてアイテムごとに見ていきます。
男性
男性がスーツで転職面接を受ける際に注意してほしいポイントをアイテムごとに解説します。
●髪型
●トップス
●ボトムス・ベルト
●シャツ・ネクタイ
●靴・靴下
●かばん・腕時計
●ひげ
一つずつ見ていきます。
髪型
髪は暗めであればカラーリングは特に問題ありませんが、根本と色が違ういわゆる「プリン」にはならないように注意してください。寝ぐせやフケも直しましょう。
前髪は横に流すか切ります。目にかかっていると、話すときに無意識に前髪をかきあげたり触ってしまったりと、落ち着きがないと見られてしまいます。また、何も整髪料を付けないのはスーツとのバランスが悪くなりますが、付け過ぎにも注意しましょう。ベトベトだと清潔感を損ねます。
トップス
色はダークグレーかネイビーで、シングルのテーラードジャケットが基本です。ストライプ柄は派手になりやすいので無地を選びましょう。
転職では基本的に新卒時のリクルートスーツは避けます。「未熟」「頼りない」といった印象を与えてしまう可能性があるためです。またリクルートスーツでなくても黒は冠婚葬祭のイメージがあるので避けた方が無難です。
なお、ジャケットの一番下のボタンは外しておくのがマナーですので覚えておきましょう。
ボトムス・ベルト
ボトムスはトップスとそろいのものを選びましょう。別の上下を合わせるスタイルもありますが、服装自由の指定がない限り避けた方が無難です。フィット感(太さ・丈の長さなど)がだらしなく見えない、つんつるてんに見えないように注意してください。
ベルトは表革でスーツに合うものを選びます。黒や茶色など靴と色味を合わせるのが基本です。派手な金具や装飾があるものは避けましょう。ジャケットの下から見えて悪目立ちする可能性があります。

シャツ・ネクタイ
白無地でボタンも白のオーソドックスなシャツが基本です。薄い青系でも無地であればよいでしょう。しわのないようにアイロンをかけておいてください。また、シャツは着古していなくても、襟元などに汗や皮脂のシミが変色して染みついている場合が多いので、細部までチェックしておく必要があります。
ネクタイはスーツの色に合わせて、色・柄とも派手過ぎないものにしましょう。ブルーやグレーのストライプや小紋、チェック柄がおすすめです。
靴・靴下
靴はレザーのビジネスシューズで色は黒かこげ茶、ベルトと色味を合わせるのが基本です。明るい茶色やつま先がとがっている革靴は個性的過ぎます。またレザーであってもスウェードなど起毛させている裏革は避けてください。
靴は汚れたり擦り減ったりしやすいですが、足元が汚いと全体の印象まで悪くなります。きれいなものを用意して、面接前には必ず磨いておくようにしましょう。
靴下は無地の黒か濃紺にします。スニーカーソックスはNGです。
かばん・腕時計
かばんの色は黒・こげ茶・濃紺で、A4サイズが入るものにしましょう。素材はナイロン製でも革製でも構いませんが、使い古した感じがしないものにしてください。下に置いたときに自立するものがおすすめです。リュックやトートバッグは避けましょう。
腕時計はカジュアル過ぎないもの、シンプルなものにします。近年はスマートフォンの普及で時計を着けない人がいますが、面接では着けてください。なお、ブランド物は悪目立ちするので避けた方がよいです。
ひげ
ひげは転職活動において清潔感にかかわるポイントです。「不衛生」「身だしなみがなっていない」と捉えられる危険があるためそっておくことをおすすめします。たとえきちんと整えられている「デザインひげ」であっても、アパレルや美容系など一部の業界を除いてはマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。もし面接が夕方の場合など、ひげが濃い人はあらかじめ電気シェーバーを持ち歩いておき、直前にそるなど対処法を考えておいた方がよいでしょう。
女性
次は女性編です。スーツで転職面接を受ける場合のポイントを解説します。
●髪型
●メイク
●トップス
●ボトムス
●シャツ・ブラウス
●靴
●かばん・腕時計
●ネイル・アクセサリー
●タイツ・ストッキング
●香水
一つずつ見ていきます。
髪型
男性の場合と同じく、暗めであればカラーリングは問題ありませんが、根本と色が違う「プリン」にならないように注意してください。髪の毛が傷んでバサバサが目立つ場合は、トリートメントを付けてツヤ出しをするとよいです。できれば事前に美容院でトリートメントをしてもらうとより美しくなります。
前髪は目にかからないように流すか切りましょう。女性の場合はヘアピンで留めてもOKです。
髪が長い人は下ろしてもいいですが、サイドの髪により表情が暗く見えるようならハーフアップなどにしてまとめると印象が明るくなります。まとめてくるりと回す「くるりんぱ」は毛流れが上を向くのでおすすめです。なお新卒生のように一つ結びにする必要はありません。

メイク
普段ノーメイクの人も面接の時はナチュラルメイクをしましょう。
眉毛は毛の流れを整えます。太さの目安は特にありませんが、顔の印象を決めるので自分に合った太さ、濃さに整えましょう。
ファンデーションは肌を整える程度にします。普段メイクをしない人はファンデーションやベースメイクを不要と考える人もいますが、しないと顔色が暗くなります。下地とパウダーだけでもよいので薄く塗ってトーンアップさせましょう。
リップは表情を明るくするために色味のあるリップを使ってください。おすすめはピンクとオレンジの中間色である「コーラルカラー」です。誰にでも似合いやすく、フレッシュな印象をもたらしてくれます。
チークは顔色・印象にかかわるので多少色味を付けます。ただし、塗り過ぎると「おてもやん」になるので注意です。
マスカラは目元がくっきりする程度にしましょう。つけまつげやまつげエクステをしていても悪くはありませんが、盛り過ぎには注意してください。
トップス
ジャケットの色はネイビーかグレーが基本です。ベージュやキャメルでもよいでしょう。シンプルなデザインで、できれば襟付きのものを選ぶとよりフォーマルな印象になります。女性の場合はスーツスタイルと一言で言ってもさまざまなパターンがあるので、自分がどういう印象を与えたいかで服装を選ぶのも一つの方法です。
なお男性の場合と同じく、転職では基本的に新卒時のリクルートスーツは頼りない印象を与えてしまうので避けましょう。
ボトムス
ボトムスはスカート・パンツどちらでもOKです。
スカートならひざ丈のタイトスカートまたはセミタイトが望ましいです。椅子に座った状態で、裾がひざ上5cmの位置にくるくらいが適切な長さと言われています。ただし体の線を強調し過ぎるものは避けましょう。パンツなら7〜9分丈がおすすめです。
男性より女性の方が服装の自由度は高いですが、ミニスカートやワイドパンツ、スキニーパンツ、ワンピースなどトレンド性の高いものはやめましょう。
シャツ・ブラウス
ジャケットの下に着るシャツやブラウスは、白色または淡いパステルカラーなどが清潔感があって好印象です。フリル付きのものを選んでもよいでしょう。胸元が開き過ぎないシンプルなものを選んでください。第一ボタンを外しても胸元が見えないことが基準です。薄い色のため、下着が透けないように注意してください。
また、インナーをカットソーにする場合は、Tシャツに見えないように厚みや張りがあるものを選びましょう。
靴
女性の靴はシンプルな黒系のパンプスがベストです。ベージュでもよいでしょう。ヒールの高さは5~7cmくらいが美しく見えるのでおすすめです。男性の靴と同じく、足元が汚いといくらスーツをきれいに着こなしていても台無しになるため、傷や汚れがないかは必ずチェックしておいてください。特にヒールはかかと部分に体重がかかるため、消耗が激しくなりがちです。注意して確認しましょう。
ちなみにスニーカーやピンヒールなどはビジネスでは使えませんので避けてください。
かばん・腕時計
男性の場合と同じく、かばんはA4サイズが入るもので床に置いたときに自立するタイプがおすすめです。表面に柄や大きなロゴがあるもの、派手なものは、全体のコーディネートから浮いてしまうので避けましょう。バッグの口が開いたトートバッグなどもセキュリティの面からマイナスの印象を持たれる可能性があります。
腕時計はカジュアル過ぎないもの、シンプルなものを選びましょう。なおブランド物は悪目立ちするので避けた方がよいです。

ネイル・アクセサリー
ネイルもアクセサリーも、基本的にビジネスパーソンとして初対面の相手に良い印象を与えるかどうかで判断してください。一般的には薄めのピンクや肌なじみの良い色のネイル、華奢(きゃしゃ)で小ぶりなアクセサリーなら清潔感を損なわないので問題ない場合が多いです。ただし誠実さが重視される企業などではアウトなケースもあります。企業によってOKかNGかが異なるので、やめておいた方が無難です。判断が難しい場合は厳しそうな方に合わせましょう。
タイツ・ストッキング
面接にはタイツではなく自分の肌の色に近いナチュラルストッキングを履くのが基本です。
近年、秋冬は黒色タイツも許されるようになりつつありますが、タイツはカジュアル度が高いため避けておいた方が無難です。また黒色のストッキングはお通夜やお葬式を連想させるので避けましょう。装飾入りのストッキングもスーツには合いません。
ストッキングは薄く、伝線しやすいものです。念のため替えの新品を持ち歩いておくとよいでしょう。
香水
外国では香水を付けるのが当たり前になっている文化もありますが、日本は違います。香水は好き嫌いが分かれるので付けない方が無難です。面接会場は閉ざされた空間のため、思っている以上に匂いが充満します。香水以外にも洗濯に香りの強い柔軟剤を使っている場合や部屋の芳香剤にも注意が必要です。ただし清潔感は大切なので、もし体臭が気になるようであれば面接前に入浴しておくか、無臭のデオドラントを使うことで対処しましょう。
夏場・冬場はどうする?
面接の基本の服装であるスーツスタイルは夏の暑い時期や冬の寒い時期には着用が厳しい場合もあります。そんな時期の疑問について確認しましょう。
●夏場に「クールビズで」と言われたら?
●冬場はコートを着てもよい?
一つずつ見ていきます。
夏場に「クールビズで」と言われたら?
男性はノーネクタイでもOKです。ただし襟付きのシャツを着用してください。当然ながら、半ズボンなどはNGです。スラックス+革靴のスタイルにしましょう。
女性はノースリーブなど露出の多い服は避け、必要に応じてカーディガンなどを羽織るようにしましょう。スカートの場合は肌の色に近いストッキングを着用します。
面接の初めに「クールビズで失礼します」と一言付け加えておくと万全です。クールビズの指定がない場合は男女ともすでに述べたようなスーツが基本になります。ただし汗をかくので通気性の良いものなどを選ぶとよいでしょう。また移動中はジャケットを着る必要はありません。早めに到着しておき、汗を引かせるなどの工夫をしてください。
冬場はコートを着てもよい?
移動中はコートを着用してもOKです。ただし建物に入る前に脱ぎ、畳んで手にかけて持ち歩くのがマナーです。そしてたとえ脱ぐからといっても、カラフルなもの、カジュアルなものは避け、トレンチコートやチェスターコートなどビジネスシーンに合うものを着用するようにしましょう。素材はウールやポリエステルが防寒性に優れていておすすめです。ダウンジャケットやアウトドア用のコートはカジュアルな印象になってしまうので避けた方が無難です。
またコート以外にも、保温性の高いインナーや冬用のスーツを着るなど保温対策をしておくのがおすすめです。セーターなどを着るのは好ましくありません。ブーツもカジュアルになるのでやめておきましょう。

キャリアに合わせた面接の服装って?
キャリアによって面接にふさわしい服装があります。
●既卒・第二新卒のリクルートスーツはあり?
●若手なら基本に忠実に
●ハイクラスは業界・企業の文化に合わせる
●40代・50代は落ち着いた雰囲気を
一つずつ見ていきます。
既卒・第二新卒のリクルートスーツはあり?
既卒・第二新卒ならリクルートスーツもOKです。それ以上経験がある場合はビジネススーツにしましょう。もし第二新卒でも、前職で着ていたビジネススーツがあればそちらを着る方が望ましいです。着慣れたスーツの方が社会人としての落ち着いた感じやこなれた感じを出しやすくなります。また、ビジネススーツは良い素材で作られているので見栄えも良くなります。ただしすでに述べた面接で着用するビジネススーツの条件に合うものにしましょう。
若手なら基本に忠実に
転職であっても若手の場合はキャリアを問えないので、面接官は社会人としての一般常識、マナーが身に付いているかを見ます。そのため、若いうちはすでに述べた基本のビジネススーツスタイルで臨むようにしてください。もちろんしわがあったり汚れがあったりするのは厳禁です。靴も必ず磨いておきましょう。ビジネスマナーを理解している証拠になります。個性を出すのは入社後で十分です。20代前半ならリクルートスーツを着てもよいでしょう。
ハイクラスは業界・企業の文化に合わせる
ハイクラス転職であっても、決して自分の好きな服を着てよいというわけではありません。ビジネスマナーやビジネスの感覚がある証明として業界や企業に合わせた服装をするように心がけてください。例えば銀行や証券業界はネイビー系が基本、逆にアパレルなどはセンスが見られる可能性もあるので上手にトレンドを取り入れつつ多少くだけた感じでもよいです。なお、後述する「ジャケパン」は服装自由と言われた場合だけにしておきましょう。
40代・50代は落ち着いた雰囲気を
男性・女性ともに年相応に落ち着いた服装にしましょう。男性は紺やグレーのスーツがおすすめです。女性はスーツのほかビジネス用の襟付きジャケットを着てもよいでしょう。
ただし、若手の転職とは違って男性は顔回りを明るく見せるためにネクタイの色を赤や青、黄色など明るめにする方が印象が良くなります。また女性のメイクにも注意が必要です。若いころにしていた真っ赤なリップや紫のアイシャドウはしないように気を付けましょう。
転職の面接の服装|服装自由の場合
服装自由と言われた場合、どのようなスタイルで行けばよいのでしょうか。
●男性は「ジャケパン」
●女性はオフィスカジュアル
●「私服」を指定されたらどうしたらいい?
●服装自由のときスーツで行くのはあり?
一つずつ見ていきます。
男性は「ジャケパン」
忘れてはいけないのが、いくら「服装自由」だとしてもあくまでビジネスシーンであるということです。この場合の正解は「ビジネスカジュアル」になります。
男性のビジネスカジュアルは、ジャケットにチノパンなどを合わせるいわゆる「ジャケパン」が基本です。シャツは襟付きが必須で、白無地が無難ですが落ち着いた色なら許容範囲です。カットソーやTシャツはカジュアル過ぎるので避けましょう。
デニムのパンツもビジネスシーンにふさわしくありません。足元は革靴で、先のとがった靴やスニーカーはNGです。
ちなみにスーツのジャケットだけ、もしくはパンツだけを着たり、普段のスーツスタイルからネクタイだけを外したりしてラフさを演出しようとするのはやめましょう。

女性はオフィスカジュアル
女性の服装は男性よりは幅が広くなるのでついオシャレをしたり凝ったりしたくなりますが、誰からも好感を持たれるオフィスカジュアルが基本になります。
トップスはブラウス・シャツ・カットソーなど、これにジャケットやカーディガンを合わせるのが無難です。特に襟付きのジャケットであれば一枚羽織るだけでフォーマルな印象を与えることができるのでおすすめです。ボトムスはひざ丈ぐらいのタイトスカート、7~9分丈のパンツなどが良いです。ヒールが低く落ち着いた色のパンプスを履くようにしましょう。
当たり前ですが、プライベートで遊びにいくときのようなTシャツにサンダルなどは厳禁です。帽子やストールなどのファッションアイテムも不要です。
「私服」を指定されたらどうしたらいい?
私服でよいと言われた場合でも、トレーナーやTシャツなど、普段着はNGです。「私服でOK」は「普段着でOK」という意味ではありません。ビジネスの場面であることを理解して、オフィスカジュアルで行くのが基本です。アパレル業界などでは、センスや実際に働く服装のイメージをしたいという理由から、私服面接を指定される場合がありますが、重要なのは清潔感とTPOです。よほど自信がない限りはオフィスカジュアルにしておきましょう。
服装自由のときスーツで行くのはあり?
「自由」であればスーツでもスーツ以外でもOKという意味なのでスーツで行って問題ありません。スーツは一般的なビジネスウェアですので何を着ていいか心配ならスーツにしておくのが無難でしょう。
ただし「スーツ以外」「私服で」という指示であればスーツはNGです。指示を守らないことになってしまいます。その場合はビジネスシーンにおいて「私服」という意味を持つビジネスカジュアルにしましょう。なお華美にならないようシンプルさを心がけてください。
面接の服装を「スーツ以外」「私服」とする理由は?
企業側が面接の服装をあえて「スーツ以外」や「私服」に指定する理由には何があるのでしょうか。
これには以下二つの理由が考えられます。
●自社の社風に合うよう勧めている
●応募者の個性を見たい
一つずつ見ていきます。
自社の社風に合うよう勧めている
企業の社風が自由なので、それを理解してもらうために普段通りの服装で来るよう指示しているケースがあります。IT系などのベンチャー企業に多く、社会人=スーツという従来の慣習にとらわれないというアピールでもあります。
このような企業の場合、職場にはかなりラフな格好をしている社員もいますが、応募者は面接を受けるにふさわしい服装をしていくのがマナーです。私服で面接に来てもらうことによって社内の雰囲気に合うかどうかを見たいという意図もあります。
応募者の個性を見たい
応募者がどんなセンスを持っているのか、自社に合うかどうかを確かめたい場合もあります。
アパレル系などファッションのトレンドに敏感であることが求められる企業に多いパターンです。仕事上、ブランド側の人間としてアドバイスしていく必要があるため、最初の面接である程度見極めたいという企業側の意図があります。このような場合は志望する企業のブランドやコンセプトに沿った服装をしていくのが正解です。事前の企業研究が何よりも大事になります。
服装で転職活動がバレないようにするためには?
在職中に転職活動をしていて仕事の後に面接がある場合などは、志望先企業の服装の指定と合わせようとすると普段と違う雰囲気になってしまうこともありえます。それが原因で怪しまれたりバレたりする可能性もあるでしょう。そのような場合は、出社は普段通りの服装にして面接用の着替えを持っていくのがおすすめです。あるいは逆に、指定の服で先に面接を受けてから出社前に着替えるのも一つの方法です。コインロッカーやジムのロッカーなどにしまっておけば誰にも見られることはないので問題ないでしょう。ほかにも面接用の服をクリーニングに出しておき、面接前に引き取るという方法もあります。余計なトラブルを招かないよう上手に対処しましょう。

Web面接も基本は同じ
Web面接であっても基本的な考え方は同じです。ただし服装が背景の色に溶け込んでしまわないかなど、多少対面にはない気遣いが必要になります。
そのほか、照明などでも自分のイメージが変わるので上手に調節しましょう。Web面接のメリットはあらかじめ自分の映り方を確認しておけるので、ぜひ本番と同じ服装、照明、カメラの角度で面接官から見る自分の印象を知っておいてください。
また、画面に映らないからといって上半身だけきちんとした服装をして下半身は普段着で臨むのはNGです。面接中に何も起こらないとは限りません。突然宅配が来て立たなくてはならなくなって困った、バレたなどの例もありますので気を抜かないようにしましょう。
ジョバディなら服装のアドバイスもOK!
今回は転職の面接で何を着たらよいかお悩みの方に向けて、選ぶスーツのポイントや服装自由と言われた場合の正解をケース別に解説しました。コロナ禍以降増えているWeb面接についても対処できるように注意点を含め細かく解説しましたので、参考にしてもらえると幸いです。
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もちろん面接の練習や服装のアドバイスもしてもらえます。事前にプロの目線で見てもらえるので面接本番も安心です。
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