
3年目で異業種に転職するのはアリ? 転職を成功させるコツも解説!
社会人になって3年目は、今後のキャリアについて改めて考え、転職活動を始める人が増えるタイミングです。
実際に仕事を経験してみて、仕事の内容や働き方など、自分が求めているものが見えてくるようです。
この記事では、入社3年目の転職事情や転職を成功させるコツについて、次のような内容を詳しく解説します。
●入社3年目は転職を考える人が多い
●3年目は第二新卒枠でもあり、異業種への転職は比較的しやすい
●今の不満が、会社内の部署異動などで解決する可能性が薄い場合は、転職活動に踏み切るのがおすすめ
順を追って読んだほうが理解しやすい流れになっていますが、気になるところだけを拾い読みしても参考になる内容になっています。
3年目で転職を考える人は多い

入社3年目で転職を考える人が多い背景には、いくつかの要因が挙げられます。
まず、キャリアの成長が見込めないと感じることで、転職を考えはじめる人が多いようです。
また、入社前に期待していた条件と実際の労働環境とのギャップ、そして仕事内容が自分に合わないと感じることも転職を考える理由です。
3年目になると、会社や仕事の詳しい状況が理解でき、自分の現状を客観的に把握できるようになって、より良い環境を求める気持ちが強くなるようです。
さらに、同時期に周囲で転職する人が多く、その影響で自分も転職について考えてみるという人も少なからずいます。
厚生労働省の調査によると、新規卒大卒者(令和2年度3月卒業者)の3年以内の離職率は32.3%で、前年より増加しています。
最近では「キャリア自律」という考え方が広まり、自分のキャリアを主体的に考え、早期に転職を選択する人が増えています。
入社3年目の転職が人気な理由
入社3年目の転職が人気なのは、企業側と転職者側の双方に需要やメリットがあるからです。
3年目というタイミングは、次のような理由から人気があり求人も多い傾向にあります。
・企業側:ポテンシャルが高い若手を採用できるから
・企業側:ビジネスマナーが身に付いているから
・転職者側:異業種に挑戦しやすいから
・転職者側:ハイレベルな企業に入社できるチャンスがあるから
上記について、一つずつ見ていきます。
企業側:ポテンシャルが高い若手を採用できるから
3年目での転職が人気の理由は、企業の視点で見ると有望な若手人材の流出が進んでいるという状況です。
そのため、企業は欠員を補うために採用活動を活発に行っています。
入社3年目の社員は仕事の基本を身に付けつつ、柔軟性を持ち合わせており、即戦力として期待されています。こうした3年目社員のフレッシュさとポテンシャルは、転職市場で高く評価されており、需要も高いのです。
また、多くの企業が「第二新卒」という位置付けで採用予算を確保しており、3年目の社員をターゲットにした採用が進んでいます。
一定の経験を持ちつつ、新たな挑戦に対して意欲的な社会人3年目は、企業にとって魅力的な採用候補なのです。
企業側:ビジネスマナーが身に付いているから
入社3年目の社員は、社会人としての基礎となるビジネスマナーや仕事の基本スキルを身に付けています。
企業側にとっては、新人に対する基本的な教育やトレーニングにかかるコストを大幅に削減できることが大きなメリットです。
さらに、3年目の社員は仕事をこなす基本スキルを持ちながら、同時に柔軟性も持っています。そのため転職後の会社の文化や新しい仕事のやり方にも順応しやすいことが魅力です。
新しい環境に慣れて、即戦力として仕事をできるようになるまでの期間も短くて済みます。
このような背景から、企業は教育コストを抑えて実力のある若手を求める傾向が強まっています。入社3年目の人材は転職市場における価値が高く、注目される理由がそこにあります。
転職者側:異業種に挑戦しやすいから
入社3年目の社員は、まだポテンシャル採用枠として扱われることが多く、未経験の業種に挑戦しやすい時期です。
新卒で入社した企業の仕事内容が自分の適性と合わないと感じている場合、このタイミングで異業種への転職を考える方も少なくありません。
3年目は、これまでの経験をもとに新しいスキルを吸収しやすく、成長の可能性が見込めるタイミングです。
業種や職種を変えた転職活動を実施することは、自分の強みや適性を再確認できる良い機会となります。また、3年目は企業側から見てもまだ若手とされ、柔軟性や将来性を評価されることが多い時期でもあります。
そのため、転職者にとってこのタイミングでの異業種への挑戦は、自己成長とともにキャリアの幅を広げる機会といえるでしょう。
転職者側:ハイレベルな企業に入社できるチャンスがあるから
大企業や人気企業は第二新卒枠の採用を積極的に行っています。そういった人気の求人に応募することができるチャンスがあるのも、3年目の転職のメリットです。
入社3年目の転職活動は、ハイレベルな企業に入社して、ステップアップを目指す人にとっては良い機会です。
3年目は第二新卒として扱われるギリギリのタイミングでもあり、この時期に転職する人が多い理由の一つになっています。
また、第二新卒の中では1~2年目で転職する人よりも、3年目は仕事の経験や一定の実績をアピールできる強みもあります。
3年目で転職をおすすめしたい人の特徴

入社3年目での転職をおすすめしたい人の特徴をまとめました。
職場環境や仕事の内容に次のような問題や違和感がある場合、自分が当てはまるという方は、転職を検討してみる価値があります。
・ブラック企業で働いている
・社風が自分に合わないと感じている
・仕事内容が自分に合わないと感じている
・キャリアアップや年収アップが望めない
・ライフステージに変化があった
・挑戦したい仕事が見つかった
・年収ダウンを前向きに考えられる
上記について、一つずつ見ていきます。
ブラック企業で働いている
現在の職場がブラック企業で、入社してから3年が経過しているのであれば、転職活動を早急に始めるべきです。
例えば、「1日18時間労働」「20連勤が当たり前」「2年連続のボーナスカット」などの劣悪な労働環境の企業では、状況が改善されることはほとんどありません。
ブラック企業で働き続けると、心身に深刻な負担をかけるだけでなく、キャリアの停滞や破綻につながる恐れがあります。
健康や将来を犠牲にしないためにも、できるだけ早く行動を起こし、新たな職場を見つける努力をしましょう。転職は自分自身を守るための第一歩です。
社風が自分に合わないと感じている
社風が自分には合わず、仕事をしづらいと感じている方にも、転職活動をおすすめします。
例えば、内向的で静かな人には「みんなで一致団結! 熱血!」のような熱意重視の社風が合わないことがあります。
一方、「個人の成果がすべて!」という実力主義の社風では、社交的でチームワークが得意な人が苦労することも。
3年が経過して、どうしても社風と自分のミスマッチを払拭できないとしたら、より自分に合った環境に移ることを考えましょう。
さらに、人間関係において長期間耐えられない問題がある場合も、健康やメンタルを守るために転職を検討することが賢明です。
自分に合った環境で働くことで、より良いキャリアを築くことができます。
仕事内容が自分に合わないと感じている
仕事内容が自分に合わないというミスマッチを感じている人も、3年目というのは転職を考えるのに適したタイミングです。
例えば、給与の良さにひかれて営業職に就いたものの、人に話しかけるのが苦手で苦労して、自分の良さが生かされないというケースがあります。
また、体力的に厳しい身体を使う仕事を避けてデスクワークを選択したものの、複雑なITシステムを使いこなすことが難しく、付いていけない場合もあります。
仕事内容が自分に合っていない場合には、成果も上がらずキャリアの成長も望めません。
このような状況で、無理をして現在の仕事を続けるよりも、自分に合った仕事を見つけるために転職活動をすることをおすすめします。
まずは、転職エージェントなどの面談を通じて、自分の適性や強みを確認し、どのような仕事が向いているかを検討してみてはいかがでしょうか。エージェントは、転職するかどうか迷っている段階でも相談に乗ってくれます。
自分の性格やスキルに合った仕事に就くことでストレスを減らすことができて、キャリアアップも可能になります。
キャリアアップや年収アップが望めない
現在の職場でキャリアアップや年収アップが見込めない場合には、転職を考えるのも一つの選択肢です。
先輩や上司と給料が大きく変わらないと、今後の年収の上限が見えてしまいます。さらに、どれだけ努力しても評価されない環境では、目標を見失い、成長が止まってしまうこともあります。
そうした中で見えた収入の上限と仕事のバランスに、モチベーションが上がらないのであれば、キャリアアップできる環境を求めるのは自然なことです。
自分の努力が適切に評価され、成長を続けられる環境に身を置いて、将来のキャリアアップや年収アップを目指すことをおすすめします。
ライフステージに変化があった
仕事を始めて3年目は、結婚などライフステージに変化が起きる時期でもあります。親が突然健康を害して介護やケアが必要になる場合もあります。
家族のケアをしながら、また結婚後に続けることのできる仕事内容・勤務形態ばかりではないので、ライフステージの変化が仕事に影響を与える可能性があります。
このようなライフステージの変化に伴い、プライベートと仕事のバランスを取れる勤務形態について検討するのは、自身のキャリア継続のために意味があることです。
働き方や仕事の内容を見直す良い機会と捉えて、転職活動をすることも選択肢の一つです。
自分に合った仕事環境を見つけるために、自己分析や企業研究をしっかりと実施したいものです。
挑戦したい仕事が見つかった
もし挑戦したい職種があるのであれば、仕事を始めて3年目のこのタイミングは、異業種への挑戦に適した時期です。
入社3年目であれば、スキルや経験がなくても、ポテンシャルを評価してもらえる可能性が高いからです。柔軟性があり、意欲や新しいことへの適応力が企業から評価される傾向があります。
しかし、30歳に近づくにつれて、企業は即戦力を求める傾向が強くなるので、ポテンシャル採用が次第に難しくなります。
挑戦したい仕事が見つかった場合は、早めに行動を起こすことをおすすめします。
その仕事に必要なスキルや資格などを調べて勉強を始めるのにも良いタイミングです。
また、業界に特化した転職エージェントなどを探して登録して相談することも効果的です。
年収ダウンを前向きに考えられる
未経験の職種に挑戦する際、転職当初は年収が下がる可能性がありますが、これは一時的なものです。中長期的には、経験を積むことでキャリアアップが進み、年収も増える可能性が高くなります。
キャリアチェンジによる年収ダウンに柔軟に対応でき、自分が挑戦したい仕事が明確にある人には、3年目の異業種への転職をおすすめできます。
一時的な年収ダウンも将来のキャリアにつながる一歩として、前向きに捉えられるかどうか、考えてみましょう。
3年目での転職に慎重になったほうがよい人の特徴

入社3年目は仕事にも慣れて、職場の状況も見えてきて、このままでよいのかと考えがちな時期です。
3年目の転職に慎重になったほうがよい場合について、まとめたので参考にしてください。
・会社内の異動で不満を解消できる可能性がある
・退職金制度を活用したい
・今の仕事を辞めたい理由が転職の理由に直結しない
それぞれについて、一つずつ見ていきます。
会社内の異動で不満を解消できる可能性がある
仕事内容などに不満がある場合、転職を考える前に、社内の部署異動で解決できるか検討するのが賢明です。
例えば、デスクワークが苦手なら営業部への異動を考えるべきですし、営業よりも裏方の仕事が得意であれば、バックオフィス部門への異動を希望するのも一つの方法です。
また、人間関係などで現在の部署での勤務がつらい場合など、可能であれば人事などの社内の窓口に相談してみましょう。相談内容を直属の上司や同僚には開示せずに、相談に乗れる窓口を設置している企業もありますので、自社の場合はどうか調べてみましょう。
職場への不満が主な理由であれば、3年目での転職は早すぎることも多く、まずは社内での適材適所を模索することをおすすめします。
退職金制度を活用したい
退職金制度を活用したい方は、3年目の転職について慎重に考える必要があります。
最近は退職金制度がない企業も多く存在していて、退職金をあてにしない人もいます。その場合、退職後の資産形成は退職金以外の方法で考える必要があります。
退職金は、勤続年数が長いほど多くもらえるのが一般的ですが、3年で退職すると退職金が出ないこともあるため、社内規程を確認しておくことが大切です。
また、次に挑戦したい仕事がある場合や、応募したい求人が見つかった場合、退職金とキャリアのどちらを優先するか、十分に考えましょう。
将来の安定と新たな挑戦のバランスを考えて、後悔しない選択をすることが重要です。
今の仕事を辞めたい理由が転職の理由に直結しない
今の仕事を辞めたい理由が、そのまま転職の理由と直結しない場合には、転職活動を始める前に慎重に考える必要があります。
将来の見通しが不明確であると、転職後に再び同じ問題に直面し、失敗する可能性が高まります。
会社を辞めたい理由について熟考し、自分が本当に求めているものは何かを見極めることが大切です。例えば、仕事の内容が自分に合っているのか、職場環境への不満は改善の余地があるのかをしっかりと考えましょう。
場合によっては、部署異動や仕事内容の変更など、社内で解決できる選択肢もあるかもしれません。
また、会社を辞めたい理由を考える中で、具体的に転職理由につながる要素が見つかるかもしれません。
今一度、今の仕事を辞めたい理由について、言語化することをおすすめします。
3年目で転職するメリット

3年目での転職が多いのは、次のようなメリットが背景にあります。
転職活動を行う際に、この点をうまく活用できるようにまとめたので、参考にしてください。
・第二新卒ブランドを活用できる
・第二新卒枠の中では経験やスキルが豊富なので有利
一つずつ見ていきます。
第二新卒ブランドを活用できる
「第二新卒」は、一般的に入社からおおよそ3年以内の社員を指します。
この時期は「新卒のフレッシュさ」と「社会のルールやビジネスマナー」のスキルを兼ね備えており、転職市場で非常に高く評価されます。
中途採用の市場で、3年目の社員が含まれる第二新卒は、ビジネスマナーや業務遂行力を習得した上での柔軟性があり、新しい環境にも迅速に適応できる点が魅力です。
そのため、第二新卒のブランドを生かした転職活動はおすすめです。
第二新卒枠の中では経験やスキルが豊富なので有利
入社後の1~2年目での早期退職と異なり、「3年働いた」という実績は採用側から忍耐力があると高く評価されます。
また、同じ第二新卒でも、1~2年目で転職する人に比べて、1~2年分のスキルや経験が蓄積されています。
3年目は、職務経験を通じて自身の強みや適性が明確になるタイミングでもあり、この経験が採用側に好印象を与えます。
転職活動の際には、この3年間の実績や成果をまとめておいて、しっかりとアピールできるよう準備しましょう。
3年目で転職するデメリット
採用市場で人気の高い3年目の転職ですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。まず、社会人経験3年の、「3という数字」は業界によってはまだまだ経験不足と見なされることがあります。
中でも、専門性が求められる職種では、この期間では十分なスキルや知識が身に付いていないと判断されることもあります。
そのような業界では、転職の準備不足、特に業界研究や自己分析が不十分だと評価され、採用側からの印象が悪くなるリスクも考慮すべきです。
さらに、3年目での退職は、退職金制度を活用できないことが多く、経済的なメリットを逃す可能性もあります。
転職を検討する際には、こうしたデメリットを十分に理解し、自分のキャリアや将来設計を見据えた慎重な判断が必要です。
3年目での異業種への転職を成功させる5つのコツ

社会人3年目はポテンシャル採用で異業種転職にチャレンジするのに適した時期です。
3年目の転職を成功に導くポイントをまとめましたので参考にしてください。
・ネガティブな転職の理由はポジティブな理由に変換する
・転職して何を身に付けたいかを明確にする
・目標を達成するために転職が本当に必要なのかを考える
・異業種でも活用できる自分のスキルや経験を整理して書き出す
・転職活動をする前に情報収集をする
上記のポイントについて、一つずつ見ていきます。
ネガティブな転職の理由はポジティブな理由に変換する
「今の職場に対する不満の解消」だけを転職の目的にすると、失敗しやすくなります。
現在の不満を解消することは転職先選びで重要ですが、転職によって「何を実現したいのか」を明確に考え、前向きな転職理由に変換することが成功の鍵になります。
例えば、「人間関係に不満がある」という理由を、「価値観が合う仲間と一緒に目標を追いたい」と言い換えることで、転職先に求めるポジティブな要素を強調できます。
また、「やりがいを感じない」という理由は、「より社会への貢献を実感できる事業に携わりたい」などと前向きに表現できます。
「残業が多い」なら「効率的に働き、時間を有効に活用したい」、「給与が安い」なら「成果が正当に評価され、報酬に反映される環境で働きたい」といった具体的な目標を設定しましょう。
こうした前向きな理由であれば、採用担当者にも好印象を与えることができ、転職活動が成功しやすくなります。
転職して何を身に付けたいかを明確にする
転職活動を成功させるためには、まず「転職後にやりたいこと」は何かを十分に考えることが必要です。
このようにして、転職理由を前向きなものにすることができます。
例えば、転職先で積みたい経験や身に付けたいスキル、さらには目指すキャリアパスを具体的に思い描くことで、自己分析が深まり、自然と前向きな理由が浮かび上がります。
思い付いたキーワードなどを手元のスマホやパソコン、メモ帳などに書いてみることも有効です。
さらに、これらをしっかりと言語化しておくことで、面接時に自分の意図を明確に伝えることができ、採用担当者に良い印象を与える面接対策にもなります。
転職理由が「前の職場への不満」ではなく、「次のステージでどのように成長したいか」に基づいていることを示すことで、あなたの意欲や将来へのビジョンに説得力が加わります。
目標を達成するために転職が本当に必要なのかを考える
面接で今後の目標やキャリアプランを伝えた際に、「それは今の会社では実現できないのですか?」と質問を返されることもあります。
このような場合に備えるためにも、別の部署に異動すれば現在の不満を解消し、やりたいことが実現できる可能性も考えておきましょう。
今の職場に対して視野を広く持つことが大切で、転職だけが解決策ではないかもしれません。
転職を検討する前に、まず現在の会社内での可能性を探り、自分の目標が実現できるかどうかの見極めも必要です。
そのようなプロセスで転職したい理由を考えてみて、目標達成のために転職が必要かを具体的にするようにします。
異業種でも活用できる自分のスキルや経験を整理して書き出す
入社3年目は、専門的な知識やスキルがまだ十分ではないと見られることがあります。
そのようなときには、入社3年目の強みでもある、社会人としての基礎スキルが身に付いていることを具体的にアピールできるようにしておきます。
例えば、コミュニケーション力、課題発見力、交渉力、調整力、数値分析力などは、どの業界でも重要な汎用スキルです。
3年間の社会人生活で取得スキルや経験を整理して、書き出すようにします。
これらのスキルを具体的なエピソードを交えてアピールできると、書類選考や面接の際に3年間で培った実力をしっかりと伝えることができます。
転職活動をする前に情報収集をする
3年目の転職活動では、新卒の就職活動のときよりも、さらに事前の情報収集をしっかりと行う必要があります。
第二新卒ブランドを活用したステップアップの機会に納得いく転職ができるように、自身のキャリアプランや働き方に合った求人を慎重に選ぶことが大切です。
第二新卒は社会人の基本スキルが身に付いている人気の人材のため、幅広い企業が求人を出しています。
中には、他の企業でスキルが身に付いた人材を狙うブラック企業も存在します。
応募する求人を選ぶ際、情報収集が不足していると、第二新卒を積極採用するそういった企業に当たるリスクもあります。
応募する際に、実際にその企業で働く人に話を聞くのが理想的ですが、なかなか難しいのが実情です。
そのため、転職エージェントを利用して、企業の内情を聞くのがおすすめです。
エージェントは企業の風土や職場環境について詳しく知っており、あなたに合った企業を見極める手助けをしてくれます。イメージだけに頼らず、信頼できる情報をもとに転職活動を進めましょう。
転職エージェントを活用する4つのメリット

入社3年目に転職活動をする際に、転職エージェントを活用するメリットを紹介します。3年目の転職活動で準備するべきことは、新卒の活動時とは異なってきます。エージェントのメリットを上手に活用することをおすすめします。
・経験や強みを整理できる
・キャリアの方向性を相談できる
・履歴書の添削や面接の練習をしてもらえる
・企業とのやりとりを代行してもらえる
上記のメリットについて、それぞれ見ていきます。
経験や強みを整理できる
新卒の就活とは異なり、転職活動の第一歩は、これまでの3年間のキャリアを「棚卸し」することから始まります。
このプロセスを通じて応募先企業にアピールできる「強み」を発見することが必要です。
しかし、ビジネス経験がまだ浅い段階の社会人3年目では、自分の強みを把握するのは容易ではありません。
自分では気付かないスキルや経験が、企業からは実は強みとして評価されることも多くあります。
企業の人材ニーズを把握している転職エージェントのキャリアアドバイザーと一緒に「棚卸し」の作業を行うことは、とてもおすすめです。
アドバイザーは、あなたの経験やスキルを客観的に評価し、どのようにアピールすればよいかをアドバイスしてくれます。
このメリットを生かすことで、自分でも認識していなかった強みを発見して、自信を持った転職活動を進められるでしょう。
キャリアの方向性を相談できる
転職するかどうか迷っていたり、希望条件がまだ明確でなかったりする段階でも、転職エージェントに相談することは十分可能です。
キャリアアドバイザーとの対話を通じて、自分の考えを整理しながら進めることで、これまで見えていなかった方向性が明確になることがあります。
無理に結論を出す必要はなく、まずは専門家のサポートを受けながら自分のペースで進めることが大切です。転職に関する不安や疑問があれば、気軽に相談してみるとよいでしょう。
また、どのような仕事に就きたいか、労働環境など、仕事に求めることを伝えることで、向いている職種や業界を紹介してくれることもあります
エージェントは、多くの業界や企業、職種についての情報を持っているので、それを聞くことができるのもメリットの一つです。
履歴書の添削や面接の練習をしてもらえる

転職活動で選考通過率を高めるためには、強みがしっかり伝わる応募書類の作成や、面接での受け答えやアピールの練習が必要です。
転職エージェントを利用すれば、これらのポイントについて専門的なアドバイスを受けることができます。
履歴書や職務経歴書の作成では、応募先企業の採用担当者が関心を持つ内容にするために添削をしてくれます。
模擬面接では、自分の強みを適切にアピールする方法を学ぶことができます。
また、エージェントを通じて、応募先企業が選考でどのようなポイントを重視するのか、面接でどのような質問をされる可能性があるかといった情報を事前に入手できることもあります。
企業とのやりとりを代行してもらえる
転職エージェントを利用することで、面接日程の調整や入社時期の相談など、企業とのやりとりを代行してもらえます。
そういったサポートを受けることで、在職中で忙しくても転職活動を進めることができます。
また、企業に対して面と向かっては聞きにくいことも、エージェントを通じて質問できるので、入社前にミスマッチがないかどうかを確認できます。
さらに、内定が出た後の年収交渉もエージェントが代行してくれるため、個人では難しい交渉をプロに任せられるのは大きなメリットです。
また、退職までのプロセスや現職場での引き止め対策についてもアドバイスしてくれるので、転職をスムーズに進めることができます。
3年目での異業種への転職についてよくある質問

入社3年目で異業種への転職を検討する方から、よくある質問への回答をまとめました。多くの方が疑問を持つ点なので、ぜひ参考にしてください。
・3年目から始める仕事でおすすめなものはありますか?
・3年目で転職活動をする際、転職エージェントを活用したほうがいいですか?
・3年目から目指す業界としておすすめのものはありますか?
上記について、一つずつ見ていきます。
3年目から始める仕事でおすすめなものはありますか?
3年目の異業種への転職を考えている方には、未経験歓迎の求人が多い業界がおすすめです。
例えば、介護・福祉業界、運送業界、飲食業界などは、積極的に採用を行っており、未経験でもチャレンジしやすい求人が豊富にあります。
これらの企業は、採用の間口を広げたい、新しい視点を取り入れたいといった目的で異業種からの転職者を歓迎する傾向があります。自己分析を行い、自分の若さやポテンシャルをアピールすることで、採用の可能性が高まります。
やりがいや適性に合いそうな業界や、関心を持てそうな仕事であれば、積極的に検討することをおすすめします。
3年目で転職活動をする際、転職エージェントを活用したほうがいいですか?
3年目の転職活動には、転職サイトと転職エージェントを併用するのをおすすめします。
転職サイトでは、自分で求人を探し、応募するプロセスを自分のペースで進めることができる点が大きな魅力です。
求人の選択肢が豊富で、気になる求人をいつでもチェックできるため、情報収集や比較がしやすいのが特徴です。しかし、一人での活動には限界があることも事実です。
そこで、転職エージェントを併用すると、あなたの希望やスキルに合った求人を提案してくれるだけでなく、企業とのやりとりや面接日程の調整など、手間のかかる部分を代行してくれます。
また、業界の動向や面接対策についてもアドバイスしてくれるため、転職活動をより効率的かつ効果的に進めることができます。
3年目から目指す業界としておすすめのものはありますか?
3年目から目指す業界をいくつか紹介しますので、自分の興味や目指すキャリアの方向性に合うものを検討してください。
まず、幅広いビジネススキルを身に付けたいなら、コンサルティング業界を検討してみるのをおすすめします。
コンサルタントは、さまざまな企業の課題を解決する役割を担い、経営や戦略に関する幅広い知識を得ることができます。
安定を重視する方には、電力やガス、通信、道路などのインフラ業界がおすすめです。これらの業界は社会の基盤を支える重要な仕事で、景気に左右されにくい安定した職場環境が特徴です。
細かい作業が得意で、計画的に仕事を進めるのが好きな方は、製造業が向いています。特に製造業や精密機器の分野では、コツコツとした努力が求められ、やりがいを感じることができるでしょう。
政治や経済に興味がある方には、銀行や証券会社などの金融業界が適しています。金融業界では、経済の動きを読み解く力が重要で、市場の変化に対応しながら成長することが求められます。
3年目で異業種への転職を考えているならジョバディへ相談を
今回は、入社3年目の転職活動や異業種へのチャレンジを成功に導くポイントについて紹介しました。
ジョバディなら転職するかどうか迷っている段階から相談が可能ですので、迷っているのであれば一度面談してみてはどうでしょうか。
3年間実際に働いた上で、自己分析や今後のキャリアの方向性を考えるのはとても有意義なことです。
ジョバディはキャリアアドバイザーが在籍しているので、業界情報収集やキャリア診断などのサポートもしてくれます。
相談してから、転職活動するべきかどうか慎重に決めるのをおすすめします。
また、転職活動することを決めた際には、エージェントのサポートを活用してください。
サポートのタイプにも、「ひかえめ」「ほどよく」「せわやき」と自分の温度感にあったタイプを選べる機能があります。
入社3年目に異業種への転職にチャレンジする方々、ぜひ登録してみてください。