転職の「軸」の作り方とは? 見つからないときの対処法や回答例を説明

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転職の「軸」の作り方とは? 見つからないときの対処法や回答例を説明

転職活動では、仕事の内容や条件など、自分が仕事で重視する軸を作ることが大切です。転職の軸は、応募先を選ぶ基準や入社後に後悔しない転職活動のために必要となるものです。

この記事では、転職の軸について解説します。軸の作り方を知りたい方はぜひ参考にしてください。

●転職の軸は、転職活動をする際に就職先企業に対する「譲れない」条件のこと。
●転職の軸を決めておくと、企業選びがスムーズになったりミスマッチを防げたりするほか、選考対策にもなるなどメリットが豊富。
●軸が見つからない場合は、視点を変えて考えたりプロに相談したりするのがおすすめ。

この後、上記に要約した内容について、詳しく解説していきます。

順を追って読んだ方が理解しやすい流れになっていますが、気になるところだけを拾い読みしても参考になる内容になっています。

転職の「軸」とは?

転職の軸の意味や、新卒時の就活軸との違い、軸が果たす役割について紹介します。記事を参考に、軸についての理解を深めてください。

・転職の軸の意味とは
・就活の軸との違い
・転職の軸が重要な理由
・自分に合った企業を選びやすくなる
・選考対策をしやすくなる
・ミスマッチを防ぎやすくなる

上記について、一つずつ見ていきます。

転職の軸の意味とは

「転職の軸」とは、転職活動において企業選びの基準となる「譲れない」条件を指します。

自分が大切にする仕事の条件や現在の職場での改善点を踏まえ、転職先で実現したいことを具体的に整理して軸を作ります。

軸は、主に仕事の内容、働き方、待遇、職場環境、譲れない条件で構成されます。

軸を作ることは、ぶれない転職先選びや、納得のいく転職活動の第一歩です。

就活の軸との違い

転職活動の軸は、新卒の就職活動の軸とは異なるものになります。

新卒時は社会人経験がないため、仕事の内容をはじめとした具体的な軸は作りにくく、大まかで漠然とした軸になりがちです。例えば、関心のある業界や職種、年収の額といった内容に留まります。

一方で転職時の軸は、これまでの社会人経験を考慮して、仕事の内容、待遇、環境や働き方などについて、条件を具体的に作っていくことが重要です。

転職の軸が重要な理由

転職の軸が重要な理由は、軸を作ることが自分にとって理想の職場や働き方を定義することだからです。

軸があることで、次のような転職活動の求人選びや選考対策に効果があることも、軸が重要となる理由です

・自分に合った企業を選びやすくなる
・選考対策をしやすくなる
・ミスマッチを防ぎやすくなる

それぞれについて、見ていきます。

自分に合った企業を選びやすくなる

「転職の軸」を明確に持つことで、自分に合った企業を選ぶ視点が明確になって、求人選びがスムーズになります。

この軸に沿って求人を選定することで、軸から外れた企業への応募や入社のリスクが減り、転職後に社風や業務内容、勤務環境とのミスマッチが起こりにくくなります。

「転職の軸」は、自分に合った選択をするための指針となり、転職活動が進めやすくなります。

自分が譲れない条件を設定するので、応募する企業や求人選びがスムーズになります。転職サイトでの検索もスピーディーになりますし、転職エージェントから提案される求人のミスマッチも少なくなります。

選考対策をしやすくなる

「転職の軸」を持つことで、採用選考がぐっと進めやすくなります。

書類作成や面接準備がしやすくなり、自分の強みや希望をしっかりと伝えられるようになるからです。

面接では、明確な軸があると、面接でも自信を持って受け答えができます。

また、軸を定めることで、企業が転職希望者に何を求めているのかを把握しやすくなります。その結果、自分はどのように貢献できるかを具体的に伝えることができます。

ミスマッチを防ぎやすくなる

転職後の仕事や待遇、環境など、転職活動で目指す自分の軸があることで、納得感のある職場を選ぶことができます。

転職軸が決まっていないと、転職先が決まってもミスマッチが生じやすく、結果的に早期離職の可能性が高くなります。

そういったミスマッチを防ぐためには、自分の希望や適性をしっかり整理し、転職軸を持つことが重要です。

転職軸は、自分に合った企業を見つけやすく、長期的に満足できるキャリアを築く手助けになります。

転職軸を作る方法

転職の軸をどのように作るかを紹介します。
軸を作る方法について順を追ってまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

・転職理由を整理する
・自己分析を行う
・希望条件を洗い出す
・企業研究を行う
・希望条件に優先順位を付ける

上記について、一つずつ見ていきます。

転職理由を整理する

転職の理由を整理し明確化することが大切です。まず、なぜ今の職場を辞めるのか、そして新しい職場で何を実現したいのかを書き出してみましょう。

紙やスマホのメモに書き出すことで、自分の思考が整理され、転職先を選ぶ際の指針が明確になります。

転職の理由を考えることで、仕事の内容、待遇、働き方について、現在の職場に対してミスマッチがどこにあるかが見えてきます。

このミスマッチを自身で把握しておくことが、次の職場探しの方向性を考える際の視点の一つにもなります。

自己分析を行う

自己分析やキャリアの棚卸しは、転職や就職活動に欠かせないプロセスです。
まず、前職での経験を洗い出し、それをもとに転職の軸を考える材料として活用しましょう。
自分がどの職種や業界で、どのような仕事に携わってきたのか、キャリアを振り返りながら書き出すことで、実績や強みが整理されます。

次に目指す業界や職種を考える前に、自己分析をしっかり行っておくことが必要です。

希望条件を洗い出す

転職の軸となる、希望する条件を書き出しましょう。
仕事の内容、待遇、環境、働き方など、項目ごとに自分が求める条件を具体的にリストアップします。それぞれの要素で何を重視するかを明確にします。

項目ごとの条件の例として、仕事の内容やキャリアの面では、自身の強みを生かせる職種や業界があるか、研修制度などのキャリアアップ支援があるかなどを考えてみます。

勤務地や労働時間、リモートワークの可否といった環境や働き方の条件、年収や福利厚生などの待遇についての希望も書き出しておきます。

企業研究を行う

企業研究は、自分に合った転職先を見つけるために自己分析と同じくらい重要なプロセスです。
まず、企業のWebサイトで企業理念や業務内容、サービス、社風を調べましょう。また、業界紙を読んで、業界全体の動向や応募企業の位置づけを把握することも効果的です。

さらに、社内の雰囲気を知りたい場合は、転職サイトで口コミや評価を確認することや、転職イベントに参加して、出展している企業の情報を得るのもおすすめです。

希望条件に優先順位を付ける

希望の条件やビジョンをすべてリストアップしたら、重視したいものから優先順位を付けましょう。

それぞれの重要度を考慮し、仕事選びで必須となる条件と、満たしているとうれしい条件に分けることが大切です。

年収や通勤時間などの条件も、幅を持たせておくと、求人の選択肢が広がります。

優先順位を付けることで、転職活動の際に自分にとって最も譲れないポイントがどこなのかが見えてきます。

このように軸を作っておくことで、転職活動で納得のいく決断ができるようになります。

転職軸の例

転職軸を作成する際の、具体的な例を紹介するので参考にしてください。
仕事選びに大切な軸を項目別にまとめています。

・仕事に関する軸
・働き方に関する軸
・条件に関する軸
・収入に関する軸
・企業理念に関する軸

上記について、それぞれ見ていきます。

仕事に関する軸

仕事の内容についての軸を、具体的な例を交えて紹介します。

・自己分析して把握した強みやスキルが生かせる
・語学力や資格などを生かせる
・事務系、営業系、サービス系、クリエイティブ系など得意な領域は何か
・仕事の実務を重ねながら、資格を取得したい
など

これまで身に付けたスキルや自分の強みと、今後の仕事で伸ばしていきたいスキルの領域やキャリアの方向性を考えながら書くようにします。

書き出した軸の中で、自身にとって最も大切で譲れないものはどれかを考えておきましょう。
転職後の仕事で実現したいことや、転職の目的意識が明確になって、面接のときの受け答えに役立ちます。

働き方に関する軸

働き方についての軸は、仕事とプライベートのバランスを考えながら具体的な条件を書き出しましょう。

育児や介護など家族のケアが必要な方は、事前に書いて整理しておきます。
また、自分のパフォーマンスが出しやすい働き方をイメージして書いてみましょう。

・勤務時間
・残業の有無、平均残業時間数
・フレックス勤務が可能
・リモートワークが可能
・通勤時間
・副業可能
・自家用車で通勤可能
など

書き出した後で優先順位を付けておくと、求人の選択肢が広がります。

条件に関する軸

条件についても、求人票を見ながら確認できるよう具体的に書き出しておきます。

・何曜日が休日か、土日祝日か平日か
・完全週休2日制
・有給休暇の日数、初年度の日数
・勤務時間、休憩時間
・育児休暇、介護休暇制度
など

働き方の軸にも関する内容なので、書き出した後に並べて見直すことをおすすめします。

収入に関する軸

収入は、生活をするためにも仕事へのモチベーションを維持するためにも重要な軸になります。

年収支給額の希望を税込みで設定します。また、住居費をはじめとした生活費に必要な手取りの月額の支給額も書き出しておきます。

・年収の希望額
・年俸制か、月収+賞与での支給か
・月額の支給額
・昇給や昇進、報酬(インセンティブ)
・通勤手当
・家族手当
・退職金制度
・年金制度、確定拠出年金
など

最近は将来に向けた財形制度や退職金制度も、企業によってさまざまです。将来に向けた資金形成の支援制度があるかどうかもチェックできるようにします。

企業理念に関する軸

企業理念や文化についての軸も作っておくことをおすすめします。
社員として、価値観に共感できない企業で働くと、さまざまなミスマッチが起きていきます。

・企業として社会に果たす役割(ミッション)
・長期的に目指す目標や未来(ビジョン)
・企業が大切にする価値や信念(バリュー)
・事業の内容や経営戦略

企業理念の役割は、社外への発信、意思決定の基準、社内の共通指針となることです。

どのような理念を持つ企業で働きたいかという視点で考えてみましょう。また、関心のある企業のコーポレートサイトで企業理念のページなどを見て、参考にするのも効果的です。

転職の軸を聞かれたときの回答例

企業での採用面接や、転職エージェントとの面談の際に、転職の軸を聞かれたときの回答例を紹介します。

軸の背景にある転職理由には前向きなものと、現在の職場への不満などネガティブなものがあります。ネガティブな理由は、前向きな軸に転換して回答できるようにしておくと、面接時の回答がスムーズになります。

回答例を参考に、転職の軸を自分の言葉で言語化するときの参考にしてください。

・【回答例】1. ワークライフバランス
・【回答例】2. 職場環境
・【回答例】3. キャリアアップ
・【回答例】4. やりがい
・【回答例】5. 未経験分野への挑戦

上記について、一つずつ見ていきます。

面接での回答を想定して、「御社」という表現を使っています。これらの軸を参考に応募書類を作成する際、書面では「貴社」と記載するようにしましょう。

【回答例】1. ワークライフバランス

御社への転職を志望する理由の一つには、ワークライフバランスを取りながらも、スキルを身に付けて、業務で成果を上げたいという点があります。

御社では育児や介護と仕事を両立しやすい勤務形態など、制度が整っているので、安心して仕事に取り組めると感じております。

これまでよりも、時間を効率的に使って、新たな知識やスキルの習得に努めて、御社のビジネスに貢献していきたいと考えています。

【回答例】2. 職場環境

仕事をする上で御社の職場環境が自分にとって魅力的である点も、今回志望させていただいた理由の一つです。

具体的には、出社とリモートワークを組み合わせた勤務が可能ですし、出社時にはオフィスのIT機器やスペースが仕事に集中しやすいようにとても配慮されている点などです。

また、スキルアップのための勉強会や資格取得のための各種支援にも関心を持っております。
御社の整った職場環境で、成果を上げていきたいと考えています。

【回答例】3. キャリアアップ

転職を機に、将来のキャリアの目標を実現するために成長したいと考えています。

これまでは営業事務の仕事をしてまいりましたが、今後は事務やIT関連のスキルを幅広く身に付けて、将来はバックオフィス業務のエキスパートを目指しています。

御社は少数精鋭の組織で、バックオフィスのさまざまな業務に関われると伺いました。現在は簿記など会計関連の資格取得を進めていますので、未経験ですが経理業務に携わりたいと思っております。

実務と勉強の両面でスキルアップして、御社に貢献していきたいと考えています。

【回答例】4. やりがい

今回、志望した理由は、御社が展開している食品の商品開発や供給、その領域での業務にやりがいを感じたからです。

これまでは、異なる業種で営業を担当しておりましたが、食に関わる業界で仕事をしたいと考えて応募しました。

普段から食や食生活に関心があり、学生時代は栄養学を学びました。

新卒の就職では、別の業界に就職しましたが、やはり食に関わる仕事をしていきたいと思っております。

【回答例】5. 未経験分野への挑戦

未経験者も歓迎ということを御社の求人で拝見して、今回応募させていただきました。
製造業の現場で技術を学びながら、仕事を通じて技術者として成長していきたいと考えています。
またITを活用した技術革新に取り組んでおられる点にも関心を持っています。

転職を検討したきっかけは、仕事を通して技術を身に付けて成長したいと考えたことです。

コツコツとした地道な作業が苦にならない性格で、新しい技術を学ぶことに関心があります。

これまでは、業務でITを活用することはなかったのですが、今後はどのような業界でもIT知識が不可欠と考えて、基本情報技術者の資格を取得しました。

転職の軸の活用方法

転職の軸は、転職活動の次のような場面で活用することができます。
場面別にまとめていますので、活用方法としてぜひ参考にしてください。

・【応募時】応募企業を選ぶ基準にする
・【選考時】一貫性のあるアピールを行う
・【内定後】入社の判断軸にする

上記について、一つずつ見ていきます。

転職の軸となる条件について、優先順位を付けることが大切と前述しています。この後の記事では、条件の中でも必ず満たすべき条件をMust条件として記載しています。

【応募時】応募企業を選ぶ基準にする

転職の軸は、応募企業選びの基準となります。

まず、自分のMust条件を明確にし、それを満たしそうな企業に積極的に応募しましょう。ただし、応募の時点ですべての条件を満たすことにこだわると、選択肢が限られてしまうため、優先順位を付けて柔軟に判断することが大切です。「面接で確認し、条件を満たしていれば入社を考える」程度のスタンスでも十分です。

このように、軸を活用しつつ、選択肢を広げることで、より多くのチャンスをつかむことが可能です。

【選考時】一貫性のあるアピールを行う

「転職の軸は?」と聞かれたときは、まず仕事内容に関する条件から話すと、会話がスムーズに進みます。

軸に基づいて話すことで、あなたが仕事で大切にしていることや、働く環境に求めることをしっかり伝えることができます。

企業側もあなたの志望理由や仕事についての考え方を理解しやすくなるでしょう。

そのためにも、転職の軸が整理できたら、内容に一貫性があるかどうか見直してみます。転職エージェントのキャリアアドバイザーにアドバイスをもらうこともおすすめです。

自分の軸を明確にし、それをもとに話すことで一貫性のあるアピールを行うことができます。

【内定後】入社の判断軸にする

転職の「軸」と照らし合わせることが最も大切なのは、転職先を決めるときです。

内定をもらった会社が、自分のMust条件を満たしていない場合、その内定を承諾するのは避けるべきです。
条件に妥協してしまうと、入社後にミスマッチが生じ、早期退職やストレスにつながる可能性があります。

仕事の内容や待遇をはじめとして、企業理念や職場の雰囲気などについても、自分の軸と合っているか慎重に考えましょう。

転職は、あなたのキャリアと生活に大きな影響を与える決断です。だからこそ、自分の軸を守り、長期的に満足できる選択をすることが重要です。

マイナス評価になりやすい転職の軸

転職の軸によっては、採用選考の際にマイナス評価になりやすい軸があります。
このような軸にならないようにするための参考にしてください。

・年収アップだけを目的にしている
・好きか嫌いかだけを判断軸にしている
・福利厚生だけを重要視している

上記について、一つずつ見ていきます。

年収アップだけを目的にしている

年収アップだけが転職の軸だと伝わってしまうと、採用選考をする担当者に仕事や会社への関心が低いと見られてしまいます。

年収アップは大切な軸ですが、選考の段階で誤解されないよう、次のように言い換えて伝えるようにしましょう。

「実績がきちんと評価される職場でモチベーションを高く維持して成長したい」「会社に貢献しながら、年収も上げていきたい」というように、仕事の実績やスキルの成長とともに年収アップを目指していることを伝えます。

このように言い換えることで、採用側に対して前向きな印象を与えることができます。

好きか嫌いかだけを判断軸にしている

「好きな仕事ができるか」を転職軸にすると、「好きな仕事しかやらないのでは」と思われることがあります。

この印象を避けるために、「このような業務やプロジェクトで、このような役割を果たしたい」と言い換えることが重要です。

例えば営業職なら「新規顧客の開拓に挑戦し、チームで成果を上げたい」、事務職なら「データ管理を効率化し、社内のサポート業務をスムーズに進めたい」というように、業務の中での役割と目標を明確にして、やりたい仕事を伝えるようにします。

福利厚生だけを重要視している

福利厚生だけを重視した転職軸だと、条件だけで会社を選んでいると思われ、マイナス評価になることがあります。

福利厚生が充実していると、安心して働くことができるという視点で、次のように言い換えるとよいでしょう。

例えば「社員が安心して働ける環境が整っている会社で、長期的にキャリアを築きたい」「充実した福利厚生のもとで、仕事に集中し、成果を出したい」と伝えることで、企業への関心と仕事への意欲をアピールできます。

転職の軸が見つからないときの対処法

転職の軸、譲れない条件を考えてみても、なかなか何が重要な軸なのか思い浮かばないという声もよく聞きます。

そのように転職の軸が見つからないときの対処法を紹介します。

・転職エージェントに相談する
・自分の強みから考える
・今抱えている不満から考える
・Will Can Mustから考える

上記について、一つずつ見ていきます。

転職エージェントに相談する

転職のプロは、転職の軸探しや自己分析、スキルの棚卸しといった基本的な準備から、具体的な求人の紹介まで、幅広くサポートしてくれます。

例えば、これまでの経験や実績を整理し、自分にどんな強みがあるかを明確にする手助けをしてくれます。

エージェントに相談すると、自分では気づけない自身の強みや適性を引き出してくれますので、軸を作ることに迷った方は相談することをおすすめします。

その強みを生かせる企業を一緒に探し、面接対策や応募書類のブラッシュアップも行ってくれます。

転職活動が進むと、内定後の条件交渉も代行してくれるのもメリットです。

初めての転職や、条件にこだわりたい方にとって、プロの支援は心強い味方となります。

自分の強みから考える

自分の強みを深掘りすることから、転職の軸を考えてみます。

自分の強みを見つけるには、まずこれまでの経験を振り返ってみましょう。例えば、「チームで目標を達成した経験」や「新しいシステムを導入したときに工夫したこと」など、自分が頑張ったエピソードを思い出してみてください。そうすることで、仕事に生かせるスキルが見えてきますし、選考時に効果的にアピールできます。

転職軸の例としては、「営業で培ったコミュニケーション力を生かして、顧客対応に力を入れたい」「事務作業の効率化に取り組んで、職場全体のサポートをしたい」などがあります。こうした具体的な軸を持つことで、自分に合った企業が見つかりやすくなります。

今抱えている不満から考える

転職の軸を決める際には、まず今抱えている問題を明確にすることが重要です。

その問題を解消するために必要な環境や条件を軸にすると、転職の方向性が明確になります。
例えば、「残業が多すぎてプライベートの時間が確保できない」という問題を解消したいなら、「ワークライフバランスを大切にできる環境で働きたい」といったポジティブな表現に転換するのがポイントです。

このように、解消したい問題を軸にしつつ、プラスやポジティブな表現を使うことで、自分にとってプラスになる環境への転職がかなえやすくなります。

Will Can Mustから考える

転職活動を成功させるためには、自分の「Will(やりたいこと)」、「Can(できること)」、「Must(やるべきこと)」を分けて考えるフレームワークを活用することが効果的です。
この3つの要素を整理することで、転職の軸となる仕事の方向性を明確にできます。例えば、あなたの「Will」が「人をサポートする仕事をしたい」で、「Can」が「データ管理や事務作業が得意」で、「Must」が「安定した収入が必要である」とします。この3つに共通する仕事を探すことで、適職が見つかりやすくなります。

職種として「総務や経理の事務職」が考えられます。
この職種では、サポート業務を通じてチームを支えることができ、自分の得意なデータ管理スキルを生かせます。また、企業の安定した運営に貢献することで、安心感のある環境で働くことが可能です。

このように、「Will」「Can」「Must」を整理して考えることは、自分の適性や希望に合った仕事を見つける手助けになります。

転職の軸に合った企業を探すポイント

転職の軸を作ったら、それを活用して、自分に合った転職先を探す段階です。
軸に合った企業を効果的に探すポイントをまとめました。

・幅広い求人をチェックする
・退職前に転職活動を行う

幅広い求人をチェックする

転職の軸に合った企業を探すためには、幅広い求人をチェックするようにします。

自分が設定したMUST条件をすべて満たす企業に出合うことは非常にまれです。そのため、MUST条件にこだわりすぎると、応募できる母数が限定されてしまいます。

そこで、条件の優先順位を決め、柔軟に考えることが大切です。まずは、幅広い求人をチェックし、条件に合った企業を探すことで、選択肢を増やしましょう。

こうすることで、自分に合った企業と出合える可能性が高まります。

退職前に転職活動を行う

軸に合った転職先を見つけるためには、やむをえない事情で退職する場合を除き、できるだけ現職を辞めずに転職活動を進めることをおすすめします。
仕事をしていないブランク期間が長くなって転職活動に不利になることや、収入がないことによる不安が生まれるリスクを減らせます。

また、在職中に転職活動を進めることで、妥協して転職先を選んでしまうことも防げます。

現職からの安定した収入があれば、焦らずじっくりと自分に合った企業を探せるので、理想の職場に出合いやすくなります。

転職は大きな決断を必要としますので、余裕を持って進めることが成功の鍵になります。

転職の軸に合った企業に出合いたいならジョバディにお任せ

今回は、転職の軸とは何かということやその作り方などについて紹介しました。

改めて、仕事選びをする上で必要な項目ごとに軸を考えることで、自分の求める仕事や職場の像が明確に見えるようになります。

自己分析やキャリアの棚卸しなど行い、企業研究をするには、転職支援の専門家のサポートを積極的に活用することをおすすめします。

ジョバディはキャリアアドバイザーが在籍しているので、業界情報収集やキャリア診断などのサポートをしてくれます。
サポートも、「ひかえめ」「ほどよく」「せわやき」と自分の温度感に合ったタイプを選べる機能があります。

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