職務経歴書に書くことがない場合も大丈夫!自己PR・実績・スキルのまとめ方

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職務経歴書に書くことがない場合も大丈夫!自己PR・実績・スキルのまとめ方

職務経歴書は、これまで経験した仕事やスキルをまとめたもので、採用企業側が応募者の実務能力をはかる重要な書類です。企業が選考の際に重視する分、しっかりとアピールできる内容であれば突破率が上がるでしょう。しかし、選考に大きく影響することを考えるあまり、職務経歴書の書き方に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。

「転職活動を始めたいけれど、職務経歴書に何を書けばいいのかわからない」「アピールになるような実績や経験がないと感じる」「そもそも履歴書とはどう違うの?」。このように感じている方へ向けた本稿の要点は、以下の通りです。

・職務経歴書には、職務内容、スキル・知識、自己PRを書く
・企業が見るのは、能力やスキル、人柄、志望の本気度
・自己PRの長所が思いつかないときは、経験を深堀する、周りの人に聞く、短所を言い換えることで対処
・実績がない場合は、アルバイトなどでも間接的に役立つ経験を書く。実績や成果より工夫など仕事への姿勢を書く
・スキルがない場合は、役に立つ「ポータブルスキル」を探して書く

自分の経験を効果的にアピールできる職務経歴書を作成できるよう、詳しく解説していきます。本稿のヒントをぜひ役立ててください。

初めに職務経歴書の内容・構成を理解しよう

職務経歴書とは、現職までの職務内容やスキル・知識から自己PRをまとめる書類です。一方、履歴書は氏名や住所、学歴といった求職者の基本情報を記載した書類を使用し、ほぼ決まったフォーマットで記載します。
職務経歴書ではより詳しい職歴をアピールするという点と、自身の経歴に合わせて構成やフォーマットを工夫できる点が異なります。

職務経歴書では、自分のアピールしたい内容が伝わりやすい書き方を選択しましょう。
職務経歴書の構成は大きく分けて以下の3点です。

(1)職務内容
(2)スキル・知識
(3)自己PR

(1)職務内容はこれまでに担当していた業務の詳細や、達成した成果・実績を記載します。業務に対してどのような意識を持って働いてきたか、どういった効果が得られたかなどを具体的に伝えるとよりよいでしょう。

(2)スキル・知識では、PCスキルや保有資格、業界への知識についてアピールします。そのほか、コミュニケーション能力やロジカルシンキングといった「ポータブルスキル」についても記載し、実践してきた過程や成果を詳しく記載しましょう。

(3)自己PRは、自分を採用することで企業にプラスになるポイントを伝える部分です。自身の長所や経験にもとづく強みを、企業でどう生かせるのか、具体的にアピールしつつ意気込みなどを盛り込みましょう。職務経歴書のなかでもとくに重要な点になりますので、見出しを付けるなどわかりやすくアピールできるように工夫し、積極的に押し出しましょう。

職務経歴書で企業が見たいところを知っておこう

書類の完成度を上げるためには、企業が職務経歴書で何を見ているのかを知り、目的に沿う内容に仕上げていく必要があります。

職務経歴書で企業が知りたい点には、以下のようなものがあげられます。

・自社で活躍できる人材か
・いっしょに働きたいと思える人柄か
・どのぐらい本気で志望しているか

たとえ能力が高く、多くの実績を残してきた人材だとしても、組織の一員として協力して働けなさそうだと思われてしまえば採用は難しいでしょう。企業の社風や現場の環境に「適応」できそうか、「人柄」に問題がないかどうかなど、「本気度」を総合して判断しています。

つまり、「採用した場合、しっかりやってくれそうかどうか」をはかることが目的です。それでは、職務経歴書で企業が見たい3点について、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

自社で活躍できる人材か

企業は、能力やスキル・経験から、自社で活躍できそうな人材かを判断しています。採用して賃金を支払うからには、給与に見合う、あるいはそれ以上の働きを期待していますので、これまでの経験をしっかりとアピールしましょう。

自分の能力がいかに企業の仕事とマッチしているかというポイントとともに、実際に働く際の様子を採用担当者がイメージしやすいよう、具体的な記載にすることが大切です。

即戦力を募集する求人なら知識やスキル、経歴・経験、実績などを詳細に記載することも効果的です。
また、未経験可の求人ならポテンシャルを押し出してアピールし、過去の経験から自社の業務に生かせることがあるかどうかを棚卸していきましょう。ポータブルスキルから適応能力の高さを伝えるのもよいでしょう。

いっしょに働きたいと思える人柄か

主に性格や情緒面について、自社でうまくやっていけそうかという点をはかられます。どれだけ優れた能力や経験があっても、それだけでは会社で活躍できるとは限りません。社風や同僚にスムーズになじめないと、せっかく採用しても退職のリスクが高かったり、職場の空気を悪くしたりする可能性があります。生産性の低下にも関わるため、企業から重視される点だといえるでしょう。
既存の社員と円滑に協力できそうか、会社の雰囲気になじんでパフォーマンスを発揮できそうか見てもらうためには、性格や人柄が伝わるエピソードを盛り込むと伝わりやすいです。

また、仕事に取り組む姿勢や長所をアピールするために、自己分析ツールを利用することも有効です。

そして、あまり書きたくないと思いがちな短所についてですが、自分の欠点をきちんと理解していることや、短所に対処する姿勢を表現することで、プラスに捉えてもらうことができます。

どのぐらい本気で志望しているか

人を採用するには、企業はコストをかけています。せっかく内定を出してもすぐに辞めてしまうようでは、再度求人を出さねばならず、コストが累積していくだけです。そのため、企業としてはスキルや人柄に加え、やる気があって長く勤務し続けてくれそうかを見極めたいと考えています。

仕事への熱意が感じられることはもちろん、自社が第一志望かどうか伝える言葉を織り込みましょう。そのためには、事前の企業研究をしっかりと行い、どの企業にも言えるような志望理由ではなく、「この会社だからこそ」の理由を書けるよう準備が必要です。

書くことがないと思う理由を考える

「いままでの職歴ではアピールできることがない」「大きな成果を上げてきたわけではないので、書けることがない」。このように考えている方でも、本当に書くことがないのではなく、何を書いたらいいかイメージできない、または、何を書いていいのか知らないというケースが多いものです。

職務経歴書でアピールできることは、誰にでもわかるような大きな成果やスキルだけではありません。必ずしも業務に直結する内容でなくとも、これまで仕事をする上で実践してきた工夫や努力、そのなかで自分が感じたことを書くのが大切です。

それでも書くことがないと思っている場合は、「なぜ、書くことがないと思っているのか?」を詳しく掘り下げてみましょう。

書くことがないと思っている項目を3つの場合に分け、詳しく解説していきます。

・自己PRの場合
・実績の場合
・スキルの場合

ひとつずつ見ていきましょう。

自己PRの場合

既述のとおり、自己PRは、誰でもわかるような大きな成果だけを書かなければいけないというわけではありません。自己PRに書く内容を大げさに考えてしまい、立派な成果しか書いてはいけないと勘違いしていないでしょうか?あるいは、自分にはアピールできるような点がないと思いこんで、自信を失っていないでしょうか。
自己PRで大切なのは、本人がどういった考えを持っているのか、どのような努力をしてきたのかを伝えることです。

また、企業が求めていることがよくわからず、どんな点をPRしたらよいかわからないという方もいるでしょう。まずは、自分の経験を深堀して、書ける点を探してみることをおすすめします。とくに、未経験可の求人や20代での応募などの場合、採用企業側も、まだ求職者には大きな成果や実績がそれほどない点は承知しています。
対処方法は後ほど詳しくまとめますが、仕事への姿勢や行動、そしてポテンシャルが伝わるエピソードを、これまでの経験から書き出してみましょう。

実績の場合

これまで経験した業務が主にルーティン作業だった場合、実績として書ける内容ではないと思っていないでしょうか?第二新卒や職歴が短い人は入社から長く経っていないため、仕事は上司や先輩から降りてくる場合が多かったでしょう。そのため、自発的に業務に携わったり、プロジェクトを任せられたりした経験がない、もしくは少ないため、書くことがないと思っている場合もあります。

立派な実績といえるものがなくても、これまでの業務を滞りなく進めるために行ってきた対策や効率化による結果からアピールを抜き出してみましょう。

また、既卒やフリーターでの方は、正社員としての経験しか書いてはいけないと思っていませんか。学業やアルバイトの経験、結果として得られたスキルを記載すれば問題ありません。

なお、やむを得ない事情で退職してからブランクがある人で、うまく説明する方法が思いつかないというケースもあるでしょう。仕事から離れていた期間に行ってきた勉強や復帰に向けて実施してきた準備など、プラスになる内容は記載してよいものです。

応募先企業で携わる業務には直接関係がなくても、仕事をするうえで役立つ経験はあるはずです。自分自身では些末なことと感じていても、書けることは思っている以上にあります。まずは、これまでの経験を細かく分け、整理して考えてみましょう。

スキルの場合

「スキル」と聞くと試験を受けて取得した公的な資格しか書けないと思いこんでいませんか。自分には書けるようなスキルがないと感じてしまうケースではこういった人も多いでしょう。

「単純作業をしてきたので、アピールするほどのスキルがない」と感じている方は、まずは、これまでの経験や結果を整理してみる必要があります。単純作業やアルバイトでも、仕事のうえで、スピードアップや正確性を高めるために、何か工夫してきたことはないでしょうか?作業効率化のために行った工夫や、運用方法を変えたり事前準備に時間を割くようにしたりといった失敗を乗り越えた経験などを材料に、スキルを書き出してみましょう。

職務経歴書の自己PRが思いつかないときの対処法

「そうはいっても、やはり自分にアピールできるような経歴はない」と感じ、自己PRに悩んでいる方へ、ここでは具体的に考えるべき観点を詳しく解説していきます。
自己PRが書けないと考えているのはあくまで思いこみで、誰にでもアピールポイントとなる経験はあるはずです。自己PRとなるポイントを見つけるためには、以下の3ステップを踏まえましょう。

・経験を深堀する
・自分の強みを周りの人に聞いてみる
・短所を言い換える

ひとつずつ解説しますので、詳しく見ていきましょう。

経験を深堀する

まずは自己PRを見つけるための材料として、これまでの経験をできるだけ多く書き出してみましょう。経験は、仕事上で得たものや正社員としての経歴でなくても問題ありません。学生時代のサークル活動やアルバイトでの経験でもよいのです。

一つひとつの経験を踏まえて、工夫や苦労したこと、失敗に対してどう対処したかなどを細かく分析してみます。たとえば、サークル活動でメンバーへの連絡を簡単・スピーディーにするために、情報共有用アプリを導入するよう働きかけた、といったものでもよいでしょう。連絡ツール導入によって連絡漏れがなくなった、コミュニケーションが増えたなどの結果をあわせて書き出します。
問題意識から実際に取り組んだ解決法と、改善結果をエピソードとして書くことができれば、対応力をアピールすることができます。

うまく解決できなかったという場合も、失敗を生かして次の手を打った事例や、そこから得た教訓を記載すればプラスの表現に変えることができるでしょう。

ルーティンワークも、決められた時間内に完遂することや継続する能力は、仕事に生かせるアピール材料になります。

自分の強みを周りの人に聞いてみる

自分の強みや長所がなくて書けないと感じている方は、長所に気が付いていなかったり、自信がないためにそのように思いこんでいたりするのがほとんどです。家族や友人などに意見を聞いてみると、自分では気にもしていなかったことが好意的に捉えてもらえていて、評価されていることに気付くこともあります。

小さなことだと考えている点でも、周囲の人から集めた話を材料に、応募先の業務に生かす方法がないかを考えてみましょう。仕事につなげられるポイントが見つかります。人から長所としてあげられた点は客観的な評価ですので、アピールの際の説得力も大きくなります。

短所を言い換える

マイナスととらえがちな短所も、考えようによっては長所として考えることができるケースもあります。たとえば、作業に時間がかかってしまうのは仕事上ではマイナスポイントに思えますが、裏を返せば、慎重さや質の高さを重視して業務を進められる、ということができます。
多少のミスがあってもスピード感を持って進めるべき仕事もありますが、一方でミスが許されず、確実な仕事を求められる場合には大きなアピールになるでしょう。

短所と決めつけてしまっている点があれば、別の見方をしたときにどうとらえ直せるかを考えてみると、意外な長所や得意なことを見つられます。

実績がない場合の職務経歴書の書き方

実績や職歴がなく、職務経歴書に何も書けないと感じている場合も、探し方のポイントを押さえれば書けることは見つかります。実績がない場合を以下の3点に分けて詳しく解説していきますので、参考にしてください。

・第二新卒など職歴が浅い場合
・既卒の場合・アルバイト経験しかない場合
・ニートだった場合・働いた経験がない場合

ひとつずつ見ていきましょう。

第二新卒など職歴が浅い場合

第二新卒や社歴が浅い場合などで職歴が数年といったケースでは、実績や成果よりも、どんな姿勢で仕事に取り組んだかを中心にまとめてみましょう。
たとえば、仕事を進めるうえで実施していた工夫や、気をつけていたポイントのほか、直面した困難を乗り越えた経験などもあれば書き出していきます。

これまでの経験のうち、業務に直接関係がなくても応募先で生かせそうなことを書くのが大切です。たとえば、事務職で入力ミスの削減方法を提案した経験は、営業職の連絡ミス防止策に応用できる可能性があります。

第二新卒や社歴が浅い年齢層が応募した場合、経験が少ないのは仕方ないことと、採用企業側も理解しています。自分が書ける範囲の内容で問題ありません。

既卒の場合・アルバイト経験しかない場合

既卒やアルバイト経験しかない場合も、これまでの経験をもとに書けることがないかを探していきます。アルバイト経験のなかで、正社員としても役立つ教訓はなかったでしょうか?とくに、バイトリーダーの経験があれば、大きなアピールポイントにできるでしょう。

工夫してきたことや気を付けてきたこと、よい結果を出せたことなどは、小さくてもまずは書き出してみましょう。たとえば、接客のアルバイトで、自分の気遣いをとてもお客様に喜んでもらえた、といったエピソードなどです。
第二新卒のケースと同様で、アルバイトで自分がしていた工夫、注意していたポイントなどから企業で生かせる点をアピールしていきましょう。

ニートだった場合・働いた経験がない場合

働いた経験がない場合は、就職しようと思うまでの期間に学んできたことがあれば記載することができます。たとえば、取得した資格や、そのための勉強などを書き出してみましょう。
そのほか、ボランティアや地域貢献の経験があれば、そこから学んだこと、感じたことなどを書くことができます。また、過去の学校生生やサークル活動でのエピソードからも、人柄や考え方を伝えられるでしょう。

既述のとおり、企業が職務経歴書を通じて知りたいのは「自社で活躍できるか」、「いっしょに働きたいと思えるか」という点です。たとえ職歴がない場合でも、一緒に仕事をしている場面をイメージさせられるような事柄を優先的に書いていきましょう。

スキルがない場合の職務経歴書の書き方

スキルがないと考えている方も、資格や専門的なスキルしか書いてはいけないと思いこんでいないでしょうか?職務経歴書に書く内容は、公的な資格や長年の実務経験でなくてもかまいません。アルバイトで得たスキルも盛り込むことができます。

スキルには、業務に直接役立つ専門的な「テクニカルスキル」と、どんな仕事でも活用できる「ポータブルスキル」があります。
テクニカルスキルには特定の機械の操作やマーケティング知識などが含まれます。ポータブルスキルにはスケジュール管理やコミュニケーション能力などがあり、仕事を遂行する際に幅広く生きるかせる、汎用性のある能力を指します。

アルバイト経験をもとにスキルを考える場合、その中で培われたポータブルスキルに着目すると、職務経歴書が書きやすくなるはずです。

ポータブルスキルを探すためのポイントは以下の2点です。

・大変だった経験・苦労を深堀する
・性格を棚卸する

ひとつずつ詳しく解説していきましょう。

大変だった経験・苦労を深堀する

アルバイト経験や職歴のなかで、大変だったことや苦労した経験は、誰にでも少なからずあるのではないでしょうか。自己PRと重なる部分でもありますが、大変なことや苦労をどのように克服したか、どう対処したかは、困難に対処するスキルということができます。
困難を乗り越えた経験を実績としてアピールし、「〇〇という経験を通じて、××ができるようになった」とまとめると、スキルとして押し出すことができます。

性格を棚卸する

自分の性格のなかから「ポータブルスキル」といえるような特徴や長所はないかを考えてみましょう。協調性・継続力・向上心・計画力・集中力・柔軟性・行動力など、性格だけでも、さまざまな表現で書くことができます。これらのなかから業務に役立つものがないか、直接でなくても活用する方法はないかを考えていくのがよいでしょう。
たとえば、事務職希望であれば、継続力・集中力・慎重さなどは業務に直接役立てることができるスキルになりますので、優先的に盛り込んでアピールしましょう。

経歴部分をまとめる形式

職務経歴書には大きく3種類の形式があります。採用担当者は多くの求職者の職務経歴書に目を通していますので、自分の経歴に合わせて、読みやすく、より伝わりやすい形式を選ぶようにしましょう。職務経歴書の形式は以下の3点です。

・編年体形式・逆編年体形式
・キャリア形式

ひとつずつ詳しく解説しますので、自分に合った形式を探していきましょう。

編年体形式・逆編年体形式

「編年体形式」とは、時系列に沿って古い経歴から順に並べていく形式です。最後にくるのが直前の経歴になります。キャリアが浅い人や転職回数が少ない人に向いているといえるでしょう。
時系列に沿って記載するので、履歴書とあわせて読む際にわかりやすい点もメリットです。

一方、「逆編年体形式」とは、最新の経歴からさかのぼっていく形式です。ある程度長い職歴がある人や転職回数が多い人に向いています。また、最新の経歴で大きな実績がある場合に強調できるメリットがあります。

キャリア形式

時系列は無視して、これまでの仕事の分野やプロジェクト・内容別にまとめる形式です。これまでの経験の幅広さや技術・専門性の高さを強調できるため、キャリアチェンジをした人や、さまざまな分野で業務経験がある人に向いています。

転職回数が多い人も、業種や職種が近ければ熟練度がアピールできます。転職回数が多いことはマイナスの印象に残りがちですが、イメージを和らげることにつながるでしょう。

ただし、キャリア形式では時系列や過程がわかりにくくなる傾向が高いため、項目や見出しで、わかりやすく細かく分けるなど、読みやすさに配慮した工夫が必要です。

職務経歴書を書くときはここに注意

職務経歴書は経験やスキルを具体的にまとめる書類です。人事担当者はこれをもとに採用するかどうかを判断しますので、採用したら自社にメリットがあると感じさせるように書くことがポイントです。書式は、ある程度パターン化されているとはいえ規定は定められておらず、自由度が高いです。その分、読みやすくまとめる工夫も必要となります。

ここからは職務経歴書を書く時の注意点を解説していきますので、以下のポイントを押さえていきましょう。

・見やすい形式に整える
・記載漏れ・空白をなくす
・一文を短く、箇条書きも活用する
・誤字・脱字をなくす

ひとつずつ見ていきましょう。

見やすい形式に整える

採用担当者は膨大な量の選考書類に目を通してきた経験があります。見やすくまとめられているかどうかは、詳しく読んでもらえるかどうかに影響します。

見出しを付ける、見出しはフォントやサイズを変える、太字にする、内容が変わるところに改行を挟むなど、何について書いているのかをわかりやすくしてみましょう。

企業では多くの部署で書類作りが業務に含まれます。ある意味では、見やすい書類を作るスキルがあるか、書類の提出先に気遣いができるかも評価の対象になっているともいえますので、選考書類はどれも丁寧に仕上げることを心掛けてください。

記載漏れ・空白をなくす

見出しはあるのに中身が書かれていない、といったミスがないように、作成した書類の確認は最後までしっかりと行いましょう。記載漏れは意欲がない印象を与えてしまい、応募への本気度に疑問が生じてしまいます。

空白になる場所も作らないようにしましょう。基本的に、項目としてあがっている欄はすべて埋めることを心掛けます。どうしても書くことがない場合は見出しを削除してしまったほうがよいでしょう。

一文を短く、箇条書きも活用する

伝えたいことが多く、うまくまとまっていない文章は、一文が長すぎることが多くあります。読みやすくするためには、一文は短く、一文一義になる書き方をしましょう。
一文にさまざまな話題を盛り込むと、内容がわかりにくく読みづらいうえに、文の流れやつながりが不自然になったり、主語述語の関係が不正確になったりするので要注意です。

また、箇条書きを利用できるところには使いましょう。箇条書きにすることで、紙面に余白が生まれて、視覚的に読みやすくできます。

文章としてまとめる場合は、一文は3行以内、できれば2行までに抑え、一文は100文字を超えないようにするなどを心がけるとよいでしょう。

誤字・脱字をなくす

いうまでもありませんが、誤字脱字はマイナスポイントになります。必ず最後に確認しましょう。人生の大きなターニングポイントとなる転職活動で、重要な書類に誤字脱字があるまま提出するのでは、好印象は望めません。
また、最近ではPCで書類作成する人がほとんどとなり、誤変換もよくあるミスです。こちらも注意が必要です。

誤りのほか、見た目の統一性もチェックしましょう。文字のフォントの種類や大きさはそろっているか。見出しと本文で変えている場合はすべての見出しに共通して適用できているかを確認します。なお、英数字の半角・全角などの統一も忘れずに見直しましょう。

職務経歴書はこわくない!

「職務経歴書に書けるようなスキルなんてない…」「どんなことを書けばいいのかわからない…」。このように、職務経歴書を大げさに考えすぎて書類を書けずにいた方でも、ちょっとした経験の中にアピール材料を見つけられる方法を解説してきました。ここまでの内容を踏襲していけば、自分の経験をしっかり深堀して整理し、人柄が伝わる「あなたならではの職務経歴書」ができあがるのではないでしょうか。

「ヒントをもとにいくつか書き出せたけれど、全部埋めきれない」「これでいいのかよくわからなくて不安…」と感じている方には、客観的な意見を取り入れるとよいでしょう。第三者の視点からサポートを受けられるキャリアアドバイザーの活用がおすすめです!

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書類選考を通りやすくするため、職務経歴書の書き方にアドバイスをもらったり添削してもらえたりもします。あなたのことをより一層伝えられる職務経歴書を、ジョバディのキャリアアドバイザーと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。効率的に転職活動を進めたい方には、ぜひ登録をおすすめします!

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