
転職先を辞めたい…… まず考えることとやるべきことを解説
転職して新しい環境で働き始めたのもつかの間、すでに辞めたくなってしまったとお悩みの方もいるかもしれません。
新しい職場の人間関係が合わない、聞いていた話と違ったなど、その理由もさまざまあると思います。
本記事では「転職先をすぐに辞めたくなってしまった」方へ向けて、転職先を早くに辞めるリスクや、次の転職を成功させるためにするべき対策について解説していきます。
本記事では大きく分けて以下のポイントを解説していきます。
●転職先を辞めること自体に問題はないが、以降の転職活動や辞め癖などの面でリスクがある
●辞めたいと思う理由を整理して、解決できることは解決の努力をするのが先
●条件が事前の説明と違う、入社してから会社の問題に気付いたなど、やむを得ない場合は退職してもいい
●次の転職を成功させるためには、自己分析と企業研究をしっかり行いキャリアプランを立てるのがおすすめ
●先に転職先を見つけて、スムーズに辞められるよう注意する
初めから順に読んだほうが理解しやすい構成になっていますが、気になるところだけ拾い読みしてもOKです!
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
転職したのに転職先を辞めるのはアリ?
転職先をすぐに辞めるのはもちろんアリです。
法律上は退職日の2週間前に申し出ればOKで、就業規則などに定めがある場合もありますが転職先を辞めること自体は問題ありません。
ただし、これから述べていくリスクがあるのも事実なので、しっかりと吟味してから答えを出すことが大切です。
転職先を辞めたいと思う理由は?
まずは一時の感情だけで決断してしまわないよう、転職先を辞めたいと思う理由を整理しましょう。
転職先を辞めたくなる主な理由を挙げて解説していきます。
・求人条件が説明と違った
・仕事が多い、長時間労働である
・仕事に慣れない
・人間関係や社風が合わない
一つずつ詳しく見ていきましょう。
求人条件が説明と違った
給与や休日、労働時間などが事前の説明と違ったケースです。
例えば基本給と聞かされていたのが、みなし残業代込みの金額だった場合や、完全週休二日制と聞いていたのが週休二日制だったなどです。
想定していた月給やライフスタイルが送れず、早々に転職を考える要因の一つになりやすいでしょう。
仕事が多い、長時間労働である
実態が予想と違った、実際に始めてみたら前職よりハードだったなど業務量に関する悩みです。
長時間労働は入社当初は耐えられても、徐々に身の回りのタスクがうまく回らなくなったり、家族との時間が取れなくなったりストレスを感じやすくなります。
また転職直後の不慣れな状態に加えて仕事量が多い状況も、辞めたいという気持ちになりやすいでしょう。
仕事に慣れない
同じ職種でも前職と手順ややり方が違うケースや、キャリアチェンジで新しい仕事が覚えられないなどで感じる悩みです。
転職先企業の研修や教育体制が整っていないことが原因になっているケースもあるようです。
その他にもまとめて人の名前を覚えるのが難しいなど、以前と異なる仕事の難易度を感じる場合に辞めたいと思いやすいようです。
人間関係や社風が合わない
人間関係も社風も入社前には分かりにくい部分のため、実際に目の当たりにしてギャップを感じるケースがあります。
特に不慣れな状態で厳しい人がいるような場合に辞めたいと思いがちです。
特定の人物でなくても、社風や会社全体の雰囲気が合わないと感じる場合もあり、このまま長く続けられる自信が持てないケースです。
転職先を辞めたい場合に知っておくべきリスク

実際の会社が想像と違っていた場合、なるべく早く辞めて次を探したいと考えるかもしれません。
ここでは転職先を辞めたい場合に知っておいたほうがいい、早期退職のリスクを解説していきます。
転職先を早く辞めるリスク
・次や今後の転職活動に悪影響がありうる
・辞め癖が付く可能性がある
・その職場で必要なスキルを習得できない
・その会社の良さに気付いていないだけの可能性がある
一つずつ詳しく見ていきましょう。
次や今後の転職活動に悪影響がありうる
転職回数の多さは基本的に次の転職活動にマイナスとなります。
特に短期間での転職は評価が下がるリスクがあるため、慎重に判断する必要があるでしょう。
転職の理由は妥当なものか、理由をしっかりと採用担当者に説明できるかを検討する必要があります。
辞め癖が付く可能性がある
短期離職などで辞めたいと思う理由にしっかり向き合わずに辞めてしまうと、自己分析の不足から転職先でも退職を繰り返してしまう可能性があります。
転職癖がつくと小さな挫折でも「辞めたい」と考えるようになり、転職を繰り返してしまうリスクがあります。
転職を考えたときはまず自己分析を行い、本当に辞めるべきかどうかをしっかり見極めましょう。
その職場で必要なスキルを習得できない
特に短期離職の場合、その職場で必要となるスキルを習得する前に会社を退職してしまうケースも起こりえます。
転職先として選んだからには、選ぶに値する理由があったはずです。
それが仕事内容だった場合、すぐに退職してしまうとその会社を選んだメリットが得られなくなってしまうのです。
新しい転職活動中に質問された場合なども、企業が納得できる答えが言えないとマイナスの印象になりますので注意しましょう。
その会社の良さに気付いていないだけの可能性がある
「嫌だ」という気持ちが強くなると客観的な判断ができなくなり、会社の悪いところや嫌なところばかりが目につきやすくなります。
辞めたい気持ちを募らせる前に、今の会社で得られるメリットや見落としている良いところがないか考えてみる余裕も必要です。
初めの壁を超えないと分からない良さがその会社にあったとしても、すぐに転職してしまうとその良さを知る前に辞めてしまうことになります。
転職したけれど辞めたい場合に考えるべきこと
転職先を辞めたいと思ったら、まずは冷静に状況を整理してみましょう。
辞めたい場合に考えるべきポイントは以下の3点です。
・辞めたい理由を整理する
・解決できることが多い場合は対処する
・解決できないことが多いなら退職を考える
一つずつ詳しく見ていきましょう。
辞めたい理由を整理する
まずは「なぜ辞めたいと思うのか」理由を整理することが重要です。
辞めたい理由が明白になると、実際に辞めるかどうかの判断基準になります。
辞めたい理由を整理するときの詳しい手順は以下の通りです。
・書き出した理由を嫌な順に並べる
・自分で解決できること/できないことに分ける
一つずつ詳しく見ていきましょう。
辞めたい理由を書き出す
まず、不安なこと、嫌なことなどの辞めたい理由を思いつくだけ書き出してみましょう。
紙に書き出す以外にスマートフォンのメモなどでも問題ありませんが、考えるだけでなく書き起こすようにしましょう。
文字や図にして目に見える形にすることが大切です。
書き出した理由を嫌な順に並べる
次に書き出した理由を、嫌な順・不満な順に並べ替えてみましょう。
優先順位を付けることで、漠然としていた嫌なことのうち何が本当に嫌なのかがはっきりしてきます。
自分で解決できること/できないことに分ける
嫌な理由に優先順位を付けたら、さらにそれぞれの理由について自分で対処・解決できることとできないことに分けていきます。
強く嫌だと感じていることが自分で対処できるのかできないのかはっきりすれば、そこから何をするべきかが決まっていきます。
解決できることが多い場合は対処する

整理した結果、自分が特に嫌なことのうち、自分で解決できることが多いなら自分で対処していきます。
例えばスキル不足が原因なら、勉強や練習をするなどです。
また対人関係でも、自分の態度などに原因があると思うなら改め、嫌と感じる状況を改善していきましょう。
解決できないことが多いなら退職を考える
自分にとって特に嫌なことが、簡単に変えられないことや自分では変えられないことが多いなら転職を検討してみましょう。
例えば職場の雰囲気や社風、評価制度などの仕組みといった点は自分が関与して変えていくのは難しいでしょう。
転職先を辞めてもいい場合
転職先を辞めたいと考えたとき、退職する理由に相当する場合とはどんなときでしょうか。
ここでは転職先を辞めてもいいといえるパターンについて、以下の4点を解説します。
退職の理由に相当するパターン
・説明された待遇と実際が大きく違う
・人間関係や社風が非常に悪い
・会社に将来性がない
・やってみた結果、冷静に考えて合わないと分かった
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
説明された待遇と実際が大きく違う
事前の説明と実際とで待遇や条件が大きく異なる場合、転職を考えるに相当する理由になります。
例えば
・残業が多い
・仕事の量が多すぎて休日出勤しなければ終わらない
・聞いていたのとは違う部署に配属された など
人間関係や社風が非常に悪い
上司や同僚との人間関係が悪い場合や、社風がひどく合わないなどといった場合です。
例えば
・ハラスメントを受ける
・理不尽なことを言われる
・厳しい縦社会で意見が通らない など
こうした場合は自分で対処することが難しく、退職するに相当する理由といえるでしょう。
会社に将来性がない
将来性がない会社にいることは長期的にみてリスクがあります。
例えば
・仕事の進め方などが合理的でない
・社長や上司の言うことが絶対で改善されない
・利益が出ていない、経営状態が良くない など
将来性のない会社では思い描くキャリア形成が難しくなりますので、適切なタイミングを図って転職をしたほうがいいでしょう。
やってみた結果、冷静に考えて合わないと分かった
ある程度の期間実際に仕事をしてみて、自分がその仕事に合わないと分かった場合は、転職を検討してもいいでしょう。
自分に合わないという結論は、転職活動時の自己分析や研究不足など自分に原因があるケースもあります。
しかし、そのまま続けることによる将来への影響を考えれば、早めに転職したほうがいいでしょう。
転職先をすぐに辞めないほうがいい場合
転職後すぐの退職で、すぐに判断しないほうがいい場合はどんなときでしょうか?
ここからは、すぐに辞めないほうがいい場合について解説します。
すぐに辞めないほうがいい3つのケース
・寿退社
・家族の介護
・給料が安い
・働きたくないだけ
一つずつ詳しく解説していきます。
寿退社
転職後すぐの妊娠により、寿退社を考えている場合です。
個々に判断すべきではありますが、女性の場合、結婚して退職するとそれ以降のキャリアが築きにくくなるケースがあります。
退職を考える前に会社で利用できる制度や相談をするなど、会社に残る方法もあわせて検討するのがいいでしょう。
寿退社は会社には納得してもらえる理由ですが、自分や家族との将来を考えた上で判断しましょう。
家族の介護
介護離職は現在問題となっている退職理由の一つです。
介護する親の年金などを家族の生活費に充てるケースが多いですが、自分の収入が途絶えるため、介護者の生活が苦しくなるリスクがあります。
また、最終的に施設の利用などで介護が不要になったとき、すぐ復職できるか保証もないため、状況の変化に対応しづらくなることも知っておかなくてはいけません。
介護のために休める制度も法律で定められているので、そういった制度を利用できないか確認しておくなど、会社に残れる方法も検討しておくようにしましょう。
給料が安い
給料が安いことを理由に辞めるケースは少なくありませんが、リスクもあります。
厚生労働省の調査では、転職して年収アップできた人は転職者全体の約1/3にとどまり、約1/3は収入が下がっているという結果が出ています。
特に短期離職の場合は、スキルが身に付く前に転職することになり転職市場での自分の市場価値が上がらないのが現状です。
今の給料の額を見るだけでなく、安い理由や評価制度を考慮して今後どうなるかチェックしてみましょう。
働きたくないだけ
仕事がつまらない、面倒などの理由で辞めるのはNGです。
退職すれば当然現在の収入は断たれることになりますし、将来の転職も難しくなるためキャリア形成にどんどん悪影響が出ることになります。
働きたくないという理由で退職してしまうのはリスクのほうが大きくなります。
まずは目の前の仕事から得られるスキルや続ける理由を持つところから始めましょう。
辞める前にまずやるべきこと

辞めたいと思う理由を整理すると、本当に辞めてもいいか判断する基準を見つけることができます。
ここからは、検討した結果転職先を辞めることにした場合にやるべきことを解説していきますので参考にしてください。
辞める前にまずやるべきこと
・3カ月間がんばってみる
・上司に相談したり同僚とコミュニケーションを取ったりする
・今の会社の良いところにも目を向ける
・異動を相談する
・会社の良くない点について問題提起する
一つずつ詳しく見ていきましょう。
3カ月間がんばってみる
一つ目は、まずは3カ月がんばってみるということです。
辞めたい理由が人間関係でも仕事の内容でも、いま嫌だと感じていることはごく初めの壁・挫折の可能性が高く、それを超えると感じ方が変わることも多くあります。
たったの3カ月でも入社当初と比べれば状況が落ち着き、より冷静に判断できるようになりますので、期限を設けて様子を見ることも有効です。
あまりに早い時期の退職は、正確な判断をする材料が揃っていない状態で決断を焦ることになります。
上司に相談したり同僚とコミュニケーションを取ったりする
人間関係に悩んでいる場合、環境になじんでいないことがやりづらさの原因になっていることもあります。
実は周りも様子を伺っていた場合、こちらから話しかけてみることで安心して声をかけてくれるようになるでしょう。
まずは意識して周囲とコミュニケーションを取ってみることで、うまく連携が取れて働きやすくなることも珍しくありません。
今の会社の良いところにも目を向ける
嫌だと思うようになると嫌なところばかりが目についてしまい、良いところに目が向かなくなるものです。
すでに述べたように、特に入ったばかりの場合は良いところがあること自体に気付いていない可能性もあります。
嫌なことばかり見えるようになっているときこそ、入社を決意した決め手を思い出し、得られるスキルなど良い面も意識してみましょう。
異動を相談する
そもそも合わないのは会社ではなく今の部署に対してという可能性もあり、その場合は異動することで解決できそうです。
判断を早まる前に、まずは会社の上司へ異動を相談してみることも考えてみましょう。
ただし必ず異動できるとは限りませんし、異動しても変わらない可能性もゼロではないため、そこは理解した上で話し合うようにしましょう。
会社の良くない点について問題提起する
客観的に考えても会社に問題がある場合などは、良くない点について問題提起するのも一つの手段です。
転職して日が浅い場合はなかなか難しくもありますが、実現できれば根本的な解決となり、働きやすい環境を得ることができます。
また、結果にかかわらず問題提起したという経験は自分にとっても自信につながるはずです。
問題提起する場合は、情報や現状を整理して冷静に話し合いができるよう準備し、感情で訴えてしまわないように注意しましょう。
転職する場合、次こそ成功させる方法
転職すると決めた場合、次の転職では成功させるために、どのような準備が必要なのでしょうか?
自分が進みたい方向性をしっかり自己分析して次に進めるよう、必要なステップについて解説していきます。
次の転職を成功させるためのポイント
・キャリアプランを立てる
・自分の良くない点を改善する
・企業・業界の研究をしっかり行う
一つずつ詳しく見ていきましょう。
キャリアプランを立てる
まずは今後のキャリアプランを明確にしていきましょう。
キャリアプランとは、自分にとっての理想のゴールに向けてどう実現していくかの計画です。
最終的な目標とそれに向かう方向性が決まっていると、その時々で何をするべきかがおのずと決まっていきます。
長期・中期・短期で達成していくべき行動の指針が明確になるため、仕事選びもブレがなくなり、仕事に向かうモチベーションも高まります。
自分の良くない点を改善する
転職が失敗した原因は相性やミスマッチなど、自分だけが原因ではないこともありますが、自分の良くなかった点も素直に反省・改善することが大切です。
事前の説明と違った場合は一見自分に原因がないように見えることですが、企業研究が足りなかったというように、自分にも反省すべき点があるかもしれません。
次につなげるためにも、今回の失敗を受けて改善していきましょう。
企業・業界の研究をしっかり行う
入社後のミスマッチを防ぐには企業研究・業界研究が大切です。
そのほか入社条件の確認など、今回の失敗で得た確認項目を含めてしっかりと深掘りしていきましょう。
働いている社員の口コミなども可能な範囲でチェックし、いろいろな角度から情報収集することが重要です。
スムーズに退社するためのポイント

転職を成功させるには、現在の会社をスムーズに退職することも重要です。
退職が伸びてしまい転職先の入社に間に合わないという最悪のケースを避けるためにも、計画的に退社の手続きを進めていきましょう。
スムーズに退職するためのポイント
・スケジュールを決めて転職活動をする
・退職を伝えるタイミングを考える
・引継ぎがスムーズになるよう作業マニュアルを作る
・規則や法律、手続きについて確認しておく
・退職理由は前向きな内容にする
一つずつ詳しく見ていきましょう。
スケジュールを決めて転職活動をする
すぐに退職したほうがいい理由がなければ、基本的に転職先を見つけてから退職するようにしましょう。
先に退職をしたのちに転職活動を始めるケースもありますが、退職後の転職活動は収入が断たれるなどのリスクがありますので、しっかり検討する必要があります。
退職を決めたら、いつまでに退職するかスケジュールを決めて転職活動を進めていきます。
いつまでに退職をするかが決まると、それまでにするべきことも明確になります。
退職を伝えるタイミングを考える
転職活動のスケジュール決めとも関わりますが、会社が困るタイミングだと希望通りに辞められないリスクが高まります。
例えば、繁忙期などは会社側が退職に難色を示す可能性も高まりますし、直前になって引き止めに合い計画通りに退職できなくなる場合もあります。
閑散期や人事異動の内示直後などは比較的引継ぎがしやすい時期です。周囲とのトラブルを避けるためにも迷惑になりづらいタイミングを見計らいましょう。
退職を伝えるのに適したタイミングは職種などによって異なりますので、辞めやすいタイミングを逃さないようにすることが大切です。
スムーズに退職するために、問題になりにくいタイミングで退職・転職できるよう調整しましょう。
引継ぎがスムーズになるよう作業マニュアルを作る
それまで自分がしていた業務を十分に引き継げないと、会社から引き止められる可能性が高まります。
退職した後に元居た会社へ迷惑をかけることを防ぐためにも、スムーズに引継ぎができるようマニュアルなどを作っておくといいでしょう。
退職までの期間は、引継ぎやマニュアル作りに必要な日数から逆算して、余裕のあるスケジュールである必要があります。
規則や法律、手続きについて確認しておく
退職を申し出るタイミングは転職活動前にチェックしておきましょう。
法律では2週間前の告知でOKですが、会社によっては就業規則で1~3カ月前としている企業も多くあります。
そのほか、転職時に行う手続きや法律で認められていること、逆にしてはいけないこともあわせて確認しておきましょう。
例えば退職日と入社日によっては社会保険の切り替え手続きや、無職扱い期間があれば国民健康保険の加入が必要になりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
有休の日数なども確認しておき、有給消化を最終出社日の前に行うのか後に行うのかも決めておく必要があります。
退職理由は前向きな内容にする
退職時に伝える退職理由と、転職活動中に応募先に伝える退職理由はいずれも前向きな内容を伝えましょう。
たとえ会社への不満が理由で辞める場合でも、表現は前向きにまとめることが大切です。
不満を理由にすると、退職時は「改善するから」と引き止めにあいやすくなります。
スムーズに退職するためにも、引き止める口実を作らないよう気を付けましょう。
転職活動においても、会社への不満を理由にすると評価が下がりやすいため、前向きな理由を伝えることが前提になります。
退職までの流れ

ここからは退職までの流れを解説していきますので、ポイントを押さえてスムーズな退職のための準備を行いましょう。
退職までの流れは以下の4ステップです。
・退職・転職までのスケジュールを決める
・会社に退職願を提出する、意思を伝える
・退職日を調節して退職届を提出する
・残務整理や引継ぎを行う
一つずつ詳しく解説していきます。
退職・転職までのスケジュールを決める
引き止められないよう、適切なタイミングで退職できるようなスケジュールを考えます。
退職のタイミングは転職活動にかかる期間に加えて、引継ぎや有休消化に必要な期間を踏まえ逆算して決めましょう。
また、退職日のどのくらい前に申し出る必要があるかも確認しておきましょう。
あるいは今から転職活動を始めたときに想定されるタイミングが、転職する時期に問題がないか確認することも重要です。
会社に退職願を提出する、意思を伝える
一般には退職日の1~3カ月前としている企業が多いですが、会社の規定を事前に確認しておきましょう。
円満かつスムーズに退職をするためにも、ルールは守るべきです。
申し出る相手は直属の上司へ最初に相談します。
仮にその上司が退職の原因だったとしても、同僚や上司より上の役職に相談するのはNGです。
人間関係のトラブルに発展しかねない行動は、あらかじめ避けるようにしましょう。
すでに述べたように、上司への相談の際は前向きな転職理由を伝えます。
退職日を調節して退職届を提出する
上司への告知を済ませたら、具体的な退職日を調整していきます。
退職日は転職先の入社予定日にも関わりますので、転職のスケジュールと擦り合わせて無理なく退職を進められる日取りを設定します。
転職エージェントを利用していれば調整を代行してくれるのが一般的です。
専門知識と経験があるエージェントが間に入っていると、安心して調整を進められますのでおすすめです。
退職届に決まった書式などはありませんが、会社所定の書式がある場合もありますので、こちらもあわせて確認しておきましょう。
会社の指定がない場合は、ある程度書き方のパターンがあるのでそれに従って作成します。
残務整理や引継ぎを行う
調整が完了したら、退職日に向けて残務整理や引継ぎを行いましょう。
引き継ぐ相手が決まらない場合、後任が決定するまではいったん上司に引き継ぐといったケースもあります。
マニュアルを作っておくことはそのような場合も役立ちますので、円満に退職するためにも作成しておくのがおすすめです。
そのほか、取引先や社内のお世話になった人へのあいさつ回り、有休消化なども済ませて退職となります。
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転職したけどすぐに辞めたくなってしまったら、本当に辞めてもいいかどうかは慎重に判断しなくてはなりません。
本記事では、転職先をすぐに退職してもいいかどうか考えるためのステップのほか、辞めない判断をしたとき・辞める判断をしたとき、それぞれのポイントを解説しました。
転職の失敗を次に生かして、次こそ納得のいく転職ができるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
しかし、それでも迷ってしまっている方や、自分に合った転職先が分からなくなってしまったという方もいるかもしれません。
「まだ辞めるか辞めないか迷っている」
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