キャリアビジョンとは?メリット・考え方・活用方法【面接・転職活動】

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キャリアビジョンとは?メリット・考え方・活用方法【面接・転職活動】

「キャリアビジョン」とは、仕事の方向性だけでなく私生活も合わせた将来のイメージです。転職活動をするうえで、明確なキャリアビジョンをもっているかどうかは、選考だけでなく今後のキャリア形成にもつながる重要なポイントです。自分に合う仕事を見つけることができれば、その後のキャリア形成もしやすく理想のキャリアビジョンを実現する近道になります。
ここででは、キャリアビジョンを確立するためのポイントを詳しく解説していきます。要点は以下のとおりです。

●キャリアビジョンとは、仕事とプライベートの両方を合わせた将来の理想像のこと
●自己分析のきっかけとなり将来的なキャリア形成もはっきりするので、やるべきことが明確になりモチベーションも高まる
●自己分析と企業研究をもとに、それぞれをつなげるようにしてまとめる
●転職活動でも、企業選びや志望動機づくり、面接などでのアピールに役立つ
●企業にとってもキャリアビジョンのある人は採用メリットがあるので評価される

初めから順を追って読んだほうが理解しやすいですが、気になるところだけピックアップして読んでみることもおすすめです。

キャリアビジョンとは?

「キャリアビジョン」とは、将来なりたい理想像のことです。仕事における方向性だけでなくプライベートでの目標も含めた全体的な理想像を指します。
この場合の「将来」は、1~3年程度の短期と、20年・30年と長期的なスパンの両方を考えていくのがよいでしょう。目標を短期と長期とで分けると直近でとるべき行動が明確になり、指針を立てやすくなります。

キャリアビジョンは自分が思う理想の「姿」ですので、その理想を実現するためのプランこそが行動目標となります。

キャリアプランとの違い

「キャリアプラン」とは、キャリアをどう積み重ねていくのかという「計画」のことです。計画の中には、必要に応じて転職し、より良い条件にステージを上げていく「キャリアアップ」や、経験を通して他業種・別業界へ進む「キャリアチェンジ」も含まれることがあります。

「いつまでに、どうなりたいのか?」「そのためには今、何をすべきなのか?」といった計画を立てていきましょう。つまり、キャリアビジョンを最終的に実現するためのスケジュールがキャリアプランになるのです。

キャリアデザインとの違い

「キャリアデザイン」とは、将来なりたい姿を実現するために何をしていくか設計することで、「キャリアプランを作ること」です。つまり、キャリアプランを実行するために必要な具体的な行動を考える、ということになります。

キャリアパスとの違い

キャリアプランが転職を含むのに対して、「キャリアパス」は、所属する会社でどのようにキャリアを積み重ねるかということです。キャリアプランと似ていますが、ひとつの会社での考え方、という点が異なります。

社内の昇進制度や異動などの流れを踏まえて、今後、自身が積んでいけるキャリアについて考えるものになります。

キャリアビジョンを作るメリット

キャリアビジョンを作ることは、仕事の方向性を定めるのに有効です。さらに、ビジョンを作り上げる過程にもメリットがあります。今の仕事を続けてよいのか不安を感じていたり、将来の見通しが立たなかったりする時こそ、キャリアビジョンを整理して仕事への迷いを解決しましょう。
キャリアビジョンを作ることのメリットは以下が挙げられます。

・深い自己分析になる
・将来のキャリア形成がはっきりする
・今やるべきことがはっきりする
・モチベーションを高く保てる

ひとつずつ詳しく解説していきます。

深い自己分析になる

キャリアビジョンを作る過程では、それまでの自分の経験やスキルの振り返りが必要になるので、自動的に深い自己分析をすることができます。また、自身の経験を深堀することで、自分では気づいていなかった強みや、意識していなかった価値観などを自覚するきっかけにもなります。

将来のキャリア形成がはっきりする

将来なりたい姿がはっきりと定まると、実現するための短期的な目標や必要な工程が明確になり、今後の積むべき経験の方向性を定めることができます。
方向性が決まれば、現在の仕事を続けてキャリアを積むのか、転職によってさらなるキャリアアップ目指すのか、自分に必要な行動を知ることができます。

今やるべきことがはっきりする

最終的な目標が決まることで、実現するまでの過程が明確になります。今をスタートラインとして、これから何をするべきかがはっきりするでしょう。
目標に向かってやるべきことに集中すると、具体的な行動として効率よく取り組むことができ、結果として実績にもつながりやすくなります。

モチベーションを高く保てる

自分が目指す理想の姿を目標として設定することで、実現するために必要な行動が明確化すると、目の前の仕事へのモチベーションを高く保ちやすくなります。
目指すべきゴールを見据えてキャリアを選択するため、漠然と仕事をすることで抱える不安や不満が解消され、能動的・積極的に働くことができます。

キャリアビジョンの作り方・考え方

キャリアビジョンは仕事とプライベートの両方を含んだ、いわば「人生の理想像」です。人それぞれ人生の道筋が異なるように、テンプレートに当てはめていくような作り方はできません。キャリアビジョンはこれまでの経験・強み・価値観などを整理し、深く自己分析することで、徐々に明確化していく作業が必要になります。

ここからはキャリアビジョンを作る際のステップを、流れに沿って解説していきますので、参考にしてくださいね。

(1)これまでの経歴を棚卸しする
(2)仕事とプライベートそれぞれの価値観を整理する
(3)やりたいことを書き出す
(4)志望する業界の情報を集めて分析・研究する
(5)理想の姿をキャリアビジョンとしてまとめる
(6)キャリアビジョンをもとにキャリアプランを立てる

さっそくひとつずつ詳しく見ていきましょう。

(1)これまでの経歴を棚卸しする

まずひとつ目は、これまでの経歴を細かく棚卸ししていきましょう。
仕事の経歴はもちろん、学校時代の経験やエピソードも含めて整理していきます。経験の内容や、その過程で得たスキル、在学中に取得した資格なども細かく書き出しましょう。この作業によって、今まで見落としていたようなスキルや経験を把握していきましょう。

また、自分のスキルは「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」の2つに分けて整理していきます。
テクニカルスキルとは、特定の機械の操作や知識などの専門的なスキルを指します。一方、ポータブルスキルは、スケジュール管理やコミュニケーション能力など、仕事上のあらゆる業務で活かすことができる能力です。
とくにポータブルスキルは、専門的な経験がなくても獲得できる場面が多いスキルで、自身のこれまでの経験の中から十分に書き出すことができます。仕事やアルバイト、学生生活で大変だった経験や苦労したことと、それをどう乗り越えたかを考えてみることなど、自分の性格を整理してみるとよいでしょう。

(2)仕事とプライベートそれぞれの価値観を整理する

2つ目は、自分の価値観を改めて言葉にして整理することです。自分にとって大切なことや苦にならないこと、嫌なことをあげていきます。さらに、嫌なことは、どの程度なら妥協ができるのか細かく書き出してみましょう。

価値観の洗い出しに必要な項目には以下のようなものがあげられます。

・得意なこと・好きなこと・楽しいこと
・苦手なこと・嫌いなこと・嫌なこと
・大切にしていること・やりがいを感じること・妥協できないこと

一見、すべて似た組み合わせのように見えますが、ニュアンスを区別して言語化することで、より詳しく価値観を把握することが目的です。このほかにも、自分にとって意味をもつもの何かといった、自分なりの項目を出し、考えてみるのもおすすめです。

(3)やりたいことを書き出す

3つ目は、やりたいこと、なりたい姿を書き出す工程になります。
しかし、やりたいことの羅列で終わったり、あげてみたものの実現味がなかったりという、曖昧なものではいけません。さらに以下のステップに細分化して考えていきましょう。

思いつくまま挙げていく

まずは思いつくまま挙げていきましょう。このとき、「できる」「できない」といった実現性は意識せず、書き出すだけでOKです。

「できる」「できない」とは別で、すでにもっているスキルや知識もここで書き出しておくとこの後の手順がスムーズになりますよ

時系列で並び変える

やりたいことを時系列に並べかえて、直近で実現できそうなことや準備が必要そうなことを整理しましょう。20年後といった長期的な将来がイメージしにくいときは、1年~3年くらいの短期間から考えてみると並び変えやすくなります。
もちろん長期的な理想像から細かいステップに分けていってもよいでしょう。

優先順位を付けて絞りこむ

最後に、これまでの経験やスキルと比べながら、あまりにも難しそうなことはカットしていきましょう。
叶えたいことに優先順位をつけて整理すると、自分の中でとくにゆずれないことが明確になります。

(4)志望する業界の情報を集めて分析・研究する

すでに志望する業界がある場合は、その業界にしぼって情報を集めていきましょう。
もし具体的な志望業界がない場合は(3)でまとめた内容をもとに、やりたいことを実現できそうな業界を探してみましょう。

(5)理想の姿をキャリアビジョンとしてまとめる

(4)でまとめた業界情報をふまえ、(3)での自分の理想像をキャリアビジョンとしてまとめていきます。
業界の知識と実際のギャップを小さくするためには、志望業界で実際に働く従業員の声にも注目してみましょう。生の声や実例など、リアルな情報を多く集め、理想とする自分の姿がイメージしやすくなります。

(6)キャリアビジョンをもとにキャリアプランを立てる

(5)でまとめたキャリアビジョンを実現するために必要な行動を、期間ごとにまとめる工程です。組み立て方は、最終的な理想像と期間から逆算し、無理のないステップを具体的に落とし込んでいきます。

キャリアビジョンのために必要な行動こそがキャリアプランとなりますので、しっかりと掘り下げて考えてみましょう。

メリットを生かす転職活動でのキャリアビジョンの活用法

キャリアビジョンが定まったら、実際の転職活動でも大いに活用して、アピールポイントにしていきましょう。

企業は採用活動にコストをかけていますので、ミスマッチによる入社後の短期退職は避けたいと考えています。求職者がどれだけの意欲をもってくれているか、働くイメージをもてているかは企業にとって大きな注目点です。積極的にアピールしていきましょう。

キャリアビジョンの活用法を確認して、しっかりと志望先にアピールできるように準備しましょう。

・キャリアプラン作りのベースにする
・企業選びの基準にする
・志望動機作りのベースにする
・応募先に入社した場合のビジョンでアピールする

ひとつずつ詳しく解説していきます。

キャリアプラン作りのベースにする

繰り返しになりますが、キャリアビジョンは将来の理想の姿です。そこに近づくためのスケジュールであるキャリアプラン作りでは、キャリアビジョンがベースになるといえます。
キャリアプランの立て方は上記の手順のとおりですので、改めて確認してブラッシュアップを繰り返し行いましょう。

企業選びの基準にする

将来の理想像が定まると、そのための企業選びの基準をもつことができます。明確なキャリアビジョンがあれば、理想に近づいたりキャリアプランを実現させたりするためにはどのような会社に入るべきかがおのずと決まっていくのです。
深い自己分析によって、目標のために譲れない条件や、ある程度なら譲歩できる条件などの把握ができるため、効率的に企業を選定して転職活動を 進められます。

志望動機作りのベースにする

キャリアビジョンは企業に応募するときの志望動機のベースにもなります。
キャリアビジョンには最終的な目標と、そのために必要なキャリアステップが落とし込めているため、説得力のある志望動機を伝えることができるのです。
自分がどのようなキャリアビジョンをもっていて、志望企業ならなぜそれが実現できると考えているのかを明確に説明すれば、唯一無二の志望動機になります。

応募先に入社した場合のビジョンでアピールする

応募先に入社できたら、どのようなキャリアプランにもとづいて、どのようなキャリアビジョンを実現させたいのかを明確に説明できれば、熱意や入社意欲の強いアピールになります。
企業は長く定着して働き、企業に貢献してくれる人材を求めています。企業にとって、採用した後に会社で働く姿をイメージできるかどうかは、大きな判断ポイントになるでしょう。

キャリアビジョンは就活時や入社後社内でも役に立つ

キャリアビジョンは、働き方も含めた「人生の理想像」なので、仕事に関わる限り、どのタイミングでも役立てることができます。明確な目標とそのために必要な行動が把握できていれば、転職活動だけでなく、新卒の就職活動時の企業選びにも役立てることができます。
実際に入社してからも、社内のキャリアパスを考える基礎ができているため、積極的に業務に関わり、成長を重ねていくことができるでしょう。

また、どれだけ深い自己分析の結果であっても、長く仕事に従事するうちに、さまざまな場面で価値観が変化する場合も十分考えられます。大切なのは、一度練り上げたキャリアビジョンでも定期的に見直して、そのときの自分に合った形にアップデートしていくことです。

ベースのビジョンを転職活動用に調整するときの方法

転職活動の場面において、いかに将来の目標と行動が明確化されているかを説明できるかがアピールの大きな差になることは既述のとおりです。
しかし、ベースとなるキャリアビジョンには具体的な企業は反映させていません。転職活動に活用するために調整するには、企業ごとのカラーを反映させて、より具体的な内容にまとめあげる必要があります。その企業でなくてはならない理由につながるように方向性をもたせることで、採用担当者へのアピール力を高めることができます。

キャリアビジョンを転職活動用に調整するには、以下のポイントを押さえておきましょう。

(1)応募先企業の情報を集める
(2)応募先で自分のビジョンをどう実現できるか考える
(3)企業の方向性と自分の方向性が重なるようまとめる

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

(1)応募先企業の情報を集める

志望する企業に沿った内容にキャリアビジョンをまとめるためには、まずその企業情報を集めることから始めます。情報収集では、とくに自分の思うキャリアビジョンにマッチする情報をピックアップしてチェックしましょう。
企業情報を収集していて、自分のキャリアビジョンに合わない部分が多々ある場合、そこの会社は避けた方がよいかもしれません。このように、キャリアビジョンは企業選択の明確な判断基準にもなります。
あらためてキャリアビジョンと企業の特色を照らし合わせて、応募先を選定しましょう。

(2)応募先で自分のビジョンをどう実現できるか考える

次に、集めた企業情報をもとに、自分のキャリアビジョンと比べてみます。
応募先の企業に入社することで、どのようにビジョンを実現できるかを考えていきましょう。

(3)企業の方向性と自分の方向性が重なるようまとめる

最後は、企業の方向性と自分の方向性をマッチさせていく工程です。
自分の成しとげたいことが、その企業でこそ可能だと裏付けるポイントを探して、キャリアビジョンと企業のつながりをより強調します。つなげられるポイントを見つけたら、それらをまとめて、転職活動用のキャリアビジョンとしましょう。

業種・職種別|キャリアビジョンの書き方と例文

ここからは業界・職業別にキャリアビジョンをまとめるための書き方を紹介していきます。このとき、伝わりやすい文章の形は「PREP法」で組み立てるのがおすすめです。「PREP法」とは最初に結論から簡潔に述べ、その後に理由・具体的な例・最後にもう一度結論でまとめる方法です。具体的には以下のような順序となります。
(1)結論…私はこう思う
(2)理由…なぜなら○○だから
(3)具体的な例やエピソード…例えば○○ということがあったから
(4)結論…だから私はこう思う

キャリアビジョンの書き方は、業種別に具体例と合わせて解説していきます。自分が希望する業界・業種を参考に文章にまとめてみてください。

・営業職の場合
・エンジニアの場合
・販売職の場合
・経理職の場合
・企画の場合
・技術職の場合
・クリエイティブ系の場合
・キャリアチェンジのための転職の場合

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

営業職の場合

私は常に業界や商品・サービスの知識を深め、10年後には営業成績No.1のスペシャリストを目指します。
前職の保険の代理店業務では、顧客一人ひとりが備えたい未来に合致する保険を提案するために、時代の変化や商品の特徴を深く理解する必要がありました。お客様にとっての安心を叶えるにはどんな商品があるのか、商品についてよりご理解いただくためにはどんな資料が必要なのかを常に考え、心から喜んでいただけたときには充実感を得られました。
前年は、営業成績で社内記録を更新することができ、お客様にとって最適な提案をし続けることが、自然と結果をもたらしてくれると強く実感する経験となりました。

なお、御社のサービスは私の両親が実際に利用しており、離れて暮らす家族にも安心を届けられる、御社の素晴らしさを肌で感じております。

御社においても多くの方々にサービスの魅力をお伝えし、喜んでいただいて、結果を出す営業のスペシャリストを目指してまいります。

エンジニアの場合

私は、社内交通費申請のシステム構築の経験から、UIまで手がけるエンジニアを目指しています。
これまでは、JAVAを中心にサーバーサイドエンジニアとしての業務に約8年従事してきました。前職では、社内システム構築のプロジェクトを任され、インターフェースを考えることの難しさと奥深さを知ることとなりました。また、直感で操作を理解できるかどうかはサービスの普及率に直結していると感じております。UIとプログラムの両面からシステムを構築するエンジニアの存在感は、今後ますます大きくなるのではないでしょうか。
自身も御社のサービスを実際に利用しており、ユーザー目線の導線づくりや、徹底された視覚誘導を、上記のプロジェクトでも参考に学ばせていただいてきました。御社で高い水準のUIを学び、これまでの経験と技術をさらに向上させて、UIからプログラムまで手がけるエンジニアとして成長したいと考えています。

販売職の場合

私は、お客様のニーズにさらに付加価値を提供できる店舗づくりを考え、5年後にはマネージャーを目指します。
私自身、学生時代からファッションが好きで、とくに御社のアパレルブランドショップ○○に通っておりました。お店に通う回を重ねるうちに、商品を選ぶ楽しみだけでなく、店舗の雰囲気やコンセプトを感じられる空間にいることの非日常感も楽しむようになりました。それからは、さまざまなブランドを自分なりに研究し、コンセプトとそれを表現する方法について記録にまとめるようになりました。
好きな服を着て過ごしたり出かけたりする喜びだけでなく、洋服を買いに店舗に足を運ぶこと自体が楽しくなる体験を、もっと多くのお客様に伝えたいと考えています。
御社のブランドが掲げる世界観を最大限に伝える店舗造りを考え、今度は私がお客様へ提供していけるマネージャーになりたいと考えています。

経理職の場合

私は周囲のよいモデルになれるような、着実な仕事を目指して業務に取り組んでいきたいと考えています。
自分のスキルである表計算を活かしながら、周囲の方へもよい影響を与え、チーム全体で仕事をする人材でありたいと考えているためです。そのために、まずは1年以内に簿記2級の合格を目指し、資格勉強に励んでいるところです。業務に活かせる資格の勉強を通じて、計画的で効率的に目標に向かって進むことの大切さを実感しております。
今後も、周囲から目標とされるような仕事をしていきたいと考えています。長期的には、10年後を目標に、自分が主体となってチームの生産性を向上していけるようなリーダーを目指していきます。

企画の場合

私は御社での商品企画を通じて、生活が便利になる製品開発だけでなく、エンドユーザーであるお客様に喜んでもらえる商品を作っていききたいと考えています。
生活するうえで非常に困る問題ではないけれど「もっとこうだったらいいのに」と感じるポイントは、ささやかな日常全般にちりばめられていると思います。
私がひとり暮らしを始めた際部屋はとても狭かったのですが、かえって限られた空間に収納するための工夫を凝らすことに楽しさを感じ、よく100円均一のグッズを使ったアイデアを考えていました。収納を友人に褒められ、実際に友人の部屋のリメイクを手伝ったこともありした。自分にはないアイデアだと喜んでもらえたときは、とても嬉しかったことを覚えています。
御社の発表する製品は、どれもシンプルなデザインに便利なアイデアが反映され、どのような家庭・空間でも取り入れやすい点がとても魅力的だと感じています。自分の得意なアイデアや工夫を活かし、多くの方の小さな不満を解消できる商品企画を目指し成長していきたいです。

技術職の場合

私は、御社の時代の変化に即した建築を常に設計する、「人の生活に寄り添った建物」へのこだわりに共感しました。
生活様式やトレンドは、短いスパンで大きな変化を繰り返しており、今後もさまざまなニーズに対応する視点が重要になってくると考えています。
専門的に学んできた建築設計の技術を、一人ひとりの希望を汲み取る、ひとつだけの建築に還元して喜んでいただくことは、自分にとってもとても幸せです。
まずは建築の基礎を現場で学び、チーム一丸となってものづくりをする人材に成長していきたいと考えています。10年後には現場をまとめるリーダーとして活躍できるよう、スキルと経験を積みたいです。

クリエイティブ系の場合

私は御社のWEBデザイン事業に携わり、企業のニーズを期待以上の形にできるWEBデザイナーになりたいと考えています。
前職ではECサイトの構築を任されておりました。得意なデザイン知識を活かしつつ、マークアップはいちから勉強をして作り上げて参りました。その経験の中で、おしゃれで見栄えの良いだけのデザインではユーザーの目は引けるものの利用率は上がらないことを知りました。また、購買意欲につなげるための導線作りを工夫する過程で、ものづくりの楽しさも実感しました。
まずは、経験を積み重ねて技術の向上を目指し、5年後を目標に、自身がディレクションしたWEBサイトの作成が行えるようになりたいと考えております。

キャリアチェンジのための転職の場合

キャリアチェンジ前:ITエンジニア
キャリアチェンジ後:営業職

私は、前職までのエンジニア経験で培った業種の知識と、人との関係を円滑にするコミュニケーション能力を活かし、IT営業として進んでいくことを希望しています。
キャリアチェンジを考えたきっかけは、実際に働く中で営業とエンジニアとの間で、業務のスケジュール感や要件のとりまとめに温度差を感じることが多々あったことです。そこで、現場を理解している人間が、営業として顧客と直接相談の場に立ちあうことができれば、部署間の壁を取りはらい、クライアントへスムーズな提案が可能になるのではないかと考えました。
学生時代から人と話すことが好きで、エンジニア時代は積極的に業務改善の提案を行いました。たとえば、3週間のテスト工程を2週間に短縮した実績はとても評価していただきました。
営業へキャリアチェンジをしても、コミュニケーション力を活かし、クライアントの要望を汲み取り、具体的かつ効率的で無理のない提案ができる営業を目指していきます。

企業がキャリアビジョンについて質問する理由

キャリアビジョンは面接の質問で頻出するポイントのひとつです。企業が納得する形でアピールをするためには、「質問の意図」を考慮して文章を組み立てることが望ましいです。企業側に、より大きなアピールポイントとして有効に伝えることができるでしょう。

企業がキャリアビジョンについて質問する理由には、以下のようなものがあります。

・自己理解ができているか確認するため
・自社で活躍できる人材か確認するため
・自社で続ける意思があるか確認するため
・適切な配属先を考えるため

ひとつずつ解説していきますので、面接対策のヒントに役立ててください。

自己理解ができているか確認するため

キャリアプランをしっかりともっているということは、それだけ深く自己分析をしたことを意味しています。そして、しっかりと自己分析をしたのであれば、同時に自己理解ができているはずです。少なくとも企業側はそう捉えます。
採用側は、自己理解をしたうえで自社に応募してきたのなら、自社との相性もよい可能性が高いと評価するでしょう。ミスマッチによる退社リスクの低さをアピールすることができます。

自社で活躍できる人材か確認するため

キャリアビジョンをもっているということは、自分の経験やスキルなどをきちんと棚卸した状態です。経験やスキルを会社の業務とかけ合わせて話すことができれば、入社後に活躍できそうな人材であることを強調することにつながります。
キャリアプランへの質問には、「自社が必要としているスキルや経験があるか」、「自社から見ても相性がいいかどうかを知る」という目的も含まれているのです。

自社で続ける意思があるか確認するため

企業がキャリアビジョンを尋ねる際、自分の将来像をどう見据えているかを聞くことで、長く自社で働く気もちがあるかどうかを確認していることも多いです。
汎用性の高い理由を答えるのではなく、その企業だから働いていきたいという部分を強調することで、熱意と長い目で見た展望を、採用担当者にアピールすることができます。

適切な配属先を考えるため

会社やキャリアステップによっては若干異なりますが、あらかじめ目標と過程を見据えている人材は、会社側も配属先を検討しやすくなります。本人が希望するキャリアが明確ならば、配属先を検討しやすく、配属後に不満を抱えられてしまうリスクも少なくできるからです。

面接などでキャリアビジョンを伝えるときの注意点

キャリアビジョンを明確に伝えることができれば、志望動機や今後のキャリアプランも説得力と一貫性をもって伝えることができるでしょう。
場合によっては「あなたのキャリアビジョンはどのようなものですか」と直接的に尋ねられるのではなく、「〇年後には、どうなっていたいですか?」といった聞き方で質問されることも珍しくありません。質問の仕方が予想していた切り口でない場合も、落ち着いて話すことを心がけましょう。

ここからは、面接などでキャリアビジョンを伝えるときの注意点について、3つのポイントに沿って紹介します。

・プライベートすぎる内容は避ける
・志望企業で働く前提の内容にする
・長期的なビジョンで続けたい意欲をアピールする

せっかく組み立てたキャリアビジョンを、効果的に活用できるように確認しておいてください。
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

プライベートすぎる内容は避ける

キャリアビジョンにはプライベートも含まれますが、面接で話すときは仕事にまったく関係ない話題は避けるように注意しましょう。採用面接では自社に貢献できるかどうか、採用することのメリットがあるかどうかが重要であり、プライベートの話は人柄を見る以外で選考にあまり関係ないためです。
ただし、「ワークライフバランスを大切にしたい」といった、仕事に関わる内容を説明するといった場面では、必要に応じてプライベートについても補足するとよいでしょう。

志望企業で働く前提の内容にする

面接では、あくまで志望企業で働けることが前提で話をしましょう。キャリアビジョンの中から、志望企業の中でどのようなキャリアを積みたいか、どうなっていきたいのかに絞って調整してください。
将来的にキャリアアップのために転職したり独立したりする希望があったとしても、退職を連想させる内容は、面接では話さない方が無難です。あえて話しておきたいという場合は、言い回しは慎重に選ぶようにしましょう。

長期的なビジョンで続けたい意欲をアピールする

その会社に在籍しての長期的なビジョンを語れるということは、末永くその企業で働きたいと考えていることを意味します。企業にとって、採用にはコストや労力がかかっているほか、転職は人材・ノウハウの流出リスクでもあるため、できることなら社員に長く働き続けてほしいと考えているためです。
長期的なキャリア形成や展望を見据えていることが伝われば、採用側も安心できる材料になり、採用の確度を高めることができるでしょう。

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キャリアビジョンは仕事とプライベートを合わせた理想の姿だとお伝えしてきました。キャリアビジョンを明確にもっている人材は、採用する企業にとってのメリットを強くアピールする材料になります。キャリアビジョンの実現と企業で働くことの親和性を強調して話を進めて、採用に近づけるよう役立ててくださいね。

しかし、キャリアビジョンは人それぞれにまったく異なるものですので、テンプレートに当てはめて作れるようなものではありません。「自分のなりたい姿が絞り込めなくて具体的に書けない…」「キャリアビジョンを転職活動用に調整するのが難しい」このように感じている場合は、第三者からのサポートを受けてみるのもおすすめです!

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・客観的な視点からキャリアビジョン作りをサポートしてくれる
・経験豊富なアドバイザーからキャリアビジョンの添削を受けられる
・応募先企業との面倒な手続きを行ってくれる
・必要な分だけサポートの利用でもOK!

もちろんキャリアビジョンを固めるためのサポートだけでなく、どんな仕事が向いているか、将来の理想に対してどうアプローチしていくかなど、トータルにアドバイスをしてもらえます。
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