転職でキャリアアップは難しい?成功のための方法・ポイント・自己PRを解説

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転職でキャリアアップは難しい?成功のための方法・ポイント・自己PRを解説

年収アップや、より規模の大きな仕事に携わりたくて転職を希望する人は多いでしょう。
ただし、キャリアチェンジをともなう場合などは現職より待遇が下がってしまう可能性もあります。
この記事では、転職でキャリアアップが可能なのかについて、成功するポイントとともに以下の要点にまとめました。

【この記事の要点】
●転職でキャリアアップすることは必ずしも難しいことではない
●キャリアアップとは、専門的なスキルや知識を高めてこなせる業務を増やすことで、自分の市場価値を高めること
●キャリアアップを考えるときは、Will(意思)・Can(スキル)・Market Value(市場価値)の三つを軸にする
●成功させるためには、キャリアプランを立てることが大切

上記について詳しく解説します。

なお、本記事は初めから順に読んだ方が理解しやすいのですが、時間がなければ気になるところだけ拾い読みしても参考になるように構成されています。自分のスタイルに合わせて自由に役立ててください。

転職でキャリアアップは難しい?

結論からいうと、転職でキャリアアップすることは難しいことではありません。
年収アップという点で見ると、厚生労働省の調査「令和4年雇用動向調査結果の概要」[CM1] (結果の概要 3 転職入職者の状況 (3)転職入職者の賃金変動状況)によれば転職者の約1/3が成功しています。しっかり準備してキャリアアップを実現している人は多くいるのが現状です。
ただし、誰でも簡単にキャリアアップができるわけではありません。成功するには、スキルの洗い出しや明確なキャリアプランの策定など入念な事前準備が必要です。さらに成功者に共通するポイントがいくつかあり、それらを押さえることで転職でキャリアアップできる可能性が高まるでしょう。

キャリアアップとは?

キャリアアップとは、専門的なスキルや知識を高めてこなせる業務を増やすことで、自分の市場価値を高めることです。
具体的な内容は人によって異なりますが、例えば、専門性を高める、昇進・年収アップする、より大規模な仕事を手掛けるといったことを思い浮かべる人が多いでしょう。これらは相互に関係し合っており、すべて自分の市場価値を高めることにつながっています。
またキャリアアップは転職の際によく使われる言葉でもあるので、キャリアアップ=転職と捉える人もいます。
キャリアアップの持つ意味は個人の価値観に影響されるところが大きいので、自分にとってのキャリアアップをしっかり分析することが大切です。

キャリアアップの具体例

キャリアアップの具体例には以下のようなケースがあります。

・経験を積んで専門性を高める
・複数の経験やスキルを掛け合わせて希少価値の高い存在になる
・経営陣としてマネジメントを行う
・年収を増やす
・役職を高める

このようにキャリアアップの方向性は人それぞれですが、いずれも市場価値を高めているという共通点があります。
まずはこれら代表的な例を自分の価値観と照らし合わせ、自身のキャリアアップの方向性を定めていきましょう。

キャリアチェンジとの違い

キャリアチェンジとは、未経験の業種・職種に転職することです。
キャリアアップとキャリアチェンジは名称が似ているため混同されがちですが、大きく意味は異なります。キャリアアップがその名の通り「高める」「向上する」ことを目指すのに対し、キャリアチェンジは別のキャリアに切り替えるイメージです。経験業種・職種への転職に比べて選考通過は難しくなるのが一般的です。
また、キャリアアップのためにキャリアチェンジをするケースもあります。

スキルアップとの違い

スキルアップとはスキルの向上、つまり技術や能力を高めることを指します。スキルアップ自体にはキャリアを高めるという意味はありませんが、キャリアアップのためにはスキルアップをする必要があるので相関関係があります。資格の取得や研修の受講でスキルアップを図るのが一般的です。
なお、ビジネスにおけるスキルは専門的なスキルに限定されていません。コミュニケーション能力や問題解決能力など幅広いスキルが含まれます。

キャリアパスとの違い

キャリアパスは、直訳するとキャリアの通り道という意味で、希望の仕事に至るまでにどのような過程を経るかということを指します。主に企業が従業員に対して、自社の中でキャリア形成のために示すものです。例えば、営業で3年間顧客の生の声を聞き、その後商品企画で顧客ニーズを反映する商品を企画する、などです。キャリアパスが提示されることで、身に付けるべきスキルや経験が明確になり業務に意欲的に取り組めるなどのメリットがあります。

キャリアプランとの違い

キャリアプランは自分の希望する将来像を実現するための計画です。「自分の設定したキャリアプランに基づいてキャリアアップしていく」という関係がキャリアアップとの間にあります。
前述のキャリアパスは、企業が従業員に対して提示する自社内でのキャリア形成プロセスでした。一方、キャリアプランは転職や企業も含めた個人の人生全体で考える仕事の中長期計画です。キャリアプランのゴールに向かって、逆算してプランニングします。 

キャリアアップ転職が難しいケース

以下のようなケースはキャリアアップ転職が難しいでしょう。

⚫︎希望と実情がかけ離れている
⚫︎転職回数が多い
⚫︎求められるスキルや知識が足りていない
⚫︎転職の目的があいまい
⚫︎転職の準備が不十分

一つずつ見ていきます。

希望と実情がかけ離れている

希望の年収や待遇が転職市場の平均を大きく上回っているようなケースですと、キャリアアップ転職は困難でしょう。
「実情」というのは、転職市場の実情を指し、それと自分の希望がかけ離れていると、いくらスキルや知識があったとしても希望を満たす仕事は見つかりにくいでしょう。現実的ではない希望に合う求人は滅多にありません。また、万が一希望に合う求人を見つけたとしても、競争が激しくなるため、採用される可能性も極めて低くなります。

転職回数が多い

転職回数が多いと、応募先の企業は「自社も辞めるのでは?」と考えるのが普通です。採用担当者は自社に定着してくれる人を採用したいと考えますので、転職回数が多いと転職自体も難しくなる傾向にあります。
マイナスの印象を与えない転職回数の上限は年齢などにもよるので一概にはいえませんが、目安は3回までといわれています。
また、転職回数が多いと責任感の欠如や協調性のなさなどマイナスの印象を抱かせてしまう可能性もあるので注意してください。

求められるスキルや知識が足りていない

企業の求めるスキルや知識が自分に足りていない場合は、当然ながら転職は難しくなります。中途採用はキャリア採用ともいわれ、即戦力となるスキルや知識を持つ人を採用することが多くなります。新卒採用のようなポテンシャル採用ではないため、スキルがなければ書類選考・面接のいずれも通らない可能性が高いでしょう。
ちなみに転職市場にも未経験者OKの求人はありますが、よほどしっかり準備をしていないとキャリアアップにつなげることは困難です。

転職の目的があいまい

仕事を探す側は「良い仕事」を探しますが、同じように企業も「良い人材」を探していることを覚えておきましょう。
なぜ転職したいのか、という転職の理由や目的があいまいだと仕事選びの確固たる基準がないため、漠然と今より労働条件が良いところに適当に応募しがちです。企業は自社の業績に貢献してくれる人を採用したいと考えていますので、明確な志望動機がなく入社への意欲をアピールできない人は、採用されにくいでしょう。

転職の準備が不十分

書類の作成や応募の手続きなどはもちろんですが、企業研究や自己分析といった準備が不十分だと転職活動はうまくいきません。キャリアアップ転職の成功を考える以前に転職活動そのものに悪影響を及ぼすでしょう。とはいえ、在職中の転職活動は想像以上に時間がなく、書類提出や面接などのスケジュールに追われる可能性があります。いかに計画性を持って準備に臨むかが重要です。
しっかり準備ができればキャリアアップ転職できる可能性も高まるでしょう。

キャリアアップの方法とは

ここからは具体例なキャリアアップの方法について確認しましょう。

⚫︎現職でキャリアアップ
⚫︎準備として副業で経験を積む
⚫︎同じ職種で転職する
⚫︎違う職種へ転職・異動する

一つずつ見ていきます。

現職でキャリアアップ

転職は、精神的にも体力的にも労力が必要です。もし現職でキャリアアップできる道があるのなら、ある意味それがキャリアアップの最短ルートです。ジョブローテーション、キャリアパス制度があれば積極的に利用しましょう。
日々の業務は、スキルを磨く、経験を積むなどキャリアアップの意識を持って、積極的に働いてください。なお、キャリアアップの意向があることは、定期的な面談などの機会を利用して上司に相談しておくとよいでしょう。適切な研修やポストを用意してくれるかもしれません。
いざ転職してしまってから「前の会社の方が良かった」などと後悔しないためにも、まずは社内でできる限りの努力をしてみることをおすすめします。

準備として副業で経験を積む

キャリアアップの方向性が定まっていない人は、いきなり転職せず、現職を続けながら副業として経験を積む方法もあります。経験を積む中で、方向性が決まってから転職、あるいは独立する流れです。お金をもらいながら学ぶことができるので、金銭的な不安なく始めることができます。初めは無償や低価格で受注することから始めて、経験を積んでスキルが上がってきたら徐々に価格を高くしていくのがよいでしょう。
また、経験だけが目的なら、低価格で数をこなして集中的に実績を作ることもできます。実績は転職活動の際のアピール材料になります。
特にキャリアチェンジをともなう場合は、本業だけでは実績を作ることができないのでおすすめです。

同じ職種で転職する

同じ職種ならスキルを生かしやすいので転職でも有利です。即戦力として転職できるので年収アップも期待できるでしょう。今の職場で働き続けても、自分が望むポジションが得られない、もしくは得られるかもしれないが時間がかかりそうな場合に適しているキャリアアップ方法です。もしキャリアアップできる環境が整っている会社に転職できれば目標に向かってモチベーションも高く仕事ができるようになります。また、同じ職種とはいえ、会社が変わると制度も文化も変わります。新しいやり方で自分の能力を試すことができるので知見も仕事の幅も広がるでしょう。
同じ職種で今より待遇の良い求人があれば思い切ってチャレンジすることをおすすめします。

違う職種へ転職・異動する

すでに述べたように違う職種への転職はキャリアチェンジと呼ばれますが、キャリアチェンジの結果として年収やポストが上がるならその場合はキャリアアップともいえます。
何らかの形でスキルや経験を生かせる仕事で、キャリアアップが可能な求人があれば応募してみてもよいでしょう。
ただし、未経験職への転職は即戦力とならない分、年収・待遇などはダウンするのが一般的です。そのため違う業種でキャリアアップを狙うのなら、自分のこれまでの仕事内容・経験などから異業種でも生かせるスキルを洗い出し、転職先へアピールすることが大切です。キャリアチェンジ後の長期的な計画をしっかり練った上で挑戦するのなら成功する可能性はあるでしょう。

現職・転職のキャリアアップを比べてみる

キャリアアップを考えたときに、今の会社でキャリアアップを目指すのか、転職して目指すのか悩む人もいるでしょう。
ここでは、キャリアアップ転職と、現職でキャリアアップする場合それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

一つずつ見ていきましょう。

キャリアアップ転職のメリット・デメリット

まず、転職してキャリアアップを目指すキャリアアップ転職について、メリット・デメリットに分けて見ていきます。
なお、転職の場合は環境を一新できる可能性はありつつも、必ず良い環境が期待できるとは限らないことは覚えておいてください。

メリット

キャリアアップ転職のメリットは、経験の幅が広がって自分自身が大きく成長できることです。
どの会社も多かれ少なかれ独自の文化を持っています。価値観など抽象的なものから実際の業務で使うツールまで、ほとんどのものが初めて触れる、扱うものになります。新しい環境に身を置くことで多くの学びが得られるでしょう。その結果、設定した目標以上の成果を出せる可能性も出てきます。
また企業としても、従来はなかった新しい発想や仕事のやり方が持ち込まれることはメリットです。もしそれが評価されれば一気に年収やポストを上げられる可能性もあるでしょう。
ほかにも、評価基準が変わることで今まで評価されてこなかったスキルが強みに変わることもあります。

デメリット

新しい環境では多くの学びが得られる一方で、慣れるまでには時間がかかります。
新しい会社が既存のやり方にとらわれない自由な発想を良しとする社風であればいいのですが、そうでない場合はある程度覚悟が必要でしょう。今までのやり方が通用せず、なかなか評価に結び付かないかもしれません。その間、一時的に評価が下がったり、収入が下がったりする可能性がありますが焦らないことです。
どんなに優秀な人でも最初から100%の能力を出せるわけではありませんので、割り切って一日でも早く慣れることが大切です。
また、実際に働いてみないとわからないことも多く、内定先・転職先が必ずキャリアアップにつながるとは限らないことも覚えておきましょう。

現職でキャリアアップするメリット・デメリット

次に、現職のままキャリアアップすることについて、メリット・デメリットに分けて見ていきます。
現職の場合、職を失う危機感がないので、逆に安定感があるのがメリットでもありデメリットにもなり得ます。

メリット

現職のままキャリアアップを目指す場合は、慣れ親しんだ環境のままなので、転職のような大変さがありません。求められるスキルなども理解しやすく、結果を出しやすいでしょう。
そして、もしキャリアアップがうまくいかなかったとしても経歴は何も変わらないため、いわゆる「履歴書を汚す」というリスクもありません。これまでの経験やスキルをそのまま生かすことができます。
そのほか、社内の人脈を駆使すれば、どうすれば昇進できるか、などの内部情報も手に入れることができるかもしれません。現職の会社が安定した大企業ならば、無理して転職するよりも、今の会社に勤めたままキャリアアップを目指す方がリスクも少ないのでおすすめです。

デメリット

逆にデメリットとしては、経験の幅を広げるのが転職よりは難しくなることです。その会社の正攻法の経験を積めば昇進はできるかもしれませんが、幅がないと社外に出たときに通用しない可能性があります。
前述した転職のようにがらっと環境が変わることがないため、自分から積極的に探しにいかない限り、大きく成長できる機会は少ないでしょう。待遇の向上についても、転職のように一気に良くなる可能性は低いです。
また、今の上司から良い評価をされていない場合も、上司が変わらない限りキャリアアップは難しいでしょう。自分から異動希望を出したとしても、希望の部署に空きが出るなどタイミングが合わなければ、通りにくいです。

キャリアアップを考えるときの軸

キャリアアップを考えるときは以下の三つを軸に考えると整理しやすくなります。

⚫︎Will (意思)
⚫︎Can(スキル)
⚫︎Market Value(市場価値)

一つずつ見ていきます。

Will (意思)

なりたい自分の姿はどのようなものか、どのような方向に進んでいきたいかという方向性や目標です。まずは、このWill(意思)を定めましょう。なりたい自分が今の仕事の延長線上にあるかないかでその後の道筋が変わります。
なお、このとき今就いている仕事の内容やこれまでの経験に思考がとらわれてしまわないように注意してください。真面目な人ほどなりたい自分よりなれる自分で考えてしまいがちなので、フラットに考えることが大切です。

Can(スキル)

自分にできること、貢献できることという意味です。業種・職種の専門的なスキルや知識と職種を問わず活用できるポータブルスキルの両面で棚卸しすることが大切です。ポータブルスキルとはビジネスの基本的なスキルのことで論理的思考力やコミュニケーション能力、問題解決能力などがあります。専門スキルはもちろん大切ですが、キャリアアップを目指すなら、それだけでは不十分で、これらビジネスの基本スキルも同時に底上げしていく必要があります。

Market Value(市場価値)

企業が見たときに欲しいと思える人材かどうか、価値があるかどうかがMarket Value(市場価値)です。転職において市場価値を高めることは最も重要な要素です。スキルを基に実績を出しているかどうかが判断材料になるため、何より実績を出すことがポイントになります。
ただし、いくら実績を上げても、労働市場で需要がないスキルでは市場価値は上がりません。労働市場の動向を踏まえた上で、求められるスキルを上げることが大切です。

キャリアアップ転職を成功させるポイント

キャリアアップ転職を成功させるポイントは以下の通りです。

⚫︎キャリアアップにより達成したいことを明確にする
⚫︎キャリアプランを立てる
⚫︎待遇面を重視し過ぎない
⚫︎段階的なキャリアアップも選択肢にする
⚫︎キャリアアップしやすい職場を選ぶ

一つずつ見ていきます。

キャリアアップにより達成したいことを明確にする

キャリアアップによって達成したいことは人によって違います。そのため、まずは自分にとってのキャリアアップとは何か、キャリアアップすることにより何を達成したいのかを明確にしましょう。
例としては昇給、昇進、大きなプロジェクトに関わるなどがあります。もし思い付かなければ、自分は将来どうなっていたいのか、という視点で考えてみると見えてくるでしょう。
達成したいことが決まれば、必要なスキルなども定まるのでブレることがなくなります。

キャリアプランを立てる

キャリアプランは、すでに述べたように自分の希望する将来像を実現するための計画で、キャリアアップのベースになるものです。キャリアプランがあることで転職の際の退職理由や志望動機の説得力も高まります。
なおキャリアプランを立てるときは、時間を意識しましょう。生涯現役という人もいますが、それでも人生の時間は限られています。子どもの頃は無限の可能性が広がっていたのに、大人になるとできることが限られてくるのと似ています。何歳くらいまで働くか、そのときどんな自分になっていたいか、そのために残りの時間をどう使っていくかを逆算して考えることがポイントです。
キャリアプランの作り方、手順はこの記事の後で詳しく紹介しますので参考にしてください。

待遇面を重視し過ぎない

業務の幅を広げることやスキルアップ、キャリアの形成を目的として考えると、年収やポストなどの待遇面だけを重視し過ぎない方がよいでしょう。もし待遇面だけで転職先を選んでしまった場合、入社後すぐに多くの業務を課せられるなど、自身のスキルアップを考える余裕がなくなる可能性があります。結果、身体を壊して早期退職してしまうというといった事態にもなりかねません。希望する待遇になるまでの通過点としてキャリア形成・スキルアップを優先させるか、スキルを身に付けてから評価してもらうことを考えるようにしましょう。
ただし、今持っているスキルを評価してもらって年収やポストをアップすることが目的の場合は別になるので注意してください。

段階的なキャリアアップも選択肢にする

一気にキャリアアップを目指すのは成功しづらい上に、仮に転職できたとしても成果を出しにくい可能性が高いです。慣れない環境の中、いきなり大きな仕事を任されても期待に見合う活躍をするのは難しいでしょう。ましてや人間関係も十分に築けていない状態で期待に沿えなかったとしたら、そこからあらためて信頼を得るのは余計に難しくなるかもしれません。
そのため、目標が大きい場合などは、最終的なゴールに向けて段階的にキャリアアップしていくことを考えましょう。
なお、キャリアチェンジしてキャリアアップしていきたい場合も同じです。そもそも異業種への転職は成功する確率も低く、その上すぐに成果を出すとなると実現可能性はさらに低くなるためです。

キャリアアップしやすい職場を選ぶ

キャリアアップ転職を成功させたい場合は、キャリアアップがしやすい制度が整っている職場を選ぶことです。例えば、社内公募制度や自己申告制度があると、キャリアアップにつながりやすいでしょう。ほかにも社内研修や資格取得の支援制度などもスキルアップに役立ちます。
また、その会社で実際に働いている社員の活躍ぶりを見てみることもおすすめです。中途採用向けの企業説明会や職場見学などが実施されていたら積極的に参加してみましょう。

キャリアプランを作る手順

ここからはキャリアプランの作り方について具体的な手順を説明します。

⚫︎STEP① キャリアの棚卸しをする
⚫︎STEP② 将来なりたい姿をイメージする
⚫︎STEP③ 現状となりたい姿のギャップを埋める方法を考える

一つずつ見ていきます。

STEP① キャリアの棚卸しをする

キャリアプランを立てるには、まずこれまでの業務内容、実績、スキル、資格などのキャリアの棚卸しをすることから始めます。自分自身の過去を振り返り、成功した経験のみならず、失敗した経験も思い付く限り洗い出すようにしてください。これにより、自分の強みを明確にすることができ、また、自分にできていないことも認識できるようになります。キャリアアップを目指すなら、自分の今いる現状を知ることが何より大切になります。

STEP② 将来なりたい姿をイメージする

次に、自分が将来どうなりたいか、将来のゴールとそこに至るまでの道筋の両方を考えます。
最終的なゴールを先に決めて、そこに向かうために1年後、5年後どうなっていなければならないかなど細かく区切って考えていきます。また、最終的なゴールがイメージしにくい場合は、逆に1年後、3年後どうなっていたいかを先に考えることで希望する将来像が見えてくるでしょう。
ゴールと道筋の考え方はいくつかあるので、自分に合う方法で考えてください。

STEP③ 現状となりたい姿のギャップを埋める方法を考える

最後に、今の自分と将来のゴールにギャップがないかを確かめます。ギャップがある場合は、ゴールに近づくためにどのようなスキルや経験が必要かを考えていきます。
またどのようなスケジュールで身に付けていく必要があるかも併せて考えておきましょう。ただし、足りないスキルや経験はわかっても、身に付くまでのスケジュール感は経験していないのでピンとこないかもしれません。そんなときは転職エージェントに相談するのも一つの方法です。

キャリアアップ転職の自己PRのポイント

キャリアアップはポジティブな転職理由です。以下のポイントに注意して上手に自己PRすれば、好印象を与えられるでしょう。

⚫︎「キャリアアップ」の語を使わず具体的に伝える
⚫︎求められるスキルや知識が何か把握する
⚫︎応募先に貢献できる点にも触れる
⚫︎現職への不満には触れない

一つずつ見ていきます。

「キャリアアップ」の語を使わず具体的に伝える

「キャリアアップ」と一言で伝えるのではなく、自分にとってのキャリアアップの内容を具体的に伝えましょう。
初めに述べたように、人によってキャリアアップの内容は異なるため、一言にまとめてしまうと何がしたいのかが正しく伝わりません。例えば、仕事の幅を広げるのと昇給するのとではやるべきこともアピールする内容も変わってきますが、いずれもキャリアアップの例です。
具体的に述べることで誤解がなくなり説得力が増します。

求められるスキルや知識が何か把握する

求められるスキルが把握できていないと、そもそも応募先が自分のキャリアプランとマッチしない可能性があります。企業も欲しい人材ではないと判断するでしょう。もし入社できたとしても、キャリアプランから外れるため、希望するキャリアアップは望めない可能性があります。
企業に求められるスキルや知識を把握することは、応募するかどうかの判断材料になるほか、自己PRの内容をまとめる参考になります。企業研究は必ず行いましょう。

応募先に貢献できる点にも触れる

キャリアアップを目指していること自体はポジティブで好印象を与えますが、その話だけだと会社を利用するだけのように聞こえる可能性があります。これでは採用するメリットがありません。
会社は自己研鑽の場ではないので、将来、企業の業績に貢献してくれるなどのメリットがなければ、わざわざ給与を払って勉強させることはありません。
そのため自分が会社に貢献できることに触れ、採用するメリットを感じてもらう必要があります。

現職への不満には触れない

キャリアアップ転職に限る話ではありませんが、現職への不満には触れない方がよいでしょう。転職することを現職のせいにしていると取られる可能性があります。
自分を省みず周りのせいにする人物と捉えられると、採用しても問題が起きるたびに会社のせいにするのではないか、と懸念を抱かせてしまうかもしれません。
よほど説得力のある理由があればいいですが、どうしてもネガティブな印象を与えてしまいがちなのであまり触れない方が無難です。

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キャリアアップ転職は、しっかりとしたキャリアプランと、段階を踏んでキャリアアップしていく心得があれば十分に目指すことができます。

ジョバディはキャリアアドバイザーも在籍しており、希望に応じて一からサポートしてもらうことも、必要なポイントだけサポートしてもらうことも可能です。

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