仕事で何がしたいか分からない人が自分に合った仕事を見つける方法とは

「今の仕事がつまらない」「この仕事にやりがいも感じない」などと、仕事で何をしたいのか分からないケースは少なくありません。

転職や就職活動を行うには、自分の適性や強みに合った仕事の方向性を見つけておく必要があります。

この記事では、自分が仕事でしたいこと、仕事の軸を作るための方法を解説します。

●何をしたいのか分からない人が適職を見つける方法は、自分の強みや得意を見つけ、好きで興味のあることを探し、どんな職種や業種があるのかを調べる、身に付けたいスキルを探す、逆に自分がしたくない仕事を考える、過去を振り返る、未来はどうなっているか考える、第三者に相談、適性検査を受ける
●自分に合った仕事の特徴は、性格や能力的に適性がある、自分の強みや得意を生かせる、人からの評価が高く成果を残せる
●何がしたいか分からない人には、営業職、事務職、介護職、工場勤務、接客業がおすすめ
●仕事の軸を把握するには、自己理解が不可欠

この記事では、上記のそれぞれについて詳しく解説します。

順を追って読んだ方が理解しやすい流れになっていますが、気になるところだけを拾い読みしても参考になる内容になっています。

どんな仕事がしたいのか分からない人の9つの特徴

どんな仕事がしたいのか分からない人には、共通点があります。
何がしたいか分からないから脱却するために、対処が必要な特徴9つを紹介します。

・自分自身と向き合えていない
・将来のビジョンが明確でないといけないと思っている
・今の仕事にやりがいを感じていない
・成果を出せていない
・いろいろな職種や業種の知識がない
・仕事以外にもやりたいと思うことがない
・他人の働き方と自分の働き方を比較する
・自信がなく失敗するのが怖い
・希望条件ばかりに目が行ってしまう

上記について、一つずつ見ていきます。

自分自身と向き合えていない

仕事で「何をしたいか分からない」と感じる人の多くは、自分自身と向き合うことができていないのかもしれません。

自分の価値観や強み、得意分野を考えてみないと、仕事で何を目指すべきかが見えてこないものです。

自己分析を通じて価値観や得意なことが分かれば、「何をしたいか」のヒントやイメージがつかめるでしょう。

自分自身について考える時間を持つことが、仕事で目指す方向性を見つける第一歩です。

将来のビジョンが明確でないといけないと思っている

就職や転職の面接では、明確な将来像を持っていないといけないと考えがちですが、実はそれだけが重要ではありません。

むしろ、今の自分にできることや、今やりたいことに注目する方がよいでしょう。

大きな目標や夢がなくても、過去の経験の中で楽しかったことや、やりがいを感じたことを振り返ることが大切です。

そうした経験こそが、自分らしい働き方や成長のヒントを見つけるための指針となり、面接でも、現実味と説得力のある自己アピールにつながります。

今の仕事にやりがいを感じていない

今の仕事への関心が薄れてしまい、モチベーションが下がっていると感じる人は多いかもしれません。

目標がなく、周囲や上司の評価が十分に得られないと、やりがいを見出せなくなりがちです。

これは、仕事で「何がしたいか分からない」と感じる人に共通する主な特徴の一つです。

やりがいを感じるためには、目指す目標や評価される場面が必要です。

まずは小さな目標を立て、自分の得意な部分を見つけることで、仕事に対する興味を少しずつ取り戻していきます。

成果を出せていない

今の仕事で成果が出せていないと感じる原因は、自己理解や業務理解の不足にあるかもしれません。

例えば、営業職の場合、自分の強みが「人と信頼関係を築く力」だと理解していれば、まずは顧客との信頼構築に力を入れられます。

一方で、業務内容の理解が足りず、商品知識や提案力に欠けているなら、それを重点的に学ぶことで成果につなげられます。

具体的な努力は着実な成果につながります。上司や同僚から評価されると自信が付くので、仕事への意欲も湧いてくるでしょう。

いろいろな職種や業種の知識がない

さまざまな業種や職種がある中で、自分の経験や先入観だけに頼っていると、視野が狭まりがちです。

その結果、実は興味を持てる仕事があっても、それを知らずに出合うことなく終わってしまうことがあります。

これは「何がしたいか分からない」というより、「したいと思うことに出合っていない」状態です。

まずは転職サイトなどをのぞき、どのような仕事があるのかを見てみることから始めてみましょう。

新しい発見があり、自分に合ったキャリアの選択肢を広げるきっかけになります。

仕事以外にもやりたいと思うことがない

仕事以外でも特にやりたいことがなく、趣味や好きなこともないとしたら、生活が単調になりがちです。

趣味や、興味のある何かに取り組むことで、視野が広がり、新しい発見が得られることもあります。

例えば、運動を始める、友人と出かける時間を増やすなど、身近なことから何か始めると、「プライベートを充実させるために仕事を頑張りたい」と思えるようになるかもしれません。

生活に小さな楽しみを見つけることが、仕事への意欲や目的意識を高めるきっかけになるでしょう。

他人の働き方と自分の働き方を比較する

他人の仕事の仕方と自分を比べると、不安を感じることがあるかもしれません。他の人との比較にとらわれていると、何がしたいか分からなくなってしまいます。

同僚がスキルアップしたり高く評価されたりする姿を見ると、自分には何もできないと感じ、自信を失うこともあるでしょう。

しかし、仕事に対する価値観や求めるもの、適性は人それぞれです。他人と比べるのではなく、自分のペースで成長することが大切です。

自分の強みや得意分野に目を向け、それを伸ばすことで、少しずつ自信を積み重ねていくことができます。

自信がなく失敗するのが怖い

根本的に自分に自信がないと、「就職できるか？」や「この仕事に自分は合っているのか？」と悩んでしまい、実際に就職活動を始められないこともあります。

自信がないままでいると、失敗を恐れるあまり、挑戦すること自体を避けてしまいがちです。

しかし、失敗を恐れすぎて行動しないことが一番のリスクです。挑戦しなければ、成長する機会を得ることができません。

小さな一歩を踏み出し、自分の強みを生かせる仕事を見つけることが、最初の大切な一歩となります。

自信がなく、何もせずに時間が過ぎてしまっている求職者は少なくありません。

しかし、少し勇気を出して自己分析を行い、活動を始めると、意外にも面接で高く評価されることがあります。結果として、自分に合った仕事を見つけるケースは多いのです。

希望条件ばかりに目が行ってしまう

福利厚生や各種手当などの条件を重視しすぎて、仕事内容に目を向けていないと、結局「何をしたいか」が分からなくなることがあります。

仕事を決める際も、希望条件だけを見て応募してしまうと、本当に自分がやりたいことを見失いがちです。

求人を見る際には、仕事の内容を重点的に見ることと、条件には優先順位を付けておくことが必要です。

自分に向いている、合っている仕事とは？

仕事で何がしたいか分からない場合には、自分に向いている、合っている仕事という視点で考えてみることをおすすめします。

自分に向いている仕事は、次のようなタイプの仕事です。

●自身の興味関心に関係なく、性格や能力的に適性がある
●自分の強みや得意を生かせる
●人からの評価が高く、成果を残せる

上記に当てはまる仕事は、自分の強みを発揮できるので、仕事がはかどって成果が出やすいのが特徴です。

成果や実績が評価につながるので、仕事へのモチベーションが高まります。

何がしたいか分かってから転職した方がよい理由

仕事で何がしたいかを分かってから、転職した方がよい理由をまとめましたので、参考にしてください。

・やりがいを感じられる
・成果を生み出しやすい
・転職のリスクを減らせる

上記について、それぞれ見ていきます。

やりがいを感じられる

自分のやりたい仕事に就けると、働くモチベーションが自然と高まります。

自分の興味や目標に合った業務に取り組むと、日々、充実感を覚えるようになります。

業務に必要なスキルがもともとある仕事の場合、仕事をスムーズに進められます。

もし、スキルに足りない部分があっても、勉強することに苦痛を感じることはありません。

むしろ、新しい知識やスキルを習得すること自体が楽しみになり、積極的に学ぶことで、キャリアアップにつながります。

成果を生み出しやすい

「こんなことをしたい」と思える仕事は、自分の得意分野である場合が多いため、成果を出しやすい傾向があります。

成果が上がると、評価されるので、さらにモチベーションが高まります。自信も付き、もっとスキルアップしようと努力することにも前向きになります。

得意な仕事は成功体験を生み出しやすく、自然と良い循環が生まれます。

転職のリスクを減らせる

前述のように、自分が「やりたい」と思える仕事に取り組むと、ストレスが少なく楽しみながら仕事ができます。

成果を上げることで評価も高まり、自己肯定感が育まれ、困難にも立ち向かえる強さが身に付きます。

このような良い循環が続くと、仕事への満足度が高まり、早期離職や転職を繰り返すリスクを減らせます。

このように、何がしたいかを分かってから転職活動をした方が、安定したキャリアにつながります。

何をしたいのか分からない人が適職を見つける方法

仕事で何をしたいのか分からない方が、自分に合った仕事や、やりたいことを見つけるための方法を解説します。ぜひ、参考にしながら試してください。

・自分の強み、得意を見つける
・好きなこと、興味があることを探してみる
・どんな職種や業種があるのかを調べる
・身に付けたいスキルは何かを探す
・自分がしたくない仕事は何かを考える
・過去を振り返ってやりがいを感じたことを思い出す
・未来はどうなっていたいかを考える
・第三者に相談をして適切なアドバイスや客観的に見てもらう

上記について、一つずつ見ていきます。

自分の強み、得意を見つける

「何がしたいか分からない」と感じる人は、まず自己分析から始めてみましょう。

自分の強みや得意なこと、価値観や性格、長所を理解することが、適職探しには必要です。

強みや得意なことを、集中してできること、今までに他の人にほめられたことなどを思い出しながら書き出してみます。

新しい自分を発見するきっかけにもなり、仕事への視野も広がっていきます。

自己理解が深まることで、より自分に合った仕事やキャリアを見つけやすくなり、やりたいことを見つける手助けとなるでしょう。

好きなこと、興味があることを探してみる

自分の「好き」や「楽しい」と感じること、興味がある分野を探してみましょう。

こうした過程を通して新たな才能に気づき、「好き」を極めて仕事にする道が開けることもあります。

「好き」や「楽しい」が、強みや長所と重なるときもありますが、本質的には、これらは異なる要素なので、区別して考えることで、より深い自己分析が可能になります。

どんな職種や業種があるのかを調べる

「何がしたいか分からない」と感じるときは、まずさまざまな業種や職種について知ることが効果的です。

視野を広げるために、求人サイトで普段は見ない分野の仕事や、多様な情報をリサーチしてみましょう。

思いがけない仕事に興味を持つきっかけが生まれ、自分の可能性を広げる助けになります。

身に付けたいスキルは何かを探す

今後の仕事で身に付けたいスキルを探してみましょう。

例えば、「プログラミング」や「簿記」など、希望するスキルが明確なら、それに合った仕事を絞って探すことができます。

「提案力」や「コミュニケーション」といった、ビジネススキルを伸ばしたい場合には、そういった仕事を探すことも可能です。

目標とするスキルがあると、仕事選びの軸ができ、将来のキャリアにもつながりやすくなります。

自分がしたくない仕事は何かを考える

一方で、「やりたくない」と感じる仕事を考えることも大切です。待遇が良くても、仕事内容が自分に合っていなければ、早期退職につながることがあります。

「これだけはしたくない」と思う基準を持つことで、やりたい仕事に集中しやすくなり、ミスマッチを避けられます。

例えば「人と話すのが苦手なので営業職は避けたい」「体を動かす仕事は向いていない」など、自分が避けたい条件を整理しておきます。

職種や業種を選びやすくなり、結果的に長く満足して働ける仕事を見つけることができるでしょう。

過去を振り返ってやりがいを感じたことを思い出す

過去の仕事の中で「やってよかった」と思うことを振り返ってみましょう。

そのときにどんな気持ちだったのか、どこにやりがいを感じたのかを考えることで、自分の中の「やりがい」を見つけることができます。

例えば、達成感を味わった瞬間や、チームとの協力がうまくいったときなど、自分がどのような状況で満足感を得たのかを明確にすることが大切です。

このように振り返ることで、仕事に対する自分の価値観を理解することができます。

未来はどうなっていたいかを考える

将来の自分をイメージして、「どんな自分になりたいか」を考えてみましょう。

例えば、「もっとクリエイティブな仕事をしたい」と思うなら、今からデザインやライティングなどのスキルを学び始めるとよいでしょう。

また、「人の役に立つ仕事をしたい」と考えるなら、福祉や介護、カスタマーサポートの仕事を経験することで、助ける力を養うことができます。

自分が目指す姿を思い描きながら、「今、何ができるか」を考えることで、やりたいことが見えてきます。

第三者に相談をして適切なアドバイスや客観的に見てもらう

家族や友人、知人に相談することも方法の一つです。自分とは違った視点からアドバイスをもらうことで、気づかなかった自分の強みや価値観を発見できることがあります。

例えば、自分では「コミュニケーションが苦手だ」と感じていても、友人から「あなたは人の話をよく聞くし、共感力がある」と言われることもあります。

このように、他の人からの意見を聞くことで、客観的に自分を見つめ直し、やりたいことが見えてくることがあります。

自分一人では気づけなかった発見が、今後の方向性を決めるきっかけになるかもしれません

まずは自己理解をしっかりと！ 仕事の軸を作るポイント

何がしたいか分からないときには、自己理解が大切ということを、これまでの項でも紹介してきました。

自己理解を行うときに押さえておきたいポイントを解説しますので、参考にしてください。

・得意なことは重要視する
・広い視野で「好き」を見る
・理想は根っこから掘り起こす

上記のポイントについて、それぞれ見ていきます。

得意なことは重要視する

「自分の得意なことが分からない」という方も、いることと思います。

「得意」とは必ずしも特別なスキルを指すわけではありません。少ない努力で自然にできてしまうことが「得意」といえます。

過去の経験を振り返り、あまり努力せずにできたことを思い出してみましょう。他のことに比べてみて、苦労せずにスムーズにできたことは、どんなことだったでしょうか。

例えば、「話を聞くのが得意」な場合を考えてみましょう。自分では特別なスキルだと思っていなくても、友人や同僚から相談されることが多く、自然と相手の話を引き出せているなら、それも一つの「得意」です。

この得意を深掘りしてみると、カウンセリングや接客、営業といった職業が向いているかもしれません。

また、「数字の整理が得意」な場合もあります。例えば、家計簿や予算を管理することにあまり苦労を感じないなら、そのスキルは経理やデータ分析などの職業で生かせる可能性があります。

このように、小さな得意を見つけて深掘りすることで、思わぬ適職が見つかることも多いのです。そして、自分に合った仕事を見つける助けになります。

広い視野で「好き」を見る

「得意」と「好き」は似ていますが、異なる場合もあって、必ずしも一致するわけではありません。

例えば、スポーツが好きでも、必ずしも得意でなかったりします。

一方、常に整理整頓ができて、周囲からも評価されることが多い人がいます。好きでやっているわけではないけれど、自然にできてしまうことは、得意といってよいでしょう。

「好き」は時とともに変わりやすいので、広い視野でさまざまな「好き」を探すのが大切です。そこから、新たな「得意」に気づくこともあります。

例えば、読書が好きだったけれど、途中で映画にも興味が出てきた場合、その延長で映画製作やレビューを書くことに関心が湧くかもしれません。

ブログを書いてみたら、文章を書くことが苦にならないことに気づくかもしれません。これがきっかけで、マニュアル作成や広報の仕事に関心を持ったというケースもあります。

複数の「好き」を持つことで自分の価値観やスキルが多様化し、思わぬ職業や活動が見えてくることもあります。

このように、広い視野で「好き」を探ることで、自己成長やキャリアの選択肢を増やすことになります。

理想は根っこから掘り起こす

理想は、自分の価値観から生まれます。これを深く掘り起こしていくと、自分にとって何が大切なのかが見えてきて、自分に合った仕事探しにも役立ちます。

例えば「海外で暮らしたい」という夢を持つ人の場合、それは「異なる文化や価値観の人と交流したい」という気持ちからきているかもしれません。

さらに掘り下げると、「自分にはない視点や考え方を学ぶのが楽しい」と感じる価値観が根底にあることも。

このように、夢や理想を追求していくと自分に合う職業や働き方が見つかりやすくなります。理想は人それぞれなので、まずは自分の気持ちを深掘りしていくことが大切です。

年代別で見る仕事で何をしたいか分からないときの対処法

仕事で何をしたいか分からないときの対処法を年代別にまとめましたので、参考にしてください。

・20代
・30代
・40代

それぞれの年代について、ポイントを見ていきます。

20代

20代は、経験が比較的少ないので、まずは「前向きになって取り組めた仕事」を探すことをおすすめいたします。

未経験でも、やる気やポテンシャルを重視して採用されることが多いのが20代です。

今までの仕事の中で、特に前向きに取り組めたことは何だったかを振り返り、その理由を深掘りしてみましょう。

以前の仕事でチームでの協力が楽しく感じた場合、「人とのコミュニケーションが得意」や「チームワークが好き」という価値観が根底に存在している可能性があります。

価値観に合う仕事は、スキル習得や困難に前向きに取り組むことができて、安定したスキルにつながります。

30代

30代はこれからの人生のビジョンをしっかりイメージすることが大切な時期です。

これまでの経験やスキルをどう生かしていきたいのか、今後どんな風に働いていきたいかを思い描いてみましょう。

これまでの経験を生かしてマネジメント職に進みたいのか、専門知識を深めて専門職として活躍したいのかなど、自分の得意なことや、やりたくないことと照らし合わせて考えてみます。

また、「副業もしながら、多様に社会に関わりたい」など、働き方について考えてみましょう。

30代は経験を生かした即戦力となることが求められる年代ですが、一方で新たなチャレンジも可能といえます。

キャリアアップのために現実的な選択もしながら、自分なりの新たな目標を探してみることをおすすめします。

40代

40代以降の方が、仕事で何をするべきか分からなくなっているとき、これまでの経験や身に付けたスキルが多いため、自己アピールが散漫になりがちです。

そんなときは、今まで磨いた中で一番専門性の高いものを振り返り、その分野に焦点を当てるとよいでしょう。

これまで顧客対応を経験し、クレーム処理が得意だった場合、そのスキルは非常に高い専門性となります。

このスキルを生かして、カスタマーサポートやサービス改善に特化した職に転職することが考えられます。

また、プロジェクト管理やチームリーダーとしての経験が豊富であれば、マネジメント職に特化して、リーダーシップを発揮する方向に進むのも一つの方法です。

自分の過去の経験を振り返り、最も得意だった分野や、長年にわたり磨いてきたスキルを再確認するようにします。

何がしたいか分からないときにおすすめの職種

仕事で何がしたいか分からないときに、おすすめの職種があるので、紹介します。
得意なことのタイプに合わせて紹介しているので、参考にしてください。

・営業職
・事務職
・介護職
・工場勤務
・接客業

上記の職種について、それぞれ見ていきます。

営業職

人と話すことが好きだったり、コミュニケーションが得意だったりする人におすすめなのが営業職です。

営業職では、商談の進め方や顧客との信頼関係の築き方を学ぶことができ、日々の仕事を通じてスキルを向上させることができます。

また、営業職では成果が明確に評価されるため、モチベーションアップにつながります。

契約が決まったときや目標を達成したときの達成感が、次の目標に向かってさらに努力する原動力になるでしょう。

事務職

事務職は基本的にルーティンワークが多いため、イレギュラーが少なく、安定した働き方ができます。

毎日決まった作業をこなすことが苦にならない、事務的な作業が好きという方におすすめです。

データ入力や書類整理、スケジュール管理など、決められたルールに基づいて進める仕事が多いため、落ち着いてコツコツと取り組むことができます。

また、パソコン操作や業務用ソフトの使い方を学ぶ機会が多いため、スキルアップにもつながります。

資格やスキルを習得していけば、事務職の幅広い業務に対応できるようになるので、事務やバックオフィスのエキスパートを目指すこともできます。

介護職

介護業界は人手不足が続いているため、積極的に採用を行っています。

多くの施設では、働きながら資格を取得できる資格習得支援制度を提供しており、未経験者でも安心してスタートできます。

高齢者に寄り添い、人のお世話をすることに喜びを感じる人には非常にやりがいのある仕事です。

患者さんや利用者の生活をサポートし、感謝されることが多いため、やりがいを感じながら働くことができます。

介護業界での経験を積むことは、安定したキャリアを築くための一歩にもなるでしょう。

工場勤務

工場勤務は人手不足が続いており、求人が多いため、仕事を探している人にはチャンスがある職場です。

製造の現場では、決まった作業が多く、マニュアルが整備されていることが多いため、未経験でも安心して挑戦できます。

工場内にもさまざまな業務があり、入社後に自分に合った部署に異動できる可能性もあります。

新しい機械の操作を覚えることができて、技術を身に付けることができます。

また、製造業ではDX化やAIの活用が進んでいるため、最先端の技術に触れることもできます。

接客業

接客業も人手不足の職場が多く、転職しやすい分野です。

飲食店から物品やサービスの販売まで、幅広いジャンルがあり、興味のある分野で働くことのできるチャンスがあります。

好きなジャンルのお店ならモチベーションが保ちやすく、成果も出やすいため、やりがいを感じながら仕事できるでしょう。

接客業で培ったコミュニケーション力、商品知識の学び方や提案力などは、営業職やマーケティング、カスタマーサポートへのキャリアチェンジにも役立ちます。

何がしたいか分からないのに仕事を探してしまうとどうなる？

何がしたいか分からないままに仕事を探すと、これから紹介するようなマイナスな面があります。

・「自分には合わない」と思って短期で離職
・面接でもアピールできずに採用されにくい
・就活や転職が長引いてしまう
・何をしたいか分からないので、スキルアップを目指せない
・仕事探しの途中で目的が変わってしまう

上記について、それぞれ見ていき、そのリスクを知っておきましょう。

「自分には合わない」と思って短期で離職

「この会社や仕事は自分に合っていない」と感じて、短期離職という結果になってしまうこともあります。

適性に合わない仕事は、日々の業務で無理を感じやすく、体調不良や強いストレスを招くことも少なくありません。

自分の適性を理解し、何がしたいのか、どのような環境が向いているのかを整理してから、仕事を探すことが、非常に重要です。

面接でもアピールできずに採用されにくい

「何がしたいか分からない」状態で面接に臨むと、志望動機に説得力が欠けてしまいがちです。

転職先での目標がないと、話す内容も漠然としたものになり、面接官にとっては「動機があいまい」と映りやすく、採用が難しくなります。

企業は「この仕事で何を実現したいのか」「どのように貢献できるか」といった具体的な姿勢を重視します。

何がしたいかが分からないまま、就職や転職活動を進めると、面接対策ができないという大きな壁にぶつかります。

就活や転職が長引いてしまう

「何がしたいか分からない」まま就職活動や転職活動を続けると、思うように進まず長引いてしまい、精神的にも疲弊してしまいがちです。

活動の長期化によるストレスや焦りは、やがて健康面にも影響を及ぼし、体調を崩すリスクも高まります。

前向きな気持ちで物事に取り組めず、モチベーションも低下してしまうでしょう。

自分のやりたいことや適性について考え、仕事の軸を持つことが必要です。

何をしたいか分からないので、スキルアップを目指せない

「何がしたいか分からない」まま仕事を続けていると、日々の業務に意欲が湧かず、スキルアップの機会を逃しがちです。

スキルが身に付かないままだと、将来的に転職を考えたとき、求められるスキルや経験と現状にギャップが生じてしまいます。

希望の職場や働き方へのハードルが高くなり、悪循環に陥ることになります。

仕事探しの途中で目的が変わってしまう

何をしたいか分からないまま行動すると、仕事探しの途中で目的が変わってしまうことがあります。

仕事に必要な資格取得に挑戦しようと勉強を始めても、資格そのものが目的になってしまうことが少なくありません。

また、スキルアップを目指してセミナーや研修に参加しても、何を達成したいか明確でないために、ただ参加するだけで終わりがちです。

やりたいことが明確になれば、資格やスキル習得など、目的達成のための手段の選択も、実際に役立つものになります。

何がしたいか分からないときのNGな行動

仕事で何がしたいか分からないときに、取ってはいけないNG行動をまとめました。
それぞれの行動に伴うリスクも紹介します。

・とりあえず仕事を辞めてしまう
・我慢し続けて仕事を続ける
・条件だけで転職先を選ぶ
・怪しい誘いに乗る

上記について、一つずつ見ていきます。

とりあえず仕事を辞めてしまう

何がしたいか分からないけれど、今の仕事を辞めてから、次の職をゆっくり選びたいと思う気持ちは理解できます。

しかしながら、とりあえず仕事を辞めて、次の就職先がすぐ決まることはないでしょう。

仕事を辞めてしまうと収入がなくなるので、経済的に不安定な状態になる可能性が高くなります。

感情的に気の向くままに仕事を辞めてしまうのは避けましょう。

冷静に考え、次のステップに進むための準備を整えることが大切です。無計画な転職は、後々の不安を増やすことにつながります。

我慢し続けて仕事を続ける

現在の仕事がつらいのに誰にも相談せずに我慢して仕事を続けると、ストレスがたまり、モチベーションもどんどん下がってしまいます。

仕事で何をしたいか分からずにつらい思いをしているのであれば、信頼できる人に相談することをおすすめします。

自分一人で抱え込まず、話すことで新たな視点が得られたり、心が軽くなったりすることがあります。相談を通じて、自分に合った解決策を見つける手助けになるかもしれません。

条件だけで転職先を選ぶ

やりたい仕事がはっきりしていないと、仕事探しの基準が給与や勤務地などの条件に偏りがちです。

しかし、条件だけで転職を決めても、実際の仕事が自分に合わなければ、結局長続きしないことになりかねません。

希望する仕事内容をある程度決めてから転職活動を行うことが、続けられる仕事を見つけるには必要です。

仕事内容が自分の興味やスキルに合ったものであれば、転職後のモチベーションも維持しやすく、長期的に満足できる仕事につながります。

怪しい誘いに乗る

何がしたいか分からず、何か仕事がないかなと漠然と考えているときに、怪しい誘いに応募してしまうことが少なくないようです。

「副業で今以上に稼げる」といった魅力的な言葉で誘い、実際には高額な商材を売りつける求人も存在します。

こうした求人などでは、「やりがい」「成長できる」「稼げる」といった言葉を多く使って宣伝することが多いため、注意が必要です。

少しでも怪しいと思ったら絶対に乗らないことが大切です。

仕事探しでは、信頼できる情報をもとに行動することで、無駄なトラブルやリスクを避けることができます。

計画的に仕事を探すときのポイント

計画的に仕事を探すには、費用や時間の使い方も含めて現実的に検討する必要があります。
次のように、具体的なポイントをまとめましたので、参考にしてください。

・時間の使い方のポイント
・お金の使い方のポイント
・スキルを習得するためのポイント

上記について、それぞれ見ていきます。

時間の使い方のポイント

計画的に仕事を探すためには、時間の使い方がポイントになってきます。

まずは、自分の興味や関心がある分野を、休日や終業前後に少しずつ学んでみることから始めましょう。

自宅やカフェで、30分、1時間といった時間を作る、または通勤時間に転職サイトを見るなど、行動を習慣づけてみます。

この時間を通して、自分の強みや関心がどこにあるのかを探ることができます。

また、興味がなくても、どんな業種や職種があるのかを知ることも、何かしら得られることがあります。

新たな分野に興味を持つきっかけが得られるかもしれません。

お金の使い方のポイント

就職や転職を計画的に進めるためには、今後必要なお金を洗い出して計画を立てます。

もし資格習得を目指しているのであれば、そのために必要な費用を事前に把握し、どのくらいの期間で準備を進めるかを考えましょう。

また、転職活動が長期化する可能性も考慮し、生活費やその他の支出も含めて、どれだけの資金が必要になるかをしっかりと計算しておくことが必要です。

転職後の収入面も視野に入れ、どのような待遇や生活水準を目指すかを考えた上で、計画的に準備を進めましょう。

スキルを習得するためのポイント

もし未経験の業界に挑戦したい場合、アルバイトやパート、契約社員といった雇用形態もスキルを習得するための一つの選択肢です。

正社員ではないため、待遇は期待できませんが、アルバイトでも仕事をすることで十分に経験を積むことができます。

アルバイトは、期間限定のキャリアとして自分の中で計画を立てて進めることが大切です。これをスキルアップの手段、次のステップへの準備と捉えます。

その他に、最近では、無料や低価格で提供されているオンライン学習プラットフォームが多くあります。

プログラミングやデザイン、マーケティングなど、自分の興味のある分野を学ぶことができます。自分のペースで学べるので、忙しい人にもおすすめです。

仕事で何をしたいのか分からないときのQ&A

仕事で何がしたいのか分からないときに、よくある疑問や質問についてQ＆A形式でまとめました。

・ニートなのですがしたい仕事がない。どうしたら就職できますか？
・何がしたいのか迷っていたら転職活動に疲れてしまいました。
・仕事で何がしたいか分からないと転職は難しいですか？

上記について、それぞれ見ていきます。

ニートなのですがしたい仕事がない。どうしたら就職できますか？

働くことで得られるメリットを考えてみることから始めてみましょう。

「お金を得られること」「人の役に立つこと」「社会貢献ができること」など、仕事の目的は何かをじっくりと考えてみます。

もし今、ニートであっても、自分の仕事の目的や価値観に合う仕事があれば、積極的に応募してみるのも良い選択です。

また、ボランティア活動や短期のアルバイトなどからスタートして、少しずつ経験を積んでいくことも一つの選択肢です。

また、不安な気持ちがある場合は、第三者の意見を聞いてみることをおすすめします

転職エージェントや公共機関が提供するサービスで、キャリアカウンセラーなどからアドバイスを受けてみましょう。

自分では気づかなかった視点を得られ、より明確な方向性が見つかるかもしれません。

何がしたいのか迷っていたら転職活動に疲れてしまいました。

何がしたいか分からないまま、就活や転職活動を続けていると、次第に疲れがたまってしまうことがあります。

その場合、まずは心に余裕を持つために休息を取ることが大切です。休息を取ることで、思考力や判断力が回復し、冷静に自分の状況を見つめ直すことができるようになります。無理をせず、少し立ち止まってみましょう。

もし一人で考えるのがつらくなったときは、第三者に相談しましょう。

仕事で何がしたいか分からないと転職は難しいですか？

やりたいことが分からなくても、仕事をすることは十分に可能です。

それでも、今の仕事で悩んでいる場合、まずは自己分析を行うことが、自分が本当にやりたいことを見つけるきっかけになるかもしれません。

自分の強みや得意なことを振り返り、それに基づいてどんなことに興味があるのかを考えてみましょう。

自分の関心や価値観を理解することで、仕事に対する見方が大きく変わり、より前向きに取り組めるようになります。

仕事で何がしたいか分からないときは「ジョバディ」にご相談を

今回は、仕事で何がしたいか分からないときに、自分に合った仕事を探す方法について紹介しました。

転職活動を成功させるには、転職エージェントのサポートを積極的に活用することをおすすめします。

ジョバディはキャリアアドバイザーが在籍しているので、業界情報収集やキャリア診断などのサポートをしてくれます。
サポートのタイプにも、「ひかえめ」「ほどよく」「せわやき」と自分の温度感に合ったタイプを選べる機能があります。

自分のスタイルに合った転職活動をしたい方、ぜひジョバディに登録してください。