学歴は転職に関係ない? 転職成功のコツや注意点を解説
転職をする際に記載する履歴書に必ず記載する項目の一つとして、学歴が挙げられます。新卒採用においては、学歴だけで応募者を選別することがあるといわれていますが、中途採用である転職の場合は重視されるのでしょうか。
結論からいうと転職の場合は必ずしも学歴は重視されません。
本記事では、転職において学歴がどのくらい重視されるのか、業界・業種別に学歴以外の要素でアピールする方法を解説していきます。
重要なポイントを以下に記載しますので、その点も押さえてチェックしてみてください。
・転職の場合、これまでのキャリアや経験が評価されるため、必ずしも学歴は重要視されない。
・ただし、第二新卒の場合やブランド主義の大手企業を志望する場合など、学歴が影響するケースはある。
・学歴に関係なく志望する企業に転職したいなら、プロの支援を受けるのがおすすめ。
学歴にコンプレックスがある方や不安がある方はぜひ参考にしてみてください。
転職では学歴はどれくらい重視される?
転職では必ずしも学歴は重視されませんと述べましたが、一方で場合によっては学歴が重視されるケースもあります。
そこで、転職ではどのような場合に重視され、どのような場合に重視されないのかを紹介します。
・転職では学歴はそこまで重視されない
・第二新卒は学歴を見られる可能性が高い
・転職で学歴を見られる業界・業種
・転職で学歴を見られにくい業界・業種
上記4項目について解説します。
詳細を一つずつ見ていきましょう。
転職では学歴はそこまで重視されない
転職では、学歴を重視している業種・職種があり、大卒以上を条件としている企業もありますが、学歴が絶対条件であることは多くありません。
新卒採用では、社会経験がないため、採用での判断材料が、学歴や自己PR中心となっています。しかし、転職の場合、企業は即戦力として経験・スキルを求めているので、これまでのキャリアやスキルが企業側の求めるレベルに達していれば、学歴の条件をクリアできていない場合でも採用される可能性はあります。
他にも、経験・スキルが基準に達している前提で、人柄が社風にマッチしているかどうかが採用において重視されるケースもあります。
第二新卒は学歴を見られる可能性が高い
第二新卒は社会人としての経験が短く、実績が少ない場合もあるので、履歴書や職務経歴書、面接だけでは採用の判断が難しい場合があります。
その場合、学歴も含めたポテンシャル採用となることがあるため、学歴が採用の判断基準となる可能性は高くなります。
転職で学歴を見られる業界・業種
転職では、基本的にスキルや実績、経験などが重視されますが、学歴が重視されやすい業界・業種も一部あります。
転職で学歴を見られる業界・業種は、総合商社や金融、教育業界などが挙げられます。
学歴を重視する業界・業種の共通点としては、高度な頭脳労働を中心に求められるポジションが多く、論理的思考能力や問題解決力などが必要な業務内容であるためです。スキルや実績だけでなく、学歴を見ることで地頭の良さを判断しているのです。
転職で学歴を見られにくい業界・業種
一方で、転職で学歴が見られにくい業界・業種としては、IT業界や接客業、サービス業などが挙げられます。
転職で学歴を見られにくい業界・業種の共通の特徴としては、専門知識や技術力の方が重要な業界であることや、コミュニケーション能力やホスピタリティが求められる業界であるためです。学歴では推し量ることができない能力であるため、学歴はさほど重要視されないのです。
転職におすすめの学歴以外のアピールポイント
次に、転職におすすめの学歴以外のアピールポイントをご紹介します。
・実績や経験
・意欲の高さ
・スキルや資格
・汎用的な能力
上記4つのポイントに分けて説明します。
詳細を一つずつ見ていきましょう。
実績や経験
応募先の企業で求められている実績や経験は、強いアピールになります。採用担当者に入社後の活躍をイメージしてもらえるように具体的に伝えましょう。
例えば、営業職の場合は以下のように前年比実績や社内表彰受賞経験などを、数字を盛り込んで説明すると有効です。
「前職では営業職として5年間従事し、年間契約を○件から○件まで増やしてきた実績があります。また、部署内では○年連続でトップセールスランキング上位に入賞しておりました」
意欲の高さ
転職では、実績やスキルに加えて、意欲の高さも評価されます。
入社したいという熱意や、応募先の企業の理念やビジョンへの共感、転職先で活躍する、ステップアップするなどの意欲の高さを伝えることも有効です。
根気がない、辞め癖があるなどのマイナスの印象を抱かれないよう、応募先企業での仕事に前向きな姿勢を伝えることが大切です。
スキルや資格
転職においては、スキルや資格を持っていることも重要なポイントとなります。
将来の転職を見据えて、前向きに努力をしていたというアピールにもなり、採用選考時に有利になる可能性があります。
そのため、現在の仕事の中でできる限りのことをやって、応募先の企業が求めるスキルを磨いたり、転職希望先で役立つ資格を取得したりしておくことが大切です。
ただし、資格を取得するだけで転職が成功するわけではないため注意が必要です。
汎用的な能力
実際に働くにあたって重要となるのはどこの企業でも求められる汎用的な能力です。
特に必要とされているのは、コミュニケーション能力やマネジメント能力、積極性、柔軟性などです。
これらは学歴から推し量ることが難しい上、実績や経験、意欲の高さを伝えるにも表現力が必要となるため、重要なポイントとなるのです。
学歴に不安がある方が転職を成功させるコツ
ここまで学歴以外のアピールポイントを解説いたしましたが、それでも学歴に不安があるという方に向けて、転職を成功させるコツをご紹介いたします。
・転職エージェントを活用する
・経験・スキルを生かせる企業に転職する
・ステップアップを狙う
・履歴書・職務経歴書の書き方を工夫する
以上の4項目について解説します。
詳細を一つずつ見ていきましょう。
転職エージェントを活用する
学歴に不安がある方には、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントでは、各分野に精通したコンサルタントが企業との橋渡しをしてくれます。採用情報や書類対策・面接対策を合わせて、学歴以外に必要な要素に関しても客観的な把握が可能です。
あなたに合った適切なアドバイスを受けることで、これまで自分だけでは見落としていたキャリアやスキルの棚卸しができるため、新たなアピールポイントが見つかるかもしれません。
また、応募要件の学歴を満たしていなくても、実績やスキルが企業の求めているものと合致するようであれば、コンサルタントから企業に交渉をしてもらえる場合もあります。
経験・スキルを生かせる企業に転職する
学歴の影響を受けにくいのは、同じ業界・業種での転職です。転職先の企業で重視される経験やスキルをすでにある程度持っているため、アピールがしやすくなります。
同じ業界・業種での転職ならば、未経験として応募している求職者と比べて、即戦力として評価されることから採用されやすくなります。
ステップアップを狙う
学歴を気にせずに満足いく転職をするためには、学歴を重視しないベンチャー企業や中小企業で経験を積み、実績を作ってからステップアップするという手もあります。
いきなり大手企業や有名企業への入社を狙うのではなく、同じ業界のベンチャー企業や中小企業で勤めることで、実績やスキルを蓄積しながらステップアップすることが可能です。
同じように、希望する企業で派遣社員として働き、正社員を目指すなどのステップアップすることもおすすめです。
転職先と同じ業界・業種なら、自身のスキルアップにもつながる上、転職時に評価を高めることもできます。
履歴書・職務経歴書の書き方を工夫する
しかし、学歴が重視されないとはいえ、省略したりうそを書いたりすることは避けましょう。
履歴書や職務経歴書の記入には下記のような決まりがあります。
・入学と卒業の年号・元号は統一する
履歴書に記載する期日は基本的に西暦ではなく元号にそろえましょう。
・卒業校は最終学歴の一つ前から記入する
中卒の場合は小学校から、高卒の場合は中学校から、大卒の場合は高校・高専などから書きましょう。
・学校名は正式名称で記入する
学校名は都道府県立・市立なども省略せずに書きましょう。学部や学科、コース名などがある場合ももれなく記入しましょう。
・休学や退学をしていた場合は理由も記入する
休学理由や退学理由も書いた方が思わぬ誤解や先入観を回避できる可能性があるため、記入しましょう。
記入方法が間違っていると、採用担当者に悪い印象を与える恐れがあります。正しく記入して、他の求職者と差をつけていきましょう。
学歴に関する転職の注意点
ここでは、学歴に関する転職の注意点を解説します。
転職では学歴が重視されないことが多いとはいえ、注意すべき点もあるのでぜひチェックしてみてください。
・学歴が高い方が有利になる場合もある
・学歴を重視する企業も一部存在する
・高卒・専門卒は幅広い企業を検討する
上記3つのポイントに分けて説明します。
詳細を一つずつ見ていきましょう。
学歴が高い方が有利になる場合もある
ここまで転職では学歴が重視されない場合が多いと述べてきましたが、学歴が高い方が有利になる場合もあります。書類選考で同じような条件の人から応募があった場合、面接までの人物評価以外に判断材料が少ない中で合否を決めることになるため、学歴が高い方が有利になることもあります。
学歴で主張できないと感じた際には、これまでのキャリアやスキルをアピールできるよう、職務経歴書を充実させる必要があります。
一方で、面接まで選考が進んでいる場合は、学歴よりもスキルや実績、コミュニケーション能力などを重視する傾向が強くなるため、面接対策に力を入れることで採用の可能性を高めることができるでしょう。
学歴を重視する企業も一部存在する
先述しましたが、学歴を重視する企業も一部存在します。外資系コンサルや有名大手企業など、最終学歴を判断材料としている企業はあります。
外資系コンサルなどは、仕事の難易度が高いために一定の地頭の良さを見ていることが多いです。
有名大手企業などの場合は、転職したい人が多く、少ない枠の求人に応募が殺到します。そのため、ある程度のラインで足切りをしたい場合には学歴を見ていることがあります。
他にも、財閥系の企業や昔からの大手企業については、ブランド主義であることも多いため、地頭の良さ以外の理由で学歴を重視していることもあります。
ベンチャー企業や中小企業でも学歴を見ている場合がありますが、いずれかの場合であることが多いので注意が必要です。
高卒・専門卒は幅広い企業を検討する
高卒・専門卒で転職を検討しているが学歴に自信がないという方は、有名企業や人気企業にこだわらず、幅広い企業を検討することをおすすめします。
転職では学歴が重視されないことが多いので、学歴不問の企業も多数ありますが、中には大卒以上を条件にしている企業もあります。大卒でも狭き門である有名企業や人気企業、外資系コンサルなどは非常に厳しく、高卒や専門卒はやや選択肢が減ってしまう傾向にあります。
また、学歴不問の企業もさまざまなので、求人によっては待遇も大きく異なるため、企業選びの段階で選択を間違えてしまうと将来的なキャリアアップが望めなくなってしまう場合があります。
転職エージェントなどのプロに相談しながら、転職支援と将来的なキャリア設計についてのアドバイスをもらい、優良企業を探せるので、安心でおすすめです。
転職と学歴に関するよくある質問
次に、転職と学歴に関するよくある質問をご紹介します。
・学歴と年収は関係がある?
・応募条件を満たしていなくても応募してよい?
・いつまで学歴を気にすればよい?
・学歴を不問にする企業の意図は?
以上の4項目について解説します。
詳細を一つずつ見ていきましょう。
学歴と年収は関係がある?
大卒か高卒かで年収が変わることはあります。
大卒の方が初任給は高いケースが多いのですが、スキルや実績がある場合はその限りではないため、チャンスがあります。
応募条件を満たしていなくても応募してよい?
応募はできますが、選考を通過して、内定が出るかは本人の能力・経歴次第となります。
専門性が非常に高い場合は、学歴条件を満たしていなくても内定が出ることがあります。即戦力として企業での活躍ができると判断されれば、学歴などの応募条件を満たしていなくても内定の可能性はあるでしょう。
いつまで学歴を気にすればよい?
転職では、スキルや経験が豊富であれば学歴はさほど重要視されません。しかし、スキルや経験が豊富でない場合は、30歳程度まで学歴が一つの判断材料となることがあります。
ただし、ブランド主義の企業については、30歳を過ぎても学歴を見ていることが多いので注意が必要です。
学歴を不問にする企業の意図は?
転職での求人で企業が「学歴不問」を打ち出すのには、「経験やスキルを重視する」という意図があります。
他にも、業界・業種によっては、学歴が仕事の出来に直接関係しないと考え、ポテンシャルを重視している場合もあります。
また、求職者からの応募がない場合や求人人数が多い場合、待遇面が特殊な場合などの理由から、採用の間口を広げてできるだけたくさんの人に応募してもらいたいケースもあります。
学歴に不安がある方の転職はジョバディにお任せ
ここまで、転職で学歴がどのくらい見られているか解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
転職の際は基本的に学歴を見られることは多くないため、学歴よりも即戦力として企業で活躍するイメージを持ってもらえるよう、経験やスキルをアピールすることが重要です。また、一部の企業では学歴が選考に影響するケースもあります。
経験やスキルなどのアピールポイントや学歴に少しでも不安がある方は、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントとの転職活動なら、学歴以外のアピールポイントを探すこともできるため、自分一人で進めるよりも成功の可能性が高くなる転職活動をすることができます。
人材大手のキャムコムグループが提供する「ジョバディ」のキャリアアドバイザーなら、一人ひとりに合ったアドバイスでサポートしてくれます。
学歴が気になる中では、応募先を慎重に検討したいですよね。
ジョバディでは、転職エージェントの活用以外にも、さまざまな条件を加味しながら求人を検索できますので、ぜひチェックしてみてください。
まずはジョバディに登録して転職を成功させましょう!