転職エージェントの転職で書類選考が通らないのはなぜ?理由と対策を徹底解説

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転職エージェントの転職で書類選考が通らないのはなぜ?理由と対策を徹底解説

転職エージェントを使って活動していても、書類選考が通らないことがあります。
今回は、転職エージェントを利用した場合の書類選考通過率の状況と、書類選考が通らない理由をまとめています。書類選考の通過率をアップする対策の参考にしてください。

・転職エージェントからの書類選考通過率は30~40%
・一般的に、サポートを受けられる分、自力で直接応募するより通過率が高くなる
・短期離職・空白期間・転職回数など、経歴でネックになる部分があると通過しにくくなる
・企業研究を念入りに行うことを前提に、ネックになる部分への対処といった工夫が必要
・転職エージェントは書類通過率を高めるサポートを提供しているので、活用するのがおすすめ

書類選考に関する上記のポイントについて、それぞれ詳しく解説します。 
順を追って読んだ方が理解しやすい流れになっていますが、気になるところだけを拾い読みしても参考になる内容にしています。

転職エージェントからの書類選考通過率は30~40%

転職エージェントを利用した場合、書類選考を通過する確率は平均30~40%が目安と言われています。ただし、これはあくまでも平均的な数値で、企業や状況によって通過率は変動します。応募者が多い企業では通過率は低くなり、反対に、少ない企業では通過率が高くなる傾向があります。

また、書類選考の時点でどの程度をふるいにかけるかは企業によっても異なるため、通過率は変わってきます。

しかし、一般的には、自力のみで直接応募するよりもエージェントを通した方が書類選考の通過率は高くなる傾向にあります。転職エージェントが行う企業との適切なマッチングや、書類作成のサポートによって、通過率が上昇するからです。

転職エージェントからでも書類選考を通過しない理由って?

転職エージェントが紹介する求人でも、書類選考を通過しないことがあります。その理由は、次のような点です。

・応募数が少ない
・経験・スキルが求められているレベルに達していない
・短期離職の経験がある
・転職回数が多い
・空白期間が長い
・ほかの応募者との兼ね合いのため
・給与などの条件が一致していない
・志望動機のアピールが足りない

上記の理由について、ひとつずつ見ていきます。

応募数が少ない

転職活動で、求人へ応募する数が少ないと、書類選考に通過する数も少なくなります。単純に考えれば、応募する先が1社と10社で比べると、通過する可能性は10倍の差になります。

また、応募数が増えると次第にコツをつかめるようになるため、次第に通過率も上がっていきます。一定数の応募を経験することで、どのような業界や企業なら書類選考を通過しやすいのかもわかってきます。応募数が少ないと経験を積めないので、なかなかコツもつかめません。

キャリアアドバイザーが数多くの求人への応募を勧めるのは、選考通過のコツをつかみ、可能性を広げることが大きな理由です。

経験・スキルが求められているレベルに達していない

企業は、自社の事業に貢献できる人材を求めるにあたって、必要な経験やスキルの条件を決めています。求職者の経験やスキルが、企業の設定する条件に達していない場合や、応募書類でそれをうまく伝えられていない場合、書類選考を通過することは難しくなります。

書類選考では、企業が求めるレベルに達していることを応募書類でしっかりとアピールすることが大切です。自分の経験やスキルが企業の期待に応えられることを、わかりやすく伝えるようにします。

短期離職の経験がある

求職者に短期離職の経験があると、企業側は「入社しても、すぐに辞めてしまうのではないか」と不安を感じます。そのため、同じくらいのスキルや実績を持つライバルが公募者の中にいる場合、そちらを優先して通過させる可能性が高いです。

短期離職が原因で選考に落ちてしまうことを防ぐためには、短期離職の理由について、企業側が納得できる説明をすることが必要です。

また、短期離職の経験をカバーできるような強みを伝えられるとよいでしょう。例えば、入社後に生かせる資格の保有や営業での実績など、具体的にアピールするようにします。

転職回数が多い

転職回数が多い場合も、やはり企業は「すぐに辞めてしまうのでは?」と不安を感じます。

とくに未経験の職種に応募する場合、企業は教育にかかるコストが無駄になるのではと考えるかもしれません。このような企業側の不安を解消するためには、企業が納得できる形で多く転職を経験した理由を説明する準備をします。

また、転職回数が多いことをカバーできるような採用メリットを示すことも重要です。例えば、新しい環境への適応力や、多様な経験から得たスキルを具体的にアピールしましょう。

空白期間が長い

応募者が仕事をしていない空白期間が長いことも、企業にとっては不安材料となります。
ブランクの原因に何らかのトラブルがあるのではと疑われることがないよう、空白期間に何をしていたかを応募書類に明記しましょう。ブランク期間で得た経験や、獲得したスキルを入社後の仕事に生かしていく前向きな姿勢を示すことも重要です。

もし、空白期間に仕事ができない状況だった場合、現在は状況が変わって、通常勤務に差しさわりなく業務に就けることもしっかりと記載します。

空白期間について企業側も納得のいく説明をすることで、採用への不安を取り除くことができます。

ほかの応募者との兼ね合いのため

ほかの応募者との比較や兼ね合いも、書類選考が通らない理由のひとつです。先に応募した求職者の中にすでに採用を検討している人がいて、すでに選考が進んでいる場合、タイミングが悪いために書類選考を通過できないケースもあるのです。
応募した人がよい人物だったとしても、すでにほかの人に決まりそうな場合は見送られてしまう可能性があるので、希望条件に合う求人には、迅速に応募するようにします。

また、求人への応募者が非常に多い場合、競争率が高くなるので書類選考通過のハードルも必然的に上がります。

給与などの条件が一致していない

応募した企業の給与規定や、キャリアが同程度の社員の給与額と、応募者の希望が合わないことも、書類選考が通過しない理由になります。

書類選考の時点で具体的な希望年収を伝えることは少ないのですが、応募先指定の書類や入力シートに記入欄が設けてある場合もあります。

ただし、指定がある場合を除いて、書類選考の時点では希望年収は伝えない方がよいでしょう。応募者のスキルや経験が先方に評価されてから、転職エージェントが年収交渉をするのが好ましいステップです。

志望動機のアピールが足りない

応募者の志望動機が、企業へのアピール不足であることも、書類選考で通過できない理由に挙げられます。テンプレート文章で、求職者の熱意や意欲が伝わらず、印象が薄い書類は、選考通過の可能性が低くなります。

また、企業についての研究や自己分析が不足していると、入社後、業務に貢献するためにどのようなことがしたいのか、という意欲が伝わりません。
志望動機を書く際には、転職エージェントのアドバイスをよく聞き、添削も積極的に活用するようにします。

そもそも書類選考とは

書類選考とは、採用企業がすべての応募者と面接するのは難しいため、書類をもとに候補者を絞ることを目的に実施されます。

新卒の就職活動では履歴書とエントリーシートを、転職活動では履歴書と職務経歴書を提出するのが一般的です。
企業の選考担当者は、応募書類を通して、応募者の能力や経験、志望動機などを確認します。「応募書類の作り方」は選考通過のうえで大きな鍵になります。

応募書類では、自分の強みを明確に伝えること、内容をきちんと整理してまとめることが重要です。また、それぞれの企業や職種に合わせた内容になるよう、丁寧に作成します。書類が雑に作られていることが原因で、書類選考が通らないこともあるので注意しましょう。

転職エージェントから応募したときの書類選考の流れ

転職エージェントから応募するとき、書類選考までは次のステップで進みます。

・STEP1 転職エージェントに登録
・STEP2 アドバイザーと面談
・STEP3 求人の紹介
・STEP4 書類選考

ステップごとに、それぞれ説明します。

STEP1 転職エージェントに登録

転職サイトへの登録は、通常、サイトの入力フォームから行います。転職エージェントを利用する場合は、複数のエージェントに登録するのが一般的です。

エージェントは「総合型」と「特化型」があり、総合型と特化型を組み合わせて利用すると、それぞれのメリットを活用することができます。総合型はさまざまな業種や求人を扱い、特化型は特定の業界や年齢層などをターゲットにしています。

初めは5社程度に登録し、実際に使いながら自分に合うエージェントを絞り込んでいくのがおすすめです。

STEP2 アドバイザーと面談

次に、転職エージェントのアドバイザーと面談を実施します。実際に会うケースもありますが、最近はオンラインの会議ツールや電話などで行うことが多くなりました。

面談では、求職者が登録した希望の業種や職種などを、アドバイザーがヒアリングします。
これまでの経歴などは誇張なく事実を伝えて、転職活動で強みやスキルをアピールする方法についてアドバイスをもらいます。

転職の意欲が高いことをアピールすると、アドバイザーに優先的に対応してもらいやすくなります。できるだけ早く転職したいときには、意識して転職への意欲を伝えましょう。

STEP3 求人の紹介

面談の内容をもとに、アドバイザーが求人を紹介します。面談で自分の希望やスキルを正確に伝えられれば、その分、紹介される求人が希望に近いものになります。

最初はアドバイザーとの間に認識のズレが生じることもあるので、紹介されたときのコミュニケーションで、徐々にすり合わせを行います。このプロセスを通して、書類選考のチャンスが増えるようになります。

STEP4 書類選考

紹介された求人の中に、転職先として希望に合う企業があったら応募します。

書類選考のための応募書類の作成では、アドバイザーが書き方のアドバイスや添削をしてくれます。アドバイザーの客観的な視点やプロの意見を参考にできるので、自力のみで作成するよりも選考を通過する可能性が高い書類になるでしょう。

書類選考で採用担当者が見ているポイント

企業の採用担当者は、書類選考では次のようなポイントで見ています。採用担当者の視点を知って、応募書類に役立ててください。

・求める条件を満たしているか
・転職理由・自己PR・志望動機はどうか
・応募書類は丁寧か、不備はないか

上記について、ひとつずつ見ていきます。

求める条件を満たしているか

まずは、今回の求人で、企業が採用したい人材に求める条件を満たしているかどうかを見られます。

・職歴・実績・スキル
・年齢と年収のバランス
・勤続年数

3つの条件について、それぞれ説明しましょう。

職歴・実績・スキル

採用選考担当者は、まずは応募書類に書かれている職歴・実績・スキルの内容を確認しています。自社で即戦力として活躍できる人材かどうかという点のチェックです。これまでに同じような業務経験があるか、実績や成果が具体的に書かれているかが重要です。

また、これまでの経験・実績に加えて、入社後に役立ちそうなスキルを持っているかも評価ポイントになります。

実績や成果などは可能な範囲で数値化して示し、できるだけ具体的な記載になるように工夫します。さらに、資格といった保有スキルも整理して、記載もれがないようにします。

年齢と年収のバランス

採用担当者は、年齢と年収のバランスも確認しています。年齢に応じたスキルと希望年収は適切かどうかを重視する傾向が高いようです。

なお、書類選考の段階で希望年収を伝えることはほとんどないといえますが、もし所定の書式や入力フォームがある場合は、その指示に従って適切に記入しましょう。

これらを踏まえ、自分のスキルや経験に見合った年収を提示することが大切です。

勤続年数

採用担当者は、これまでの勤続年数も、自社で長く働いてくれそうな人材かを判断する材料にします。一般的には、3年以上同じ会社で働いていることが目安とされているようです。ただし、それ以下の勤続年数でも、転職理由が納得できるものならば問題はありません。

もちろん、経歴に嘘を書くのは厳禁です。正直に、自分の経験や転職理由を伝えます。

転職エージェントなら、担当者がアドバイスや添削をしてくれるので、書き方に悩んだらサポートを活用するのをおすすめします。

転職理由・自己PR・志望動機はどうか

採用担当者は、転職理由・自己PR・志望動機なども丁寧に読み込みます。応募者が自社で活躍し、貢献できるかどうかの参考になるからです。

採用後すぐに辞めてしまわないか、自社で役立つスキルを持っているか、この企業で働きたいという熱意を感じられるかがポイントになります。自分の強みや意欲の伝え方は具体的に、採用担当者に「この人なら自社で頑張ってくれそうだ」と思わせることを意識しましょう。

応募書類は丁寧か、不備はないか

応募書類は丁寧に作成されているか、不備がないかという点も、採用担当者が気にするポイントです。

転職は人生の大きな節目です。その大切な書類を雑に作成していると、仕事を丁寧に進められるかどうかにも疑問がわきます。

書類の完成度は、仕事に対する姿勢や細部へのこだわりを反映していると見なされる重要な要素です。ミスや不備がないようにしっかり確認し、人が読むことを意識して、すっきりと整った書類を提出しましょう。採用担当者に良い印象を与えることにつながります。

転職活動で書類選考を通過するためのコツ

次に、転職活動で書類選考の通過率を上昇させるためのコツをまとめました。書類作成の際、次のような対策がポイントになるので、ぜひ参考にしてください。

・企業研究を念入りに行う
・経験・スキルを生かせる企業を選ぶ
・希望の条件を見直す
・転職理由・志望動機を見直す
・書類を読みやすくする工夫をする
・企業が不安に思うポイントへの対策を行う
・アドバイザーを交代してもらう
・ほかの転職エージェントを利用する

上記の書類選考を通過するための対策やコツを、ひとつずつ見ていきます。

企業研究を念入りに行う

転職活動をするときに、あらゆる面で基本になるのが企業研究です。選考通過率の高い応募書類を作成するうえでも重要なポイントになります。

まずは求人内容を確認し、仕事内容や条件を把握しましょう。次に、企業が求める人物像やスキルを調べます。求職者と企業の双方が納得のいく自己PRや志望動機を作るためには、徹底的な企業研究が欠かせません。

コーポレートサイトや口コミサイトを活用すると、企業文化や働き方の実態が見えてきます。こうした情報が、選考書類を書く際の参考にもなります。

経験・スキルを生かせる企業を選ぶ

書類選考の通過率を上げるには、そもそも応募先として自分の経験やスキルを生かせる企業を選ぶことも重要なポイントです。経験やスキルを生かせる企業ならば、働きやすい職場となりますし、長く働いてもらうことは企業にとっても採用メリットになります。

このように、応募する求職者と選考企業の両方のニーズが合っていると、書類選考の通過や内定の可能性が高くなります。

また、転職エージェントを利用すると、自分では気づいていなかった強みや経験にマッチした仕事をアドバイザーから教えてもらえるメリットがあります。自分の経験やスキルに合った選択肢が増えて、効果的な転職活動が進められるでしょう。

希望の条件を見直す

なかなか書類選考を通らなかったら、希望条件を見直すことで確率を高めることができます。自分の希望が高望みになっている可能性があるからです。例えば、保有スキルや経験が、応募先企業の仕事内容や条件に見合っていないかもしれません。

入社後に後悔しないためにも、転職の希望条件をリストアップして優先順位を付けることが大切です。譲れない条件と譲歩できるものを線引きし、明確にすることで、現実的で満足できる仕事を見つけやすくすることができます。

転職理由・志望動機を見直す

書類選考を通過するために、転職理由や志望動機を見直してみることも大切なポイントです。
転職理由や志望動機の内容は、書類を見る選考担当者に不安を与えないか、うまくアピールできているかなどの点を確認しましょう。

転職理由は、あくまでも冷静に、理にかなった内容にしましょう。愚痴にならず前向きな表現でまとめます。
また、志望動機は、可能であれば転職理由とリンクさせ、前職を辞めた理由が応募先で解決できるという方向にできると効果的です。
自分を採用することで企業にメリットがあると、しっかり伝わる書き方を心がけましょう。

書類を読みやすくする工夫をする

書類を読みやすくする工夫をすることも重要です。選考書類が読みやすいと、志望動機や経歴、強みなどが、伝わりやすくなります。また、書類の読みやすさや正確さも、まとめるスキルや細かな業務の遂行力の高さとして評価されます。

まず、誤字脱字のチェックは徹底しましょう。次に、見出しや本文、強調したい部分などでフォントを使い分けるといった工夫を凝らすと効果的です。サイズや太字、文字装飾を適切に使うと、読みやすさが向上します。さらに、余白を生かしたレイアウトにすることで、視覚的に見やすい書類に仕上がります。

職務経歴書は、内容を伝えやすい構成を選ぶことも大切です。編年体形式やキャリア形式などのなかから、自分の経歴をまとめるのに適した形式を選びましょう。

企業が不安に思うポイントの対策を行う

企業が不安に思うポイントへの対策も必要です。早期離職・空白期間・転職回数などは、注意深く対策を実施します。

これらについては、前向きな転職理由や、失敗から得た反省点などを盛り込みます。この点の書き方については、多くの例を知っているエージェントのアドバイザーの意見が参考になります。

また、不安をカバーできるようにスキルや実績をアピールし、その経験が武器になる理由を説明しましょう。例えば、転職回数が多い場合も、さまざまな仕事を経験していることがプラスになる職種への応募なら、書き方次第で強みとしてアピールできます。
こうした工夫により、企業の不安を払拭し、選考を有利に進めることができます。

アドバイザーを交代してもらう

アドバイザーとの相性が悪いと感じた場合には、担当者を交代してもらうことも書類選考の通過率を上げる方法のひとつです。残念ながら、仕事が遅かったり企業との橋渡しがスムーズでなかったりするアドバイザーも一部にはいます。

転職エージェントの事務所に連絡すれば交代が可能です。自分のペースに合った適切なアドバイスを受けられるアドバイザーを選ぶことで、より効果的なサポートを受けられるようになります。

ほかの転職エージェントを利用する

希望の業界や職種への書類選考がなかなか通らないときは、自分の希望する業種や職種に強い、ほかのエージェントに変えるのも対策のひとつです。

エージェントによって得意分野や不得意分野があるので、相性が合う・合わないもあります。転職活動を始めるときに、複数のエージェントに登録しておくと、相性が合わないと感じたらそこはやめて、適切なサポートを受けられるエージェントに絞ることができます。

転職エージェントを選ぶことで自分に合った求人を見つけやすくなり、書類作成や選考通過率のレベルが上がります。

応募書類でアピールすべき年代別のポイント

応募書類でアピールすべきポイントは、求職者の年代別で異なります。

・20代|将来性と基本的なビジネスマナー
・30代|納得できる転職理由と志望動機
・40代|経験・実績と謙虚さ

それぞれの年代のアピールポイントについて紹介します。ひとつずつ見ていきましょう。

20代|将来性と基本的なビジネスマナー

20代が応募書類でアピールするポイントは、基本のビジネスマナーと将来性です。
まず、将来的に活躍できそうだと期待を持ってもらうことが重要です。そのために、熱意や学習意欲、生かせるスキルや経験を強調しましょう。

また、キャリアプランと転職先がマッチしていることをアピールし、長く働き続ける意思がある印象を与えることも大切です。

さらに、基本のビジネスマナーが備わっていることを伝え、信頼感を高められます。

これらのポイントを押さえられれば、書類選考の通過率を上昇させることができます。

30代|納得できる転職理由と志望動機

30代がアピールすべきポイントは、納得できる転職理由と志望動機です。とくに以下の点が重要です。

まず、スキルを積み重ねたタイミングでなぜ転職するのかについて、企業側が納得できるように説明することが必要です。今までの経験を生かし、新たな挑戦や成長を求めていることを示すとよいでしょう。

また、即戦力として自身のスキルを生かしたいという意欲や、未経験の業務にも生かせる新たなスキルや能力を持っていることをアピールすることも重要です。

企業に、転職の動機や自分を採用することで得られるメリットを明確に伝え、納得してもらえるよう努めましょう。

40代|経験・実績と謙虚さ

40代がアピールすべきポイントは、経験や実績と謙虚さです。
まず、自身の経験や実績、成果を強調し、より高いレベルのスキルを持っていることを示します。

40代では、マネジメント経験といったリーダーシップ能力が重要なアピールポイントですが、頑固さやワンマンな姿勢といったネガティブな印象を与えないように気をつけることも必要です。新しい環境でも柔軟に対応できる謙虚さや、学ぶことへの積極的な姿勢が伝わるように努めましょう。これにより、企業側に自身の価値と適応力をアピールすることができます。

転職エージェントからの書類選考にかかる時間

転職エージェントを通じて求人に応募する場合、エージェントから提出する書類は、企業の採用担当者によって審査されます。
書類選考には通常1週間程度かかります。また、エージェント内での手続きが必要な場合もあり、そのために直接応募するよりも時間がかかることがあります。

転職エージェントからの書類選考には、時間がかかると想定しておくと焦らずにいられるのでよいでしょう。応募先の企業の状況によっては、多少変動することもあります。

書類選考の連絡が遅い理由

書類選考の連絡が想定以上に遅い場合は、次のような理由が考えられます。

・書類選考にかかわる人数が多い
・採用担当者が忙しい
・応募者が多い
・内容の確認に時間をかけている
・すべての応募者が出そろってから選考する
・キャリアアドバイザーが応募したのが遅かった
・不合格で連絡が後回しになっている

上記の理由について、それぞれ説明します。

書類選考にかかわる人数が多い

大企業では、書類選考にかかわる人数が多いため、応募書類が担当者に届くまでに時間がかかります。

応募先の体制によっては、人事部だけでなく関係部署の確認を経て進められることもあり、選考がさらに遅れる場合もあります。
応募先が大企業になると選考過程が複雑な場合もあるため、連絡が遅れることが多いことも念頭に置いておきましょう。

採用担当者が忙しい

採用担当者が忙しいため、返答が遅れる場合があります。
人事担当者だけでなく、求人の現場担当者も早い段階から採用に関わるケースでは、とくに遅くなりがちです。現場の担当者は、採用業務と通常業務を兼務しているため、書類選考の対応に時間が必要になるのです。

また、スタートアップ企業の場合、人事担当者は採用だけでなく、給与や労務などほかの業務も担当していて、締め日の前後といったタイミングによっては時間がかかる場合もあります。

このような状況を理解して、返答が多少遅れても焦らないようにしましょう。応募時にエージェントの担当者に、その企業が書類選考に要する期間の目安を聞いておくのもよいでしょう。

応募者が多い

人気の求人で応募者が多いと、選考に時間がかかることがあります。
応募者数が企業の予想以上に多かった場合や、そもそも企業規模が小さい場合には、処理が追いつかず、選考が遅れることがよくあります。

こうした状況でも、担当者は求職者一人ひとりの応募書類を丁寧に確認するため、結果の連絡が遅くなることもあるのです。

内容の確認に時間をかけている

内容の確認に時間をかけている場合もあります。とくに、リーダー職などの重要な職種の採用では、書類の確認に通常より時間をかけることも多いといえます。

また、複数の担当者で書類確認を行っている場合では、担当者間でも意見のすり合わせが必要ですので、さらに時間がかかる傾向があります。

応募者一人ひとりの情報を慎重に評価し、適任者を見極めるプロセスには、時間がかかることを念頭に置いておきましょう。

すべての応募者が出そろってから選考する

募集期間が終了してから選考を始めるケースでは、早めに応募しても全員の応募がそろうまで待つことになります。

すべての応募者がそろってから選考を始める企業なら、当然応募してから結果が出るまでに時間がかかります。この場合は、応募後に結果が通知されるまで時間がかかることを理解しておきましょう。

キャリアアドバイザーが応募したのが遅かった

キャリアアドバイザーが応募したのが遅かったことが原因で、書類選考の結果の連絡も遅れることがあります。
詳しくは後述しますが、求人している企業に書類を送る前に、転職エージェント内でも選考プロセスを実施することもあるため、書類提出に時間がかかるのです。

また、ごくまれに、アドバイザーが書類を送るのを忘れてしまうこともあります。これはアドバイザー側の問題ではありますが、希望に合った求人だった場合には機会を逃さないために、アドバイザーへの進捗確認をするといった対策もしましょう。

不合格で連絡が後回しになっている

企業が既に合格者との調整を進めているため、不合格者への連絡が後回しになることがあります。

また、不合格の場合でも、追加の審査やほかの候補者との比較が必要な場合があり、そのために時間がかかることもあります。応募した部署ではなく、別の部署での採用に関心があるかどうかの打診がある場合もあるので、進捗を待ってみましょう。

なお、遅れているからといって必ずしも不合格であるとは限りません。応募者全員に公平に対応するため、企業側も慎重に検討しています。

転職エージェントにも書類選考はある

転職エージェントを通して求人に応募するケースでは、企業に書類を送る前に転職エージェント内での書類選考が実施される場合があります。主な理由は以下の2点です。

・企業の求める条件に合う人を提案するため
・紹介する求人を判断するため

転職エージェントが事前に書類選考を実施する理由について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

企業の求める条件に合う人を提案するため

転職エージェントは、企業が求める人物像を熟知しています。候補者が、企業が求める人材の条件に合致するかどうか、社内で選考する場合があります。

エージェントも相手企業との信頼関係は重要ですので、条件を満たす人物を的確に紹介することが必要です。企業側との調整がうまくいくように、エージェントは企業のニーズとともに、候補者のプロフィールを詳細に把握し、適切な人材として推薦します。

紹介する求人を判断するため

エージェントが求職者に求人を紹介する際、書類選考を通じて、応募者と求人のマッチングのレベルを上げることがあります。最近ではAIも活用してこのマッチングを実施しているところも増えたようです。

エージェントは応募書類を通じて候補者のスキルや経験を評価し、それに基づいて最も適した求人案件を推薦します。

求職者がエージェント登録時に入力するフォームの「職務経歴」や「登録タグ」によって、事前選考が行われている場合もあります。エージェント登録の時点で選考が始まっていると考え、入力する情報では実績や強み、希望などがエージェント明確に伝わるよう工夫しましょう。

書類選考通過に役立つ転職エージェントのサポート

転職エージェントは、書類選考が通らないという課題を解決するために、次のようなサポートをしてくれます。

・企業選びのアドバイス
・マッチする求人の紹介
・応募種類の添削・サポート
・企業への推薦やアピール

転職エージェントが行うサポートについてまとめました。ひとつずつ見ていきましょう。

企業選びのアドバイス

転職エージェントは、求職者のスキルや希望に沿って、企業選びのアドバイスを実施します。
また、「スキルを生かす」という視点から、求職者の希望職種以外にもマッチする業種や職種を提案してくれることがあります。求職者自身が気づいていないけれどマッチする仕事は、求職者の選択肢を増やして書類選考通過や内定の確率を高めるサポートになるでしょう。

マッチする求人の紹介

転職エージェントは、アドバイスだけでなく、希望やスキルに合った実際の求人を紹介します。

前述の通り、転職エージェントには「総合系」と「特化系」があります。総合系のエージェントは、幅広い業種の企業の中から、求職者に合った求人をピックアップします。一方、特化系は、一定の業種の企業についての詳しい情報を持っていて、それをもとに応募者に合ったアドバイスをすることが可能です。
また、非公開求人も多く持っており、自力だけの転職活動では出会えないような企業があるので、マッチする求人が見つけやすくなることもメリットです。

希望の条件やスキルに合った求人への応募は、求職者だけでなく企業にも採用メリットが高まります。メリットの多い人材は書類選考を通過しやすくなります。

応募種類の添削・サポート

転職エージェントは、応募書類である履歴書や職務経歴書の添削、作成サポートを行います。
応募先の企業によって求められるアピールポイントはそれぞれ異なります。エージェントはその違いを理解し、どのように記載すれば企業にメリットや求職者の熱意が伝わるか、適切なアドバイスを提供します。

書類選考の通過率アップのために、このサポートを活用することをおすすめします。

企業への推薦やアピール

転職エージェントは、応募時に企業に対して推薦状を書いて求職者の長所や価値をアピールしてくれる場合があります。

優れたエージェントは、求職者の強みを把握したうえで推薦してくれます。推薦状を見せてもらうことができるようなら依頼してみましょう。客観的な評価から自分の強みを再確認することができる点がメリットです。

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転職エージェントを通した求人応募での書類選考 について、どういったことが行われるのか、どのように通過率を上げるのかを紹介しました。
転職活動の第一関門である書類選考を突破して、転職を成功させるには、アドバイザーのサポートを積極的に活用することをおすすめします。

転職エージェントを活用してみようと思った人には、「ジョバディ」がおすすめです。ジョバディにはキャリアアドバイザーが多数在籍しているので、書類作成のサポートはもちろん、業界情報収集やキャリア診断なども依頼できます。

サポートでは「ひかえめ」「ほどよく」「せわやき」から選択機能があり、自分の求める頻度や内容に合ったタイプを選べる点もメリットです。 
自分のスタイルに合った転職活動をしたい方は、ぜひ登録してみてください。

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