社会人2年目に転職するのはアリ?メリットデメリットや成功のポイントとは

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社会人2年目に転職するのはアリ?メリットデメリットや成功のポイントとは

「新卒入社した企業がさまざまな要因から自分に合わず、まだ入社2年目ではあるものの早めに転職したい」と考える方は少なくありません。その中でも新卒2年目での転職が早すぎるのか現実的なのかがわからずに悩んでいる方もいるでしょう。

新しい職場で再びミスマッチに陥るのを防ぐためにも、転職前には自己分析を徹底してキャリアプランを明確にする必要があります。

ほかにも、本記事では以下の内容について解説しています。
・社会人2年目で転職するのは甘え?
・社会人2年目で転職するメリット
・社会人2年目で転職するデメリット
・転職した方がいい社会人2年目の6特徴
・転職しない方がいい社会人2年目の特徴
・社会人2年目でも転職を成功させるには
・社会人2年目で転職する際の注意点"

ぜひ参考にしてみてくださいね。

社会人2年で転職するのは甘え? 早すぎる?

社会人2年目での転職が現実的かどうかわからない方は「まだ入社して3年と経っていない」という点が不安になっているのではないでしょうか。
厚生労働省が公表している「新規大卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者)」のデータによると、1年目での離職者は、高校卒で18.2%、短大卒で18.1%、大学卒で11.9%と、珍しい部類に入るものの1割~2割の方が離職しています。
社会人2年目では、高校卒で11.6%、短大卒で12.2%、大学卒で10.4%となっています。社会人2年目の時点でおよそ10人に1人の方が転職活動を開始していることになります。
3年目でも同じく約10%が離職しています。
特に新規大卒就職者のデータに注目してみると、全体で31.8%の方が離職していることになります。
つまり、社会人2年目での転職活動やそれに伴った離職は珍しくなく、現実的な選択肢であると考えられます。

少子高齢化やIT技術の発達に伴い、現在では多くの企業・業界が人材不足に悩んでいます。そのため、人材育成のコストを大きくかけて、社会人1~3年目にあたる第二新卒枠を設定して、中途採用とは別の枠組みで積極的に採用活動を行う企業が増えています。

社会人2年目で転職するメリットとは

実際、新卒2年目での転職に対してネガティブなイメージを持つ方もいるでしょう。
しかし、新卒2年目が転職の好機になることもあります。実際、新卒2年目での転職を成功させた人やキャリアチェンジを果たした人は少なくありません。
新卒2年目というタイミングが転職に有利に働く理由は以下の通りです。
・第二新卒や新卒枠で採用されることがある
・ポテンシャルが評価されやすい
・新しい会社に適応しやすい
・早期にキャリアを方向転換できる
順番に解説していきます。

第二新卒や新卒枠で採用されることがある

新卒2年目での転職は、社会人1~3年目の転職希望者を層とした第二新卒として扱われるケースがほとんどです。また、「卒業後3年間は新卒枠での応募受け付けを」と厚生労働省が要請しているため、新卒枠として積極的に採用する事業者や企業も少なくありません。
若手のうちに転職活動を行えば第二新卒枠だけではなく新卒枠をも狙えるというメリットがあります。
第二新卒枠での転職希望者は新卒1~3年目の方がほとんどのため、社会人としての経験が少ない方がほとんどです。しかし、そのことを企業側の採用担当者も理解しているため、第二新卒での転職市場では採用には経験・スキル・実績より仕事に対する姿勢や志望動機、ポテンシャルといった内面が重視され、企業は未経験業種や別の業界への転職も盛んに受け入れています。こういった状況からも第二新卒での転職では未経験業界や職種に挑戦しやすいため、キャリアに新しい選択肢が広がります。

ポテンシャルが評価されやすい

新卒2年目で転職するメリットの一つは、ポテンシャルが評価されやすく、異業種への転職を視野に入れられる点です。前述したように、社会人2年目は第二新卒に該当します。この第二新卒という層は転職市場で人気が高く、スキルや実績がないことを企業側の採用担当者も把握の上で採用選考を行います。熱意やポテンシャルを評価しての採用が多く、異業種への転職も十分可能となっています。
特に、若手の環境に順応して新しいやり方や考え方を素直に受け入れられる柔軟性は、企業にとって人材育成しやすいというメリットがあります。
社会人としての経験はありつつも、柔軟性と積極性を併せ持つ新卒2年目は「ポテンシャルがある」として成長性を高く評価されるため、今の企業でキャリアプランをかなえるのが難しい方はキャリアチェンジをするには絶好のタイミングといえるでしょう。
また、若手人材の需要高から、第二新卒限定の転職支援サービスも増加しています。これらに登録することで、自身の新たなポテンシャルが見つかるかもしれないためおすすめです。

新しい会社に適応しやすい

前述したように、社会人経験がそこまで長くない新卒2年目は、入社した企業での業務のやり方に染まりきっておらず、転職先の業界・企業のやり方になじみやすいのがメリットです。こうした若手の特権ともいえる柔軟性は、企業に人材育成の観点から非常に好印象を与え、採用選考での面接では積極的なアピールを狙えるポイントでもあります。
また、新しい仕事になじみやすいという柔軟性は、転職先で困難に遭遇したとき、状況に応じて適切な方法でビジネスを進める大切さを学べるため、自分の成長にも役立ちます。
将来的な環境の変化に対して柔軟に対応するためにも、適応力や柔軟性は欠かせないものです。その力を伸ばすことができる点でも社会人2年目での転職は視野に入れてもいいでしょう。

早期にキャリアを方向転換できる

新卒入社した企業での仕事や業務がミスマッチだったという場合には、そのまま我慢して働き続けることが精神的に困難になります。自分自身が目指したいキャリアプランと、ずれた経験を重ねていくことになるかもしれません。
そのため、未経験職種へのキャリアチェンジも含めて、早めの方向転換を行うことができる転職は大きなメリットです。
前述したように、第二新卒枠は新卒1~3年目の方を対象としているため、社会人経験が少ないことを採用担当者も承知の上で選考を行います。評価ポイントは経験・スキル・実績より仕事の姿勢や志望動機、スキルアップへの熱意などの成長性やポテンシャルについてが中心となります。しかし一方で第二新卒はビジネスマナーなどの研修を終えていることは企業にとって人材育成のコストを低く抑えられることがメリットです。こういった背景から、ポテンシャル採用は未経験業種や前職とは全く別の業界への転職活動を見据えての評価方法であり、実際に第二新卒で未経験へのキャリアチェンジを行う方も少なくありません。
将来的にキャリアの幅を広げ、自分自身の可能性を最大限に引き出せるようになるかもしれず、現職でやりたくない仕事を続けるよりも、転職先で新たな経験をして、自分が目指すキャリアにおいてプラスになる経験・スキルを重ねることも検討しましょう。

社会人2年目で転職するデメリットとは

第二新卒での転職はメリットもありますが、一方でデメリットも知っておくことが大切です。

社会人2年目での転職活動におけるデメリットは以下の通りです。
・すぐに辞めてしまうと思われがち
・中途採用扱いになる
・キャリアダウンする可能性がある

例えば、前の会社を1年余りで退社している場合には、次もすぐに辞めてしまうのではないかと思われる可能性があるように、第二新卒での転職ではさまざまなデメリットがあるため、それを次で解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

すぐに辞めてしまうと思われがち

入社2年目の転職希望者を企業の採用担当者が評価するとき、「長続きせず、すぐ辞めてしまうかもしれない」と不安に思い、ネガティブな印象を持つ方も少なくありません。もしかすると、「自社企業で採用したとしても何かしらの理由からまた転職活動を始めてしまい離職してしまうのでは」と懸念してしまうのです。
これは採用現場の言葉では、「安定性やコミットメントへの懸念」などと表現されています。具体的には、新しい組織での適応力、十分なスキルや社会人としての知識、コミュニケーション力などの不足を考えてしまうなど、つまり「ストレスや環境の変化に弱すぎるのでは?」と思われてしまうことです。
企業は人材を新たに採用するために、採用費や研修期間の給与などかなりのお金と時間といった大きなコストをかけています。しかし、転職希望者を採用したとしてもすぐに離職されてしまうと、それらのコストが全て無駄になってしまうというリスクも背負っています。そのため企業の採用担当者は「短期離職する人」にネガティブな印象を持ち、採用しないように気を付けています。
採用担当者のこういった不安や懸念を払拭するには、実際に自分の長期的なキャリアプランを具体的に説明したり、仕事への姿勢や志望動機などを積極的に示したりすることが大切です。

中途採用扱いになる

早期退職者が第二新卒枠で採用されても、職場では新卒採用時のような充実した研修は受けられない中途採用での扱いになることが多いという点は注意しましょう。企業の採用担当者は、新卒2年目の転職者がビジネスマナーなどの社会人として必要な研修をすでに終えていると考えます。そのため、第二新卒の転職者は新卒採用よりも短期間で研修を終わらせてその後戦力になることを期待して採用されます。もちろん必要な知識などが足りず自己啓発で学ぶ必要があれば、積極的に習得していくことも求められるなど、前職より少し厳しい扱いになることを覚悟しておきましょう。
一方、第二新卒の採用者も新卒と同じ研修プログラムを行う企業へ転職した場合、新卒と全く差異がなく同様の仕事を行うことがあります。この場合、「せっかく第二新卒枠で入ってスキルを存分に発揮しつつ成長できると思ったのに」と、逆にモチベーションが下がってしまうケースもあるため企業情報の収集は丁寧に行いましょう。

キャリアダウンする可能性がある

転職の場合のキャリアダウンとは、一般的に大企業から中小企業への転職、年収が下がる、地位やステータスの低下などを指します。第二新卒での転職希望者は新卒と同じ研修を受けさせられる企業など、一概に転職したからといってキャリアアップや同じキャリアを用意してもらえるとは限らない、むしろキャリアダウンしてしまうことがあります。こういったキャリアダウンだけではなく、転職先でまた仕事を覚えるところからキャリアをスタートする場合も存在しています。
また、第二新卒での転職は、勤務した年数・経験に応じてアップしたはずの年収が、転職によって下がってしまうケースも少なくありません。転職先で高いレベルを必要とする仕事を山積みにされる状況になっても、それが高く評価されて昇給や昇進につながることがあまりなく、給与は伸び悩んでしまうことになりやすい企業もあるため、転職を行う際には注意が必要です。

2年目で転職した方がいい人の特徴

・現在の労働環境が悪い
・新しい仕事にチャレンジする意欲がある
・転職する目的が明確である
・現職の不満を解消しようとしている
・社風や組織の風土に合っていない
・結婚や産休を希望している
上記のような条件の改善を求めている方は、社会人2年目でも転職活動を始めることをおすすめします。
また、上記以外の問題があり、転職する前に一度社内で問題を改善できないか取り組んだとしても、解決できなかった方も転職を視野に入れてみてください。

以下にポイントごとに解説していきます。

現在の労働環境が悪い

新卒で入社した会社の労働環境が明らかに悪い場合は、早めの転職を検討してみてもよいと思われます。例えば以下のようなケースに当てはまっていたら転職がおすすめです。
・人手不足で負担が大きすぎる
・給料が安すぎる
・休日出勤やサービス残業など長時間労働の常態化
・パワハラやセクハラが横行している
・社内全体でスキルやモチベーションが足りていない
・有給休暇や労災を取らせてもらえない
自身で解決できない問題がある環境で無理をして働き続ければ、自分の体調を崩してしまい、そこから精神を悪くしてしまうことにもつながりかねません。
また、給料の遅配がある場合など、会社の経営状態が危ない可能性がある場合もあります。
転職した方がいいかどうかを迅速に検討してみてください。

新しい仕事にチャレンジする意欲がある

新しい仕事にチャレンジしたいという理由による転職は、比較的ポジティブに受け入れられるようです。新卒で入社した企業で実際に働いてみた結果、社内での別部署の人と関わったり営業先で新たな仕事を知ったりなど、入社してから自分が本当にやりたい仕事に気付くケースも少なくありません。「今以上に適性のある仕事に挑戦したい」「自分の可能性を別の仕事で試してみたい」など、さまざまな理由が考えられます。
未経験の業種へキャリアチェンジを目指す場合は、早い段階で転職した方がその分経験・スキルを積み重ねていけますし、未経験の業種への転職チャンスは年齢が上がるにつれて狭まっていきます。キャリアチェンジをしたいという社会人2年目の方はぜひ転職活動を検討してみてください。

転職する目的が明確である

社会人2年目、第二新卒での転職活動ではまず自己分析から始めます。そのときに、転職の目的を明確にすると、キャリアに一貫性が生まれ、面接や自己PRにも活用でき、転職成功の確率が高まります。というのも自己紹介から転職理由、そして転職先への志望動機まで一貫性のある回答ができると、採用担当者から見て人物像が明確になり、実際に企業で働いている姿を考えやすいなど好印象を持たれやすくなるためです。
また、自分がしたい仕事とその環境を具体的にして、条件をしっかりと絞り、優先順位を付けることで企業選びの際に役立ちますし、そうして選んだ企業では実際に入社してからのミスマッチを防ぎやすくなります。
転職を考えている方は、まずは転職の目的を具体的にするところから始めましょう。

現職の不満を解消しようとしている

現職での不満や受け入れられない点がある方で、実際に解決しようと行動したものの解決できず、今後も改善を見込めない方には社会人2年目という早い段階での転職活動がおすすめです。
ただ現在の企業で不満がある方は、すぐに転職したくなる気持ちもわかりますが、転職活動に踏み切る前にまずは今の職場で不満を解消するための行動をしたのかを考えてみてください。例えば「配属先が希望したところではなかった」「違うプロジェクトに携わりたい」といったものであれば、一定期間で再配属があったり上司に相談することで社内異動を行えたりと、時間の経過や相談によって問題が改善されるという場合もあります。現職のままで問題を解決できるのであれば、不満を解消するというメリットがなくなります。転職にもリスクがあるため、そういった方は一度転職するかどうか見直してみてください。
また、現職での不満をただ他責にせず、自身の問題点を探し出して反省し、改善できる人が転職においては評価されます。
今一度自身にも改善できる点がなかったか、確認しましょう。

社風や組織の風土に合っていない

入社してから社風にミスマッチを感じてしまう方は、転職を検討してみてもよいかもしれません。特に、チームワーク重視で個人の成果をあまり評価してもらえない企業や成果主義の外資系企業など、仕事の進め方や社風は企業によってさまざまです。また、年功序列を重視する企業もあれば、社内の上下に関係なく実績を評価する企業など、企業の社風が昇進・昇格などのキャリアに直接影響するケースも少なくありません。トップダウン、ボトムアップなどの組織風土によって裁量権の大きさも変化する中で、自分のキャリアプランにマッチしない社風の企業に勤めてしまい、理想の働き方ができそうにない場合は、転職することでより働きやすくなり、活躍の可能性も広げることができます。

結婚や産休を希望している

女性が多く抱える悩みの一つに、「結婚後に仕事と家庭の両立ができなくなるのではないか」といった、ライフイベントによりライフスタイルを変化させる必要性があります。
近年では男女ともに働く共働きの家庭が増えており、男性にとっても結婚や育児休暇の取得が必要となるケースも少なくありません。
ライフスタイルの変化に合わせてより働きやすい職場を求めることで、今以上に充実した生活を送ることができるため、結婚や産休に合わせてより良い労働条件を求めて転職すること自体は問題ないでしょう。むしろ、仕事と家庭を両立することは大変なことであり、必要なことでもあるため、今まで以上に働きやすい職場へ転職することは重要です。
ライフスタイルの変化で転職することは悪いことではなく、より良い生活を実現するために必要なことと考え、企業の採用担当者に転職理由を聞かれた際にはなぜその企業を志望するに至ったか、自身の強みやビジョンをアピールしつつ転職理由を素直に答えましょう。

2年目で転職しない方がいい人の特徴

2年目で以下のような理由で転職活動を始めようとしている方は、いったん考え直した方が無難かもしれません。
・人間関係がうまくいかない
・仕事が嫌だから辞めたいと考えている
・給与に不満がある
もしも自分が当てはまる場合は、転職を考え直して現職の環境改善に取り組んでみるのもよいでしょう。
詳しく解説していきます。

人間関係がうまくいかない

社内の上司や同僚との人間関係が理由で転職を考えている方は、一度見直してみた方がよいでしょう。
どんな職場においても、相性の良くない人や苦手だと感じる人はいるものです。人間関係のみを理由に転職した場合は、転職先でも再び人間関係に頭を悩まされ、また短期間で転職を繰り返してしまうかもしれません。そうすると、せっかくリスクのある転職活動を終えられたのにまたリスクの中に飛び込んでしまう負のスパイラルに陥ってしまいます。
また、人間関係の悩みだけを転職理由としていた場合は、転職活動の目的が希薄になり、「転職で実現したいことや目的がなく、ただ単に今の会社を辞めたいだけでは?」という印象を企業の採用担当者に持たれてしまい、内定を得られずに苦戦する可能性があります。
人間関係については自身のアプローチを変えて、自己開示を行うなど自ら歩み寄ることで関係性が改善できることもあります。まずはそれらを試してみてください。
どうしても合わない場合は、上司や人事担当者に部署やチームを異動させてもらうなどの対応を相談してみるのもよいでしょう。
一方、自分の仕事に対するスタンスが悪かったり、知らず知らずのうちに失礼な態度に見える行動を取ってしまっていたりなど、自身に原因があるために周囲から避けられていることもあります。また自分のパフォーマンス不足で評価されず、それを人間関係の悪さに置き換えているケースも存在します。
「自分にも問題があるかもしれない」と考えて、仕事への姿勢を見直してみましょう。

仕事が嫌だから辞めたいと考えている

社会人2年目で「現職での仕事がうまくできないから」という単純な理由から転職するのもおすすめできません。入社2年目は研修などの時期を終えて、仕事の基礎となる力を身に付ける時期のため、仕事でミスを多発してしまったりうまく成果を残せなかったりすることも少なくありません。そうして入社してから3年目、4年目と経験を積むにつれて、初めて仕事のやりがいや面白さに気付く可能性も十分存在しています。もし3~4年目まで待てない方は、上司や先輩に、自分が今任されている仕事の意義を再度詳しく聞いてみたり、中長期的なスパンで仕事内容がどう変化していくのかを確認してみたりすれば、新たに目標ができて仕事へのモチベーションを高められるかもしれません。また、家族や友人、同僚などに仕事のやりがいについて相談してみることで新しい発見をする場合も少なくありません。まずは周囲に相談し、仕事に対する考え方への理解を深め、自分自身の取り組み方を見直してみてください。

給与に不満がある

現在の年収の低さを理由に新卒2年目での転職を検討している場合も、一度立ち止まって考えるのがおすすめです。新卒2年目はまだ社会人歴が浅い段階であり、責任のある大きな仕事を任せられることが少ない分、年収が上がる機会は少ないのは当然です。もし転職して給与が増えるのであれば、それは転職時に企業と自身のスキルや経験からくる活躍の見込みの対価として支払われるものです。社会人2年目での段階では転職したからといって給与が特別上がることは少なく、むしろ前述したように転職先での給与が下がってしまうケースも少なくありません。まずは勤続年数を重ねて経験や実績を積むことで安定して年収も上がることが考えられるため、しばらくは様子見がいいでしょう。

社会人2年目でも転職を成功させるには

社会人2年目のタイミングで転職する場合は、次の転職先ではしっかりと腰を落ち着けてキャリアを築くことが非常に大事なこととなります。
例えば目的を持たずに「今の職場から逃げたい」「向いていない仕事だから辞めたい」などの安易な理由で転職先を選んだ場合は、再度転職する可能性があり、今後のキャリアに不利に働いてしまう可能性があります。

入社2年目での転職を成功させるためのポイントは以下の通りです。
・転職理由を前向きにする
・退職は転職先が決まってからにする
・自身の強みをアピールする
・自己分析を行う
・企業分析を行う
・行きたい企業にのみ応募する
・転職エージェントを利用するのも手
詳しく解説していきます。

転職理由を前向きにする

社会人2年目で転職活動を成功させるには、まず転職理由をポジティブな内容にすることが重要です。先に述べてきたように、採用担当者は、早期離職の応募者が自社でもすぐ辞めるのではないかと不安に思っています。社会人2年目の転職希望者となると、「ストレスへの耐性が足りていない」とまで思っている方もいるでしょう。
そのため、たとえネガティブな理由で辞めた場合も前向きな理由に言い換える必要があります。

・上司が高圧的で嫌になった→「ある程度の裁量を持てる環境で自分の力を試したい」
・人間関係が悪かった→「よりチームワークを重視した環境で働きたい」

「〇〇が嫌だった」ではなく「〇〇したいから」という理由で転職を決意し、応募先でならそれができるとまとめると説得力も増します。

ただ、転職理由を言い換えるのが難しいケースもあるかもしれません。
そういった場合には以下のようにまとめると効果的です。

  1. 「ある問題が存在していた」
  2. 「その原因を見つけた」
  3. 「解決のために自分なりに取り組みをした」
  4. 「結果は振るわなかったが、そこで学んだことを貴社で生かしたい」

退職は転職先が決まってからにする

入社2年目での転職は初めての方が多いと思われます。ぜひ気を付けていただきたいのが、退職は転職先が決まってからにすることです。もし転職先を決めずに現職を辞めてしまった場合、その後転職活動中に収入が絶たれる不安から焦りが出始めて、情報収集が不十分な企業の選考をどんどんと受けてしまいます。また長期化の不安も出てき始めると、また待遇の悪い企業に転職してしまう可能性があります。そうなってしまうと、転職をした意味がほとんどなくなってしまいます。
まずは転職する目的を明確にします。そして転職先にどのような希望条件があるのか言語化し、優先順位を付けて焦らず転職することが大切です。その後転職先が決まった後は退職の切り出し方や退職の手順などについて事前にしっかりとリサーチしておくことが重要です。

自身の強みをアピールする

先に述べてきた通り、第二新卒での転職活動で熱意やポテンシャルを見込んでの採用が多くなっています。それでも自己PRで自身の強みについて十分なアピールをすることは、社会人2年目での転職において重要なポイントです。
説得力のある自己PRをするためには、自身の強みと弱みを客観的な目で見ておく必要があります。強みでは入社後の貢献方法や具体的な前職での貢献具合、弱みではまず自覚し、克服する方法を能動的に考えましょう。
また、同じ業界・職種の企業へ転職する場合には、第二新卒でも即戦力として活躍できる分野は何か、将来的にはどのような働きができるのか、関連するスキルや経験を効果的にアピールしましょう。
企業の採用担当者からすると、入社してからどのように貢献できるのか、前の職場ではどのように能力を発揮していたのか気になります。自分の優れている点を十分にアピールできれば、企業担当者にも「ぜひその能力を発揮してほしい」と感じてもらえます。また、弱みを自覚し、改善行動を取っているならば入社後の成長を期待してもらえます。
説得力のある自己PRができるよう、自身の強みを積極的にアピールしましょう。

自己分析を行う

説得力のあるアピールをするためには、自己分析が欠かせません。前述したように自分の優れている点を十分にアピールできれば、企業担当者も「ぜひその能力を発揮してほしい」と感じます。そして同時に、弱みを自覚し、克服する方法を能動的に考えられ、実行できるようなら、入社後の成長を期待してもらえるはずでしょう。
また、自己分析を徹底することで、なぜ現在の職場ではダメなのか、どういった転職先でどんな仕事をしたいのか、どのようなキャリアを達成したいのかを言語化することができます。そうして言語化した転職目的からは、企業を選ぶ軸も明確になります。
もしも自己分析を行わず、転職の目的が明確になっていない場合は、転職先に求める希望条件も不明確になります。自分の考えがまとまっていないまま転職活動を行ってしまうと、自身にマッチする企業を選択することができず、転職後にミスマッチを感じて後悔するケースは少なくありません。
自己分析が浅く、自分の経験・スキルの強みや弱みを理解していない場合は、企業の求める人物像と自分の実力がマッチしているか判断できなくなってしまいます。
そうなると採用の可能性が高い企業を選ぶことが難しく、選考にも通過しにくくなってしまうため、自己分析はしっかり行いましょう。

企業分析を行う

自己分析が自身の強みや弱み、転職目的と希望条件の明文化を行うのに対して、企業分析は企業の採用HPや転職エージェントを活用して企業の情報収集を行い、企業の求める人物像を見定めて、自分がその企業にマッチするかどうか判断することです。
条件や事業内容などのほか、社風・企業文化、中途採用者のキャリアアップ、労働環境など幅広く情報を集めることで、「残業が思っていたよりも多かった」「また一から研修をさせられた」といった入社後のミスマッチを防ぐことができます。
また、企業分析から求められる人物像を理解しておくことで、転職理由や志望動機をまとめる際にも、企業分析の結果をもとにアピール力を高めることができます。

行きたい企業にのみ応募する

先ほど述べたように、転職活動は基本在職中に行います。あまり時間がない中での転職となるため、希望条件に合った本当に志望度の高い企業に応募していかないと、企業の選考対策のための十分な準備ができなくなってしまいます。入社2年目での転職活動は初めての方が多いため、転職活動を長引かせないためにも行きたい企業以外にも多数応募して準備時間が足りなくなることは避けましょう。
実際、履歴書や職務経歴書の作成だけでも結構時間はかかります。志望度の高い企業の企業研究や面接対策をしっかりできるように、あらかじめ自己分析を済ませておいて、希望条件に合っている求人にだけ応募しましょう。
転職期間が長期化したり、転職活動前に退職してしまったりと、とにかく転職をしたいからという理由だけで志望度の低い会社からの内定で妥協して入社すると「転職しなきゃよかった」と後悔するケースは少なくありません。
自己分析で決めた転職の軸にマッチした求人だけに応募し、全ての求人でダメだったら転職活動をいったん中断して何が足りなかったかを再度自己分析し、日々の業務の中で必要なスキルを磨き直してから、転職活動を再開しましょう。

転職エージェントを利用するのも手

新卒2年目の転職活動では、転職エージェントを使うのも良い方法です。先ほど見た通り、社会人2年目の転職は、第二新卒やの新卒枠での採用やキャリアチェンジの可能性などといったメリットもある一方で、企業の採用担当者から「またすぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまうなどデメリットも複数あります。しかし、転職エージェントのサポートを受けて適切に対策を講じることで、デメリットの払拭のためにさまざまなアドバイスをもらえます。
例えば長期的なキャリアプランがうまく考えられない方や、自身にマッチした職種・業種のわからない方は、キャリアアドバイザーに相談することで考え方や新しい視点を見つけやすくなります。社会人2年目で経験の浅さや転職までの早さが気になる方は、エージェントから職務経歴書や履歴書の書き方、転職理由や志望動機のまとめ方などをアドバイスしてもらえるため転職成功の可能性が上がるでしょう。
ほかにも第二新卒歓迎の求人の紹介、企業の不安を払拭するようなアピール方法のアドバイスなど、さまざまなメリットが多数あります。ぜひ検討してみてください。

社会人2年目で転職する際の注意点

入社2年目で転職する際の注意点は以下の通りです。
・転職活動は期限を決める
・新卒とは違う意識で転職活動に臨む
・キャリアプランは明確にしておく
順にご紹介します。

転職活動は期限を決める

前述したように、転職活動では早ければ早いほど新しいキャリアへの変更が行いやすいというメリットがあります。また、ほかに記載したように行きたい企業のみに絞り込んで転職の求人に申し込んだ後、残念ながら落ちてしまって目標を見失い、そのままダラダラと転職活動をしていては、そのうち面接に落ちても何も感じにくくなり、いつまでも就職できないことに焦りを感じなくなってしまう方もいます。メリハリを付けて行動した方が成功率は高まります。まずは期間を決めて集中的に転職活動をしましょう。
また、転職活動期間の目安として、4月の新卒入社に合わせて若年層の人材を取り込もうとする求人が出る1~3月や、ほかの第二新卒や入社1年目の方が早期退職してしまい、若手の人手が足りなくなった企業の求人が出る7~9月を目途に考えてみてください。

新卒とは違う意識で転職活動に臨む

入社2年目の転職活動は、第二新卒という枠組みが設けられており、時期的にも社会人経験の少なさも新卒での就職活動と似通っていると考えがちです。しかし、新卒時と同じ気持ちや姿勢で転職活動しないよう気を付ける必要があります。第二新卒と呼ばれる層は、社会人経験のある「転職者」であるというのが社会での認識です。新卒と同じような学生時代の経験をアピールするのではなく、最低限の社会人経験やこれまで携わってきた業務で学んだこと、そこから生かせる具体的なスキルをアピールできなければ企業から評価を受けるのは難しくなっています。転職理由もしっかりと準備する必要があると再認識が必要です。
また、学生時代とは違い、学校からのフォローがないため、求人情報は自ら集め、面接練習も自分で行うようにしましょう。

キャリアプランは明確にしておく

ここまで見てきたように、転職が成功するかどうかは、企業からの需要だけで決まるものではありません。企業が求めている人物像と求職者のマッチングによって転職は初めて成立します。いかに自分自身の強みや弱みをはっきりと認識し、言語化できていたとしても、「求められている企業に決める」という考えだけでは、希望する仕事に就くことはできないかもしれません。
前述してきたように、転職活動を成功させるためには、自分自身のキャリアプランをはっきりさせ、必ず「なぜ転職するのか」「転職後に自分はどのような職に就きたいのか」「将来どのようなキャリアを描きたいのか」を具体的に言語化しておくことが重要です。そして次に、自分の目指すキャリアとそこに至る道筋を考えます。自己分析をうまく行いキャリアプランが明確になっていなければ、どのような転職先が適しているかを判断できず、転職活動を通してキャリアプランのためのステップアップを行えなくなってしまいます。
また、転職活動では、転職希望先の企業と自身の間に本当にミスマッチはないのか、何度も試行錯誤を繰り返すことになります。もちろん、キャリアプランを100%満たし、希望条件全てに合致する企業は見つかりづらいのですが、「自分のキャリアプランを実現するならこの企業がよい」と主体的に選ぶことができれば、転職後も業務にやりがいを持って働くことができるでしょう。

社会人2年目の転職はジョバディにお任せを

転職活動を始めようか迷っている社会人2年目の方は、まずは転職したいと思った経緯や理由を具体的にするところから始めましょう。
目的を言語化してネガティブな理由であれば、実際にその問題を現職の上司や同僚に相談するなど解決しようと動くことが大切です。
その問題を解決しようとしたものの解決できず、またはどうしても耐えられない場合であれば、そのときは転職活動をもう一度検討してみてください。
転職活動を行う中で「キャリアアップやキャリアチェンジを狙っているけれど、実際にどのようなキャリアを目指せばいいのかわからない」という方は、自己分析を通して今までの経験を振り返り、本当にやりたいことや将来どのようなポジションに就きたいかなどを思案してみてください。

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