転職エージェントとの面談でする・される質問は? そのほか準備のポイントも解説
キャリアアドバイザーが行うキャリア面談は、転職の結果を大きく左右することにもなる重要な時間です。
しっかりと自分の希望と方向性を掘り下げて話し合えば、満足のできる転職活動を達成することができるでしょう。
しかし、初対面のキャリアアドバイザーとの面談で緊張してしまい、本来伝えなければならないことをうまく伝えきれなかったという方が多いのも事実です。
また、面談内容について「具体的にイメージができていない」という人も多く、漠然と不安を感じながら話し合うといったケースもあります。
事前に面談の質問について知り、面談に向けた「ゴール設定」と「準備」をしておくことで、その後の転職における活動の質を大きく変えることができます。
面談をスムーズに進め大きな成果を出すために必要なことについて、本記事では以下の要点を中心に詳しく解説していきます。
●キャリア面談の目的は、求職者とキャリアアドバイザーで情報を共有すること
●基本的な面談の流れは、自己紹介、職務経歴・強みなどの詳細確認、転職理由の確認、希望条件の確認、求人紹介
●上記の内容は必ず質問されるので答えを考えておく
●質問した方がよいこととしては、自分の経歴ではどんな企業のニーズがありそうか、似た条件の過去の例など
これから転職エージェントを利用する予定の方や、面談を受ける予定の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
キャリア面談の目的
キャリア面談の目的は求職者の希望や経歴、スキルや強みを明確にして、求職者とキャリアアドバイザー双方が情報を共有することです。
自分の強みや希望を伝えるのはもちろん、ほかの求職者に比べて自分はどんな立ち位置にあるのか聞いてみたり、アドバイスをもらったりすることも可能です。
客観的かつ豊富な知識のある第三者からのアドバイスは、自分では気づいていなかったことがアピールポイントであったり、思わぬ職種への適性を見つけたりすることにもつながる大切な視点です。
キャリア面談前の流れ
転職エージェントへの会員登録を行うと、だいたい2〜7日以内に電話もしくはメールで連絡が来ます。
登録の際に職務経歴を記載していなかった場合は、連絡の際に詳細確認が行われることが大半です。
もし同性のキャリアアドバイザーに担当してもらいたいなどの要望がある場合は、この段階で申し出ておくと以降の相談がスムーズになります。
キャリア面談の流れ
ここからは面談がどのように進められるのか、流れについて解説していきます。
キャリア面談の大きな流れは以下の5点を押さえておきましょう。
アドバイザーや提供するサービスによって多少の違いはあるものの、一般的には同様の流れになるでしょう。
・お互いの自己紹介
・職務経歴・実績・実績・自身の強みやアピールポイントの詳細
・転職理由・今後のキャリアビジョンの確認
・年収や福利厚生などに対する希望条件の確認
・具体的な求人の紹介
一つずつ詳しく見ていきましょう。
お互いの自己紹介
面談は、まずはキャリアアドバイザーと求職者がそれぞれ自己紹介をするところからスタートします。
キャリアアドバイザーからの自己紹介は、これまでの転職支援の実績や強みとする業界・職種などを確認しましょう。
自分の希望する職種への転職サポートが得意、または実績の多いエージェントに任せる方が求職者側も安心感を持って依頼することができます。
また自分のことを詳しく把握してもらうことで、アドバイザーは求職者へ適切なアドバイスを行うことができます。
このように、自己紹介はキャリアアドバイザーだけでなく求職者側にとっても重要ですので、しっかりと話し合うことが大切です。
アドバイザーとの面談は決して「面接」の場ではないため、穏やかな雰囲気の中で行われることがほとんどです。
リラックスしてお互いの強みや情報を交換するようにしましょう。
職務経歴・実績・実績・自身の強みやアピールポイントの詳細
キャリアアドバイザーは履歴書や職務経歴書の情報をもとに、これまでの経歴や仕事の内容などを掘り下げ、求職者の経験やキャリアの棚卸しを行います。
前職または現職でどのような仕事を担当したか、どういった成果を上げたか、強みを磨いてきたのかをひも解いてくれますので、経験をしっかりと話せるように準備しておきましょう。
第三者からのアドバイスは、自分だけでは気づくことができなかった強みやアピールポイントが浮かび上がり、客観的に自分のキャリアを整理できるチャンスとなります。
これまでに培ってきた経験やスキルが、自分では想像していなかった業界・職種に生かせることに気づかせてくれることもあるでしょう。
経験を洗い出す際には、数値なども含めできるだけ具体的に話すのがポイントです。
自分では「小さな仕事」の経験と考えていても、エージェントにはその経験がとても大きく映ることもあります。
思いもよらない業界や職種につながることもあるので、詳細に幅広く話を聞いてもらうことが大切です。
転職理由・今後のキャリアビジョンの確認
転職理由やキャリアビジョンを共有することは、アドバイザーが求職者に合った求人を探す上でとても重要な指針となります。
転職を考えるに至ったきっかけなどを踏まえて、転職先を決めるにあたって重視すること、仕事観や価値観などをヒアリングして明確にするサポートをしてくれます。
転職後にどのようなキャリアを積んでいきたいのか、どのようなライフプランをかなえたいのかをキャリアアドバイザーと一緒に明確にしていきましょう。
もし転職したい業界・職種が決まっていない場合でも、キャリアアドバイザーからのアドバイスを受けながら、目指したいキャリアプランを考えることができます。
また、前職の転職理由はネガティブなものであっても正直に話しておきましょう。
「こういう理由で転職を決意した」という理由が分かることによって、エージェント側でも似たような企業を避け、紹介する求人を選別することができるためです。
年収や福利厚生などに対する希望条件の確認
年収や勤務時間・休日・勤務スタイル・福利厚生など、転職先に求める具体的な希望や条件を共有しましょう。
希望する年収や休日日数、福利厚生や勤務スタイルなど、仕事に求める条件は人それぞれ異なります。
まずは率直に希望を伝えることが大切ですが、条件をすべて満たすような企業はまず少ないと考えておきましょう。
ある程度の希望を踏まえた上で、「譲れない条件はこれ、妥協できる条件はこれ」というように優先順位をつけながら話を進めましょう。
具体的な求人の紹介
面談では主に上記のようなステップを経て、アドバイザーが豊富な求人情報の中からあなたに合うと考える求人情報を紹介してくれます。
紹介を受ける際には、「なぜ、自分にその企業を提案するのか」という理由をキャリアアドバイザーに聞いてみるとよいでしょう。
また、転職エージェントは企業の人事担当者と連絡を取り合うこともありますので、求人情報には載っていない情報も保有しているケースがあります。
そうした情報も開示してもらうことで納得して応募することができ、入社後のミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
紹介される求人数はエージェントや希望する職種によって異なりますが、初回の面談では約10社前後の求人を紹介されることが多くあります。
紹介される求人が多すぎる、または少ないといった要望がある場合は、エージェントにその旨を隠さず伝えるようにしましょう。
紹介された求人は必ずしも応募する必要はありませんので、自分にとってよい求人情報を精査することができます。
もしも希望する職種以外の求人を紹介された場合は、興味がないからと突っぱねてしまう前に、どうしてこの業種が合うと思ったのかを聞いてみると思わぬ選択肢に気が付けるチャンスかもしれません。
キャリア面談後の流れ
アドバイザーによっては初回面談時に求人を紹介してもらえる場合もありますが、面談後に求人を紹介されるケースもあります。
求人紹介を受けた後は、実際の求人から自分が希望する条件を満たす企業へ応募し、順次書類作成へと進んでいくことになります。
また、面接対策は応募した企業に合わせた内容で練習・対策をしてもらえます。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは面接官の目線を理解しているため、想定される質問に対してどんな答え方をすればよいのか一緒に考えてくれます。
面談における事前準備
ここからは面談に向けてしておきたい事前準備について解説していきます。
面接は自分のことを直接アピールして知ってもらえる大切な機会ですので、事前準備をしっかり行い臨むようにしましょう。
面談における事前準備のポイントは以下の3点です。
・履歴書など準備物の記入・送付
・面談当日の服装
・到着は15分前程度がおすすめ
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
履歴書など準備物の記入・送付
履歴書や職務経歴書は事前に送付しておくと忘れる心配がなく、面談の際に経歴を1一つずつ説明する時間も省略することができます。
キャリアアドバイザー側も事前に求職者の情報を得ておくことで、経歴や希望条件を知ることができるといったメリットがありますので、ぜひ準備をしておきましょう。
どういったアドバイスを行うかの指針にもなり、初回面談時から求人情報を提示できるなど、面談をよりスムーズに進めやすくなります。
履歴書には転職先に求める希望条件や、転職で実現したいことを記載して送付するとよいでしょう。
事前に担当のキャリアアドバイザーへ要望を伝えられるので、面談当日に希望に沿った求人をスムーズに紹介してもらいやすくなります。
面談当日の持ち物は、職務経歴書やポートフォリオ、履歴書を事前に提出しているなら、筆記用具やメモ帳以外は基本的に必要ないでしょう。
面談当日に求人票や資料を渡されることもあるため、書類が入る大きさのカバンがあると安心です。
また、源泉徴収票や給料明細など前年度の年収が分かるものも用意できるとなおよいでしょう。
面談当日の服装
自分の経験や要望を共有するための面談ですので、多くのエージェントはリラックスして話してもらいたいと考えており、私服を推奨するケースがほとんどです。
とはいえ、ラフすぎる服装はキャリアアドバイザーへの印象にも影響を与えかねないため、清潔感のあるオフィスカジュアルにするのがベターでしょう。
ビジネスマナーをわきまえていることをアピールするためにも、服装だけでなく、髪型や身だしなみにも気を配り、清潔感のある良い印象を与えるよう心がけることが大切です。
エージェントとの模擬面接をする場合は、本番と同じ服装で出かけるとエージェントから面接時の服装やヘアスタイルなどのアドバイスがもらえるのでおすすめです。
到着は15分前程度がおすすめ
転職エージェントの面談に遅刻して参加するのはNGです。
時間にルーズな印象を与えることは、仕事上の関係者から厳しい評価をされることが多いので、余裕を持って迎えるようにしましょう。
担当エージェントも大切なビジネスパートナーであること、そして多くの求職者への支援をしている中あなたとの時間を作っているということを忘れないようにしてくださいね。
普段から15分前行動をするなど、ゆとりを持った時間管理をしましょう。
キャリア面談で質問されがちなこと
ここからはエージェントとのキャリア面談で質問されがちなことについて解説していきます。
面談で頻出する質問は以下のようなものがあります。
・自己紹介とこれまでの経歴
・転職しようと思ったきっかけ
・どんな分野で、求人を探しているか
・今後目指したいキャリア・働き方
・いつまでに転職を実現したいか
・他社での選考状況
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
自己紹介とこれまでの経歴
面談での質問はエージェントがあなたへの理解を深めるため行う質問です。
主に社会人になってから経験した業務やそこで得た知識・経験を中心に、希望条件やキャリアについての考え方が伝えられるよう、しっかりと自己紹介をしましょう。
転職しようと思ったきっかけ
エージェントとの面談で必ず聞かれる質問の一つです。
大切なのは「なぜ今の職場を辞めようと思ったか」だけでなく、「転職してどうしたいか」についても伝えられるようにしましょう。
どんな分野で、求人を探しているか
自分の希望する業界や業種といった分野を理解しなければ、エージェントも自分に合った求人を紹介してもらうことができません。
事前に目指している業種や職種、関心のある・やりたいと思っている業務・仕事内容、生かしたい知識・スキル・経験などをまとめておくと、面談をスムーズに進めることができます。
今後目指したいキャリア・働き方
転職によって今後自分がどのように働いていきたいか、どんなキャリアプランを持っているのかを話せるようにしておきましょう。
このとき、5年後、10年後というように、時系列で具体的な説明ができるように準備しておくようにします。
いつまでに転職を実現したいか
転職の終了時期は、担当者が求職者のスケジュール感を確認するために行う質問です。
いつまでに転職したいのかによって、応募書類の作成や面接のタイミング、意識すべきペースが変わるのはもちろん、紹介される求人自体も変わってきます。
転職時期を考えるときは自分の希望だけでなく、現在の会社の閑散期や内部辞令のタイミングなど、周囲とのトラブルを避けやすい時期を考えることも大切です。
他社での選考状況
他社での選考状況については伝えにくいと感じる方もいるかもしれませんが、隠さずエージェントへ伝えてください。
エージェント側の目的はあくまでトラブル防止であり、他社を利用していることで不利になるということはまったくないので、正直に答えるようにしましょう。
キャリア面談で質問した方が良いこと
ここからはキャリア面談で、求職者側で質問したいことを解説していきます。
面談での時間が有意義なものにできるよう、当日にエージェントに確認しておきたい質問を事前に用意しておくとよいでしょう。
・現在の経歴から、どんな企業からニーズがありそうか
・近い希望条件の方で、例えばどんな転職ケースがあったか
・(求人を紹介された際に)この求人をおすすめする理由は何か
・職務経歴書や面接で、どういった点をアピールするとよいか
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
現在の経歴から、どんな企業からニーズがありそうか
いわゆる「あなたの市場価値」を確認する質問です。
「現在の自分の経験・スキルは客観的に見てどうなのか」を、面接本番前に確認できるのは大きなメリットです。
そのほかにも
「自分の経歴はほかの人と比べてどうですか」
「思ったことを率直に言ってください」
といった風に質問してみれば、多くの担当者は本音で話してくれるでしょう。
近い希望条件の方で、例えばどんな転職ケースがあったか
担当するエージェントの転職支援実績を確認する質問です。
さまざまなケースを扱っていて、かつ話す内容が「参考になる」と思えるようなエージェントであれば、自分の方向性に合った信頼できる担当者の可能性が高いといえるでしょう。
また、ほかの求職者のケースを知ることができれば、転職の活動イメージを深めることにも役立てられます。
(求人を紹介された際に)この求人をおすすめする理由は何か
エージェントの転職支援のスタンスを確認する質問です。
求人を紹介された際に、
「なぜこの企業を私にすすめたのですか?」
「この中で一番おすすめだと思うのはどれですか? また、その理由を教えてください」
といった質問をしてみましょう。
この回答を聞くことで、担当者がしっかり考えて紹介してくれいているかうかがい知ることができます。
あまりきちんと考えて紹介していないと感じられた場合や、何回かのコミュニケーションを経て「相性が合わない」と感じられるようなら、ほかの転職エージェントにシフトしていくか、またはエージェントの担当変更を検討するのもおすすめします。
職務経歴書や面接で、どういった点をアピールするとよいか
応募先企業や志望する分野が明確な場合に有効な質問です。
職務経歴書・面接対応の際の「方針立て」について、採用側の目線を熟知しているエージェントに協力してもらうことができます。
あなたの経歴と強み・得意分野を踏まえた上で、どの部分をアピールの軸にしていくとよいかを把握しておくと、後の活動をスムーズに進めやすくなるでしょう。
転職エージェントに依頼できること
ここからは、転職エージェントに実際に相談・依頼できることをまとめていきます。
面談中でも後日のやりとりでも依頼できますので、自分が依頼したい内容を整理しておき、要望をエージェントに伝えてみましょう。
転職エージェントに依頼できること
・転職市場の相場観を教えてもらう
・履歴書や職務経歴書を添削してもらう
・面接対策をしてもらう
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
転職市場の相場観を教えてもらう
転職時期によって状況は大きく変わってくるため、転職を検討する現在の転職市場について質問をすると、最新の情報を教えてもらえます。
ほかにも今後の動向や転職活動に必要な情報も教えてもらえますので、積極的に情報を収集しましょう。
希望する業界や職種が明確になっている人は、方向性の確認をする際にその分野・領域の動向や相場について知りたい旨を伝えると良いでしょう。
履歴書や職務経歴書を添削してもらう
知識豊富なエージェントに履歴書や職務経歴書を依頼することも可能です。
面談前に履歴書・職務経歴書を作成しておけば、キャリアアドバイザーがその内容を添削してくれるので、より具体的なアドバイスがもらえるでしょう。
当日までに作成できていなくても、どのように書いたらよいのか具体的にアドバイスしてもらえます。
キャリアアドバイザーに気になる点をフィードバックしてもらい、自分の魅力を最大限にアピールできる応募書類を用意するために役立てましょう。
面接対策をしてもらう
エージェントとの面談は面接ではありませんが、転職やキャリアに関する質問をするという意味では擬似的な面接の場でもあります。
そのため、面談での受け答えに関してキャリアアドバイザーが感じたことを第三者の印象としてフィードバックしてくれることも多くあります。
ただし、本格的な面接対策は初回面談では行われないので留意しましょう。
本格的な面接対策は、実際の求人に応募をして面接日程が確定したタイミングで実施されることになります。
面談における注意点
ここからは面談における注意点を記載していきます。
面談は面接ではありませんが、転職のサポートを依頼するエージェントもビジネスパートナーです。
面談なら何をしてもよいということではなく、NGな振る舞いもありますので、しっかりと予習して臨みましょう。
面談において気をつけたい点は以下のものがあります。
・不満ばかり口にしない
・エージェントに任せきりにしない
・経歴やスキルは正直に言う
・遅刻などのトラブルは必ず連絡する
・質問に対する回答を用意しておく
・担当者に質問することを決める
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
不満ばかり口にしない
面談の目的は、あくまで求職者の強みやアピールポイントを深掘りして共有することであり、転職活動の成功につなげるための打ち合わせです。
自分にとって嫌なことを把握しておくことは重要ですが、転職先への希望につながらないような、上司や同僚への不満などを羅列するばかりになることはやめましょう。
不満ばかりを話し続けてしまうと、キャリアアドバイザーは転職につながる糸口を見出しにくくなり、結果としてよい成果を遠ざけることになるのです。
キャリアアドバイザーに快くサポートしてもらうためには、一方的に不満を羅列することに終始してしまわないよう注意し、相手の言葉にも耳を傾ける姿勢を意識しましょう。
エージェントに任せきりにしない
転職エージェントを利用するときに忘れてはいけないのは、転職活動を行うのはあくまでも求職者本人ということです。
「エージェントに任せておけば安心だ、何とかしてもらえる」と思っていては、転職の成功が難しくなってしまうでしょう。
例えば約束の時間に連絡なく遅れてくる・あいさつをしない・転職エージェントにすべてまる投げといったような態度はNGです。
キャリアアドバイザーが「この人を企業に紹介して大丈夫だろうか」と思われてしまわないよう、積極的な姿勢を見せましょう。
エージェントは転職活動において強い味方になってくれる存在ですが、あくまでもサポート役ということを覚えておきましょう。
あくまで選択するのは自分自身ですので、お客さま感覚でいることはNGです。
経歴やスキルは正直に言う
少しでも条件のいい求人を紹介してもらおうとして、スキルや経歴に関してうそをつくのは絶対にやめましょう。
うそをつくことは、自分に合っていない求人の紹介を受けることになってしまうだけではありません。
虚偽が発覚すればたとえ内定になっていても取り消しの可能性があるほか、入社後に発覚したらさらに多大な迷惑をかけることになるのは安易に想像できます。
自分の能力以上の成果を期待されることは、なにより入社後の自分の首を絞めることになり、再度転職を余儀なくされる可能性もあります。
転職を成功させるためにはエージェントとの信頼関係が必要ですので、それを損ねるようなことをすれば、親身に相談に乗ってもらえなくなる場合もあります。
面談はくれぐれも正直に、隠さず本音を話す場であることを忘れないようにしましょう。
遅刻などのトラブルは必ず連絡する
面談時間に遅刻するなどの場合には必ず連絡を入れるようにしましょう。
エージェントはほかの求職者との面談予定もある中であなたとの時間を確保していますので、連絡をしないでいると迷惑がかかる場合があります。
また、求職者をビジネスマナーの基本が守れない人だとエージェントに判断されてしまうと、その後の求人紹介が難しくなりかねません。
質問に対する回答を用意しておく
面談で聞かれることが予測されるような基本的な質問は、あらかじめ回答を用意しておきましょう。
例えば、
「自己紹介とこれまでの経歴を教えてください」
「転職しようと思ったきっかけは何ですか?」
「どんな分野で、求人をお探しですか?」
「今後目指したいキャリア・働き方はありますか?」
「いつまでに転職を実現したいですか?」
といった質問は面談でもほとんど必須の質問です。
ほかにも、面談で多く聞かれる質問はすでに解説していますので、事前に答えを用意しておけば当日の話をスムーズに進めることができます。
担当者に質問することを決める
エージェントは業界の知識や採用者目線の視点を備えた専門家です。
求職者側もエージェント側も、限られた期間で転職を成功させるために時間を割いて面談をしますので、少しでも有意義な時間になるよう積極的に情報を収集しましょう。
事前に担当者に答えてもらいたい質問を決めておき、聞きたいことをもれなく聞けるよう準備するとスムーズです。
自分の市場価値を確認するには、以下のような質問を用意しておくとよいでしょう。
・現在の私の経歴からは、どんな企業からニーズがありそうですか?
・私と近い希望条件の方で、例えばどんな転職ケースがありましたか?
・(求人を紹介された際に)この求人をおすすめする理由は何ですか?
・(応募先企業や志望する分野が明確な際)職務経歴書や面接でどんなことをアピールするとよいですか
キャリア面談についてよくある質問
ここからは面談におけるよくある質問を解説します。
多くの人が気になる部分をあらかじめ確認しておけば、不安を解消して面談に臨めますのでチェックしておいてくださいね。
面談でよくある質問は以下のようなものになります。
・面談の場所はどこですか?
・面談はいつ行われ、時間はどれくらいかかりますか?
・エージェントには本音で話すべきですか?
・面談後にはお礼メールなど送るべきですか?
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
面談の場所はどこですか?
キャリア面談は、転職エージェントが在籍する本支店のオフィスや、スペースが仕切られている面談スペースなどで行われるのが一般的です。
また、地方在住で転職エージェントのオフィスが近くにない場合や都合でオフィスまで出向くことができない場合は、出張や電話、オンラインで面談を依頼することも可能です。
ただし、小規模または個人の転職エージェントでは、求職者の職場近くのカフェやホテルのカフェラウンジで面談が行われるケースもあります。
周囲が気になると感じる場合は、事前に転職エージェントへ伝えて企業の面談ルームや、人が少ないカフェを選んでもらえるように相談してみてもよいでしょう。
面談はいつ行われ、時間はどれくらいかかりますか?
日時は事前予約で決定しますが、大半のエージェントは平日・土日、昼・夜に関わらず都合に合わせてくれます。
面談時間は転職エージェントによって異なりますが、1時間~1時間半ほどがおおよその目安となります。
転職活動の方向性が明確な場合は、これよりも短い時間で終わることもあります。
働きながら転職活動を行っている求職者も多いので、平日の夜に面談を行っている人も多くいます。
転職エージェントにもよりますが、平日なら21時過ぎに行う人も多くいます。
求職者の都合に合わせてもらえるので、まずは自分の希望する時間を相談するのがおすすめです。
エージェントには本音で話すべきですか?
自分をさらけ出すのは恥ずかしさを感じる方も多く、特に転職理由などネガティブな内容であると特に言いづらい場合が多いでしょう。
しかし転職活動を成功させるためにも、サポートしてくれるエージェントには原則として、包み隠さずに正直に本音で話すようにすべきです。
サポートは面談を軸に進んでいきますので、正直かつ素直に本音ベースで話すことは信頼関係を築く上でとても大切なことなのです。
素直に本音で話さないとエージェント側が適切な求人紹介や面接対策ができなくなり、いつまで経っても転職できない状態が続いてしまうことにもなります。
エージェントの助力を最大限生かすためにも、隠さずに自分を知ってもらえるよう話し合いましょう。
面談後にはお礼メールなど送るべきですか?
面談後のお礼メールについては特に明確な決まりがあるわけではありません。
お礼を送らなかったからといってその後のサポートに影響が出ることもないので、安心してください。
しかし、お礼メールを送っておくと転職への意欲が伝わる場合もあり、担当エージェントに「応援したい」と思ってもらえる可能性も高まるでしょう。
お礼を送る場合は長文である必要はなく、面談のために時間を割いてくれたことへの感謝の気持ちを伝えられればOKです。
また、面談時に言いそびれた内容、または質問などがあれば追記しておくとよいでしょう。
転職活動をどう進めるかお悩みの方、ジョバディにご相談ください
転職エージェントとの面談では、包み隠さずに自分のことを知ってもらい、気になることや不安なことはしっかりと質問することが、納得のいく転職活動につながります。
本記事で解説した質問をヒントに、エージェントとの面談がより良い時間にできるよう、参考にしてみてくださいね。
転職活動をどう進めればよいか、記事を一通り読んでも不安に感じているという方には、ジョバディのキャリアアドバイザーへの相談がおすすめです。
人材大手のキャムコムグループが提供するジョバディは、キャリアアドバイザーがあなたの転職活動の方向性や対策まで相談に乗ってくれます!
ジョバディのキャリアアドバイザーは一からサポートを受けることも、自分に必要なサポートだけを選ぶこともできるので、自分に必要なサポートがしっかりと受けられますよ。
ジョバディのキャリアドバイザーのメリットには以下のようなものがあります。
・便利な検索機能とキャリアアドバイザーからの専門的なサポートが両方利用できる
・客観的な視点から自分の強みやスキルを見つけてくれる
・転職した後のキャリアビジョンまで踏まえて方向性を探してくれる
・応募先企業との面倒な手続きを行ってくれる
・自分に必要なサポートだけを利用してOK!
ほかにも、他社で内定が出たときに自分に一番よい選択のためのアドバイスをもらえたり、退職手続きを進める際のアドバイスももらえたりと、手厚いサポートが受けられます!
転職活動をこれから始めたい方や、自分に合った仕事を探したい方、市場価値を知りたいと考えている方は、ぜひジョバディへの登録をおすすめします!
納得のいく転職活動にするために、ジョバディのキャリアアドバイザーと一緒に考えてみてはいかがでしょうか?